まつ毛美容液で色素沈着するのはなぜ?医師監修の正しい治し方と予防策を解説

まつ毛美容液で色素沈着するのはなぜ?医師監修の正しい治し方と予防策を解説

まつ毛美容液で色素沈着するのはなぜ?医師監修の正しい治し方と予防策を解説

まつ毛美容液を使い始めてから「まぶたが茶色っぽくくすんできた」と感じたら、それは色素沈着のサインかもしれません。

色素沈着とは、メラニン色素が肌にたまることで起こる、茶色や黒っぽいくすみや色ムラのことです。

色素沈着は原因を理解し、適切な対処をすれば改善が期待できるケースも多くあります。

この記事では、色素沈着が起きるメカニズムや、医師監修のもとで推奨されている対処法・予防策を詳しく解説します。

まつ毛ケアを安心して続けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

まつ毛美容液で色素沈着が起きる原因

まつ毛美容液を使用すると、まぶたが茶色っぽくくすむ「色素沈着」が起こる場合があります。

特定の成分や塗り方・肌質などが関係しており、正しく理解することで予防や改善が可能です。

ここでは、色素沈着の主な原因の3つを詳しく解説します。

ビマトプロストなどの成分による副作用

まつ毛美容液で色素沈着が起きる原因の1つが、「ビマトプロスト」などのプロスタグランジン類似成分による副作用です。

ビマトプロストは、まつ毛の成長を促す作用がある成分で、皮膚に付着するとメラニンの生成を刺激し、まぶたの「色素沈着」を引き起こす可能性があります。

まぶたのような皮膚が薄くデリケートな部位は、外的刺激や成分の影響を受けやすく、メラニンが過剰に生成されやすいため、色素沈着が起こりやすいです。

なお、色素沈着の現れ方には個人差があり、肌質や使用方法によって影響の程度は異なります。

成分によるアレルギー反応

まつ毛美容液に含まれる成分が肌に合わないとアレルギー反応を起こし、赤みやかゆみといった炎症のあとに色素沈着が残る場合もあります。

目元は皮膚が薄く敏感なため、軽度な刺激でも接触性皮膚炎から炎症後色素沈着(PIH)につながるリスクがあります。

症状が軽くても、日常的にまぶたをこするなどの刺激で悪化する可能性もあるので注意が必要です。

症状が出たらすぐに使用を中止し、皮膚科などの医療機関に相談しましょう。

まぶたへの付着や広範囲への塗布

まつ毛美容液を広範囲に塗布してしまうと、色素沈着のリスクが高まるので注意しましょう。

まつ毛美容液は本来「上まつ毛の根元」にのみごく少量を塗布するものです。

しかし、下まぶたや広範囲に液が付着すると成分が皮膚に長く残り、メラニンの生成を促して色素沈着を引き起こす原因になりかねません。

ビマトプロストは少量でも十分に作用するため、過剰な使用は肌トラブルの原因にもなります。

用量を守り、適切な部位への使用が、安全かつ効果が期待されるでしょう。

色素沈着を防ぐまつ毛美容液の正しい使い方

色素沈着を防ぐためには、まつ毛美容液の正しい塗布方法と使用タイミングを理解しておく必要があります。

まつ毛美容液の正しい使い方

ここでは、色素沈着などの肌トラブルを防ぎつつ、まつ毛美容液を使い続けるための正しい使い方を以下4つ紹介します。

上まつ毛のキワだけに塗る

まつ毛美容液は、まつ毛の根元(上まつ毛の生え際)にだけ塗布するのが基本です。

塗布するコツはアイラインを引くような感覚で、細く1本のライン状にやさしく塗るのが理想的です。

誤ってまぶた全体や下まつ毛に塗ってしまうと、成分が皮膚に広がりやすくなり、色素沈着のリスクが高まるので注意しましょう。

塗布後に余分液は拭き取る

塗布後は、清潔なティッシュや綿棒を使って、まぶたや目尻などについた液をやさしく拭き取ることがポイントです。

美容液の成分が肌に長時間触れたままでは、色素沈着を引き起こす可能性があります。

拭き取る際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 清潔なティッシュや綿棒を使う
  • 強くこすらず、軽く押さえるようにして余分な液を吸い取る
  • 目尻や下まぶたに液が垂れていないかもチェックする

なお、夜は寝ている間に液が目の下へ流れてしまうので、余分な液をしっかりオフしておくと安心です。

夜のスキンケアの最後に使用する

まつ毛美容液は、夜のスキンケアがすべて終わったあとに使用するのがベストです。

以下の3つの理由があります。

  • 日中は紫外線による色素沈着が進みやすい
  • 朝に使うとメイク崩れや肌刺激の原因になることがある
  • 夜は肌のターンオーバーが活発になり、成分が穏やかに作用しやすい

朝の使用を検討する方もいるかもしれませんが、色素沈着のリスクを考慮すると、「夜のみの使用」が推奨されます。

紫外線対策をする

色素沈着はまつ毛美容液の成分だけでなく、紫外線の影響によっても悪化する可能性があります。

とくに、美容液を塗ったあとに日光を浴びると、成分が紫外線と反応して色素が沈着しやすくなることも。

日中のケアとして、以下のような目元専用の紫外線対策を取り入れるのがおすすめです。

  • UVカット効果のあるアイクリームや化粧下地を活用する
  • 帽子や日傘で目元を日差しから守る
  • メイク前には洗顔をして、肌に美容液が残らないようにする

 より詳しい使用方法やリスク管理については、以下の記事でも解説しています。

【関連記事】

まつ毛美容液なら皮膚科に相談!医療用の特徴と正しい使い方を詳しく解説

まつ毛美容液による色素沈着の対処法

まつ毛美容液の使用による色素沈着であれば、早めの対処がカギとなります。

ここでは、色素沈着に気づいたときに実践すべき対処法を3つ紹介します。

まつ毛美容液の使用を中止する

色素沈着が疑われる場合は、現在使用しているまつ毛美容液を一度中止しましょう。

ビマトプロストなどのプロスタグランジン類似成分が含まれている場合は、使用をやめることで肌のメラニン生成が落ち着き、徐々に元の状態に戻るケースが多いとされています。

改善のスピードには個人差がありますが、数週間〜数ヶ月で色味が薄くなることが一般的です。

ただし、変化が見られない場合や悪化の兆しがある場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

肌への摩擦を避ける

まぶたの皮膚は薄く繊細で、摩擦の影響を受けやすい部位です。

こする・引っ張るといった物理的な刺激は、色素沈着を悪化させる原因になります。

以下のような習慣を見直すことで、肌回復の促進が期待できるでしょう。

  • メイク落としの際、ゴシゴシこすらないことを意識する
  • クレンジングはオイルやバームなど摩擦を軽減できるタイプを選ぶ
  • 洗顔・スキンケア時も、目元はやさしく押さえるように触れる

目元にやさしいスキンケアを心がけることで、色素沈着の広がりを防ぎ、肌本来の透明感を取り戻しやすくなります。

アイクリームで保湿ケアを徹底する

色素沈着が起きたまぶたは、乾燥や外部刺激にも弱くなっています。

そのため、保湿を徹底することで肌のバリア機能が整い、色素沈着の改善をサポートします。

とくに、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの成分を含むアイクリームは、メラニンの排出を促す働きが期待できるでしょう。

アイクリームによる保湿ケアでは、以下の点に注意するのがポイントです。

  • 朝晩2回、やさしく押し込むようにアイクリームを塗布
  • 目のキワまで塗らず、まぶた全体をカバーするように広げる

継続的なケアにより色素沈着が目立ちにくく、明るく整った目元へと近づくことが期待できます。

色素沈着しにくいまつ毛美容液の選び方

まつ毛美容液を使いたいけれど、色素沈着への不安がある方も多いのではないでしょうか。

ここでは、色素沈着を避けながら、まつ毛美容液を安全に続けられる選び方のポイントを3つ紹介します。

成分を確認する

敏感なまぶたには、肌への刺激が少ない成分を選ぶことがトラブル予防のポイントです。

肌に刺激が強い成分や添加物が多く含まれていると、色素沈着や炎症のリスクが高まります。

以下の低刺激な成分を中心とした処方を選ぶと安心です。

  • ペプチド(まつ毛の成長を穏やかにサポート)
  • パンテノール・アミノ酸(保湿・補修効果で目元の環境を整える)
  • 香料・防腐剤などの添加物が少ない処方

色素沈着などの肌トラブルを防ぐには、慎重な成分選びを心がけましょう。

医療機関のまつ毛美容液を使用する

市販品では不安という方は、医療機関で処方されるまつ毛美容液の使用を検討しましょう。

医師の診察を経て使用するため、濃度や使用方法の指導も丁寧に行われ、安全性が高いのが特徴です。

エミシアクリニックでは、以下のような製品を取り扱っています。

まつ毛美容液の種類特徴
グラッシュビスタ厚生労働省承認の医療用まつ毛育毛剤
ビマトプロスト配合美容液効果と安全性を両立できる処方

医師のサポートのもとで使用すれば、必要以上に不安を抱えることなく、まつ毛ケアを継続することが可能でしょう。

各美容液のより詳しい特徴については、以下の記事でも解説しています。

【関連記事】

グラッシュビスタ美容液の効果や副作用を医師が解説!クリニックでの購入方法も紹介

【医療用まつ毛美容液】ビマトプロストとは?効果・塗り方・購入方法を医師が徹底解説!

自分に合った製品を選ぶ

まつ毛美容液は、誰にでも合う「万能な製品」ではありません

肌質やまぶたの厚み、生活スタイル(紫外線の浴び方、メイクの頻度)によって最適な成分や使い方は、以下のように異なります。

自分に合ったまつげ美容液の選び方

自分に合っていない製品を無理に使い続けると、思わぬ肌トラブルや色素沈着につながる可能性もあります。

「どれを選べばいいか分からない…」と迷ったときは、自分だけで判断せず、医師に相談して選ぶのが安心です。

医療用まつ毛美容液なら安全性と効果を両立

まつ毛美容液による色素沈着は、使い方や成分の選び方を見直すことで防ぐことができます。

すでに色素沈着が起きている場合でも、早めに対処すれば改善が期待できるケースがほとんどです。

中でも、医療機関専売のまつ毛美容液は、効果と安全性の両立ができるのが大きな魅力です。

医師のサポートのもとで使用すれば、まつ毛ケアを安心して続けられるだけでなく、自分にぴったりの美容液を見つけられるでしょう。

「自分に合うか不安」「成分選びに迷う」という方は、エミシアクリニックの無料相談をぜひご活用ください。

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