生理不順の改善方法として、低用量ピルの服用も対策のひとつです。
ピルを服用することで、体内のホルモンが一定になるため改善に繋がる場合があります。
今回は生理不順の原因や、改善方法を解説。
生理不順とはどういう症状なのかも、医師が詳しくお話しします。
生理不順について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任
Contents
生理不順とは?
生理不順とは、正常な生理の期間に当てはまらない状態を指します。
正常な生理は25日~38日の周期で、出血期間は3日~7日程度。※
この生理周期が早まる・遅れるなど、安定して生理がこない場合、生理不順だと言えます。
また生理の出血期間が長引くこともあり、貧血などの症状が現れる場合も。
過長月経と呼ばれ、8日以上月経期間が続くことがあります。
生理不順か確認をして、気になる症状があれば医師と相談しましょう。
※参考:厚生労働省「月経について」
生理不順の種類と症状
生理不順は主に5種類に分類できます。
具体的な種類と症状は以下。
種類 | 症状 |
頻発月経 | 月経周期が24日以内 1ヶ月に数回生理がくる |
稀発月経 | 月経周期が39日以上かかる 生理までの周期が長い |
過長月経 | 月経期間が8日以上続く 出血期間が長く貧血になりやすい |
過短月経 | 月経期間が2日以内に終わる 生理期間が短い |
無月経 | 3ヶ月以上月経がこない |
※参考:厚生労働省「月経について」
稀発月経や頻発月経など、生理周期によって症状はさまざまです。
生理不順かもと思ったら、どれくらいの期間症状があるかチェックしてみましょう。
どこからが生理不順?確認方法は?
通常なら25日~38日の周期でくる月経が、長い期間こなかったり頻繁に起こる場合は生理不順だと言えます。
月経周期には個人差もあるので、3ヶ月こなければ受診しましょう。※
生理不順の確認方法の一つとして、基礎体温をはかる方法があります。
女性の体は、排卵したあとに、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌に合わせて、少しだけ体温が上がります。基礎体温を継続して測定していると、この低温期から高温期への移行があることで、排卵が起こったことがわかるようになるのです。
引用:厚生労働省「基礎体温」
基礎体温を測ることで、月経期や排卵日など必要な情報がわかるでしょう。
※参考:厚生労働省「基礎体温」
生理の排卵についてはこちらで詳しく解説しています。
>>低用量ピルの服用中の排卵や避妊の仕組みは?服用中止後の排卵日について
生理不順の原因は?
生理不順の原因としてあげられるのは以下。
- 女性ホルモンの乱れ
- 年齢
- ストレスや疲労
- 過度なダイエット
女性ホルモンの乱れやストレス、過度なダイエットも生理不順の原因になると考えられます。
ホルモンバランスを整えられるように、無理をせず体をいたわりましょう。
女性ホルモンの乱れ
生理不順の原因は、女性ホルモンの乱れだと考えられます。
本来であれば「視床下部・下垂体・卵巣・子宮」の4つの器官が連携をとることで、女性ホルモンが分泌され生理に繋がります。
女性の体は、視床下部−下垂体−卵巣−子宮が協調して働くことにより、正常月経周期が成立する。この調節は上位中枢から下位へ向かう一方向のみでなく、卵巣で分泌されたステロイドホルモン(エストロゲン)が上位中枢に上行性に作用する。このエルトラジオールは視床下部および下垂体に作用し、GnRHおよびLH、FSHの分泌を調節する。
これらの分泌器官で異常があるとホルモンバランスが乱れるため、生理不順に繋がります。
女性ホルモンが正常に分泌されるよう、栄養バランスのとれた食事や睡眠時間の確保など、規則正しい生活を送ることが大切です。
年齢(10代・40代など)
年齢によっても生理不順が起こる可能性があるでしょう。
とくに10代・40代は生理不順が起こりやすくなります。
それぞれの生理不順の特徴は以下。
年代 | 特徴 |
10代 | 初潮が起きてから3年以内は安定しにくい |
40代 | 閉経が近づいているサインの可能性も |
初潮や閉経など、この年代は生理周期が不安定になりやすいのが特徴です。
日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、早い場合は40代前半のケースもあります。※
生理不順の症状は、年齢も影響していることを覚えておきましょう。
※参考:産婦人科学会「更年期障害」
ストレスや疲労
ストレスや疲労が原因で、ホルモンバランスが乱れて生理不順に繋がる場合もあります。
続発性無月経は、婦人科ではよくある疾患です。過度のダイエット、肥満、ストレスや環境の変化によって、女性ホルモンのバランスを崩すことで起こすケースもあります。また少ないですが、女性ホルモンをコントロールする脳下垂体の腫瘍や内科系のほかの病気が原因のこともあります。月経不順は、健康な正常月経の女性でも疲労やストレスで短期的に月経不順になることはよくあります。
※引用:厚生労働省「月経不順・無月経」
正常な生理がくる女性の場合でも、ストレスから短期的に月経不順になることもあるでしょう。
日頃からリラックスできるよう、湯船に浸かるなどして気分転換を心がけることが大切です。
過度なダイエット
過度なダイエットはホルモンバランスが乱れるため、生理不順の原因になるでしょう。※
食べないダイエットから栄養不足に繋がり、拒食症や過食症に繋がることもあります。
無理なダイエットや偏った食生活は、鉄以外にも健康を維持する上で大切な栄養素の不足を招きます。また「食べない」といった無理なダイエットを繰り返すと、エネルギーを体脂肪として蓄えやすい体質になります。さらに「やせ願望」が深刻化すると、「神経性食欲不振症(拒食症)」や「過食症」を招く恐れがあります。
摂食障害が慢性化すると、生理不順だけでなく無月経に繋がる可能性も考えられます。
他にも低血圧・不整脈などの健康障害を招く場合もあるでしょう。
ダイエットを行う場合は、まず適切な体重を理解しておくことが大切です。
生理不順の改善方法
生理不順の改善方法は以下。
- 規則正しい食生活
- 低用量ピルの服用
規則正しい食生活はホルモンバランスを整え、生理不順の改善に繋がります。※
食事の偏りを少なくし、できるだけ夜中の食事などは控えましょう。
また低用量ピルの服用するのも手段のひとつです。
低用量ピルに含まれているホルモンにより体内のホルモンバランスを一定に保ち、生理不順の改善につながるでしょう。
規則正しい食事
規則正しい食生活で、栄養バランスを整えるのも改善策の一つです。
食事をとる時のポイントは以下。
- 朝はしっかり夜はひかえめに食べる
- 砂糖や塩分を少なめにする
- 加工食品はほどほどにする
食事をとる時は、朝と夜の食事量に気をつけましょう。
また塩分の多い調味料より、お酢や香辛料のような塩分控えめの調味料を使うことが大切です。※
低用量ピルの服用
低用量ピルに含まれているエストロゲンとプロゲステロンは、体内のホルモンバランスを一定に保ちます。
ピルの服用によって、ホルモンバランスを整えて生理不順の改善に繋がるでしょう。
また低用量ピルは月経不順だけでなく、月経前症候群(PMS)にも効果があると言われています。※1
基礎体温表を記録するなど、自分のホルモンバランスを管理することも大事です。また、月経困難症を合併する場合は治療として低用量ピルを使います。低用量ピルは避妊だけでなく、ホルモンのアンバランスを改善できるお薬です。
※引用:厚生労働省「月経不順・無月経」
生理痛も軽減されるため、仕事や私生活など生活しやすい状態にもつながるでしょう。
また低用量ピルの服用により、避妊効果や月経量を減少させる効果も期待できます。※2
生理痛や月経量に悩んでいる方も、まずは医師に相談してみましょう。
1※参考:厚生労働省「月経困難症」
2※参考:産婦人科学会「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン」p48
低用量ピルの詳しい効果についてはこちらで解説しています。
>>低用量ピルの効果や副作用を解説!種類や服用後の生理についてお話します。
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エミシアクリニックでは低用量ピルの処方をしております。
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提供している低用量ピルの特徴は以下。
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問診後は最短当日発送されるだけでなく、中身が分からない状態でご自宅に届きます。
診察前に無料カウンセリングを実施しているため、不安なく利用できるでしょう。
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生理不順と低用量ピルについてQ&A
低用量ピルは保険適用になる?
低用量ピルは処方の目的により保険適用が変わるため、まずは医師に相談しましょう。
保険適用の有無については以下。
保険について | 症状 |
保険適用※ | 月経困難症、子宮内膜炎 |
保険適用外 | 避妊、PMS(月経前症候群)の改善、肌荒れの改善 |
※参考:厚生労働省「月経痛」
月経困難症や子宮内膜炎に使う低用量ピルはLEP、避妊を目的として用いる薬剤はOCと呼ばれています。※
生理不順でピル服用を検討している方は、一度クリニックで相談してみましょう。
※参考:産婦人科学会「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン」p7
生理不順だと妊娠しにくい?
生理不順で排卵ができていない場合は、妊娠しにくい可能性があります。※
また排卵後の黄体ホルモンの分泌期間が短い状態も、卵巣の働きが悪くなり妊娠を阻害する原因になるでしょう。
基礎体温を測ることで排卵の時期がわかりますが、気になる症状がある場合は医師に相談してください。
※参考:厚生労働省「基礎体温 注意すべき基礎体温のパターンがあります」
生理不順の改善なら低用量ピルも一つの手段
生理不順を改善したいときは、低用量ピルも一つの手段です。
月経量も減るため、日常生活への支障も抑えられるでしょう。
服用を考えている場合は医療機関で医師と相談し、個人輸入は控えるようにしてくださいね。
低用量ピルの個人輸入のリスクについてはこちらの記事をご覧ください。
>>低用量ピルを通販で購入するのは安全?市販されてる?買い方や個人輸入のリスクも解説
この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任