尿酸値を下げる方法|効果に期待できる食べ物や飲み物・運動法を解説

尿酸値を下げる方法|効果に期待できる食べ物や飲み物・運動法を解説

感染性眼内炎

尿酸値が高い状態は、痛風や腎臓のトラブルを引き起こすリスクがあります。
※参照:厚生労働省

尿酸値は食生活の変化や運動不足によって上昇しやすいので、健康診断で指摘された方は早めの対策を講じましょう。
※参照:東京大学 保健・健康推進本部

本記事では、尿酸値を下げるためには食事・飲み物・運動習慣に気を遣う必要があることを解説しています。

特にプリン体を抑えた食材やアルカリ性の飲み物を積極的に取り入れるのがおすすめです。

健康的な生活習慣を維持することで尿酸値の管理方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

予防策を理解し日常生活に取り入れることで、痛風や健康リスクを減らす手助けとなるでしょう。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

尿酸値を下げる方法

尿酸値を下げる方法

尿酸値を下げるには、下記6つの方法がおすすめです。

これらを日常生活に取り入れることで、尿酸値をコントロールし健康の維持を目指しましょう。

プリン体が少ない食べ物を摂る

尿酸の元であるプリン体の摂取量を抑えることで、尿酸値を下げましょう。

特にレバーなどの内臓肉や魚の卵・乾物(干ししいたけ・煮干し)は、プリン体が多く含まれています。
※参照:厚生労働省

これらの食品は尿酸値を急激に上昇させるため、痛風発作を避けたい場合は特に注意が必要です。

一方で、下記の低プリン食品を積極的に摂取すると尿酸値をコントロールできます。

  • 大豆製品
  • 乳酸品
  • 海藻
  • 鶏卵
  • 米飯
  • パン
  • うどん、そば

特に大豆製品や乳製品はプリン体が少ない傾向にあります。
※参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

食事制限は、尿酸値管理において基本的で効果的な方法の一つです。

日常の食生活において、バランスの取れた食事を心がけましょう。

尿酸値を下げる飲み物を飲む

尿酸値を下げる飲み物

尿酸値を下げるには、水分補給が重要です。

水を1日に2リットル以上飲むことで、尿酸が尿とともに排出されやすくなります。

  • ミネラルウォーター
  • 炭酸水
  • 麦茶
  • ほうじ茶

ミネラルウォーターや炭酸水など、糖分を含まない飲み物がおすすめです。

糖分を多く含むジュースやエナジードリンクは、尿酸値を上昇させる原因となるため控えましょう。

日々の水分補給を意識することで、健康な体を維持できます。

尿酸値とコーヒーについてはこちら
尿酸値が高いとコーヒーはNG?飲むときのポイントや今からできる生活習慣を解説

アルコールは極力控える

アルコールの摂取を控えることも尿酸値を下げる方法の一つです。

アルコールは体内で尿酸の生成を促進する以外に、尿酸の排出を妨ぎ尿酸値の上昇に関与します。
※参照:厚生労働省

特にビールや日本酒にはプリン体が多く含まれており、痛風発作のリスクを高める要因です。

アルコール飲料を控える場合は、下記1日あたりのアルコール摂取量の目安を参考にしてください。

ビール500ml
日本酒1合
ウイスキー60ml
※参照:厚生労働省

焼酎やワインは比較的プリン体が少ないですが、アルコールそのものが尿酸値に影響を与えるため、極力控えるべきです。

アルコールを飲むと尿酸の代謝が遅くなり、体内に尿酸が蓄積されやすくなるため、飲酒の頻度や量に注意を払うことが求められます。

また体内で脱水が起こると尿酸の排出が減少するため、適切な水分補給を心がけることも必要です。

アルコールを控えることで、尿酸値だけでなく全身の健康への良い影響に期待できます。

適度に有酸素運動を行う

尿酸値の改善を求める場合は、適度な運動を日常生活に取り入れましょう。

特に下記のような有酸素運動は尿酸の代謝を促進し、尿酸値を下げる効果に期待できます。

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • サイクリング
  • 水泳

毎日30分から1時間程度行うことで、尿酸の排出が促され、痛風発作の予防にもつながります。

しかし、運動を行う際には注意点もあるので気を付けましょう。

  • 筋肉が損傷して尿酸が一時的に増加する
  • 急激な運動により、ストレスホルモンが分泌し尿酸値が上昇する

バランスの取れた運動習慣と十分な水分補給を行うことで、尿酸の排出がスムーズになります。

運動は尿酸値を下げるだけでなく、全体的な健康維持にも貢献すると言えるでしょう。

ストレスを溜めすぎない

尿酸値を下げるにはストレス管理も重要なポイントです。

ストレスホルモンは、尿酸の代謝や排出に悪影響を与えることがあります。
※参照:全日本民医連

強いストレスを感じると交感神経の働きが強まり、心身が緊張状態になるため代謝が活性化します。

その影響で尿酸の生成が促進されたり、排出が正常に働かなくなる恐れもあるのです。
※参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

ストレスを軽減するには、リラクゼーション法や趣味の時間を積極的に取り入れるのがおすすめ。

  • 深呼吸
  • 瞑想
  • ヨガ

これらのリラクゼーション法は、自律神経を整えストレスを軽減する効果に期待できます。

また十分な睡眠を取ることも、ストレス軽減と尿酸値の安定につながるでしょう。

睡眠不足が続くと、身体のホルモンバランスが乱れて尿酸の排出が不十分になるため、毎晩規則正しい時間に眠ることが重要です。
※参照:厚生労働省

ストレスを溜めずに心身のバランスを保つことが、尿酸値のコントロールには欠かせません。

薬やサプリを服用する

尿酸値が高い場合は、医師の指導のもとで薬やサプリメントを利用するのも一つの選択肢です。

例えばクエン酸や乳酸菌を含むサプリメントは、尿酸の排出を助ける効果があるとされています。

働き
クエン酸尿をアルカリ性にし排泄を促す
乳酸菌腸内環境を整える
(吸収されるプリン体の量を減らす)
※参照:愛知県薬剤師会日本生活習慣病予防協会

なお高尿酸血症の治療には、ベネシット錠やフェブキソスタット錠という薬が使用されます。

ただし薬には副作用があるため、必ず医師の指導のもとで適切に服用しましょう。

エミシアクリニックでは、オンライン診療で痛風治療を受けていただくことが可能です。

予約や来院の必要が無く、痛みが辛い方も無理なく治療いただけるためぜひご活用ください。



フェブキソスタットの副作用についてはこちら
フェブキソスタットの副作用とは?痛風治療薬の効果や注意点を徹底解説

そもそも尿酸値とは?

尿酸値とは血液中に含まれる尿酸の濃度を指します。

尿酸は体内でプリン体が分解される際に生成される老廃物で、通常は尿や便を通じて排泄されます。

尿酸が作られる仕組み

尿酸値の正常範囲は、男女共に約7.0 mg/dLまでとされています。
※参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

これを超えると高尿酸血症と呼ばれ、慢性的に尿酸値が高い状態が続くと痛風を引き起こす可能性が高まります。

上記のようなリスクを避けるためにも、尿酸値を適切に管理することは健康維持において非常に重要です。

尿酸値が高いとどうなるの?

尿酸値が高い状態が続くと、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

具体的な症状は下記の通りです。

  • 痛風
  • 尿路結石
  • 慢性腎臓病
  • 高血圧
  • メタボリックシンドローム

代表的な症状として尿酸結晶が関節に溜まり炎症を引き起こす「痛風」があり、激しい痛みを伴います。
※参照:厚生労働省

尿酸結晶は体内の低温な場所で形成されますが、負荷がかかる足の親指や膝などの関節で発症しやすいです。

痛風は一度発症すると繰り返し発作を起こすケースが多く、日常生活に支障をきたす可能性があります。

また尿酸が結晶化して腎臓に蓄積すると、尿路結石(※)が発生することもあるので注意が必要です。
※腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患(参照:東京女子医科大学

さらに尿酸値が長期間高いままで放置されると、下記のようなリスクも。

  • 腎臓機能が低下する慢性腎臓病
  • 高血圧
  • メタボリックシンドロームなどの生活習慣病

生活習慣病の悪化により、心筋梗塞や脳卒中という病気を引き起こす可能性もあります。
※参照:日本医療・健康情報研究所

痛風や腎障害が見られる場合は、医師の診断を受けて適切な治療と生活習慣の改善を行いましょう。

エミシアクリニックでは、痛風や尿酸値の高さに関するご相談をオンラインで受け付けております。

尿酸値が高くなる原因

尿酸値が高くなる原因は下記の通りです。

  • 体内でのプリン体の代謝異常
  • 肥満
  • 運動不足
  • ストレス
  • 遺伝

プリン体とは細胞の核の成分に含まれており、体内で尿酸に変換される物質です。

通常は腎臓を通じて排出されますが、過剰な摂取や腎機能の低下があると、尿酸が排出されにくくなり血中濃度が上昇します。
※参照:東京大学 保健・健康推進本部

尿酸値の上昇に直結するプリン体を多く含む食品は下記の通りです。

プリン体が多い食べ物
  • レバー
  • 内臓肉
  • 魚の卵(たらこやいくら)
  • 乾物(干ししいたけ、煮干し)
  • アルコール(特にビール)

またアルコールも尿酸の排出を抑制し、特にビールはプリン体を多く含むため注意が必要です。

肥満は代謝機能に悪影響を及ぼし、結果として尿酸の排出能力が低下します。

さらに遺伝的な要素も関与するため、家族に高尿酸血症の既往がある場合は注意しましょう。
※参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

放置した場合のリスク

尿酸値を放置した場合、痛風の悪化のリスクを増大させてしまう場合があります。

高尿酸血症が長期間続くと、体内に余分な尿酸が蓄積され、関節に結晶として沈着します。

特に足の親指の関節に尿酸結晶がたまりやすく、これが炎症を引き起こし、激しい痛みを伴う痛風発作を起こすのです。

痛風は突然襲ってくるため、日常生活にも大きな影響を及ぼし、発作が繰り返されると関節が破壊され歩行が困難になることもあります。

上記のリスクを避けるためにも、尿酸値を適切に管理することが重要です。

尿酸値が気になり始めたものの、日々の忙しさから医療機関の受診を後回しにしたり、これくらいのことで相談して良いものかとためらったりしている方もいらっしゃるかと思います。

エミシアクリニックでは、スマートフォンやパソコンを利用して、ご自宅から気軽に専門医の診察を受けられるオンラインサービスをご用意しています。

尿酸値の管理方法はもちろん、痛風や尿路結石の予防・治療に関する専門的なアドバイスを、オンラインで手軽に受けることが可能です。

尿酸値が少し気になり始めたその段階でのご相談が、将来の安心へと繋がるので、どうぞお気軽にご相談ください。



尿酸値の基準別の対処法

尿酸値の基準を超えると健康へのリスクが増加するため、以下を参考に、尿酸値の基準別の対処法を把握することが重要です。

下記ではそれぞれの尿酸値に応じた対処方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

正常範囲内

正常範囲内の7.0 mg/dL以下であれば、特に治療を必要とすることはありません。

しかし尿酸値が高めに傾いている場合、健康的な生活を維持するために、次の点に注意しましょう。

  • バランスの取れた食事
  • 適度な運動
  • 水分補給

体重を管理するために、無理なく続けられる運動を取り入れ、日常的に充分な水分摂取を心がけて尿酸を体外に排出しやすくしましょう。

1日に1.5〜2リットルの水分を目安に、摂取することが勧められます。

高尿酸血症

尿酸値が7.0 mg/dL以上になると、高尿酸血症と呼ばれ痛風発作や尿路結石などのリスクが高まります。
※参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

この場合、医師による積極的な治療が求められ、治療方法は主に以下の通りです。

  • 薬物治療
  • 食事制限
  • 定期的な血液検査

薬物治療では尿酸値を下げるために、尿酸降下薬を服用することが一般的です。

高尿酸血症になると食事制限も以前より厳しくなり、プリン体を含む食品を極力避け、低プリンの食品を選ぶことが重要となってきます。

高尿酸血症などの場合、尿酸値の管理には、生活習慣の改善と専門医の適切な指導が不可欠です。

自分の尿酸値が基準範囲を超えている場合、早期に対策を講じることで、痛風や尿路結石などのリスクを避けることができます。

尿酸値の管理、そして気になる痛風や尿路結石の治療について、エミシアクリニックでは専門的なサポートをお届けしています。

専門医への相談は、ご自宅からオンラインで気軽に行えますので、わざわざご来院いただく必要はありません。

尿酸値に関する少しの不安や疑問も、ぜひお気軽にご相談ください。



尿酸値を下げる方法に関してよくある質問

下記では、尿酸値を下げる具体的な方法や薬の使用に関する質問にお答えします。

疑問や不安は事前に解消しておきましょう。

尿酸値を下げる薬に副作用はある?

尿酸値を下げる薬を服用すると、副作用が生じる可能性があります。

代表的な薬(ベネシット錠やフェブキソスタット錠)で考えられる副作用は下記の通りです。

  • 皮膚障害(ライエル症候群)
  • 多臓器不全
  • 感染性眼内炎(眼球の中で生じる感染症)
  • 肝機能障害

※参照:厚生労働省日本医薬情報センター

特に肝機能に問題がある・既に他の薬を服用している場合は、慎重に使用しましょう。

定期的に血液検査や尿検査を行い、腎臓や肝臓の状態を確認することが重要です。

薬を使用する際の注意事項をまとめたので参考にしてください。

  • 医師に指導された通りに服用する
  • 定期的な診察を受ける
  • 服用して気になることがあったらすぐに医師に相談する
  • 自己判断で服用中止や変更しない

尿酸値を下げるのに薬の使用は効果的ですが、副作用の懸念があるため必ず医師に相談しましょう。

フェブキソスタットの副作用についてはこちら
フェブキソスタットの副作用とは?痛風治療薬の効果や注意点を徹底解説

尿酸値は痩せれば下がるの?

体重を減らすことは、尿酸値を下げるために効果的な方法の一つです。

肥満は尿酸の代謝に悪影響を与え、結果として尿酸値が上昇しやすくなることが分かっています。
※参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

内臓脂肪が多いほど体内でインスリン抵抗性が増加し、尿酸の排出が妨げられるため、尿酸値が高くなる傾向にあります。

体重を減らすことで尿酸の代謝が改善され、尿酸値が自然に下がる効果に期待できるでしょう。

ただし、急激なダイエットは逆効果となる可能性があるため注意が必要です。

急激に体重を減らすと体内でケトン体(※)が増加し、尿酸の排出を抑制するケースがあります。

※ケトン体:脂肪がエネルギー源として分解される際に肝臓で生成される物質。
炭水化物が不足したとき、体はケトン体を代わりにエネルギーとして利用する。(参照:日本経済新聞

尿酸値が一時的に上昇し、痛風発作を引き起こすリスクがあるので注意しましょう。

健康的に痩せるためのポイントは下記の通りです。

  • 適度な食事制限と運動を行う
  • 食事はプリン体が少ないものを摂る
  • 野菜や果物を意識して摂るようにする

体重を減らすことで尿酸値を下げ、痛風を予防しましょう。

尿酸値が気になる人はオンライン診療で相談

尿酸値が気になるなら、早めの対策が健康維持にとって重要です。

痛風や腎臓病などの症状が現れる前に予防的なケアを行うのが重要なポイントとなります。

しかし、忙しい日々の中で医療機関に足を運ぶ時間が取れないという方も多いでしょう。

そんな方におすすめなのがオンライン診療です。

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