今回は、尿酸値が高い人や痛風の人が「納豆」を食べて大丈夫かどうか について解説。
納豆は尿酸値を上げるのか下げるのか、気になる疑問に触れていきます。
尿酸値の上昇や痛風の悪化を防ぐためにも、納豆と尿酸値の関係を詳しく見ていきましょう。
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痛風に納豆は大丈夫?尿酸値は上がる?
尿酸値が高い人や痛風の人は、納豆には注意が必要。
意外にも納豆はプリン体の多い食べ物なので、食べ過ぎたり他食品との組み合わせが悪いと尿酸値が上がる原因になります。
納豆にプリン体が多い理由は、納豆に含まれる菌の細胞核にプリン体が含まれているから。
納豆とテンペはいずれも、菌の増殖に比例して細胞核に含まれるプリン体も増えるためプリン体の含有量が非常に多い食品です
上記の通り、菌の増殖と比例して納豆のプリン体も増えていきます。
納豆に含まれるプリン体含有量【他食品と比較】
納豆は他の食べ物とくらべてどのくらいプリン体を含んでいるのか見ていきましょう。
プリン体含有量 (100gあたり) | |
---|---|
納豆 | 113mg |
レバー類 (豚・牛・鶏) | 219〜312mg |
かつお | 211mg |
イワシ | 210mg |
干物 (いわし、さんま、あじ等) | 208mg〜746mg |
えび | 195mg |
さんま | 154mg |
牛肉 ※部位で異なる | 74mg〜185mg |
鶏肉 ※部位で異なる | 119mg〜153mg |
豚肉 ※部位で異なる | 70mg〜195mg |
うなぎ | 92mg |
あん肝 | 104mg |
参考:帝京大学薬学部物理化学講座 薬品分析学教室 金子希代子教授提供
納豆100gあたりのプリン体含有量は113mg。
上記表にあるプリン体が多い食品とくらべると、納豆100gあたりのプリン体含有量は多からず少なからずといったところです。
納豆1パックが約45gなので、1パックのプリン体含有量は約50mg。
100gあたりのプリン体含有量が200mg以上だと〈プリン体が多い〉部類に入ります※。
※参考:公益財団法人 痛風・尿酸財団「食品・飲料中のプリン体含有量」
そのため、1パックだけなら納豆のプリン体含有量は〈少ない〉 と言えますね。
納豆は注意だが「豆腐」は大丈夫
尿酸値が高い人・痛風の人は納豆の食べ過ぎに注意が必要ですが、豆腐は大丈夫 です。
おなじ大豆食品ですが、豆腐100gのプリン体含有量は31mgとごく少量。
納豆1パックよりもプリン体含有量は少なくなっています。
納豆の方がプリン体含有量が多いのは、上述したように納豆に含まれる菌の細胞核にプリン体が含まれているから。
豆腐は発酵させていないのでプリン体をもつ菌が含まれていないため、プリン体含有量が少ないというわけです。
食べ過ぎ注意!尿酸値が高い人の納豆の摂取量
納豆は1日1パックであれば食べても大丈夫 です。
1日のプリン体摂取量は400mg。
納豆1パックのプリン体含有量は約50mgなので、食べ過ぎたりプリン体の多い食品と一緒に食べたりしなければ尿酸値に大きな影響を与えないでしょう。
尿酸値が高い人や尿酸値が気になる人は、納豆は1日1パックまでにしてください。
尿酸値8〜9mg/dL以上の人は治療が必要な水準。
治療が必要なレベルまで尿酸値が高い人は、医師に納豆を摂取していいか相談してから食べてください。
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尿酸値を上げる納豆と組み合わせの悪い食品
尿酸値が高い人でも、上述のとおり1日1パックなら納豆を食べても問題ありません。
ただし、以下のようなプリン体の多い食べ物と組み合わせて食べるのはNG。
プリン体の摂りすぎで、尿酸値が上がる原因になりかねません。
- えび
- 干物類
- レバー(牛、豚、鶏)
- いわし
- かつお
- マグロ
- さけ
- ひらめ
- するめいか
- 牡蠣
- たらこ
- うに
- そば
特に肉類・魚類・干物類はプリン体を多く含む食べ物。
そういったプリン体が多い食べ物メインの食生活の方は、納豆は控えて食生活を改善していきましょう。
尿酸値が高い人や痛風の人で納豆を食べるなら、以下の尿酸値を下げる効果が期待できる食べ物 を取り入れるのがおすすめです。
- 野菜
- 果物
- 海藻類
- きのこ類
尿酸値が気になる方は、食生活に上記食材を取り入れて尿酸値対策をしていきましょう。
まとめ:尿酸値が気になるなら納豆は1日1パックまで
納豆はプリン体の少ない食べ物ではありません。
食べすぎると尿酸値が上がる原因になるため、食べるなら1日1パックまで にしましょう。
尿酸値が高い人は、プリン体の多い肉類・魚類・干物類と納豆の組み合わせには注意。
プリン体の多い食べ物メインの食事だと、納豆以外でプリン体を摂り過ぎて尿酸値の上昇につながります。
納豆を食べる際は、尿酸値を下げる効果を期待できる野菜・果物・海藻・きのこ類を取り入れるよう心がけてください。
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https://emishia-clinic.jp/media/uricacid-level-lower/