ED(勃起不全)がなかなか改善せず、不安に感じている方も多いでしょう。
生活習慣や精神的なストレスが原因となる場合も珍しくなく、セルフケアがEDの改善につながる可能性もあります。
この記事では、EDが治るきっかけや改善につながるセルフケア、専門医への受診が必要なケースについて解説します。
独自のアンケートをもとにした実例も交えて紹介しますので、適切なセルフケアを見つけるための参考にしてみてください。
- 実施期間:2025年7月10日~2025年7月14日
- 調査対象:EDが治ったことがある男性100名
- 調査方法:インターネットアンケート調査

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
EDが治るきっかけとは?原因別に紹介
EDは発症原因の解消によって、改善される場合があります。
発症原因は、大きく分けて身体的な要因と精神的な要因に分けられ、それぞれ適切なアプローチで取り組むことが重要です。

EDをもたらす原因を知り、症状改善に役立てましょう。
EDの原因についてくわしく知りたい方はこちら!
ED(勃起不全)の4つの原因を徹底解説!具体的な治療法も紹介
身体的要因:健康状態の改善
EDを発症する原因の一つには、身体的な要因があります。
健康状態の改善によって身体的な要因が軽減され、EDが改善されたケースも少なくありません。
具体的には、以下のようなきっかけでEDが改善されることがあります。
- EDの要因となる持病が改善された
- 不摂生につながる生活習慣を改善した
身体的な要因によって引き起こされるものは「器質性ED」と呼ばれ、健康状態との関連性が高いです。
器質性EDを招く主な要因は以下の通りです。
- 陰茎への血流低下
- 勃起を指示する神経の機能低下
- ホルモンバランスの異常
- 加齢による動脈硬化
専門の治療が必要となる場合もありますが、症状が軽度な場合はセルフケアによって改善が見込める可能性があります。
心因的要因:ストレスの軽減やパートナーとの関係性の変化
心理的な変化もEDを発症する原因の一つであり、悩みの軽減や緩和もEDが改善するきっかけになりやすいです。
具体的には、以下のようなきっかけでEDが改善されることがあります。
- 精神的な不安が軽減された
- 生活環境、人間関係の悩みが解消された
- パートナーとの関係性が変化した
心理的な要因によって引き起こされるEDは「心因性ED」と呼ばれ、精神的な状態が関係しています。
身体的には問題がなくても、以下によって引き起こされることがあります。
- 心理的なストレス
- 過去のトラウマ
- うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神の病気
※参照:ED診療ガイドライン
勃起機能は正常なため、朝立ちやマスターベーションでは勃起するにもかかわらず、妻や彼女との性交渉では勃起しづらいことも心因性EDの特徴です。
20~30代のEDでは、心理的な要因がEDの原因となっているケースも少なくありません。
なお、器質性EDと心因性EDは合併する場合もあり、混合性EDと呼ばれています。
混合性EDの治療では、身体面と精神面の両方のアプローチが必要なため、根気強い取り組みが必要です。
心因性EDについて詳しくはこちら!
心因性EDの治し方は?勃たない原因や克服方法を解説
EDの改善につながるセルフケアの方法3選
改善が見込めるセルフケアとしては、以下のような方法が挙げられます。

日常的なセルフケアへの取り組みが、EDの症状改善に役立つ場合もあります。
筋トレや運動習慣を身につける
筋トレや有酸素運動、ストレッチなどに継続的に取り組むことで、EDの症状改善に期待できます。
それぞれのトレーニングで期待できる効果を以下に整理しました。
| 内容 | 身体に起こる変化 | 期待される効果 |
| 筋トレ | テストステロンの分泌促進 | 勃起力のサポート |
| 有酸素運動 | 血流や代謝の促進 | 勃起の持続力、スタミナの向上 |
| ストレッチ | 血行促進による陰茎への血流改善 | 勃起力のサポート |
以下のような筋トレや運動によるトレーニングは、ED症状によい影響を及ぼすとされています。
- スクワット
- ケーゲル体操
- ランジ
今回独自で行ったアンケート調査でも、セルフケアに取り組んだ84人のうち66人が「筋トレや運動」に取り組んでいました。

なかでも「スクワット」が最多で70%の人に実践されています。
また、実施頻度は「週2〜3回」が多く、半年以上継続した人ほど改善効果を実感している傾向がみられました。
起床時の反応が自然になり、朝の状況改善も少しずつ感じられました(40代男性)
持久力が高まり、途中で諦めてしまう事もなくなったため自信が付きました(40代男性)
※口コミは個人の感想であり、効果には個人差があります。
すぐに変化があらわれるわけではありませんが、継続によって少しずつ症状の改善につながるでしょう。
まずは1日10回を目安に取り組み、日常生活に取り入れてみてください。
筋トレと勃起力の関係については、以下の記事で詳しく解説しています。
筋トレは勃起力の改善に役立つ?効果を実感するまでにかかる期間や実際の体験談を紹介
生活習慣を見直す
乱れた生活習慣を見直し、改善に取り組むことは、勃起力の回復につながる場合があります。
以下のような生活習慣の改善は、EDの予防や改善に役立つとされています。
- 運動不足を解消する
- 禁煙に取り組む
- 適度な飲酒にとどめる
- 十分な睡眠時間を確保する
- 栄養バランスの取れた食生活を心がける
アンケートでも、「栄養バランスを意識した食事」や「睡眠時間の確保」が多く実践されていました。

また、「お酒の量を減らした」「体重管理をした」という意見もあります。
お酒を減らしたことによって夜寝る時間まで体力的に余裕ができて元気になった気がします(20代男性)
しばらくの間、朝立ちしない期間が長かったですが、週に数回朝立ちする様になりました(40代男性)
早期のEDにおける生活習慣の見直しは、器質性EDの改善に役立つ可能性があるため、ED気味で悩んでいる方は検討してみてください。
ストレス解消に取り組む
過度なストレスはEDの原因になるおそれがあるため、ストレス解消に取り組みましょう。
次のような習慣は、ストレスの軽減に役立つとされています。
- スポーツや趣味などに打ち込む
- 入浴やストレッチなどのリラックス時間を確保する
- つらいときは一人で抱えず、誰かに相談する
- パートナーと性交渉の悩みについてよく話し合う
アンケートでも、セルフケアとしてストレス解消を実施している方が25%という結果になりました。
そのうちの95%が「運動やアウトドア」、67%が「趣味の時間を大切にする」という心身をリフレッシュさせる活動を挙げています。

ほかに「睡眠の確保」「瞑想や深呼吸」なども取り入れられており、自分に合った方法でストレスを軽減させることが有効と考えられます。
異性に興味関心を持たなくなるようになり、マスターベーションをしようとしても勃起しないことが多々ありましたが、趣味のPCで毎日ゲームをすることによってストレスを解消したところ、徐々にではありますが、朝立ちやマスターベーションの時も十分な勃起ができるようになりました(40代男性)
以前は途中で萎えてしまうことが多かったのですが、ストレスが減ってからは勃ちが安定してきて、最後まで維持できるようになりました(30代男性)
上記の方法のほかに自分に適したストレス解消法があれば、意識的に取り組んでみてください。
ただし、飲酒や喫煙によるストレス解消は、EDの悪化につながるおそれがあるため控えましょう。
また、セルフケアで改善が難しい場合は、医師への相談で改善されるケースもあります。
早い段階で専門のクリニックを受診するのも一つの選択肢です。
専門医に相談したほうがよいケースとは?専門の治療が必要な場合も
症状を自覚してから時間が経っているEDや、基礎疾患や精神の持病を患っている場合は、セルフケアのみでは改善が難しいケースもあります。
以下に当てはまる場合は、医師による治療が必要となりやすいです。
ED症状が自然と治ることはまれのため、早い段階での治療が症状改善のカギとなるでしょう。
高血圧症や糖尿病などの基礎疾患がある
一部の基礎疾患は、EDを発症するリスクを高めるおそれがあります。
とくに以下に挙げる生活習慣病は、EDとの関連性が高い病気です。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 虚血性心疾患
- 慢性腎臓病
※参照:ED診療ガイドライン
上記に当てはまる場合、EDの改善には病気の治療と並行して取り組む必要がある場合もあります。
専門医に相談して治療を進めることが大切です。
EDに関係性のある薬の使用や特定の病気の治療歴がある
薬の種類や手術による影響で、EDを生じるケースもあります。
ED症状に注意が必要な薬や手術は、以下のとおりです。
| 薬 | ・降圧薬 ・抗うつ薬 ・前立腺肥大治療薬 ・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) |
| 手術 | ・前立腺がん ・膀胱がん ・大腸がん |
※参照:ED診療ガイドライン
薬の使用後あるいは手術を受けた後からEDの症状があらわれた場合は、上記の原因が考えられます。
心当たりのある方は、専門のクリニックに相談してみましょう。
EDの原因となる要因が思いつかない
ED症状の原因が思い当たらない場合も注意が必要です。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病では、末梢血管や神経の機能低下を引き起こしやすく、初期症状として勃起機能の異常があらわれる場合があるためです。
なお、血糖値のコントロールは糖尿病の進行予防につながり、勃起機能の維持によい影響を及ぼします。
EDの原因がわからない場合も、放置せず専門のクリニックを受診しましょう。
EDの改善に関するよくある質問
ここでは、EDの改善に関して寄せられる、よくある質問について回答します。
妻や彼女とのセックスだけEDになるのはなぜですか?
妻や彼女以外の女性、アダルトコンテンツでは勃起するにもかかわらず、妻や彼女との性交渉で勃起しなくなる場合は心因性EDの可能性があります。
主な要因は以下のとおりです。
- 性行為に対する不満がある
- 相手を受け入れられない理由がある
- 過去の性交渉にトラウマがある
お互いの気持ちを正直に共有することで、心理的なストレスが軽減され、改善につながると考えられています。
意識的に対話する機会を設けるとよいでしょう。
より詳しく知りたい方はこちら!
妻だけEDになるのはなぜ?原因や改善方法を詳しく解説
夫がED気味なのですが、どうしたらいいですか?
EDの背景には、身体的要因と心理的要因が関係し合っていることもあります。
生活習慣の乱れから生じたEDが自信の喪失を招き、心理的なプレッシャーを感じてさらに悪化するケースも。
まずは相手を責めることなく、パートナーの気持ちに寄り添うことが大切です。
性に関する悩みを扱う専門のカウンセラーに相談する方法も検討してみてください。
EDに効く食べ物はありますか?
亜鉛(牡蠣、煮干しなど)やアルギニン(アーモンド、魚介類など)を多く含む食品は、血流の改善やホルモン分泌をサポートするとされています。
亜鉛はテストステロンの合成に必要な成分であり、不足すると血液中のテストステロン濃度が低下することが報告されています。
※参照:亜鉛と生殖 ビタ ミン 82巻
アルギニンの摂取は、体内における一酸化窒素(NO)を生成させ、血管拡張や運動機能の向上につながります。
※参照:化学と生物 61巻 運動機能における一酸化窒素(NO)の役割
一方、カロリーの高い食べ物や塩分、脂肪分が多く含まれる食事は、生活習慣病のリスクを高めるためEDの悪化につながる可能性も。
特定の食材に偏らず、バランスのとれた食事を心がけましょう。
ED治療薬をネットで購入してもいいですか?
ED治療薬をインターネット通販で購入することは、安全性の観点からおすすめできません。
主な理由としては以下の要因が挙げられます。
- 有効成分が十分に含まれていない場合がある
- 品質が確認できず、健康に悪影響をもたらす可能性がある
- 偽造品が出回っているケースがある
思わぬ健康被害を避けるためにも、医師の診察を受けたうえでクリニックで処方を受けることが大切です。
※参照:厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
EDは自然に回復しにくい!改善には治療が必要
EDは筋トレや生活習慣の改善などのセルフケアで改善する場合もありますが、一般的には放置して自然に治ることは多くありません。
EDの発症には加齢や生活習慣病といった身体的要因や、ストレスや精神的な不調などの心因的要因が複雑に関わっていることも少なくないためです。
とくに症状が長く続いている・原因に心当たりがない場合は、専門的な治療が改善の糸口になります。
いち早く症状の改善を目指したい方は、まずは医師と相談のうえED治療薬を活用するか検討してみましょう。



