今回は、コーヒーの尿酸値や痛風に対する効果 について解説。
尿酸値が高い人はコーヒーを何杯まで飲んでいいのか、また効果的な飲み方についても触れていきます。
「尿酸値が高いときにコーヒーは飲んでいい?」
「1日何杯までコーヒーを飲むのが効果的?」
このような疑問を持っている方は参考にしてください。
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Contents
コーヒーは痛風発症リスクを下げる!尿酸値との関係は?
コーヒーを飲むことで痛風発症のリスクが下がる ことが研究でわかっています。
コーヒーを飲む習慣により、痛風を発症しにくくなることが、防衛医科大学校などの研究で明らかになった。コーヒーを飲むことで、尿酸値を介さない痛風の予防効果をえられる可能性があるという。
本研究では、約12万人の血清尿酸値・約3,000人の痛風患者のデータを分析して実施。
その結果、コーヒー消費量が多い人は痛風発症リスクが約50%減少するとわかったそうです。
尿酸値が高く痛風の発症を気にしている方は、コーヒーを飲むのを習慣にしてみてください。
コーヒーと尿酸値との直接的な関係性は認められなかったそうです。
つまり、「コーヒーを飲むことで尿酸値が下がる」という結果は出なかったということになります。
コーヒーの持つ痛風発症リスク軽減の効果
コーヒーに痛風の予防効果があるのは、コーヒーに抗炎症作用があるから と考えられています。
ポイントとなるのは、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」「カフェ酸」といったポリフェノール。
これらのポリフェノールには、炎症を抑制するはたらきがあります。
痛風も尿酸が結晶化して引き起こす炎症性関節炎の一つなので、コーヒーの抗炎症作用が痛風予防に効果を発揮していると示唆されているというわけです。
コーヒーの利尿作用に尿酸値を下げる効果を期待できる
コーヒーには直接尿酸値を下げる効果は認められていませんが、利尿作用によって尿酸値を下げる効果は期待できます 。
水分を多く摂ると尿量が増え、尿酸を多く排出しやすくなります。
1日に1.5~2ℓくらいを目安に、積極的に水分を摂りましょう。利尿作用のある緑茶、コーヒーなどもおすすめです。
本来、尿酸は尿や便といっしょに排泄されるもの。
しかし、排泄頻度が減ると尿酸が排泄されずに尿酸が溜まって尿酸値が高くなるリスクがあります。
尿酸値を上げないためには、尿酸をしっかり排泄することも重要です。
痛風予防にコーヒーは何杯まで飲んでいい?
痛風予防に効果的なコーヒーの摂取量の目安は、1日3〜4杯 。
コーヒーを1日に4杯以上飲むことで、痛風発生率が40%近くまで低下するとわかっているからです。
※参考:女性のコーヒー消費量と痛風発症リスク:看護師の健康調査
とはいえ、厚生労働省による健康な成人のカフェイン摂取量はコーヒー3杯が推奨されています。
痛風予防のためにコーヒーを飲むなら、少なくとも1日2杯以上。
カフェインによる影響が出にくい方は、1日3〜4杯を目安に飲むといいでしょう。
尿酸値対策・痛風予防のためのコーヒーの飲み方
尿酸値が高い人や痛風が気になる人は、下記を意識してコーヒーを飲んでください。
低脂肪牛乳を入れて飲む
牛乳をはじめとする乳製品には、尿酸の排泄を促して尿酸値を下げる作用 があります。
そのため、コーヒーはブラックではなく低脂肪牛乳を入れて飲むのがおすすめです。
※低脂肪牛乳の方が尿酸を排泄する作用が高いと言われています。
カフェでコーヒーを頼む際も、カフェラテやカフェオレを選ぶといいでしょう。
砂糖は入れないようにする
尿酸値が高い人・痛風発症が気になる人は、コーヒーに砂糖を入れないでください。
砂糖の構成成分である果糖には、尿酸の素であるプリン体の分解を進めるため尿酸値が高くなるリスクがあるからです。
痛風予防・尿酸値対策のためにコーヒーを飲むなら、無糖で飲みましょう。
まとめ:コーヒーは痛風予防におすすめの飲み物
今回解説したように、コーヒーには痛風発症のリスクを下げる効果がある と研究でわかっています。
尿酸値が高く痛風の発症を心配している人は積極的にコーヒーを飲むといいでしょう。
- コーヒー消費量が多い人は痛風発症リスクが約50%も減少
- コーヒーと尿酸値には直接的な関係はない
※ただし利尿作用で尿酸値を下げる効果は期待できる。
- 1日の摂取量は3〜4杯が目安
- 低脂肪牛乳を入れて飲む
- 砂糖は入れないようにする
尿酸値が高い人は、コーヒーに低脂肪牛乳を入れるのがおすすめ。
牛乳などの乳製品には、尿酸の排泄を促して尿酸値を下げる効果が期待できるからです。
ただし砂糖は尿酸値を上げるリスクがあるので入れないようにしてください。
痛風予防・尿酸値対策のためにも、コーヒーを飲むのを習慣にしていきましょう。
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https://emishia-clinic.jp/media/uricacid-level-lower/