避妊法の一つとしてネットで広まっている「オギノ式」。
結論から申し上げますと、オギノ式は不確実な避妊法なので推奨できません。
この記事ではオギノ式が避妊法として不十分な理由を、医師の立場から詳しく解説。
失敗率や危険日(安全日)についてもお話しているので参考にしてくださいね。
避妊に失敗した際の対処法として、緊急避妊薬(アフターピル)を服用する方法があります。※後述で緊急避妊法について詳しく解説
アフターピルは、避妊失敗から72時間(薬剤によっては120時間)以内の服用で妊娠を防ぐ薬です。
エミシアクリニックでもアフターピルを処方しているのでぜひご相談ください。
※アフターピルだとバレないようにご自宅へ発送しております。
この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任
Contents
そもそもオギノ式とは?計算方法と信頼性について解説
そもそもオギノ式とは生理予定日から排卵時期を予測して性行為を避ける方法
リズム法のひとつとして知られており、荻野久作氏(1882-1975)が提唱した「荻野学説」を基に考案されました。
学説では排卵時期について、以下のように述べています。
- 排卵時期は生理予定日の12日~16日前(5日間)
- 受胎期(妊娠しやすい時期)は生理予定日の12~19日前(8日間)
しかし生理周期や排卵日は体調変化によって変動することもあるので、確実に排卵しない保証はありません。
そもそもオギノ式は避妊法ではなく、妊娠法として考えられた学説。
繰り返しになりますがオギノ式による避妊は正確性に欠けるため、妊娠を望んでいない方は他の避妊法で対策しましょう。
【その他のリズム法】
リズム法はオギノ式のほかにも、基礎体温法や粘液法などがあります。
それぞれの違いは以下。
オギノ式 | 生理予定日から排卵日を予測する方法 |
基礎体温法 | 基礎体温を測定して、高温期・低温期から排卵期を予測する方法 |
粘液法(頸管粘液法) | 子宮頸管粘液の変化から排卵期を予測する方法 |
上記のほかに、リズム法を併用することもあります。
いずれも女性主体でおこなえる避妊法です。
ただし「体調によって排卵日がズレることもある」「自己判断が難しい」といったデメリットも。
オギノ式と同様、正確性に欠ける避妊法といえます。
あくまでも体調管理や排卵日の目安として使用すると良いでしょう。
オギノ式で排卵日を予測できる?
上記でも述べましたが、排卵日は体調によって左右されるためオギノ式で確実な排卵日の予測は困難です。
またオギノ式と合わせて、危険日・安全日といった言葉が使われることもあります。
明確な基準はありませんが、排卵期~翌日までが危険日。
排卵期以降や、生理前・生理中を安全日と呼んでいる方が多いようです。
確かに妊娠に繋がりやすいと言われる時期はありますが、絶対に妊娠しない日は断言できません。
たとえ安全日だとしても、避妊せずに性行為をすれば妊娠する可能性があります。
基本的に安全日はないと思ってください。
UPSI 後に妊娠のリスクがないといえる時期はほとんどない。特に、月経周期が不規則で
あるか、あるいは最終月経が不確かである場合にはなおさらである。精子の生存期間を考
慮した妊娠可能期間は 1 月経周期中に 6 日間あり、月経周期の長短から、この期間での性行為で妊娠する可能性は全体の 30%であることが前向きコホート研究によって明らかにされている 15)。しかし、実際に受診する個々の女性が妊娠可能期間の中に入っているか否かを判別するのは容易ではない。引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)」
安全日や避妊せずに性行為をするリスクについてはこちらをご覧ください。
危険日の妊娠率
⇒排卵日に避妊失敗…妊娠率や対処法を紹介。危険日・安全日についても解説
生理中の性行為
⇒生理中のセックスは妊娠する?感染症や病気について詳しく解説
オギノ式による避妊で妊娠する確率
オギノ式を含むリズム法の妊娠率は以下。
正しく続けた場合の妊娠率 | 0.4~5% |
一般的に使用した場合の妊娠率 | 24% |
※バイエル薬品株式会社「各種避妊法使用開始1年間の失敗率(100人の女性が1年間に妊娠する率)」
※Contraceptive Technology,20 ed., Ardent Media, 2011 Table3-2 改変
使用状況に応じて確率が変動するものの、排卵日の予測を間違えて失敗してしまうこともあります。
さらに海外で知られているオギノ式を基にした、「オギノ‐クナウス法」の失敗率は14%を超えるとの報告も。
Ogino-Knaus法は、通常、次の月経の19〜12日前に発生する出産日のカレンダー推定に基づいています。失敗の割合は14%を超えています。
引用(日本語訳):M E Creus「[Contraceptive methods]」
明確なデータはありませんが、オギノ式だけでは高い避妊率は期待できないと言えます。
避妊方法の失敗率についてはこちら
⇒確実な避妊の方法はある?種類や失敗の割合を紹介します
もし避妊に失敗したときの対処法
万が一、避妊に失敗したときは以下の緊急避妊法で対処しましょう。
アフターピル | 避妊失敗から72時間(薬剤によっては120時間)以内に服用する緊急避妊薬 |
銅付加IUD | 避妊失敗から120時間以内に子宮内に装着する避妊具 |
いずれにしろ避妊失敗から速やかに対処する必要があります。
緊急避妊が必要な方は、なるべく早く受診してください。
アフターピルを個人輸入で入手する方法もありますが、偽薬や粗悪品の可能性もあります。
※銅付加IUDは病院で装着する必要があります
安全におこなうには、来院やオンライン診療など医療機関への受診が必要です。
【関連:厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」】
アフターピルの貰い方についてはこちら
⇒アフターピルは薬局で買える?正しいもらい方と個人輸入よるリスクを医師が解説
アフターピルの効果についてはこちら
⇒アフターピルの効果と避妊の仕組みとは?医師が詳しく解説します
エミシアクリニックのアフターピル

エミシアクリニックアフターピルの取り組みは以下。
- LINEで24時間受付
- 最短1時間で即日発送
- 土日祝でも発送可能
- アフターピルとわからないように梱包
- クレジットカード・代引き支払い可能
オンライン診療なら、遠方にお住いの方でも病院に足を運ばず受診することができます。
お荷物はアフターピルと明記せずに発送するので、ご家族にバレる心配もありません。
またお申し込み後のキャンセルも可能です。
※カード決済後やカード・代引き決済にて発送が完了した場合は、キャンセルできかねますのでご了承ください。
まずはお気軽にご連絡ください。
※アフターピルだとバレないようにご自宅へ発送しております。
【特記事項】
・本施術は、未承認医薬品を使用した自由診療です。(マドンナ(Madonna))
・薬機法に基づき、医師による個人輸入にて導入・治療を行っております。
(ご参考:個人輸入に関する厚生労働省の案内)
・同一の成分・性能を有する国内承認医薬品等で、「ノルレボ」が承認されています。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
オンライン診療のやり方についてはこちら
⇒アフターピルのオンライン診療なら即日発送にも対応?メリットを解説
オギノ式は避妊法として不十分。避妊に失敗したら速やかに対処しましょう
オギノ式は正確性に欠けるため、不十分な避妊法といえます。
妊娠を望んでいない場合は、コンドームや低用量ピル(OC)といった別の避妊法を併用しましょう。
万が一、避妊に失敗したときは緊急避妊法で対処してください。
エミシアクリニックでは、避妊失敗から72時間・120時間以内に服用するアフターピルをご用意しています。
少しでも不安があれば、お気軽にご相談ください。
この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任