ED(勃起不全)の治療を検討する際、費用の負担は多くの方にとって気になるポイントです。
「バイアグラは保険適用になるのだろうか」と、治療費に不安を感じている方もいるでしょう。
結論、一般的なEDの改善を目的とした治療では、原則として保険は適用されず「自費診療(全額自己負担)」となります。
しかし、「男性不妊治療」を目的とし、国が定める一定の条件をすべて満たした場合に限り、保険適用での処方が可能です。
本記事では、バイアグラが保険適用となる具体的な条件をはじめ、適用された場合の費用目安、保険適用外となるケースについて詳しく解説します。
自分の状況と照らし合わせながら、治療を検討する際の参考にしてください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
バイアグラは不妊治療を目的とする場合に限り保険適用
保険適用の対象となるのは、勃起不全による男性不妊の治療を目的として、一般不妊治療におけるタイミング法で使用する場合です。
バイアグラは、2022年4月の不妊治療の保険適用拡大に伴い、一定の条件を満たす場合に保険適用の対象となりました。
妊娠を希望するパートナーとの間で不妊治療を行っていることに加え、医師の診断や治療状況など、定められた要件を満たす必要があります。
単なるED改善を目的とした処方では、保険適用の対象にはなりません。一般的なED治療は、原則として自費診療(全額自己負担)となります。
「費用を抑えたい」「EDを治したい」という理由だけでは、要件を満たさないため注意しましょう。
※参照:厚生労働省「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」
バイアグラが保険適用になる条件

バイアグラが保険適用されるのは、勃起不全による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法で用いる場合に限られます。そのうえで、厚生労働省が定める以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 関連学会が作成したガイドラインの診断アルゴリズムに従い、勃起不全と診断されていること
- 本人またはパートナーのいずれかが、投与日から遡って6カ月以内に不妊治療に係る医学的管理(一般不妊治療管理料または生殖補助医療管理料)を受けていること
- 処方を行う医師が、原則として泌尿器科で5年以上の経験を有していること(※近隣に要件を満たす医師がいない等の特段の理由があり、一般不妊治療管理料の届出を行っている医療機関である場合は例外あり)
- 他の医療機関で不妊症の診療を受けており、紹介を受けて本製剤を投与する場合は、紹介元の医療機関と必要な情報共有ができる体制を有していること
- 1回の診療における処方量がタイミング法1周期分であり、かつ4錠以下であること
- 継続して処方を受ける期間は6カ月を目安とし、6カ月を超える場合は必要性を再検討した上で原則として初回投与から1年以内とすること
- 処方箋の備考欄に「保険診療」による処方である旨が記載されていること
保険適用で処方を受けられる医療機関には医師の経験年数や届出などの要件があるため、自分が条件に当てはまる場合でも、事前に受診先で保険適用での処方が可能か確認しておきましょう。
※保険適用の対象となるバイアグラ製剤は、先発品の「バイアグラ錠25mg・50mg」および「バイアグラODフィルム25mg・50mg」です。
※参照:厚生労働省「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」
さらに詳しく知りたい方はこちら!
ED治療(バイアグラ・シアリスの処方)は保険適用?条件や自費診療との違いを解説
バイアグラの保険適用対象かセルフチェック【ケース別】
ここでは、以下の3つのケースについて保険適用の可能性を解説します。

自分が対象になるか判断に迷う場合や、保険適用外の治療について気になる場合は、エミシアクリニックのオンライン診療を利用して一度医師にご相談ください。
通常のED治療や性生活の改善が目的
通常のED治療や性生活の改善を目的とした治療は、保険適用の対象外です。
バイアグラが保険適用となるのは、あくまで「勃起不全による男性不妊の治療を目的として、一般不妊治療におけるタイミング法で使用する場合」に限られます。
加齢やストレス、生活習慣などによるED症状の改善を目的とした処方は、原則として自費診療(全額自己負担)となります。
妊活中だが医療機関で不妊治療を受けていない
夫婦で独自に妊活に取り組んでいる段階では、バイアグラの保険適用要件を満たしません。
「子どもを望んで妊活をしている」ことと、保険適用の要件を満たす不妊治療を受けていることは別に考える必要があります。
バイアグラの保険適用には、本人またはパートナーが投与日から遡って6カ月以内に不妊治療に係る医学的管理を受けていることが要件の一つとして定められています。
本人が不妊治療を受けている
すでに医療機関で不妊治療を受けている方は、バイアグラの処方が保険適用となる可能性があります。
ただし、「不妊治療中である」というだけで保険適用になるとは限りません。
医師の要件や処方量、治療期間など、定められた条件をすべて満たす必要があります。
まずは現在不妊治療を受けている医療機関の担当医に、自分の状況で保険適用での処方が可能かを確認してみましょう。
保険適用の場合、バイアグラの値段はいくら?
バイアグラが保険適用となった場合、薬代(薬剤費)の目安は国が定めた薬価に自己負担割合(原則3割)をかけた金額となります。
全額自己負担となる自費診療に比べ、費用の負担を抑えられます。
バイアグラの種類ごとの薬価と、3割負担の場合の自己負担額の目安は以下のとおりです。
| 種類 | 薬価(1錠あたり) | 3割負担の場合の目安 |
|---|---|---|
| バイアグラ錠25mg | 684.2円 | 約205円 |
| バイアグラ錠50mg | 927.4円 | 約278円 |
| バイアグラODフィルム25mg | 974.6円 | 約292円 |
| バイアグラODフィルム50mg | 1404.1円 | 約421円 |
※2026年9月時点の情報です。価格は小数点以下を四捨五入して計算しています。
3割負担が適用された場合、薬そのものの費用は1錠あたりおよそ200円台~400円台となります。
なお、不妊治療におけるバイアグラの保険適用は「1回の診療につき、タイミング法1周期分かつ4錠以下」と定められているため、上限となる4錠が処方された場合の薬剤費の自己負担額は、約820~1,680円です。
ただし、「バイアグラの自己負担額=病院や薬局の窓口で支払う総額」ではない点に注意してください。
実際の支払いには、薬剤費に加えて初診料や再診料、処方箋料、薬局での調剤基本料などが別途加算されます。
そのため、同じ薬・同じ錠数を処方された場合でも、受診する医療機関や具体的な診療内容によって最終的な支払い総額は異なります。
バイアグラが保険適用外でも費用を抑える選択肢はある
保険適用外となったときでも、自費診療の選び方によっては治療にかかる費用を抑えられることがあります。
自費診療では、バイアグラの先発品だけでなく、同一の有効成分を含む国内承認の「シルデナフィル製剤(ジェネリック医薬品)」も検討できます。
ジェネリック医薬品は、一般に先発品よりも薬剤費を抑えられます。医師と相談しながら自分に合った薬を検討しましょう。
なお、自費診療の料金は医療機関によって異なります。
費用を抑えたい場合は、初診料・再診料などの診察料なども含めた総額を確認することが大切です。
エミシアクリニックでは、バイアグラのジェネリックにあたるシルデナフィルを取り扱っています。
- 25mg:1錠825円~
- 50mg:1錠916円~
※表示価格はすべて税込みです。購入数によって1錠あたりの料金が異なります。
シルデナフィルを含む取り扱い薬の料金やラインナップは、以下からご確認ください。
バイアグラジェネリックについて詳しくはこちら!
バイアグラジェネリックは効果ある?安全な選び方と安く購入する方法を解説
オンライン診療なら通院負担を抑えて医師に相談できる
自費診療での治療を検討する際は、対面診療だけでなく「オンライン診療」を活用することも選択肢の一つです。
以下のような方でも、オンライン診療なら自宅などから医師に相談できます。
- 仕事やプライベートが忙しく通院時間を確保しにくい
- EDの悩みを対面で相談することに抵抗がある
エミシアクリニックでもEDのオンライン診療に対応しており、問診から医師の診察、薬の処方、発送までオンラインで手続きできます。
通院にかかる時間や交通費などの負担を抑えながら、医師に相談したうえで治療を検討したい方におすすめです。
※対面での触診や検査が必要と医師が判断した際は、対面受診をご案内することがあります。
EDのオンライン診療について詳しくはこちら!
ED(勃起不全)のオンライン診療!治療の流れや処方薬を医師が紹介
バイアグラの保険適用に関するよくある質問
以下では、バイアグラの保険適用についてよくある疑問にお答えします。
バイアグラの保険適用は何歳まで?
男性本人に対する年齢制限は設けられていません。
ただし、パートナー(女性)の年齢に上限がある点に注意が必要です。
不妊治療が保険適用となる条件として、「治療開始時点において女性の年齢が43歳未満であること」と定められています。
バイアグラの保険適用も不妊治療の枠組みのなかで行われるため、パートナーである女性が43歳未満でなければ保険適用にはなりません。
シアリスやレビトラも保険適用される?
シアリス(有効成分:タダラフィル)については、バイアグラと同じ条件を満たす場合に限り、保険適用の対象となります。
一方で、レビトラは販売中止のため先発品としての処方はできず、ジェネリック(バルデナフィル)も保険適用の対象外です。
現在、ED治療薬で保険適用の対象となっている先発品は、バイアグラとシアリスの2種類です。
バイアグラは保険適用の条件を確認してから治療を検討しよう
バイアグラを保険適用で処方してもらうには、「EDと診断された」「子どもが欲しい」というだけでは要件を満たしません。
「不妊治療の医学的管理を受けている」「原則として泌尿器科での経験が5年以上の医師が処方する」など、国が定める条件をすべて満たす必要があります。
保険適用の対象になるか判断に迷う場合は、現在不妊治療を受けている医療機関へまずは相談してみましょう。
仮に保険適用の条件から外れてしまっても、ED治療そのものを諦める必要はありません。
自費診療では、ジェネリック医薬品を選ぶことで費用を抑えられる場合もあります。
保険適用外だった場合の治療について気になる方は、エミシアクリニックのEDオンライン診療もぜひ検討してみてください。



