低用量ピルは避妊や生理不順、生理痛の改善以外にニキビにも効果があるといわれています。
顔や背中のニキビや肌荒れはセルフケアで治らないケースも多く、女性にとって大きな悩みですよね。
今回は低用量ピルがニキビに効く理由やいつから効果を期待できるのか、服用をやめたらどうなるかを紹介。
併せて低用量ピルの服用後にニキビが悪化する可能性についても解説します。
「ニキビ改善を考えている方」「ピル服用後のニキビが心配な方」は本記事で疑問を解決しましょう。
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この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任
Contents
低用量ピルのニキビ改善効果は?
低用量ピルの服用で、PMSの症状であるニキビの改善が期待できます。
The most commonly reported symptoms of PMS were breast tenderness (55.7%), acne/pimples (39.2%) and abdominal pain (31.1%). After
低用量ピルはホルモンバランスを整える役割があり、尋常性ざ瘡とも呼ばれる慢性的な皮膚の炎症であるニキビを改善。
前提として、ニキビは10代にできやすい思春期ニキビ、20代前後に生じる大人ニキビと2種類に分類されます。
どちらもホルモンバランスの乱れにより、皮脂の分泌が増えてニキビが生じやすい肌環境になってしまうことが原因です。
低用量ピルの服用で、ホルモンバランスを整えてニキビを作りにくい肌の状態を作ります。
※参考:日本皮膚科学会ガイドライン「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」
低用量ピルは思春期ニキビにも有効
低用量ピルでは高校生や20代前半までに起こる、思春期ニキビの改善が期待できます。
思春期は成長ホルモンと男性ホルモンが分泌され、ホルモン量が増加することで皮脂の分泌が促されます。
思春期ニキビは成長とともに皮脂の分泌が増え、脂性肌になっている状態です。
ピルを服用することで、ホルモンバランスが整えられてニキビ肌のケアが可能です。
また成長に伴いホルモンバランスは一定に保たれるようになり、年齢とともに思春期ニキビは落ち着く傾向にあります。
低用量ピルがニキビの改善に効く理由
低用量ピルがニキビの改善に効く理由は以下。
- 女性ホルモンのバランスを整える
- 男性ホルモンの分泌量を抑制する
低用量ピルは女性ホルモンと男性ホルモンをコントロールすることで、ホルモンバランスを整えて肌の状態を改善します。
女性ホルモンのバランスを整える
低用量ピルに含まれているエストロゲンとプロゲステロンで女性ホルモンを整え、ニキビを作りにくい肌環境に導くことが可能です。
ニキビの原因には、生理や過剰なストレスでホルモンバランスが乱れるケースがあります。特にニキビの原因であるプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えると、皮脂の分泌量は増加。
低用量ピルは女性ホルモンのバランスを整えるため、ホルモン量を一定に抑え、ニキビを招きにくい肌環境にしていきます。
男性ホルモンの分泌量を抑制する
低用量ピルに含まれるエストロゲンにより皮脂の分泌量を低下させ、ニキビの原因となる男性ホルモンのアンドロゲンを抑制します。※
ニキビは皮脂量が多いほど生じやすく、アンドロゲンは皮脂を過剰にする作用があるホルモンです。
ピルに含まれる女性ホルモンのエストロゲンは、アンドロゲンに働きかけを行います。
そのためピルの服用で男性ホルモンが抑えられ、ニキビを作りにくい肌環境につながるでしょう。
※参考:「抗アンドロゲン薬、経口避妊薬を用いたニキビ治療」
低用量ピルのニキビへの効果はいつから期待できる?
ピルの服用を2~3ヶ月続けることで、ニキビの症状は少しずつ落ち着いていきます。※1
ピルを毎日続けて服用することでホルモンバランスを整えて、皮脂過剰分泌を抑制しニキビができにくい肌に。
肌のターンオーバーは約6週間のサイクルで起きているため、全ての肌が生まれ変わるまで最低2ヶ月は必要です。※2
古い角質や皮脂が剥がれ落ち、新しい細胞へ入れ替わるターンオーバーによって肌は新しくなります。
また一時的にニキビが悪化した後に、改善傾向に向かうケースもあります。
自己判断による中止は控え、しばらくは服用を続けて肌の様子をみてください。
ニキビの改善が見られない場合は、医師への相談を推奨します。
※1参考:公益社団法人 日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン(案)」
※2参考:「若年女性の肌状態と栄養素等摂取、代謝、自律神経活動の関連」
低用量ピルのその他の効果についてはこちらで解説。
低用量ピルをやめたらニキビはどうなる?
低用量ピルの服用を辞めるとホルモンバランスが乱れ、ニキビが再発する可能性があります。
ピルの服用をやめると、ニキビの原因となるプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えることが原因です。
特に皮脂の多い鼻やおでこなどのTゾーンはニキビができやすいパーツです。
ピルをやめた際にでできてしまったニキビは、スキンケアや生活習慣の見直しで予防しましょう。
低用量ピルをやめるタイミング
ニキビの予防を目的に低用量ピルを服用していた場合、辞めるタイミングは大きく4つあります。
- ニキビが改善した
- ニキビや肌荒れが悪化した
- 1シート全て服用が終わった
- 副作用が生じた
低用量ピルの服用でニキビや肌の悩みが改善した場合はもちろん、月単位で肌荒れが悪化している場合もピルの服用を中止してください。
また1シートすべて服用したタイミングであれば、服用の中断は可能です。
服用を中止してから、3ヶ月程度で月経周期は正常に戻ります。
まれに副作用として血圧の上昇や貧血、その他の疾患などの副作用や体調に違和感がある場合は、直ちに服用を中止してください。
低用量ピルでニキビや肌荒れが悪化する?【治らない理由】
ピルの服用はニキビや肌荒れに効果的ですが、かえって症状が悪化する場合もあります。
症状が悪化する具体的な原因は以下。
- 一時的なホルモンバランスの乱れ
- ピル以外の原因
男性ホルモンのアンドロゲンが女性ホルモンのプロゲステロンに働きかけ、ホルモンの動きが活発化することで症状は悪化することも。
ピルは1日1錠決まった時間に服用し、規則正しい生活習慣やスキンケアが肌に合っているかの見直しを行いましょう。
ピルの服用でニキビや肌荒れの症状が悪化した場合は、医師に相談してください。
一時的なホルモンバランスの崩れ
ピルの服用で、一時的にホルモンバランスが乱れて肌荒れやニキビが悪化する可能性があります。
具体的には以下のケースが考えられます。
- 低用量ピルを飲み始めたばかり
- 低用量ピルの飲み忘れ
このような場合、ホルモンバランスを崩し肌の状態が悪化するケースもありますが、飲み続けることで症状は落ち着きます。
毎日継続してピルを服用すると、ホルモンバランスが整い皮脂量も正常になるため、長期的な経過観察が大切です。
ただ月単位で症状が落ち着かない場合、ピルが体に合っていない可能性もあるため、医師の診断を推奨します。
ピル以外の原因によるもの
ピルの服用を正しく継続していても、以下に該当することでニキビが悪化する可能性があります。
- 生活習慣の乱れ
- 紫外線対策ができていない
- スキンケアがあっていない
- 肌が不潔な状態
ホルモンバランスを整えることはもちろん、ニキビができにくい生活習慣は欠かせません。
規則正しい生活を取り入れ、ストレスを溜めずに清潔な肌状態を保つことが大切です。
二キビ改善が期待できる低用量ピルの種類
ニキビをケアするには、男性ホルモンの「アンドロゲン」の活性を抑える低用量ピルを選択することがポイントです。
具体的な種類は以下。
種類 | 特徴 |
マーベロン | 「デソゲストレル」で男性ホルモンの影響を抑止。 |
ファボワール | 余分な皮脂を抑え、大人ニキビのケアに効果的。 |
ヤーズフレックス | 女性ホルモンを整え、ニキビケアに効果的。 |
※参考:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)
ホルモンの配合量を確認すれば、男性ホルモンの抑制や皮脂の分泌を抑えるピルを選ぶことができます。
肌状態の悪化を防ぐためにも事前に医師に相談し、自分に合う低用量ピルを処方してもらいましょう。
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低用量ピルによるニキビケアは有効、服用中はしっかり肌状態を確認
低用量ピルは女性ホルモンをコントロールし男性ホルモンの抑制することで、ニキビができにくい肌作りに効果的です。
ただニキビや肌荒れを悪化させる可能性もあるため生活習慣を見直し、日頃からホルモンバランスを整えることが大切になります。
自分に合ったピルを服用し、肌状態の改善を目指しましょう。
この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任