「マツパをしたばかりだけど、いつもの美容液を使い続けても問題ないのかな…」
「パーマが取れてしまわないか心配で、美容液を塗るのをためらってしまう」
このような不安を抱えている方は少なくありません。
せっかく理想的なカールを手に入れたのに、まつげのケアができないのは本末転倒だと感じる方も多いことでしょう。
実は、マツパ後の美容液使用は適切なタイミングと方法を守ることで、安全に行うことができるだけでなく、パーマの持続性を高める効果も期待できます。
そこで本記事では、マツパ前後のまつ毛美容液使用に関する正しい知識と実践的なケア方法を詳しく解説します。
パーマのカールを損なうことなく、美しいまつ毛を維持したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
マツパ後にまつ毛美容液を塗っても大丈夫?結論とその理由
マツパと美容液の併用は、以下の2つの重要な役割を果たします。
マツパ後の美容液使用は、適切なタイミングを守ることで安全に行えるだけでなく、むしろまつげの健康維持に欠かせないケアです。
ただし、「いつでも塗って良い」というわけではなく、施術前後それぞれに最適なケア方法が存在します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【施術前】まつ毛を健康な状態に整え、ダメージを最小限に抑えるのため
マツパ前の美容液使用は、施術によるダメージを最小限に抑えるための重要なケアです。
まつ毛パーマでは、シスチン結合(※)という毛髪内部の結合を薬剤で一時的に切断し、理想的なカールの形に再結合させる化学的な処理を行います。
※シスチン結合:まつげや髪の毛の形状を決定づけるタンパク質同士の結合
この処理の過程で、以下のような状態のまつげは特にダメージを受けやすくなります。
まつげの状態 | パーマ時のリスク |
---|---|
乾燥している | 薬剤が過度に浸透し、切れ毛の原因に |
細く弱っている | 構造が崩れやすく、抜け毛のリスク増加 |
すでに傷んでいる | さらなるダメージで修復困難な状態に |
保湿成分や栄養成分を含む美容液を施術前に使用することで、まつげの水分量が適正に保たれ、まつ毛パーマ時のダメージを受けにくくなるでしょう。
健康的なまつげ作りは、パーマのかかりやすさだけでなく、その後の持続性にも大きく影響します。
【施術後】ダメージを受けたまつ毛の修復と、抜け毛・切れ毛の予防のため
マツパ施術後の美容液ケアは、薬剤処理を受けたまつげの回復と保護において重要な役割を担います。
パーマ薬剤による処理を受けたまつ毛は、表面のキューティクル(※)が開いた状態になり、内部の水分や栄養分が流出しやすい非常にデリケートな状態です。
※キューティクル:まつげの表面を覆うウロコ状の保護層
この状態を放置した場合、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- 乾燥による毛先の枝毛化やパサつき
- 摩擦や刺激による切れ毛の増加
- まつげ全体の細り・ボリュームダウン
- カールの早期崩れ・持続期間の短縮
まつ毛美容液に含まれる保湿成分や修復成分は、開いたキューティクルを整え、失われた水分を補給する働きがあります。
特に、コーティング効果のある成分は、まつげ表面に保護膜を形成し日常的な摩擦や紫外線などの外的刺激からまつ毛を守る働きやカールの形状維持の働きも。
適切なアフターケアを行うことで、まつ毛パーマの持続にも期待できます。
マツパ後のまつ毛美容液はいつから?使用する際の注意点
まつ毛パーマのカールを維持するためには、以下2つのポイントに注意しましょう。
これらの注意点は、カールの持続と目元の健康を守るためにも重要な知識です。
特に気にせずまつ毛美容液を使用すると、せっかくのパーマ効果が台無しになるだけでなく、深刻な目元トラブルを招く危険性もあるので、以下で詳しく確かめていきましょう。
施術当日の使用は避ける
マツパ施術当日の美容液使用は、カールの定着を妨げる可能性が高いため、控えるようにしましょう。
まつ毛パーマの仕組み上、薬剤処理後のまつ毛には約24時間の「安定時間」が必要で、この期間中は化学反応が継続してカール形状が徐々に固定されていきます。
この期間に美容液の水分や油分成分が介入すると、せっかく作ったカールが緩んだり不均一になったりする恐れがあります。
安全性とカールの美しさを両立させるためには、施術翌日から使用することを覚えておきましょう。
目元に異常を感じたらすぐに使用を中止する
マツパ後の目元は薬剤の影響で一時的にバリア機能が低下し、普段は問題のない美容液でも刺激となる可能性があるため、異常を感じたら即座に使用を中止することが大切です。
マツパ後の美容液使用で特に注意すべき症状として、以下のようなサインが挙げられます。
- 赤み・かゆみ・ヒリヒリ感
- まつ毛の抜け毛が急激に増える
- まぶたの腫れや充血
- 目やにの増加や涙目
- 視界のぼやけや異物感
これらの症状は、体質や肌質によって個人差があり、同じ美容液でも人によって反応が異なります。
しかし、「少しの我慢で治まるかも」「高価な美容液だからもったいない」といった自己判断は非常に危険です。
症状が改善しない場合や悪化する場合は、自己判断での対処は避け、速やかに医療機関への相談をおすすめします。
エミシアクリニックでは、医師によるオンライン診療に対応しており、自宅にいながら適切なアドバイスを受けることができるので、気軽にご相談ください。
マツパを長持ちさせる美容液選びの3つのポイント
マツパ後の美容液選びは、カールの持続を左右する重要な要素であり、成分や質感を正しく見極めることで、美しいカールをより長く維持することが目指せます。
まつ毛美容液を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
理想的な美しさを長期間キープするために、以下を参考にしてみてください。
保湿成分が豊富な美容液を選ぶ
マツパ後のまつげケアにおいては、カールの持続性とダメージ補修のために保湿成分を豊富に含む美容液を選びましょう。
パーマ薬剤の化学作用により、まつげ表面のキューティクルが開いた状態となり、内部の水分が急速に失われやすくなります。
この状態が続くと、まつ毛全体がパサつき始め、枝毛や切れ毛が発生しやすくなり、最終的にはカールの形状そのものが維持できなくなってしまうことも。
そのため、マツパ後のまつ毛美容液は、以下の保湿成分が配合されているものを選ぶのがおすすめです。
保湿成分 | まつ毛への影響 |
---|---|
パンテノール (ビタミンB5誘導体) | まつ毛にコシを与え、抜けにくくする |
ヒアルロン酸 | 水分をしっかり保持し、乾燥による切れ毛・抜け毛を防ぐ |
ケラチン | 補修と保護の役割を果たし、まつ毛をしなやかに保つ |
特にパンテノールは、毛髪内部の空洞部分に浸透して水分を保持する特性があり、内側からまつげを強化する効果が期待できます。
オイルフリーまたは軽いテクスチャーのものを選ぶ
マツパ後に使用するまつ毛美容液は、オイルフリーまたは水のような軽いテクスチャーの製品を選びましょう。
オイル成分は、パーマで形成されたシスチン結合や水素結合を徐々に緩める性質があり、これがカール崩れの直接的な原因となります。
そのため、以下のような成分が配合されたまつ毛美容液の使用は避けるのが無難です。
- ミネラルオイル
- スクワラン
- ジメチコン(シリコン)
これらの成分を含む美容液をまつ毛パーマ後に使用すると、オイルの重みで早期にカールが崩れてしまいます。
さらっとした化粧水のような質感で、速やかに浸透してベタつきを残さないタイプを選ぶと良いでしょう。
効果と安全性を両立したいなら医療用美容液を選ぶ
マツパ後のまつげケアで確実な効果を求めるなら、医療用美容液を使用するのがおすすめです。
市販の美容液が「まつげの保護・保湿」を主目的とするのに対し、医療用美容液は「まつげの成長促進」という効果が臨床試験で科学的に立証(※)されており、医薬品として扱われています。
※参照:厚生労働省
当院では、厚生労働省で承認された有効成分ビマトプロストを配合する以下2つのまつ毛美容液をご用意しています。
項目 | グラッシュビスタ | ビマトプロスト |
---|---|---|
特徴 | 国内初の厚労省承認まつげ貧毛症の外用薬 | ジェネリック医薬品でコスパ良好 |
価格/1本 (税込) | 16,500円 | 6,578円 |
おすすめの人 | メーカー保証付きを選びたい | 効果・コスパの両方を重視したい |
ただし、医療用美容液は色素沈着やかゆみといった副作用も報告されていますが、これらのリスクは医師の適切な指導のもとで使用することにより最小限に抑えることが可能です。
当院では、初回診療時に詳細な肌質チェックと使用方法指導を行い、定期的なフォローアップを通じて安全性を確保しています。
マツパの美しさを最大限に引き出し、理想的なまつ毛を手に入れたい方は、まずは以下からオンライン診療にお申し込みください。
マツパ後は適切に美容液を使用して理想のまつ毛を手に入れよう
マツパ後の美容液ケアは、「いつから使うか」と「何を使うか」の2点が特に重要です。
適切なタイミングと製品選びを誤ると、せっかくのカールが崩れる原因になります。
市販の美容液でも基本的なケアは可能ですが、カールを長持ちさせながら、同時にまつげ自体を健康的に成長させたいという場合は、医療用まつげ美容液がおすすめです。
ビマトプロストをはじめとする医薬品成分は、保湿や保護だけでなく、まつげの成長そのものを促進する効果が科学的に証明されており、パーマ映えする長く太いまつげへと導いてくれます。
ただし、医療用美容液は医師の処方が必要で「クリニックに行く時間がない」「遠方で通院が難しい」という方も多いでしょう。
エミシアクリニックでは、スマートフォン1台で診察から購入までが完結するオンライン診療を実施しています。
マツパで整えた美しいカールと医療用美容液によるケアを両立させたい方は、ぜひ当院のオンライン診断でご相談ください。