生理前の体温変化は正常?微熱や倦怠感の原因も解説!

生理前の体温変化は正常?微熱や倦怠感の原因も解説!

生理前の体温上昇は正常なの?微熱が出る原因や風邪との違いも解説!

「毎月、生理前になると体が熱っぽく感じるけど、これって普通なのかな? 」

「もしかして何かの病気?それとも、みんなも同じような症状があるの?」

生理前の体温上昇について不安を感じている方も多いかもしれません。

特に低体温の方にとっては、体温の変動に敏感に感じることもあります。

ただ生理前の体温上昇は、女性の体が正常に機能していることを示す自然な現象の一つなので、心配しすぎる必要はありません。

本記事では、生理前の体温変動のメカニズムや正常な範囲、注意すべきポイントについて詳しく解説します。

最後まで読むことで、体温の変動に対する理解が深まり、不安なく生理前を過ごすためのヒントを得られるでしょう。

生理前を不安なく過ごすためのヒント

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上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

生理前に体温が高いのは月経周期の影響

基礎体温とホルモンの変動

生理前に体温が高くなるのは、月経周期に伴うホルモンの影響によるものです。

月経周期は、女性の体内で毎月繰り返される生理的な変化であり、ホルモンの分泌と密接に関係しています。

この周期は4つの時期に分けられ、それぞれの期間で体温の変動がみられます。

  • 月経期(低温期)
  • 卵胞期(低温期)
  • 排卵期(高温期)
  • 黄体期(高温期)

このように、月経周期に応じて体温が変化するのは自然なことです。

必要以上に心配する必要はありませんが、もし高温期が長く続く場合や体調の変化が気になる場合は、一度婦人科で相談してみると安心です。

ホルモンの変動による体温調整機能の低下

生理の約12~14日前から、体温は0.3℃~0.6℃ほど上昇します。

これは黄体期に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加することで起こる自然な現象です。

その後、生理が近づくと黄体ホルモンの分泌は減少するため、体温は下がります。

この体温下降は、月経開始を予告するサインにもなるでしょう。

また生理前に体が熱くなったり寒くなったりする方もいますが、これもホルモンによる影響です。

ホルモンが変動すると交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、体温調節機能が正常に働きにくくなってしまいます。

これは誰にでも起こる自然な変化なので、病気の心配をすることはありません。

体温調節が難しくなることで起こりうる症状

体温の調節がうまくいかないと、以下のような症状が現れることがあります。

  • 熱っぽさ・微熱
  • 寒さ・冷え
  • だるさ・疲労感
  • 頭痛
  • 睡眠の質の低下

これらの症状は、自律神経の乱れが原因であることが多いです。

体温の変動パターンや体の状態には個人差や環境要因が関係するため、1日ごとの変化よりも月単位で様子をみましょう。

自律神経は体温調節を含む多くの身体機能を管理しているので、バランスが崩れると体調にさまざまな影響を与えます。

万が一、体温の変動や関連する症状が日常生活に支障をきたす場合は、専門医に相談してみましょう。

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基礎体温をつけて月経周期を確認するのもおすすめ

体温変化の原因が生理前なのか知るためにも、基礎体温をつけることをおすすめします。

基礎体温とは起床直後の安静時に測定する体温のことで、変化を記録すると生理日・排卵時期の予測も可能です。

また生理前に頭痛などの症状が現れた際、基礎体温を確認することで体調不良なのか、それとも生理前の症状なのかを判断する材料にもなるでしょう。

体温の変化は、女性の体調を反映する重要なバロメーターです。

自分の体調管理に役立てるためにも、基礎体温の測定と記録を習慣化し、異常を感じた際には早めに専門医に相談してください。

基礎体温を測定する際の注意点

以下に、基礎体温を測定する際に意識すべきポイントをまとめました。

  • 朝目覚めたら起き上がる前に測定する
  • 毎日同じ時間・同じ条件で測定する
  • 通常の体温計ではなく婦人体温計を使用する

基礎体温を正確に測るためには、起きた直後に測定することが重要です。

寝ている間の体温が比較的安定している状態で測定することで、動いたり、飲み物を摂取したりすることによる影響を避けられます。

また基礎体温は毎日の生活リズムに影響されるため、毎日同じ時間・同じ条件で測定することが大切です。

婦人体温計だと通常の体温計よりも精度が高く、0.01℃単位で基礎体温のわずかな変動を正確に体温を測定できます。

基礎体温を正確に測定し、月経周期や体調の変化をより理解しましょう。

生理前の体温変化の注意点

生理前は体温変化が起こるものですが、以下の場合は注意が必要です。

高熱の場合は風邪や感染症にかかっていたり、体温が低い状態が続く場合は排卵ができておらず子宮に問題がある可能性も考えられます。

まずは自分の体調と照らし合わせ、当てはまる点がないかチェックしてみてください。

体温が高すぎる

生理前の体温が高すぎる

生理前の体温が37℃後半~38℃以上と高すぎる場合は、注意が必要です。

一般的に生理前の体温上昇は、37℃台前半にとどまります。

38℃以上の熱が出る場合は、単なる生理前の症状ではない可能性が高く、以下のような原因があるかもしれません。

  • 感染症や炎症性疾患
  • 他の基礎疾患

また生理前の症状と風邪の症状は似ている場合がありますが、見分け方があります。

生理前風邪
発熱微熱
37℃前後が多い
微熱~高熱
37℃前半~38℃以上の発熱が多い
頭痛
軽度~中程度

軽度~重度
だるさ
鼻水
のどの痛み
胸の張り
イライラ感
食欲変化増加傾向減少傾向

特に分かりやすい項目に「鼻水・のどの痛み・咳」が挙げられ、これらの症状が出ている場合は風邪の可能性が高いです。

生理前の体調変化は個人差が大きいですが、自分の体調の変化に敏感になり、普段と違う症状があれば躊躇せずに医療機関を受診しましょう。

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体温が低いまま

生理前の体温が低いまま推移している

生理前の体温がほぼ変わらず横ばいで低いまま推移している場合、無排卵の可能性があるため注意が必要です。

通常女性の基礎体温は、排卵を境に二相性のパターンを示します。

正常な基礎体温のグラフ

しかし体温が上がらず低温期が続く場合、体内でホルモンバランスの乱れが生じているケースがあります。

このような状態が続くと、出血はしていても排卵が起こっていない無排卵周期の可能性が高くなり、以下のような問題も発生するでしょう。

  • 不妊
  • ほてりや発汗など更年期のような症状
  • 膣の乾燥
  • 気分の変動
  • 子宮内膜増殖症のリスク

ストレスや過度なダイエット・激しい運動など、様々な要因が無排卵の原因になります。

生理前の体温が低いまま続く状態が数カ月以上続く場合は、婦人科医専門医に相談してみてください。

ホルモン療法や生活習慣の見直しなど、個々の状況に応じた対策を講じることで、正常な排卵周期を取り戻せる可能性があります。

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生理前のPMS症状と対策方法を解説

以下では、ホルモンバランスの変化によって起こるPMSの代表的な症状をまとめました。

PMSとは

PMS(月経前症候群)とは、月経前に3~10日間ほど続く精神的あるいは身体的症状です。

月経が始まると自然に軽快・消失しますが、日本人女性の70~80%が不調を自覚しています。
※参照:日本産科婦人科学会

  • 食欲の変化
  • 吐き気&胃の不快感
  • ほてり&のぼせ

生理前に急激に食欲が増したり、特定の食べ物が異常に食べたくなったりすることがあります。

少量を何回かに分けて食べ過ぎを防いだり、間食もヘルシーな食べ物を選択しましょう。

また吐き気や胃の不快感がある場合は、カフェインや脂っこい食べ物を避けるのがおすすめです。

ほてりやのぼせは、冷たい飲み物の摂取・通気性の良い服を着るなどして、体温を調整してください。

ただし冷やしすぎると体調を崩すため、極端に体を冷やすのは避けましょう。

腹式呼吸による深い呼吸を意識して行うことでストレスが軽減し、ほてりやのぼせが和らぐこともあります。

症状には個人差がありますが、上記の対策を行った上で治まらない場合は医療機関に相談しましょう。

生理前の症状について詳しく知りたい方はこちら!
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特に低用量ピルはPMS対策に有効

生理前の熱っぽさによる倦怠感を解消するには、低用量ピルの服用も考えてみましょう。

女性ホルモンを調整し生理周期が安定することで、様々な月経前症候群(PMS)の症状を軽減する効果が期待できます。

低用量ピルを服用するメリットは以下の通りです。

  • 倦怠感など月経前症候群の緩和
  • 生理痛の緩和
  • 生理日のコントロール
  • 卵巣がん・子宮体がんのリスク低減

一方で低用量ピルには以下の副作用も存在します。

  • 体重増加
  • 頭痛や吐き気
  • 血管症のリスク

中には「ピルは避妊のイメージが強い」「副作用が怖い」という方もいるでしょう。

そこでおすすめなのが、スマホ一つで診察~アフターフォローまで受けられるオンライン診療です。

エミシアクリニックでもオンライン診療を行っており、最短翌日に中身が分からない状態でピルをお届けしています。

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低用量ピルの副作用は怖い?デメリットと各対策を徹底解説

生理前の体温変化についてよくある質問

以下では、生理前の体温変化についてよくある質問に回答します。

生理前に体温が変動するのはホルモンバランスの影響で自然な現象です。

心配しすぎる必要はありませんが、不安な方はぜひご確認ください。

生理前に体温が上がると妊娠の可能性はある?

生理予定日が近づいても体温が高いままの場合は、妊娠の可能性も考えられるでしょう。

生理前の体温上昇は排卵後の高温期によるもので、妊娠の兆候としても知られています。

妊娠している場合は体温の高さに加え、以下のような妊娠初期症状が現れることも。

  • 倦怠感
  • 胸の張り
  • 吐き気

通常は高温期が続いた後、生理が始まるとともに低下しますが、妊娠している場合はむしろ上昇することもあります。

ただし、体温が上がるだけで妊娠を確実に確認することはできません。

基礎体温を継続的に記録し、高温期が長く続く場合は妊娠検査薬を使うことをおすすめします。

生理前に体温が下がることがある?

生理前に体温が下がることは少ないですが、ホルモンの変化により一時的に下がることもあります。

体温が下がる原因は以下の通りです。

  • ストレス
  • 生活習慣の変化
  • 体調不良
  • 過度なダイエット

体温の下がり方には個人差があり、ゆるやかに下がる方もいれば急に下がる方もいます。

これは自然なホルモンの働きのため、特に異常がなければ病院を受診する必要はありません。

ただし、極端に体温が乱れたり、異常に低い状態が続く場合は注意が必要です。

他の健康上の問題が関係している可能性もあるため、医療機関に相談しましょう。

生理前の体温変化で悩んでいるなら医療機関を受診しよう!

生理前の体温上昇は通常は正常な現象ですが、個人差が大きくなかには不快な症状を伴う場合もあります。

「体温変化が気になる」「体調不良を感じる」際は、悩まずに婦人科など医療機関を受診しましょう。

特に倦怠感や食欲不振など、月経前症候群(PMS)の症状が強い方や体温変化が大きい方は、医師に相談することで症状改善の糸口が見つかるかもしれません。

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