「今日は安全日だから避妊しなくても大丈夫かな…」
「生理直後なら妊娠する心配はないのでは?」
そんな不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
安全日とは、一般的に妊娠しにくいと考えられている時期のことですが、実は100%安全な日は存在しません。
女性の体はとてもデリケートで、ストレスや体調によって排卵日が変動するため、安全日と呼ばれる時期でも、避妊をしなければ約25%の確率で妊娠する可能性があります。
しかし、「安全日だと思って避妊せずに性行為をしてしまった」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、安全日の定義から危険日との違い・具体的な計算方法まで詳しく解説します。
また、より確実な避妊方法や万が一の際のアフターピルの使用方法も解説しているので、この記事を参考に望まない妊娠を防ぐための正しい知識を身につけていきましょう。
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この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
安全日とは?妊娠しにくい時期とその基本的な仕組み
女性の体には約1ヶ月(28日〜30日)を周期として、ホルモンバランスの変化により妊娠しやすい時期と妊娠しにくい時期があります。
このサイクルは、望まない妊娠を防ぐためにも重要な知識となるので、下記2つのポイントを詳しく解説します。
まずは基本的な定義から詳しく見ていきましょう。
安全日の定義
安全日とは、一般的に排卵日を避けた妊娠しにくい時期のことです。
女性の体は生理周期に沿って変化し、排卵日の前後が最も妊娠しやすい時期となります。
一般的な生理周期は、以下4つの段階で進行します。
- 月経期(3〜7日間):子宮内膜が剥がれ落ちる時期
- 卵胞期(約13〜14日間):新しい卵子が育つ時期
- 排卵期(約24〜48時間):成熟した卵子が放出される時期
- 黄体期(約14日間):妊娠に備えて子宮内膜が厚くなる時期
排卵日は、次回生理予定日の約14日前に起こるのが一般的です。
例えば生理周期が28日の場合、生理開始から14日目前後が排卵日となり、その前後5日間が妊娠しやすい時期とされています。
危険日と妊娠しにくい時期との違い
安全日と危険日・妊娠しにくい時期の違いは、以下の通りです。

項目 | 安全日 | 妊娠しにくい時期 | 危険日 |
---|---|---|---|
定義 | 排卵日を避けた妊娠の可能性が低い時期 | 生理中や生理直後など、特に妊娠しづらい時期 | 排卵日とその前後の妊娠しやすい時期 |
期間 | 排卵日から約6~7日後~次回生理開始日まで | 生理終了直後 | 排卵日前5日~排卵後1~2日 |
妊娠確率 | 低め | 安全日よりも低め | 高い |
計算基準 | 生理周期から算出 | 生理開始日を基準に算出 | 排卵日を基準に算出 |
この表からわかるように、安全日や妊娠しにくい時期であっても、妊娠の可能性は決してゼロにはなりません。
特に重要なのは、精子の寿命が最長で7日間程度あり、体調やストレスによって排卵日が変動する可能性があることです。
そのため、どの時期であっても適切な避妊対策が必要となります。
安全日・危険日はいつ?生理周期から分かる具体的な計算方法
生理周期から安全日と危険日を計算する方法について、具体的な例を用いて解説していきます。
ただし、この計算方法はあくまでも目安であり、確実な避妊方法としては推奨されていないことを留意しておきましょう。
安全日は前述のように排卵日前後5日間以外が該当するため、28日周期の場合は以下のように計算します。

- まず生理開始日を1日目として数え始める
↳6月1日が生理開始日の場合、6月1日が1日目 - 次回生理予定日(28日目)を確認する
↳6月1日から28日後の6月28日が次回生理予定日 - 排卵日は次回生理予定日の約14日前となる
↳6月28日から14日さかのぼった6月14日が予測排卵日 - 排卵日の前後5日間を危険日として計算する
↳予測排卵日(6月14日)の前5日:6月9日〜13日
↳予測排卵日(6月14日)の後5日:6月15日〜19日
※6月9日〜19日が危険日 - それ以外の日を安全日として考える
ただし、安全日の計算方法には、以下のような注意点もあります。
- 排卵日は体調やストレスで前後に変動する可能性がある
- 精子は女性の体内で最長7日間生存できるとされている
- 個人差があり、必ずしもこの通りにはならない場合がある
そのため、安全日のみに頼った避妊ではなく、より確実な避妊方法と組み合わせることが望ましいでしょう。
妊娠しにくい時期の避妊効果
安全日による避妊は、一見理にかなった方法に思えますが、実際には非常に不確実な方法といえます。
その主な理由は、人体のメカニズムです。
精子の寿命は、女性の体内で通常2~3日とされていますが、環境によっては最長7日間生存する場合もあります。
これは安全日と考えていた時期に行った性行為でも、精子が生存し続けて排卵日まで到達すれば妊娠する可能性があります。
さらに、排卵日はストレスや体調・環境の変化により予定より前後することがあり、規則正しい生理周期の女性でも、排卵日が5日以上ずれることは珍しくありません。
このような要因により、安全日や妊娠しにくい時期であっても、コンドームやピルなどの避妊方法と比べて妊娠のリスクが高いのです。
安全日避妊と他の避妊方法の比較
安全日避妊とコンドームやピルなどの避妊方法を比較すると、以下のようになります。
項目 | 安全日避妊 | コンドーム | 低用量ピル | IUD (子宮内避妊具) |
---|---|---|---|---|
避妊効果 | 75%程度 | 98%程度 | 99.7%以上 | 99.2%以上 |
利便性 | 費用不要・自然な方法 | 入手が容易・副作用なし | 確実な効果・生理痛改善 | 長期的な効果・管理不要 |
注意点 | 排卵日の予測が困難・確実性が低い | 使用方法の正確さが重要・破損リスクがある | 毎日の服用が必要・医師の処方が必要 | 挿入時の痛み・医療機関での処置が必要 |
安全日避妊は費用がかからず自然な方法ではありますが、避妊効果は他の方法と比べても低いのが特徴です。
特に注目すべきは低用量ピルの高い避妊効果です。適切に服用すれば高い確率で避妊効果が期待でき、さらに生理痛やPMSの軽減といった副次的な効果も期待できます。
エミシアクリニックの低用量ピルはオンラインで診療・処方を行っているので、プライバシーに配慮した形で自宅まで配送可能です。

より確実な避妊を望まれる方には、安全日避妊に頼るのではなく、信頼性の高い避妊方法を選択することをおすすめめします。
【関連記事】
ピルの購入方法について知りたい方はこちら
>>ピルの購入方法を徹底解説!オンライン診療や市販、費用まで詳しく紹介
安全日避妊を選ぶ際の注意点
ここでは、望まない妊娠を防ぐために安全日について以下3つの注意点を解説します。

より適切な避妊方法の選択ができるように、各項目を詳しく見ていきましょう。
排卵日の正確な把握が難しい
排卵日の予測は、生理が規則的な方でも予想以上に難しく、排卵日が予測から2〜5日ズレることは一般的とされています。
特に排卵のタイミングは、以下のような要因で大きく変動することもあります。
- 精神的なストレス
- 過度な運動や疲労
- 急激な体重変化
- 環境の変化(気候、生活リズムなど)
- 薬の服用
そのため、安全日は常に同じ周期ではないということを念頭に置いておきましょう。
妊娠の可能性は0ではない
安全日と考えられる時期でも、実際には妊娠の可能性が存在します。
これは主に以下の2つの生物学的要因によるものです。
- 精子の生存期間
- 卵子の受精可能期間
前述のとおり、精子は女性の体内で通常2〜3日生存し、環境によっては最大7日間生存する可能性もあります。
すなわち、安全日に性行為をしても、精子が排卵日まで生存する可能性があるということです。
また、予期せぬ排卵と精子の生存期間が重なると妊娠の可能性が生じることもあります。
不規則な生理周期ではリスクが高い
生理周期が不規則な場合、安全日の特定はさらに困難になります。
特に以下のような方は、生理周期が不安定になりやすいとされています。
- 10代後半〜20代前半の若年層
- 出産後の女性
- 40代以降の更年期世代
- ストレスを抱えている方
- 極度の運動や食事制限をしている方
これらの層では生理周期のズレが1週間以上になる(※)ことも珍しくありません。
※参照:
そのため、安全日計算による避妊はより一層リスクが高まります。
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>>生理が遅れる理由は?妊娠以外に考えられる原因と周期を整える方法を解説
安全日に関するよくある質問
安全日に関して、多くの方から寄せられる疑問についてお答えします。
これらの疑問に対する回答は、安全日避妊を検討されている方にとって重要な判断材料となるはずです。
順番に見ていきましょう。
安全日は生理後いつから始まりますか?
一般的には、生理開始から約7日目以降が安全日の目安とされています。
ただし、注意点を考慮する必要があります。
- 生理の期間には個人差がある(3〜7日程度)
- 生理周期の長さによって変動する
- 体調やストレスで変化する可能性がある
生理周期が28日の場合でも、排卵日が予定より1週間以上ズレることも珍しくありません。
そのため、生理直後を必ずしも安全日とは言い切れないでしょう。
安全日でも妊娠する可能性はありますか?
はい、安全日であっても妊娠する可能性は十分にあります。
これは、精子の生存期間や排卵日の変動などが主な要因です。
そのため、確実な避妊を望まれる方には、医師による適切な指導のもと、より確実性の高い避妊方法を選択することをおすすめします。
安全日と言い切れる日はない!正しい知識を身に付けて妊娠リスクをコントロールしよう
本記事では安全日の定義や計算方法、注意点について詳しく解説してきました。
安全日避妊は自然な避妊法として知られていますが、単独での避妊効果は決して高くありません。
そのため、より確実な避妊を望まれる方は、安全日とコンドームやピルなどの併用や医師による適切なアドバイスを活用すると良いでしょう。
エミシアクリニックでは、オンラインで避妊に関する相談を受け付けています。
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