生理痛の重さレベル診断!対処法や受診すべき目安も解説 | 【公式】EMISHIA CLINIC 丨 エミシアクリニック

生理痛の重さレベル診断!対処法や受診すべき目安も解説

生理痛の重さレベル診断!対処法や受診すべき目安も解説

生理痛を酷く感じる場合、一般的な痛みなのか・我慢すべきなのかと悩む人も多いでしょう。

東京都で働く女性をターゲットに行った生理痛の重さに関する調査では、57.4%の人が生活・仕事に支障が出ていることが分かっています。

※参照:東京都産業労働局

生理痛の重さレベル診断は、症状を客観的に評価して対処法を見つけるための重要なステップです。

本記事では、自宅でできる生理痛の重さレベル診断と月経困難症の可能性についても解説します。

生理痛の緩和が期待できる方法も紹介しているので、普段から生理痛に悩みがある人はぜひご覧ください。

この記事を読んで自身に合った対処法を見つけ、生理痛と上手く付き合っていく方法を知りましょう。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

生理痛の重さレベル診断!自宅で簡単セルフチェック

生理痛の重さレベル診断!自宅で簡単セルフチェック

生理痛の重さレベル診断は、自宅で簡単にセルフチェックすることができます。

自身の生理痛の状態を客観的に把握し、適切な対処法を見つけるきっかけになるでしょう。

基本的に生理痛の重さレベルは、下記の3段階に分けられます。

具体的な症状や日常生活への影響を基準に診断しましょう。

多くの女性が我慢するものと考えがちですが、程度によっては治療が必要な場合もあります。

レベル診断を行うことで、対処法を選ぶ判断材料にしましょう。

生理痛の重さレベル:軽度

「軽度」に該当する症状は、日常生活にほとんど支障がない程度のものです。

軽度の人の特徴

  • 腹痛や腰痛がないか、あっても軽微
  • 日常生活に支障がない
  • 鎮痛薬を服用する必要がない
  • 仕事や学校に問題なく行ける

痛みがほとんどない・生活への支障がない人の割合は、およそ27.8%となります。

特別な治療は必要ありませんが、月によって変化することもあるため、症状が悪化した場合は注意が必要です。

体調管理や生活習慣の改善など、予防的な対策を行いましょう。

  • 軽度の人の対策
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠
  • バランスの良い食事

生理痛の重さレベル:中度

「中度」に該当する症状は、日常生活に一定の影響を与える程度のものです。

腹痛や腰痛を感じ、鎮痛薬を必要とすることもあります。

中度の人の特徴

  • 腹痛や腰痛、頭痛を感じる
  • 毎回ではないが痛みのせいで横になる日がある
  • 鎮痛薬が必要な時もある
  • 仕事や学校に行くのが辛いと感じる

生活への支障がある人の割合は、およそ30.3%です。

市販の鎮痛薬で対処できるケースが多いものの、痛みが続く・生活に支障が出る場合は、婦人科を受診しましょう。

医師と相談した上、低用量ピルや漢方薬の服用がおすすめです。

※低用量ピルの効果については後述しています

中度レベルの人は、自己管理と適切な対処法を知っておきましょう。

中度の人の対策

  • 温かいお湯で腹部を温める
  • ストレス管理
  • 十分な睡眠

生理痛の重さレベル:重度

「重度」に該当する症状は、日常生活に大きな支障をきたす程度のものです。

強い痛みが続き、鎮痛薬を服用しても変化を感じられないことがあります。

重度の人の特徴

  • 腹痛・腰痛・頭痛が強い
  • 座っていられないほどの痛みがある
  • 仕事や学校を休むことがある
  • 鎮痛薬を服用しても痛みが続く
  • 吐き気や嘔吐を伴うこともある

生活に支障がある・1日中寝込むほど痛みを感じる人の割合は、およそ27.1%

重度の症状がある場合は「月経困難症」の可能性が高く、専門医による診断と治療が必要です。

※月経困難症については後述しています

医師と相談しながら、低用量ピルの処方や痛みを抑える治療法を検討しましょう。

また重度の生理痛が続く場合、不妊症のリスクが高まるリスクもあるため、早期の対応が重要です。

生理痛が重い人は「月経困難症」かも

生理痛が重い人は「月経困難症」かも

生理痛の重さレベル診断で中度・重度に該当する人は、「月経困難症」の可能性があります。

月経困難症とは、生理中に起こる痛みや不快な症状が強く、日常生活に支障をきたす状態のことです。

生理中や生理前から始まる強い下腹部痛や腰痛を中心に、下記のような症状が見られます。

  • 腹部膨満感
  • 嘔気
  • 頭痛
  • 疲労・脱力感
  • 食欲不振
  • イライラ
  • 下痢
  • 憂うつ

また月経困難症には、大きく2つのタイプがあります。

種類特徴
機能性
月経困難症
器質的な異常は無いが強い生理痛が生じる
10代から20代前半の若い女性に多く見られる
器質性
月経困難症
子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患が原因で生じる
20代後半以降の女性に多く見られる
※参照:日本産婦人科医会

月経困難症は女性の25%以上に認められ、若年女性ほど頻度は高めになります。

月経困難症が疑われる場合は、婦人科を受診して診断・治療を受けることが重要です。

治療法の種類

  • 低用量ピルの服用
  • 痛み止めの使用
  • 漢方薬の処方

仮に器質性月経困難症の場合は、原因となる疾患の治療も必要となります。

適切な治療により症状を改善できる可能性はあるため、我慢せずに医療機関を受診しましょう。

生理痛の緩和が期待できる方法

生理痛の緩和が期待できる方法

下記では生理痛の緩和に期待できる方法をまとめました。

個人差があるかつ効果に保障はないものの、間接的に生理痛の痛み軽減に繋がる可能性があります。

普段から生理痛が酷い人は、生理以外の時期も同様に意識してみてください。

低用量ピルを服用する

低用量ピルは、生理痛の緩和に期待できる方法の一つです。

ピルに含まれるホルモンが子宮内膜の増殖を抑制し、プロスタグランジンの分泌を減少させることで生理痛の軽減に繋がります。

※参照:東邦大学医療センター

なお低用量ピルは、服用方法に注意点があるため医師の処方が必要です。

下記のような副作用が起こるケースもあります。

  • 吐き気
  • 胃のムカつき
  • 頭痛

慣れるまでの一時的な反応となり4~5日で改善するケースが多いものの、必ず医師と相談の上で使用を検討してください。

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低用量ピル
 

エミシアクリニックでは、オンラインで低用量ピルの診療~受け取りを実施しています。

LINE友だち追加から受診できるため、誰にもバレず3分で完結可能です。

下記のような人にピッタリのクリニックでしょう。

  • 生理痛・PMSを軽くしたい
  • 安心してピルを服用したい
  • 病院に向かうのは避けたい(忙しい・恥ずかしい)

また不安なことは診察前に無料で医師にLINE相談できます。

生理痛に関する悩みがある人は、エミシアクリニックで無料相談してみてください。



漢方薬を飲む

漢方薬を飲むことも、生理痛の緩和を見込める方法の一つです。

血行を良くすることで子宮の炎症をしずめる効果に期待できます。

下記はホルモンバランスを整えるとされる代表的な漢方薬です。

  • 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
  • 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが重要なため、医師や薬剤師に相談し、自身に合った漢方薬を選びましょう。

体を温める

体を温めることも、生理痛の緩和に繋がります。

筋肉の緊張がほぐれたり、血流が促されたりするためです。

温かいお湯で入浴したり、カイロを腹部に当てたりすることで、痛みが和らぐことがあります。

ただし過度な加熱は避け、温かいと感じる程度の温度で体を温めましょう。

婦人科系の病気の場合もある

生理痛の重さレベル診断で重度に該当する・生理痛が徐々に悪化している方は、婦人科系の病気が原因の可能性もあります。

下記では、生理痛を引き起こす可能性のある主な婦人科疾患をまとめました。

疾患名特徴症状
子宮内膜症子宮内膜に似た組織が
子宮外に発生する病気
強い生理痛
慢性的な骨盤痛
子宮筋腫子宮の筋肉にできる良性腫瘍生理痛の悪化
生理量の増加
子宮腺筋症子宮筋層内に
子宮内膜組織が入り込む病気
強い生理痛
多量の出血
骨盤内
炎症性疾患
性感染症などが原因で骨盤内の
臓器に炎症が起こる病気
生理痛の悪化
不正出血

これらの疾患は、適切な診断と治療を受けることで症状の改善が期待できます。

不安な場合は婦人科を受診し、専門医の診断を受けましょう。

婦人科を受診すべき生理痛の目安

婦人科を受診すべき生理痛の目安

以下のような症状がある場合は、婦人科を受診することをおすすめします。

  • 鎮痛薬を毎回服用しても痛みが和らがない
  • 生理のたびに仕事や学校を休まざるを得ない
  • 生理痛が徐々に悪化している
  • 生理時以外にも下腹部痛がある
  • 生理の量が急に増えた・7日以上続く
  • 不正出血がある

これらの症状がある人は、月経困難症や他の婦人科疾患の可能性があるため、専門医の診察を受けることを推奨します。

婦人科を受診する際は、下記の情報を伝えるとより適切な診断・治療を受けやすいでしょう。

  • 生理痛の程度や部位
  • 生理痛が始まった時期や悪化した時期
  • 生理の周期や量
  • 日常生活への影響
  • 使用している鎮痛薬の種類や効果

生理痛は我慢するものではありません。

生理痛の重さレベル診断で気になる症状がある場合は、躊躇せずに婦人科を受診しましょう。

生理痛の重さに関するQ&A

下記では、生理痛の重さに関して良くある質問をまとめました。

ピルは生理痛が重くなくても処方してもらえますか?

ピルは生理痛の重さに関係なく処方してもらえます。

ピルの服用には生理痛の軽減以外に下記のメリットも。

  • イライラ・気分の落ち込みの軽減
  • 望まない妊娠の回避
  • 卵巣がん・子宮体がんのリスク低減

ただし高血圧や血栓症のリスクがあると、使用できない場合もあります。

医師の診断と処方が必要なため、気になる人は一度受診してみましょう。

生理痛を楽にするために普段からできることはありますか?

下記では、日常生活の中で生理痛を軽減するための工夫をまとめました。

  • 適度な運動
  • バランスの良い食事
  • ストレス管理
  • 十分な睡眠(7~8時間)
  • 禁煙

定期的に運動すると血液の循環が良くなるため、プロスタグランジンの分泌を抑えることに期待できます。

体に必要なミネラルやビタミンB群・ビタミンEを含む食品を積極的に摂取するのもおすすめです。

またストレスにより体内のホルモン分泌に異常が起きると、生理痛を強く感じる可能性があります。

瞑想・ヨガ・深呼吸などのリラックス法を取り入れることで、ストレスを軽減してください。

ただし生理痛が重度レベルの人は、これらに加えて医師の診断と治療を受けましょう。

エミシアクリニックのオンライン診療で気軽に生理痛の不安を相談しよう

レベル診断の結果、下記のような人にはエミシアクリニックのオンライン診療がおすすめです。

  • 婦人科の受診が必要だと判断された
  • 生理痛について専門医に相談したい

エミシアクリニックでは、スマホやPCで自宅にいながら婦人科医の診察を受けることが可能です。

生理痛の症状や生活への影響を相談でき、必要に応じて治療法も提案しています。

オンライン診療のメリット

  • 通院の時間や手間が省ける
  • プライバシーが守られる
  • 自宅に郵送で処方薬が届く

生理痛の重さレベルに応じたアドバイスや治療を知りたい、生理痛で悩んでいる人は気軽にオンライン診療をご利用ください。



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