痛風の治し方ガイド!症状別の治療法や応急処置・再発防止策を解説

痛風の治し方ガイド!症状別の治療法や応急処置・再発防止策を解説

痛風の治し方ガイド!

痛風を発症している方の中には、激しい痛みが出て歩くのも一苦労の方もいるでしょう。

痛風は、尿酸値が高くなることで関節に尿酸結晶がたまって炎症を引き起こす症状です。

飲み会や運動不足が続くと、いきなり激しい痛みが襲うことがあるでしょう。

「自然と治るだろう」と放置してしまう方も多いですが、再発しやすく症状が悪化して慢性的な関節炎や腎障害を引き起こすリスクもあるので注意が必要です。

まだ病院に行って診断を受けていない方も、このような症状が出た場合は、痛風を疑ってみてください。

④痛風の治療基準

本記事では、痛風の応急処置から本格的な治療までのステップ・再発を防ぐための改善ポイントを解説します。

辛い痛みを再び引き起こす前に、医師の適切な診療を受け薬で治すのが良いでしょう。

なお痛みが辛くて病院へ行くのが難しい方には、オンライン診療がおすすめです。

エミシアクリニックでは、24時間以内に薬が届くオンライン診療を行っていますので、痛風かもしれないと感じたら早急に医療機関を受診しましょう。



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上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

【痛風の治し方】2段階の治療が必要

①【痛風の治し方】2段階の治療が必要

痛風の治療には下記の2段階があります。

痛風発作による痛みや炎症を緩和してから、尿酸値を正常に戻すための治療を行います。

治療せずに完治することはないので、悩んでいる方は医療機関を受診しましょう。

STEP①:痛風発作の治療

まずは痛みを鎮静する治療を行います。

医療機関では、コルヒチンや非ステロイド性抗炎症薬・ステロイド薬を治療に使用します。

コルヒチン錠NSAIDs
(非ステロイド性抗炎症薬)
プレドニゾロン錠
(ステロイド薬)
作用白血球の作用を抑える・鎮痛
・解熱
・抗炎症作用
・炎症やアレルギーを改善する
・免疫を抑制する
副作用・倦怠感
・発熱
・鼻血
・手足のしびれ
など
・胃粘膜病変の誘発、増悪
・腎障害の増悪
など
・倦怠感
・発熱
・吐き気
・腹痛
など
1日の使用量発作時:6~8錠
予防時:1~2錠
ナプロキセンの場合
3~6錠
軽度:2~3錠
重度:4錠

※参照:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン医薬品医療機器情報提供

なおエミシアクリニックではコルヒチン錠を取り扱っています。

痛みを鎮静させる効果に期待できますが、副作用もあるため、疑問点や不明点がある場合は医師に相談しましょう。

STEP②:高尿酸血症の治療

痛風発作の根本的な原因は、血中の尿酸値が高い状態である高尿酸血症にあります。

高尿酸血症を放置すると再発のリスクが高まるため、痛風発作が治まった後も尿酸値を管理する治療や生活習慣の改善が必要です。

腎障害などの併発症や高血圧などの合併症の発症率を避けるためにも、6mg/dL以下にコントロールしましょう。

薬物療法として「アロプリノール」や「フェブキソスタット」を使用するのが一般的です。

これらの薬には尿酸の生成を抑える効果が期待でき、尿酸値の安定を促します。

また尿酸排泄促進薬の「プロベネシド」も、尿酸の体外排出を促すために用いられることがあります。

ただ効果に期待できる一方で副作用のリスクもあるため、医師の診察を受けて用法・用量を守って服用しましょう。

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痛風の痛みを和らげる応急処置法

痛風発作が起こると、患部(多くの場合は足の親指の関節)に炎症が生じ、激しい痛みを伴います。

痛風の痛みを和らげる応急処置は、下記を参考にしてください。

具体的なやり方を紹介するので、まずは落ち着いて対処しましょう。

患部を高い位置に保つ

痛風の痛みを和らげるには、患部を高い位置に保つことが有効です。

たとえば、足が痛む場合には、足を机やベッドの上に上げるなどして心臓より高い位置を保ちましょう。

血液の循環が安定して炎症が引きやすくなり、痛みを軽減する効果が期待できます。

冷やして炎症を抑える

症状が出ている場所を冷却することで神経を一時的に麻痺させる効果に期待できるでしょう。

ただし直接氷を肌に当てると凍傷のリスクがあるので、タオルで巻いた氷嚢を使うか、冷却シートを利用してください。

冷却する際には、先に紹介したように幹部を心臓より高い位置に保って行ってください。

発作が起こっているときには、温めると炎症が悪化して痛みが酷くなる可能性があるので気をつけましょう。

安静にする

患部を動かすと負担がかかり、痛みが悪化する可能性があるため安静に保ちましょう。

日常生活で負担のかかりやすい関節は、クッションなどで支えながら安静を保ち、痛みが落ち着くまで休養(※1)を心がけてください。

※1参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

ただしこれらの応急処置は一時的な痛みの緩和に過ぎず、根本的な治療にはなりません

痛風の再発を防ぐためには、尿酸値を管理して発作を繰り返さないようにすることが重要です。

痛風の再発を防ぐために気をつけること

痛風の再発を防ぐために気をつけることは下記の4つです。

痛風の再発防止には、日常生活の中で尿酸値を管理することが欠かせません。

そのためには普段から生活習慣を見直しましょう。

プリン体を控えた食事を意識する

②プリン体が多い食品と少ない食品

プリン体は尿酸に代謝されて尿酸値を上げやすいため、1日400mg(※1)を目安に摂取しましょう。

特にプリン体は、内臓系食品や魚卵・加工肉製品に多く含まれています。

  • レバー
  • 内臓肉
  • 魚の卵(たらこやいくら)
  • 乾物(干ししいたけ、煮干し)
  • アルコール(特にビール)

これらを過剰に摂取すると体内で尿酸が生成される量が増加し、痛風の再発リスクが高まります。

痛風の治し方として、まずこれらの食品の摂取を控えることが第一歩です。

また乳製品の摂取も尿酸値の低下につながる(※1)ため、ヨーグルトや牛乳を日常的に取り入れると良いでしょう。

食事制限は、尿酸値管理において基本的で効果的な方法の一つです。

日常の食生活において、バランスの取れた食事を心がけましょう。

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お酒の飲み過ぎは避ける

③1日のアルコール量の目安

アルコール摂取は尿酸値の上昇を引き起こす要因の一つです。

特にビールや焼酎はプリン体を含むため、痛風の症状悪化につながる(※2)可能性があります。

※2参照:厚生労働省

アルコールそのものも尿酸の代謝を阻害するため、痛風患者にとっては注意が必要です。

しかし仕事関係の会食などがある方は、全く飲酒をしないというのが現実的でない場合もあります。

そのような場合はプリン体ゼロの飲料を選んだり、アルコールの量を大幅に制限したりすることでリスクを軽減しましょう。

また飲酒後は必ず十分な水分を摂り、尿酸の排出を促進することが大切です。

医師に相談しながら無理のない範囲で制限を設けると良いでしょう。

尿酸排出のために水分を多めに摂取する

水分補給は尿酸の排泄を促進するため、痛風の治し方の基本となる対策です。

水分を十分に摂ることで尿量が増え、尿酸が効率的に排泄されやすくなります。

一日に2リットル以上の水分を摂ることが推奨されており、特に水やお茶が適しているでしょう。

またコーヒーや緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があるため、これらも水分補給として有効です。

砂糖が多く含まれた飲料やジュース類は、尿酸値の上昇につながるため、痛風患者には適していません。

水分補給は食事と同じくらい重要なので、定期的に水を飲む習慣を身につけることが大切です。

特に運動後や起床直後・就寝前など、体内の水分が失われやすいタイミングでの水分摂取を心がけてください。

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有酸素運動をして運動不足を解消する

運動は血液循環を改善して尿酸の代謝を促進するため、痛風予防に期待できます。

  • ウォーキング
  • サイクリング
  • 水泳

有酸素運動は体への負担が少なく、継続しやすい運動として向いているでしょう。

ただし過剰な運動は一時的に尿酸値を上昇させることがあるため、無理のない範囲で行うことが重要です。

特に痛風発作の直後は患部に負担をかける運動を避け、医師の指導を受けながら運動計画を立てると安心です。

また、体重管理も痛風の予防に欠かせません。

肥満は尿酸値の上昇に直接影響を与えるため、適正体重を維持することが重要です。

バランスの良い食事と適度な運動を組み合わせることで、健康的な体づくりを目指しましょう。

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痛風を治す方法に関してよくある質問

痛風を治す方法に関してよくある質問をまとめました。

痛風を治したい方から寄せられる質問について詳しく解説していきます。

自力で治すことは可能?

結論から言うと、痛風は自力では治せません

痛風は関節に尿酸結晶がたまって起こるもので、医療機関で以下の治療が必要です。

痛風発作が起こっているときには、炎症や痛みを抑える治療が優先して行われます。

そして発作が治まった後に、再発を防ぐための尿酸値コントロールの治療が行われるのが一般的です。

また、発作時の治療は自力では行えませんが、食事や運動習慣の改善によって再発のリスクを抑えることはできます。

「一日で治った」は本当?完治するまでに何年くらいかかる?

前提として、痛風は完治しません

※参照:公益社団法人 千葉県栄養士会

ただ症状が安定しても再発を防ぐには、数年にわたる生活習慣の管理が必要です。

尿酸値6.0mg/dL以下を保つことで、関節に沈着した尿酸結晶が徐々に溶解し、痛風発作のリスクが減少します。

医師や栄養士の指導を受けながら、無理のない範囲での生活改善を心がけましょう。

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夜になると痛いのはなぜ?

夜間は体温が低下しやすく関節周辺の血流が減少するため、尿酸結晶が関節内で結晶化しやすくなります。

この結晶が炎症を引き起こし、痛みを強めると考えられています。

また夜間の静止状態では、日中の活動による血液循環が低下し、老廃物や尿酸の排出が進みにくくなります。

特に足の親指や膝などの関節は、体重がかかりやすく血流が滞りがちなため、痛風の好発部位です。

夜間の痛みを和らげるには、寝る前にぬるめのお湯で関節を温め、血流を促進するのがおすすめ。

ただし痛風発作が発生している間は温めると悪化するリスクもあるので、発作の有無に応じて対応を選びましょう。

ロキソニンは痛風に効く?

鎮痛剤として広く使われているロキソニンは、痛風発作の激しい痛みを緩和するのにも役立ちます。

医療機関で診療を受けるまでの痛み緩和に使用するのが良いでしょう。

ただしロキソニンは一時的に和らげる対症療法に過ぎず、根本的な原因である高尿酸血症を改善する効果はありません。

またロキソニンの長期的な使用は、胃腸障害や腎臓へ負担がかかる恐れがあるため注意が必要です。
痛風の時にやってはいけないことは?

痛風の時にやってはいけないことは?

痛風の時にやってはいけないことは、以下の通りです。

  • 患部を揉む
  • 患部を温める
  • プリン体の多い食品を食べる
  • アルコールを摂取する
  • 激しい運動をする

痛風の発作が起こっているときは、激しい運動は控えて患部に刺激を与えないようにし、安静にしましょう。

また、患部を温めると炎症の悪化や痛みが強くなる可能性があるため、冷やすようにしましょう。

食事の面では、尿酸値が上がりやすいアルコールやプリン体の多い食品の摂取は控えてください。

痛風の発作が治まれば、食生活の改善や軽い運動を行うなど、発作の再発防止策を行いましょう。

痛風のお悩みはエミシアクリニックのオンライン診療まで

痛風

痛風でお悩みの方には、エミシアクリニックのオンライン診療がおすすめです。

痛風発作の激しい痛みは、日常生活に大きな支障をもたらすため、迅速かつ適切な対応が求められます。

しかし仕事や家庭の事情で病院に行く時間が取れない方や、痛みで移動が辛い方も多いでしょう。

オンライン診療には自宅で医師の診療を受けられるメリットがあります。

エミシアクリニックの強みは下記の通りです。

  • いつでもLINEで相談できる
  • 尿酸値の検査費が無料
  • 2種類の治療薬で尿酸生成の抑制、尿酸排出の促進を目指す
  • 診察料と送料が無料
  • 決済から2時間以内にお届け可能

また当院では痛風の応急処置や症状の緩和を目的とした薬の処方を行っており、診察後は下記をご自宅にお届けいたします。

  • 尿酸値治療薬(フェブキソスタット錠・ベネシット錠)
  • 痛み止め(コルヒチン錠・プレドニゾロン錠)
  • 尿酸値検査キット
  • 痛風・尿酸値治療ガイド
  • 処方薬のご説明
  • エミシアクリニックからのお知らせ

医療機関の選択肢が増える中で、オンライン診療は忙しい方にとって理想的な方法です。

痛風のように再発リスクが高い疾患の場合、手軽に専門医のサポートを受けられることは非常に大きな決め手となります。

痛風の症状が現れた際は自己判断での放置を避け、LINEからご相談ください。



痛風は自力では治せない!痛いときは病院に相談しよう

痛風は自然に治ることはないため、治療生活習慣の改善が必須です。

発作を放置すると症状が悪化し、慢性的な関節炎や腎臓の機能障害につながるリスクがあります。

ただ適切な対応を行えば、症状のコントロールや再発予防が可能です。

日々の生活を見直し、健康的な生活を送るために一歩踏み出してみましょう。

オンライン診療を活用すれば、忙しい日常生活の中でも手軽に専門医の診察を受けることができます。

エミシアクリニックでも、オンライン診療の予約を24時間LINEで受付可能です。

土日祝も診察可能で診療時間は約10分、バイク便をご利用いただくと決済完了から2時間以内にお届けします。

※バイク便は東京・千葉・神奈川・埼玉が対象です

痛風の痛みが辛い方にとって早めの処置が重要となるので、エミシアクリニックはおすすめです。

相談だけでもLINEから無料でご利用いただけるので、ぜひお問い合わせください。



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