膣外射精(外出し)は避妊にならない!妊娠の割合や避妊に失敗したときの対処法も解説

膣外射精(外出し)は避妊にならない!妊娠確率や避妊に失敗したときの対処法も解説

膣外射精(外出し)は避妊にならない!妊娠の割合や避妊に失敗したときの対処法も解説

膣外射精(外だし)は正しい避妊法とは言えず、約25%の人が妊娠をしていることが分かっています。
※参照:日本産婦人科医会

妊娠を望まない人にとってはリスクが高い方法です。

さらに妊娠をする以外に、感染症に繋がる可能性もあります。

本記事では膣外射精で妊娠する確率や原因について解説しました。

また避妊に失敗したときの緊急対処法についても紹介しています。

予期せぬ妊娠のリスクを避けたい人はぜひ参考にしてください。

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膣外射精(外だし)後で不安な人は、アフターピルを飲みましょう。

アフターピルとは、妊娠を望まない人が避妊に失敗した場合に緊急的に服用する薬です。

性行為後72時間~120時間内に服用すれば、避妊効果に期待できます。

時間が経つほど効果は薄れていくため、早めに服用することが重要です。

エミシアクリニックでは、24時間いつでもアフターピルを処方できます。

LINEで完結できるため、不安を感じた人は利用を検討してみてください。



上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

膣外射精(外出し)の避妊率は低い【基礎知識】

膣外射精(外出し)の避妊率は低い

外だしにおける避妊率(失敗率)は低く、約22%(※)と報告されています。
※出典:Better than nothing or savvy risk-reduction practice? The importance of withdrawal

そのため、避妊の方法として「外だし」を用いるのは間違った方法と言えるでしょう。

日本産婦人科学会の調査では、10代で人工妊娠中絶を受けた女性の24.4%が膣外射精による妊娠でした。
※参照:日本産婦人科医会

これは5回に1回以上の頻度で妊娠する可能性があることを意味します。

また膣外射精の妊娠率は、他の避妊方法と比べた場合も高めです。

避妊無し85%
膣外射精20%
コンドーム13%
避妊リング7%
※参照:世界保健機関(WHO)

これらのデータからも、膣外射精に避妊を頼るのはリスクが高いと言えます。

妊娠を望んでいない場合は、低用量ピルなどの効果的な避妊法を正しく実践するのがおすすめです。

低用量ピルについて詳しくはこちら

「避妊できる」と誤解されやすい背景

「避妊できる」と誤解されやすい背景には、「膣の中に精液が入らなければ妊娠しない」と考える人が多いことがあります。

また、外だしをしても妊娠しないケースもあるため、「自分は大丈夫」「今まで妊娠していないから避妊できている」と思い込む人が多いこともあげられるでしょう。

しかし、実際には外だしでの避妊失敗率は約22%というデータが示すとおり、決して低くない確率で妊娠する場合があります。

たまたま外だしで妊娠しなかったとしても、それは偶然妊娠しなかっただけであり、次回以降も同じ結果になる保証はありません。

膣外射精で妊娠する原因は?

性行為は「外に出せば大丈夫」というわけではありません。

下記では、膣外射精で妊娠する原因をまとめました。

膣外射精で妊娠する原因は?

これらの要因により、膣内射精は避妊方法として信頼性が低いと言えるでしょう。

カウパー腺液(ガマン汁)にも精子が含まれている

男性器から分泌される「カウパー腺液(ガマン汁)」に精子が含まれている可能性があります。

カウパー腺液とは、男性が性的興奮を覚えた際に尿道から分泌される液体のことです。

カウパー腺液の役割
  • 弱酸性の膣内をアルカリ性に中和し、精子が活動できる環境を整える
  • 男性器の膣挿入をスムーズにする

精子は本来含まれていませんが、精巣から漏れ出した微量の精液が混ざる場合があります。

27人のうち11人(41%)が精子を含む射精前サンプルを出し、そのうち10人(37%)では、かなりの割合の精子が運動精子だった。
引用:pubmed

射精していなくても、無意識に分泌された精子が膣内に入り込むことが考えられるのです。

なおカウパー腺液に含まれる精子の量には個人差があるため、事前に予測することは困難を極めます。

カウパー腺液による妊娠のリスクを完全に排除するのは難しいでしょう。

カウパー腺液(我慢汁)について詳しくはこちら
>>我慢汁で妊娠するのは嘘?妊娠する確率や可能性が高まるケースを医師が解説

膣に近い部分(陰部やお腹)についた精液が子宮に届く

膣外照射(外出し)でも、膣に近い部分についた精液が子宮に届く可能性があります。

射精のタイミングをコントロールするのは難しいため、意図せず付着してしまうリスクは捨てきれません。

精子は小さい上に動きが活発なため、自力で膣内を移動し、子宮に到達する場合があります。

また性行為後の体位や動きにより、外部についた精液が膣内に流れ込む可能性も。

たった1個の精子でも受精は成立するため、妊娠のリスクは排除しきれないでしょう。

膣外射精(外出し)で妊娠する確率

膣外射精(外出し)で妊娠する確率は、年齢などの条件によって異なるため、一概には言えません。

外だしの妊娠確率を、以下の項目で解説します。

外だしでも妊娠するリスクはあることは先に紹介したとおりですが、具体的にどれぐらいの確率なのかを確認してみてください。

 一般的な妊娠率

膣外射精(外だし)で妊娠する確率は、一般的には約22%とされています。

つまり、外だしで性行為を行った人の4〜5人に一人が妊娠していることになり、決して低い数字ではありません。

膣外射精を避妊方法として性行為を行った後に生理が来ない場合は、速やかに妊娠検査を行うなどの対処をするのがおすすめです。

 年代別の妊娠率(10代・20代・30代)

膣外射精(外だし)で妊娠する確率は、以下のように年代によっても異なります。

これはアメリカの生殖健康研究機関などの研究結果を元にした確率で、10代の女性の失敗率が40歳以上の女性の約6倍高いことが示されています。

年齢が上がるごとに妊娠率は下がっていきますが、ゼロではありません。

確実に避妊したい場合は膣外射精は行わず、避妊具を使用するなど、正しい避妊を行いましょう。

避妊に失敗したときの緊急避妊法

避妊に失敗したときの緊急避妊法

下記では避妊に失敗したときの緊急避妊法をまとめました。

避妊失敗後、シャワーやウォシュレットで膣内を洗浄する人もいますが、対策にはなりません。

前述した通り、射精された精子は膣内に侵入し、子宮に向かって移動します。

性行為後に洗浄しても精子を取り除くことは難しいです。

また膣内の洗浄は、細菌の侵入を許すリスクもあり、膣炎などに繋がるリスクもあります。

膣炎とは

膣炎とは、膣の粘膜に炎症が起こる症状のことで様々な種類があります。

  • 細菌性膣炎:かゆみ・おりものが灰色・量が多い
  • カンジダ膣炎:激しいかゆみ・発赤
  • トリコモナス膣炎:かゆみ・おりものの悪臭



基本的には膣錠による膣洗浄出の治療が必要となります。

自然治癒するケースもありますが、子宮内膜炎など他の感染症を引き起こす恐れもあるため治療するのがおすすめです。

もし避妊失敗後に上記のような症状がある人は、早めに産婦人科を受診しましょう。

失敗したときは速やかに緊急避妊を行いましょう。

アフターピル

アフターピルは妊娠を希望していないにも関わらず、可能性がある性行為をした場合に服用するピルです。

アフターピルには、排卵抑制や排卵を遅らせる作用があります。

72時間以内用と120時間以内用があり、直後であれば99.5%の避妊効果に期待できるでしょう。

アフターピル推移

時間が経過するとともに避妊効果も下がるため、早めの対処が重要になります。

吐き気・嘔吐・頭痛などの副作用が起こる場合もありますが、感じ方は人それぞれです。

不安な場合は、副作用向けの薬を処方している産婦人科を選択しましょう。

エミシアクリニックでは、アフターピルのオンライン診療を受け付けております。

LINE友達追加から予約無しで受診できる他、最短1時間でご自宅へお届け可能です。

また安心して服用いただくために、万が一のための吐き気止めも無料でご用意しています。



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>>アフターピルのオンライン診療は即日届く!いつでも自宅から簡単にスマホで診察

銅付加IUD(子宮内避妊用具)

銅付加IUDとは、銅イオンを放出するプラスチック製の子宮内避妊器具です。

行為後5日以内に子宮内に挿入することで、緊急避妊の効果に期待できます。

子宮内に入れることで、精子と卵子の遭遇や受精卵が着床するのを防ぐ仕組みです。

1回装着すれば2~5年ほど効果が続くため、毎日服用する必要はありません。

しかし数日間は下腹部に違和感や軽い痛みを感じる他、子宮の入口が狭いと入りにくい欠点もあります。

銅付加IUDを使用した緊急避妊は、一度出産を経験した人に向いている方法でしょう。

膣外射精以外に排卵日を避けるオギノ式でも避妊はできない

膣外射精以外に排卵日を避けるオギノ式でも避妊はできない

生理予定日から排卵日を予測して危険日の性行為を避ける「オギノ式」も、避妊方法とは言えません。

そもそも避妊せずとも妊娠しない「安全日」は存在しないと思うべきです。

生理周期は体調やストレスにより変動しやすく、周期が不規則な人だとなおさら予測するのは困難なもの。

さらに精子は女性の体内で1週間以上生き残ることもあります。

排卵が起こりにくい時期は一定ありますが、確実に避妊はできません。

また生理中は排卵が起きないため、妊娠しないと勘違いしている人もいますが間違いです。

妊娠しない確証はなく、免疫力が低下している状況のため、ウイルスや細菌感染するリスクもあります。

危険日の性行為を避けたオギノ式では、避妊はできないことを覚えておきましょう。

避妊効果を高めるには低用量ピルもおすすめ

妊娠を望まない人には、低用量ピルの服用による避妊がおすすめです。

低用量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類で作られた薬のこと。

毎日1回服用することで、避妊に繋がる下記の効果に期待できます。

  • 排卵の抑制
  • 子宮内膜の増殖抑制
  • 女性ホルモンバランスの一定化

避妊率は99.7%と高めで、避妊効果以外に下記のような作用があるのもポイントです。

低用量ピルのおすすめポイント
  • 腹痛・腰痛・倦怠感の緩和
  • イライラや気分の落ち込みの軽減
  • 卵巣がんや子宮体がんのリスク低減

約20%の服用者に吐き気や胃のムカつき等の副作用が見られますが、体が慣れるまでの一時的な反応です。

多くの場合は5日ほどで改善するため、大きく不安視する必要はないでしょう。

密かに避妊したい・生理痛やPMSを軽くしたい人は、ぜひ服用を検討してください。

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診察料・送料などの追加料金は無く、月3,240円(税込)から始められます。

購入までの流れ
低用量ピル購入の手順
  1. ボタンをタップしてLINE友達追加
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膣外射精で確実に避妊できるとは言えない!避妊方法を正しく理解しよう

繰り返しになりますが、膣外射精(外出し)は避妊法とは言えません。

膣内で射精していなくても、妊娠する可能性は十分にあるためです。

なお避妊に失敗した可能性がある場合は、速やかに緊急避妊法で対処しましょう。

エミシアクリニックでは、最短1時間で即日発送が可能です。

オンライン診療で全国どこでも対応しているため、不安な人はぜひご相談ください。



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