長年連れ添っている夫婦のなかには、昔に比べてセックスをすることが減ったと感じる人もいるでしょう。
前回のセックスがいつだったか思い出せない人もいるのではないでしょうか。
セックスレスに陥ると、夫婦関係に問題があるのではないかと不安に感じる人も少なくありません。
一方で、セックスレスは珍しいわけではなく、多くの夫婦が直面すると言われています。
この記事では、セックスレスの対処法や原因となる主な要因について解説します。
レス解消につながったきっかけも状況別に紹介しますので、参考にしてみてください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
セックスレスとは:一般的にはセックスが1カ月以上ない状態

日本性科学会によると、セックスレスとは特殊な事情がないにもかかわらず、セックスやセクシャルコンタクト(※2)が1カ月以上ない状況を指します。
※参照:日本性科学会
※2:ペニスの挿入に限らず、キスや裸での触れ合いなどの性的なやりとり
ただし、セックスの頻度は、個人の考え方や夫婦の事情によって大きく異なるため、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。
頻度が少なくても不安を感じていなければ問題にならない一方で、短期間でも強い違和感を抱いていれば課題になることもあります。
また、セックスレスの悩みは、本人以外には気づかれにくい傾向があります。
パートナーが悩んでいないように見えていても、内面では不安や寂しさを抱えている場合は少なくありません。
定義にこだわらず、自分たちがどう感じているかを共有することが大切です。
50歳以下の初婚どうしの夫婦の約6割が経験している
セックスレスは、特定の夫婦だけに起こる問題ではありません。
2021年の調査によると、過去1カ月以内にセックスがない状態をセックスレスとした場合、以下のような結果が得られています。
- 妻が50歳以下の初婚どうしの夫婦:59%
- 今後の出産を希望する夫婦:46%
※参照:国立社会保障・人口問題研究所
また、セックスレスに悩む夫婦は、近年増加傾向にあります。
セックスレスは決して特殊な悩みではなく、多くの夫婦が直面する可能性があるのです。
仲のよい夫婦でもセックスレスに陥る場合もある
セックスレスと聞くと、夫婦仲が悪く冷え切った関係性を想像する人もいるのではないでしょうか。
ただし、実際には日常会話や生活面は円満でも、セックスレスに陥っているケースは少なくありません。
相手に拒否されているわけではないことから、問題ないと感じ、相手の気持ちを確認せずに時間が過ぎてしまうケースもあります。
放置するとセックスに対する考えや不安を共有できず、誤解やすれ違いが積み重なり、関係性の悪化につながる可能性もあります。
セックスレス解消のきっかけに多いパターン
セックスレスを解消するきっかけは、特定の年齢や出来事に限られるものではありません。
実際にセックスレス解消につながったきっかけとして多いのは、以下のようなパターンです。

セックスレスは熟年夫婦だけの問題ではなく、20代や30代の夫婦でも陥る可能性があることも覚えておきましょう。
生活環境の変化や多忙な状態に気づいた
生活環境の変化や多忙な状態を意識することが、解消につながる場合があります。
仕事や共同生活、育児などの変化があると、生活に慣れるまでに時間がかかり、以前よりも心身の余裕がなくなる場合があります。
一度、自分の生活環境を見つめ直すとよいでしょう。
状況をすぐに変えられなくても、セックスレスの原因が相手への気持ちによるものではないと気づくことで、改善のきっかけになることもあります。
心身の余裕のなさや体調の変化を振り返った
心身の余裕のなさや体調の変化を振り返ることも、解消のきっかけになることがあります。
セックスレスに影響しやすい変化を以下にまとめました。
- 疲れが抜けにくくなった
- 体力の低下を感じやすくなった
忙しい状況が続くと、精神的にも余裕がなくなり、セックスに対して消極的になることがあります。
以上に挙げた変化は少しずつ進行していくケースが少なくなく、自覚しづらいのも特徴です。
周囲の人から指摘を受けたり、以前との違いに気づいたりしたことがきっかけとなるケースもあります。
話し合いを通じて認識が変わった
話し合いによる認識の変化が、セックスレス解消のきっかけになる場合もあります。
セックスに関する話題は切り出しにくいため、お互いに触れずに過ごしてしまう夫婦が少なくありません。
しかし、放置しておくと誤解や思い込みにつながり、状況が悪化する可能性もあります。
率直に気持ちを伝えることで認識が変わり、状況を見直すきっかけになる可能性もあるため、勇気をもって相手に伝えることが大切です。
ただし、体調や男性機能の変化が関係している場合は、話し合いによる解決が難しい場合もあります。
悩んでいる場合は、専門の医師に相談するのも一つの手です。
年代別にみる夫婦のセックスレス解消のきっかけ
セックスレスに陥る主な背景は、年代によって異なります。
生活環境や心身の健康状態が、セックスに対する意識や距離感に影響しやすいためです。
セックスレスにつながりやすい夫婦の特徴と解消のきっかけを、以下にまとめました。
| 年代 | セックスレスにつながりやすい特徴 | 解消のきっかけ、向き合い方 |
|---|---|---|
| 20代 | 結婚による生活リズムや価値観の違いに対する戸惑い | よく話し合ってお互いの認識をすり合わせる |
| 30代 | ・出産や育児による関係性の変化 ・夫婦の時間の減少 | ・セックスレスについて話し合う ・スキンシップや会話する時間をもつ |
| 40代 | ・心身の疲労 ・ホルモンバランスの変化 | ・無理をせず健康的な生活習慣を心がける ・明らかな体調変化がある場合は医師に相談する |
セックスレスは、相手への気持ちが冷めたことによって生じるとは限りません。
パートナーと一緒に現在の状況を振り返ることが、セックスレス解消のきっかけになる場合もあります。
セックスレスにつながりやすい要因と向き合い方
セックスレスは、さまざまな要因によって引き起こされる場合があります。
代表的な要因は以下のとおりです。
主な原因について知り、セックスレスの解消予防に努めることが大切です。
仕事や生活環境の変化による疲労が続いている場合
仕事や育児による慢性的な疲労は、セックスレスにつながりやすい要因の一つです。
忙しい日々が続くと、休息時間の確保を優先し、夫婦の時間をもつ余裕がなくなる場合が少なくありません。
心身の疲労や体調の変化があると、思うように勃起が維持できなくなることもあります。
生活リズムの改善や心身の余裕をもつことで、セックスレスの状況が改善される場合もあります。
一方で、自信の低下や持病、健康状態の悪化が背景にある場合には、生活面の工夫だけでは難しいケースもあるため注意が必要です。
長期的に続いている場合は、ED治療薬の使用が有効なこともあるため、泌尿器科のある病院やED専門のクリニックに相談してみましょう。
EDの主な原因やED治療薬の特徴について詳しくはこちら!
ED(勃起不全)の4つの原因を徹底解説!具体的な治療法も紹介
ED治療薬とは?効果や安全に使用するためのポイント、購入する際の注意点についても解説
断られた経験が積み重なり相手への誤解がある場合
セックスを断られたことで相手に対する誤解が積み重なると、セックスレスを招く可能性があります。
断った場合の相手への伝え方によっては、相手が自信を失い、誘いにくくなるかもしれません。
また、何度も断られた場合にも、不安感やパートナーへの不信感を抱く可能性も考えられます。
セックスをしたくない場合は、相手が傷つかないように理由もあわせて伝えることが大切です。
また、自分からセックスを誘うことが少ない人は、相手からのアクションを待つのではなく自分から誘うのもよいでしょう。
セックスレスが続くとどうなる?夫婦関係への影響
セックスレスが長期間続くと、夫婦関係に少しずつ影響が出ることがあります。
会話の減少や気持ちのすれ違いなどの相手に対する不満が積み重なると、関係性の悪化を招き、離婚につながってしまうケースも考えられます。
セックスレスが必ず離婚を招くわけではありません。
一方で、セックスをはじめとした性的な交流が高まるほど、以下のような効果が期待できることが指摘されています。
- 結婚生活の質が高まる
- 親密な関係性が深まる
- 夫婦間における緊張が和らぐ
- 不安やストレスが軽減される
※参照:PubMed
セックスは夫婦関係だけでなく、個人の健康にもよい効果をもたらすため、セックスレスの解消を目指すことが大切です。
セックスレスになりにくい夫婦に共通する特徴
セックスレスで悩んでいる夫婦がいる反面、長年連れ添っていても充実した性生活を続けている夫婦も存在します。
性生活が充実している夫婦やカップルは、以下のような行動や考え方を意識していることがあります。
上記のうち、取り組みやすいことから試してみるとよいでしょう。
ただし、これらを実践しても改善が見られない場合や、体調や自信の低下を強く感じている場合には、専門の医師に相談するのも一つの手です。
セックス以外のスキンシップや会話がある
セックス以外でのスキンシップや会話を重ねることは、セックスレスのリスク低下につながります。
身体的・心理的な距離が保たれることで、安心感や親密さを感じやすくなるためです。
たとえば、以下のような行動が挙げられます。
- 手をつなぐ
- キスやハグをする習慣をもつ
- 二人で会話する時間を確保する
一緒に過ごすために、映画鑑賞や旅行など共通の趣味をもつことも一つの手です。
ささいなスキンシップやコミュニケーションの積み重ねが、セックスレスの予防に役立つでしょう。
不満や違和感をため込まず共有している
不満や違和感があることをため込まずに、早い段階で相手に伝えることも大切です。
小さな気持ちのすれ違いは、相手への不信感を招き、セックスレスにつながるおそれがあります。
早い段階で相手に伝えれば、関係性がこじれるリスクが抑えられ、誤解や思い込みによる関係性の悪化を防げるでしょう。
性生活の悩みだけではなく、結婚生活における不満や違和感についても日頃から伝え合う姿勢が大切です。
男性の健康状態や自信の喪失がセックスレスにつながる場合も
セックスレスの要因として、体調の変化や自信の喪失などが関与しているケースも少なくありません。
男性の場合、中折れ(挿入中に勃起が萎えてしまう状態)や性欲の低下などが背景にあり、セックスに消極的になってしまうことがあります。
また、セックスレスには男性機能の低下が関与している場合もあり、以下のような要因が隠れていることもあります。
- 次も失敗したらどうしようという強い不安感
- 糖尿病や高血圧などの基礎疾患による勃起にかかわる血流や神経の機能低下
上記に当てはまる場合、自力での改善が難しいケースが多いため、専門の医師への相談が望ましいです。
また、医師に悩みを打ち明けることで、不安が整理され気持ちが軽くなる場合もあります。
悩みを一人で抱え込まず信頼できる相手に相談することが、関係改善のきっかけになるでしょう。
話し合いや工夫だけでは難しいときの選択肢
男性機能の衰えを実感している人のなかには、治療に興味があっても、プライバシーの面から受診をためらう人もいるかもしれません。
通院に抵抗がある場合は、オンライン診療を活用するのも選択肢の一つです。
エミシアクリニックはオンライン診療に対応しており、予約から診察、治療薬の処方までスマホ一つで受けられます。
来院の必要がないため、誰にも知られることなく治療に取り組めるのが特徴です。
セックスレスの問題は、専門の治療が必要なケースもありますが、誰かに打ち明けることで悩みが和らぐこともあります。
セックスレスで悩んでいる人は、一人で抱え込まず、当院にご相談ください。
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セックスレス解消にはコミュニケーションが大事だが限界もある
セックスレスは、1カ月以上セックスがない状態を指すと定義され、カップルの約4〜6割が陥る珍しくない状態です。
ただし、セックスの頻度は、夫婦の感性や生活状況によって異なります。
セックスの少なさに不安を感じていなければ、必ずしもこの定義に当てはまるわけではないことを覚えておきましょう。
ただし、セックスレスの状態が続くと、夫婦関係の悪化や離婚につながる可能性もあります。
放置せず、セックスレスの解消に取り組むことが望ましいです。
セックスレスになりにくい夫婦には、日々のスキンシップや会話、不満や違和感を溜め込まないなどの特徴があります。
パートナーとのコミュニケーションを重ね、お互いの悩みや不安を知ることが関係性の改善につながるでしょう。
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