ピルの服用を検討中の方の中には、避妊目的のピルの値段がどのくらいなのか気になる方もいるでしょう。
値段の相場は下記の通りです。
低用量ピル | 2,000円~4,000円 |
アフターピル | 8,000円~17,000円 |
ただし上記の値段に診察料・血液検査・内服指導・送料・吐き気止めの薬代などが追加で発生します。
本記事では避妊目的で使用するピルの値段を中心に、保険適用の有無や購入方法について詳しく解説します。
ピルの購入にはさまざまな選択肢があり、クリニックでの処方やオンラインでの購入が可能です。
保険の適用有無によっても費用が異なるため、コストを最小限に抑えつつ自分に合った方法を選ぶためのポイントを理解しましょう。
この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
避妊目的で服用するピルの値段相場
避妊目的で服用するピルの値段相場は、ピルの種類や購入方法によって異なります。
低用量ピルは定期的に服用する必要があり、継続的なコストがかかります。
一方のアフターピルは一回の服用で効果が期待できるため、使用頻度が低いことを前提にした価格設定であることからやや高価です。
いずれにしても、ピルの種類や購入方法によって費用は異なるため、自分に合った選択肢を確認しましょう。
低用量ピル
低用量ピルの相場は、月額2,000円から4,000円程度です。
日常的な避妊に用いられるピルであり、副作用も少ないとされています。
「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類のホルモンが含まれており、毎日決まった時間に服用することで妊娠を防ぐ仕組みです。
※参照:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤のガイドライン
避妊効果以外にも生理不順の改善や月経困難症の症状緩和に期待できるため、医療目的で処方されることもあります。
しかし毎日決まった時間に服用しないと、効果が弱まるケースがあるので自己管理が大切です。
【関連記事】
ピルについて詳しく知りたい方はこちら
>>ピルとは?避妊・生理トラブル改善の効果や副作用・安全性について解説
アフターピル
アフターピルには72時間以内用と120時間以内用の薬がありますが、それぞれの相場は下記の通りです。
72時間以内用 | 8,000円~16,000円 |
120時間以内用 | 9,000円~17,000円 |
アフターピルは、緊急避妊薬として性行為後に服用するピルです。
時間内に服用することで妊娠を防ぐ効果に期待できますが、早く服用するほど効果的とされています。
医師の処方が必要なため、クリニックでの対面診療やオンライン診療を通じて入手可能です。
なおアフターピルは緊急避妊の手段であり、継続的な避妊手段としては推奨されません。
また副作用として吐き気や頭痛・月経周期の乱れが生じることもあるので、事前に医師と相談することが重要です。
※参照:緊急避妊法の適正使用に関する指針
【関連記事】
アフターピルについて詳しく知りたい方はこちら
>>アフターピルのオンライン診療は即日届く!いつでも自宅から簡単にスマホで診察
避妊目的で服用するピルは保険適用外
避妊目的で処方されるピルは、基本的に保険適用外となっており、全額自己負担での購入となります。
避妊が治療行為ではなく、個人の選択として位置づけられているためです。
しかし、ピルの使用目的によっては保険が適用されます。
保険適用外であることを理解した上で、正確な情報を収集し自分に合った選択をしましょう。
治療用の低用量ピルは保険適用可の場合も
低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の治療目的で処方されることがあります。
これらの場合は保険適用となり、3割負担となるため、自己負担額が抑えられるでしょう。
女性特有の健康問題を抱えている場合は、低用量ピルを治療手段として活用してみてください。
ただしPMS(月経前症候群)の緩和や生理痛の改善・避妊目的で使用する場合は適用されず、全額自己負担となります。
治療と避妊を兼ねて使用する際は、事前に医師に相談し保険適用の可否を確認しましょう。
ピル以外に必要な予算
ピルを購入する際、ピルそのものの価格以外にも、診察料や送料などの追加費用が発生します。
- 初診料、再診料
- 採血
- 内服指導
例えば対面診療では初診料や再診料が必要な場合が多く、一般的に1,000円~3,000円ほどかかります。
初めて処方を受ける時は、血液検査や内服指導が行われることがあり、その費用も追加で必要です。
またアフターピルを急遽購入する場合、夜間や休日の診療だと追加料金が発生する可能性もあります。
避妊ピルを購入する際は、これらも全て含めた予算を事前に把握しておくことが重要です。
なおエミシアクリニックでは、オンラインで完結する上に追加費用はかからずピル代のみで済みます。
またアフターピルには吐き気止めも無料でお付けするため、別途副作用のための薬を用意する必要はありません。
追加料金なしでご利用いただけるので、ぜひ一度お問い合わせください。
避妊用のピルの購入方法
避妊用ピルの購入方法は下記の3つです。
それぞれに特徴があるため、自分のライフスタイルや必要に応じて最適な購入方法を選択しましょう。
対面診療
対面診療でピルを購入する場合は、診察を受けてから処方箋を受け取り薬局で購入する形が一般的です。
医師との直接相談を通じて、体調やライフスタイルに合ったピルを選ぶため安心感があります。
副作用や服用方法についても詳しく説明してもらえるので、初めてピルを使用する方におすすめです。
ただ下記のデメリットもあり、クリニックによっては初診料や再診料が発生する場合もあります。
- 産婦人科に来院する必要がある
- 待ち時間がある
継続的に服用する場合は定期的な再診が必要となるため、総体的にかかる手間と料金を考慮しておきましょう。
オンライン診療
オンライン診療はスマートフォンやパソコンを使って自宅から手軽に診察できるため、忙しい女性にもおすすめの方法です。
問診を通じて医師がピルを処方し、処方された薬は自宅に配送されます。
オンライン診察のメリットは下記の通りです。
- 来院する必要がない
- 比較的診察料が安いところが多め
- 夜間対応しているクリニックもある
クリニックにより異なりますが、人件費や家賃がかからない分、低価格であることが多いです。
クーポンや送料無料などの特典が用意されている場合もあり、費用面でもメリットがあります。
また定期的に服用するにあたり、毎回通院する手間を省けるのも時間の節約につながるでしょう。
診察時間外や休日も対応しているクリニックが多く、急ぎの場合でも利用しやすいのが特徴です。
エミシアクリニックでも、24時間365日無料でLINEから相談・診療を受け付けています。
顔を出さずに受けていただけるので、プライバシーを重視したい方にもおすすめです。
【関連記事】
避妊薬の購入場所について詳しく知りたい方はこちら
>>避妊薬はどこで買える?薬局・ドラッグストアの市販状況や緊急時におすすめの購入方法を紹介
一部の薬局(試験販売)
近年では一部の薬局で避妊用ピルの試験販売が行われており、医師の処方箋がなくても購入が可能なケースがあります。
※参照:厚生労働省
薬剤師によるカウンセリングを受けた後にピルを購できるため、医療機関を訪れる手間を省けて便利です。
ただしこの試験販売は限られた店舗でしか実施されておらず、利用できる地域が限定されています。
※参照:厚生労働省
試験販売が行われている薬局では、事前に予約を取る必要がある場合もあるので確認しましょう。
避妊目的のピルに関してよくある質問
避妊目的のピルに関しては、価格や保険適用・購入方法など、多くの疑問があるでしょう。
下記では頻繁にご質問いただく内容をピックアップしたため、詳しく解説していきます。
避妊用ピルに関する疑問や不安は事前に解消し、安心した状態で選択しましょう。
クリニックによって値段が違うのはなぜ?
ピルの値段が異なるのは、価格を各クリニックが決めているためです。
大都市に位置する病院やクリニックは設備や人件費が高いことから、診察料や薬の価格が高めに設定されることがあります。
対する地方のクリニックでは、比較的低価格で提供されることが多いです。
またクリニックによっては、ピルの種類やブランドにより価格が変動する場合もあります。
割引プランやパッケージ価格を設定している病院もあるため、活用しながらコストを抑えて入手しましょう。
ピルは保険証無しでも購入できる?
避妊目的のピルは、保険証が無くても購入可能です。
避妊用のピルだと日本では保険適用外となっているため、保険証の提示が必要ありません。
ただし治療目的で処方された場合は、保険が適用されて保険証も必要となるため注意してください。
通販(個人輸入)のピルは安いって本当?
個人輸入で避妊用ピルを購入する場合、国内で処方されるピルより安く手に入ることがあります。
医療機関を介さずに直接海外から購入する分、仲介コストが省かれるためです。
しかし、個人輸入には下記のようなリスクが伴います。
- ピルが本物かどうか
- 適切な成分が含まれているか
- 副作用や安全性の保障がない
- 購入後のアフターフォローが不十分
含まれている成分について保証がなく、偽造品が出回っているリスクがあります。
また国内の薬事法を満たしていない場合もあるため、副作用や安全性の保障もありません。
さらに購入後のサポートやアフターフォローがないので、万が一健康被害が生じた場合の対応が難しいこともデメリットです。
価格が安いからといって安易に個人輸入を選ぶのではなく、医療機関から購入しましょう。
男性でもピルを購入できる?
男性でもピルを購入することは可能です。
しかし、女性自身が診療を受けて処方箋を受け取る必要があります。
そもそも避妊用ピルは、女性の体調やホルモンバランスを調整するために処方されるものです。
本人の健康状態や生活習慣を考慮した上で、処方する必要があるためと言えるでしょう。
避妊用ピルが気になる人はオンライン診療がおすすめ
避妊用のピルを購入するなら、オンライン診療が便利です。
普段仕事や家事で忙しい女性や、産婦人科へ行くことに抵抗がある女性にピッタリの選択肢でしょう。
スマートフォンやパソコンを使って自宅で診察を受け、時間や場所にとらわれることなくピルを購入できます。
クリニックに足を運ぶ必要がないため、時間と手間を節約できるのが魅力です。
当院のオンライン診療は診察料・送料が無料で、アフターピルには吐き気止めも無料でお付けしています。
相談・診察・処方が全てLINEで完結するため、避妊用ピルが気になる方はぜひ一度お問い合わせください。