まつ毛を長くするために医療用のまつ毛美容液を使用したいと思いながらも、ルミガンの安全性について不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?
インターネット上には「危険」「副作用が怖い」といった情報も散見され、使用を躊躇してしまうケースも少なくありません。
結論から申し上げると、ルミガンは適切な使用方法を守れば、安全にまつ毛の育毛効果を得られる医薬品です。
ただし、色素沈着や眼瞼溝深化といった副作用のリスクも存在するため、正しい知識と医師の指導のもとで使用することが重要となります。
本記事では、ルミガンが危険と言われる理由から使用するメリットまで詳しく解説します。
ルミガンの使用を検討している方や安全に医療用まつげ美容液を使用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
ルミガンとは?まつ毛に使われる理由と本来の役割
ルミガンとは本来、緑内障や高眼圧症の治療を目的として開発された点眼薬であり、まつ毛の美容目的での使用は承認されていません(※)。
※参照:医薬品医療機器情報提供「ルミガン点眼液0.03%」
この医薬品がまつ毛美容液として注目されるようになったのは、緑内障患者への投与中に「まつ毛が異常に長く濃くなる」という副作用が多数報告されたことがきっかけでした。
そのため、美容目的での使用は、あくまでも医師の判断による適応外使用という位置づけになります。
一方で、まつ毛の美容目的で正式に承認を受けた製品も存在し、それが「グラッシュビスタ」です。
グラッシュビスタはルミガンと同じ有効成分であるビマトプロストを配合していますが、睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)の治療薬として厚生労働省から承認されています。
※参照:厚生労働省
こちらは医師の診察を経て処方され、まつ毛の育毛を目的として安全に使用できるよう設計された医薬品です。
ビマトプロストやグラッシュビスタ・市販品との違い
以下にルミガンと、類似製品との違いをまとめました。
項目 | ルミガン | グラッシュビスタ | ビマトプロスト | 市販品 |
---|---|---|---|---|
分類 | 医療用医薬品 | 医療用医薬品 | 医療用医薬品 | 化粧品 |
配合成分 | ビマトプロスト | ビマトプロスト | ビマトプロスト | 主に保湿成分 |
主な使用目的 | 緑内障・高眼圧症治療 | 睫毛貧毛症治療 | 緑内障・高眼圧症治療 | まつ毛の保護・補修 |
承認状況 | 眼科用として承認 | まつ毛育毛用として承認 | 眼科用として承認 | 化粧品として認可 |
副作用リスク | 高 (医薬品のため) | 中〜高 (管理下で使用) | 高 (医薬品のため) | 低 (化粧品のため) |
購入方法 | 医師の処方が必要 | 医師の処方が必要 | 医師の処方が必要 | ドラッグストア等で購入可 |
相場 | 2,000~5,000円 | 15,000~20,000円 | 3,000~7,000円 | 1,000〜5,000円 |
ルミガンとビマトプロストは、グラッシュビスタと同じ成分ではあるものの、まつ毛育毛の目的では正式な承認を受けていません。
しかし、その高いまつ毛育毛の効果から、医師による処方と管理のもとまつ毛美容液としても使用されることもあります。
グラッシュビスタは他の医療用美容液と比べて高いですが、メーカー保証が付くため、万が一の副作用もしっかりサポートしてくれるのが特徴です。
ルミガンをまつ毛に使うのは危険?代表的な副作用とリスク
ルミガンをまつ毛に使用した場合、適切に使用しなければ以下のような様々な副作用が生じる危険性があります。

医薬品である以上、効果が高い反面、リスクも存在することを理解しておくことが大切です。
それぞれの副作用のリスクについて、詳しく見ていきましょう。
色素沈着
ルミガンに含まれる有効成分「ビマトプロスト」には、メラニン色素の生成を促進する作用があり、これがまぶたや目の周りの色素沈着を引き起こす主な原因となっています。
色素沈着が起こりやすいのは、薬液がまつ毛の生え際以外の皮膚に付着し、そのまま放置された場合です。
特に就寝前に使用して、薬液が皮膚に残ったまま朝まで過ごしてしまうと、メラニンの生成が促進され、茶色や黒っぽい色素が皮膚に定着してしまいます。
ただし、使用を中止すれば多くの場合は徐々に薄くなるため、異常を感じた場合は早めに医師に相談すると良いでしょう。
眼瞼下垂
眼瞼下垂(がんけんかすい)は、まぶたが正常に開かなくなり、目が小さく見えたり視界が狭くなったりする症状で、ルミガンの長期使用により発生する可能性がある副作用の1つです。
この副作用は、ビマトプロストが長期間にわたって眼輪筋(がんりんきん)や眼窩脂肪(がんかしぼう)に作用することが原因と考えられています。
特に、薬液が目の中に入ったり、まぶたの広範囲に付着したりすることで、影響が強くなる可能性もあります。
眼瞼下垂の症状は個人差があり、使用中に『まぶたが重い』『目が疲れやすい』といった症状から始まるのが特徴です。
早期に使用を中止すればある程度の回復は期待できますが、症状の進行度によっては完全に元に戻らない場合もあります。
そのため、ルミガンをまつ毛美容液として使用する場合は、定期的な医師の診察でまぶたの状態を確認するようにしましょう。
その他の副作用
ルミガンのまつ毛美容液目的の使用により、色素沈着や眼瞼下垂以外にも以下のような様々な副作用が報告されています。
その他の主な副作用一例:
- 充血
- かゆみ・刺激感
- 目の乾燥
- 角膜障害・視界のぼやけ
- 多毛症
これらの副作用は、使用量が多すぎたり、塗布範囲が広すぎたりする場合に発生しやすくなります。
特に、「早く効果を出したい」という思いから推奨量以上を使用したり、1日に複数回塗布したりすると、副作用のリスクが高まってしまうことも。
エミシアクリニックでは、このような副作用が生じた場合でも、オンラインで医師に相談できる体制が整っています。
使用中に不安や異常を感じた際は、自己判断はせず、医師の適切な指導のもとで使用するようにしましょう。
ルミガンをまつ毛に使うメリット
ルミガンをまつ毛に使用することには危険性が伴う一方で、適切な医師の管理下で使用すれば、市販のまつ毛美容液では得られないメリットも存在します。
ルミガンを使用する主なメリットは、以下の通りです。
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
まつ毛が「伸びる・濃くなる」実感を得やすい
ルミガンの主成分であるビマトプロストは、まつ毛の毛周期における「成長期」を延長する作用を持っており、この作用によりまつ毛の長さ・濃さ・太さへの高い効果が期待できます。
通常、まつ毛の成長期は30〜45日程度ですが、ビマトプロストの作用によりこの期間が延長されることで、まつ毛がより長く成長する時間を確保できるのです。
実際にルミガンをまつ毛美容液として使用している方からは、以下のような声も見られました。
ルミガン(ビマトプロスト)で毎日塗らなくてもすっぴんで眉毛にまでくっつくであります🪂笑
※引用:X
ルミガンでまつ毛長くなった気がする
気のせいだろうけど
※引用:X
また、ビマトプロストはメラニン生成を活性化させる作用も持つため、まつ毛の色が濃くなる効果も期待できるでしょう。
医療用成分で成分の濃度や作用が明確
ルミガンに含まれる有効成分ビマトプロストは医療用医薬品として厳格な品質管理のもとで製造されており、成分の濃度(0.03%)や作用機序が科学的に明確に定義されています。
市販のまつ毛美容液の多くは「○○エキス配合」「まつ毛にハリ・コシを与える」といった表現にとどまり、実際にまつ毛への直接的な作用を証明する科学的データは乏しいのが現状です。
一方、ルミガンは有効成分の含有量が一定に保たれ、不純物の混入リスクも最小限に抑えられているため、安定した効果が期待できる点が医薬品ならではのメリットと言えるでしょう。
ルミガンをまつ毛に使うデメリット
ルミガンは高い効果が期待できる反面、医療用医薬品であるがゆえのデメリットも存在し、使用にあたっては慎重な判断が必要です。
ルミガンを使用する主なデメリットは、以下2つが挙げられます。
しかし、適切な方法で対処すれば、これらのデメリットを最小限に抑えることも可能です。
以下、それぞれのデメリットと対処法について詳しく解説していきます。
医療用薬品のため副作用リスクがある
ルミガンは本来、点眼薬として眼圧を下げるために開発された緑内障治療薬であり、まつ毛の育毛目的で使用することは「適応外使用」に該当します。
つまり、製薬会社が想定した使用方法とは異なる方法で使用することになるため、予期せぬリスクが生じる可能性があるのです。
例えば、眼内への使用では問題にならない程度の刺激でも、皮膚への継続的な接触により炎症や色素沈着を引き起こす場合があります。
ただし、副作用のリスクは正しい使用方法や容量を守り、医師の管理下で適切に使用すれば、多くの場合防ぐことが可能です。
処方してもらうには医療機関で診察を受ける必要がある
ルミガンは医師の処方箋が必要な医療用医薬品であるため、原則としてクリニックや病院で診察を受けなければ入手することができません。
一見デメリットのように感じられますが、実は使用者の安全を守るための重要な仕組みです。
インターネット上では「個人輸入代行」を謳うサイトから処方箋なしで購入できる場合もありますが、偽造品のリスクだけでなく、副作用が起きても医師のサポートが受けられないリスクもあります。
厚生労働省も個人輸入での医薬品使用については、「健康被害のリスクがある」と注意喚起しています。
※参照:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
エミシアクリニックでは、このような通院の手間を解消するため、オンライン診療を実施しています。
グラッシュビスタ・ビマトプロストの2種類を取り扱っておりますので、医師の適切な管理のもと、安全に医療用まつげ美容液を使用したい方はぜひご相談ください。
ルミガン以外のまつ毛美容液|安全に使える代替製品
ルミガンの使用に不安を感じる方やより安全性の高いまつ毛美容液をお探しの方には、以下2つがおすすめです。

グラッシュビスタは、日本で唯一、睫毛貧毛症の治療薬として厚生労働省から正式に承認を受けた医療用まつ毛美容液です。
ルミガンと同じ有効成分(ビマトプロスト0.03%)を含有していますが、まつ毛への使用を前提として開発・承認されているため、より安全性に配慮した製品といえます。
一方ビマトプロストは、ルミガンのジェネリック医薬品として位置づけられる製品で、同じ有効成分を含有しながらも価格を抑えた選択肢です。
グラッシュビスタと同様の効果が期待できますが、睫毛貧毛症の治療薬としての承認は受けていない点に留意しましょう。
当院では、これら2つのまつ毛美容液を以下の価格にてご提供しています。
まつ毛美容液の種類 | 価格(税込) |
---|---|
グラッシュビスタ | 1本(2.5ヶ月分):16,500円 2本セット(5ヶ月分):30,800円 |
ビマトプロスト | 1本(1ヶ月分):6,578円 1本(定期購入):5,478円 3本(3ヶ月分):13,200円 |
それぞれの美容液を使用したことのある方に使用した感想を独自アンケートにて伺ったところ、以下のような声が見られました。
継続していくことでまつげが抜けにくくなり濃くなった気がする!
※引用:独自アンケート
グラッシュビスタは医師の診断がないと処方ができないこともあり、効果をすごく感じた。とにかくよく伸びて濃くなるため、もう2年くらい使用を続けている。
※引用:独自アンケート
※効果の感じ方には個人差があります。
エミシアクリニックでは、これらの医療用まつ毛美容液をオンライン診療で処方しています。
365日24時間診察受付が可能で、定期購入プランもご用意しており、継続的な使用のサポートが可能です。
また、使用中の不安や副作用についても、LINEで医師に相談できる体制を整えていますので、安心してご利用いただけます。
ルミガンの副作用が不安な方はまずは医師に相談!
ルミガンは本来、緑内障治療薬として開発された医薬品であるため、まつ毛への使用は適応外使用となり、慎重な判断が必要です。
ルミガンに含まれるビマトプロストという有効成分はまつ毛の成長を促す効果が期待できますが、同時に色素沈着や眼瞼下垂・充血・かゆみなどの様々なリスクを伴う可能性があります。
そのため、ルミガンをまつ毛美容液として使用する場合は、これらのリスクを正しく理解したうえで医師の管理下で使用することが大切です。
当院では、厚生労働省から睫毛貧毛症治療薬として正式に承認を受けたグラッシュビスタや、ジェネリック医薬品として知られるビマトプロストを取り扱っています。
万が一副作用が生じた場合でも、LINEで気軽に相談できるサポート体制を整えているため、「まぶたがかゆい」「色素沈着してきたかも…」といった不安もすぐにアドバイスが受けられます。
オンライン診療なら、自宅にいながら診察から処方・購入まですべて完結するので、安全かつ高い効果を目指せるまつ毛美容液をお探しの方は、ぜひご相談ください。