生理が終わらない時の原因と対処法を解説!少量の出血が続く危険性とは | 【公式】EMISHIA CLINIC 丨 エミシアクリニック

生理が終わらない時の原因と対処法を解説!少量の出血が続く危険性とは

生理が終わらない時の原因と対処法を解説!少量の出血が続く危険性とは

生理が終わらず少量の出血が続くのは、ホルモンバランスの乱れが原因です。

いつもなら生理が終わるはずのタイミングで終わらないと「いつまで続くの」「病気かもしれない」など、自分の体に何か起きているのではと不安を覚える人もいるのではないでしょうか。

この記事では、生理が終わらない時に考えられる体の状態や年代別に考えられる原因についてご紹介します。

最後まで読むと、生理が終わらない時にとるべき対策がわかります。

普段の生理とは違う症状で医療機関の受診を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

生理が終わらない・少量の出血が続くのは「過長月経」

生理が終わらず、だらだらと少量の出血が8日以上続く状態を「過長月経」といいます。

生理日数には個人差がありますが、少量の出血が8日以上続く場合は異変と捉えて問題ありません。

生理が終わらない・少量の出血が続くのは「過長月経」

生理の一般的な平均日数は約5日です。

普段から生理期間が長い場合を除き「8日以上続いて少量の出血がある」時は、体の変化を知らせるサインである場合も考えられます。

過長月経を放置すると貧血を引き起こす可能性もあり注意が必要です。

出血した状態が長期間続くと血液中の酸素量が不足し、頭痛やめまい・倦怠感などの不調を感じ始めます。

健康を損なう恐れがあるので、生理が長引く時は早めに医療機関を受診しましょう。

生理が終わらない原因はホルモンバランスの乱れ

生理が終わらない原因の一つに、女性ホルモンのバランスが乱れている可能性が挙げられます。

生理が終わらない原因はホルモンバランスの乱れ

ここでは年代別に考えられる原因をまとめました。

年代により受ける影響は異なるため、ご自身の当てはまる年代をみて原因をチェックしておきましょう。

10代:卵巣機能が未熟である

10代の女性は生理周期が安定していないため生理が長引く場合があります。

卵巣機能が未熟であり、ホルモンの分泌量やバランスをコントロールする働きが安定しないためです。

初経を迎えて数年は安定しないケースが多いので、生理周期にもバラつきが出やすくなります。

しかし女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が安定すれば、次第に生理周期も安定してくるでしょう。

卵巣機能が未熟な10代は、ホルモン分泌が安定するまでの数年間、生理周期の不調を感じやすい年代と言えます。

※参照:日本産婦人科学会(4. 思春期女子の月経異常-その他の月経周期異常)

20代~30代:ストレスや生活習慣

20代〜30代の女性は、ストレスや生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れます。

体に負担をかけると、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンのバランスが崩れ、生理周期に影響を与えるためです。

下記のような状態が続くと、体にとって大きな負担がかかります。

  • 大きなストレス
  • 過度なダイエットや偏った食事
  • 睡眠不足

20代〜30代の女性はホルモンバランスを崩さぬように、上記を避けるよう意識して生活しましょう。

※参照:東邦大学医療センター大森病院臨床検査部(ストレスと月経不順)

40代~50代:更年期症状

40代〜50代の女性において、生理が終わらず少量の出血が続く原因は、更年期症状の可能性があります。

そもそも更年期症状は、女性ホルモン「エストロゲン」の量が急激に減り始めることで、卵巣機能が衰えて起こる仕組みです。

40代~50代:更年期症状

このホルモンの変動が生理周期に影響を与えることで、出血が続く可能性があります。

また更年期には、下記のような変化が見られる場合も。

  • ホットフラッシュ(発汗や火照り)
  • 出血量が少なくなる、または多くなる
  • 生理が短い、または長引く

上記は卵巣からのホルモン分泌が減少することが原因で起こります。

40代〜50代の女性が経験する生理の変化や少量の出血は、更年期症状の一環と言えるでしょう。

※参照:日本産婦人科学会(やっているけど書かれていない閉経前期の不正子宮出血・月経不順の対応)

少量の出血(生理)が終わらない時は病気の可能性も

少量の出血が終わらない場合は、病気の可能性も考えられます。

以下では、少量の出血がみられる病気と病気の状況、症状について詳しく解説します。

少量の出血(生理)が終わらない時は病気の可能性も
病名状況症状
子宮内膜症子宮内膜に似た組織が、子宮の内側以外の場所にできてしまう病気・激しい生理痛
・生理時以外の下腹部痛
・腰痛
・排便痛
・性交痛
・生理時の出血量が多い
・生理が長い
子宮筋腫子宮の壁にあたる筋肉の中にできる良性の腫瘍・不正出血
・生理痛
・生理時の出血量が多い
・腰痛
・頻尿
子宮腺筋症子宮内膜に似た組織が、子宮筋層にでき、増殖する病気・不正出血
・ひどい生理痛
・生理時の出血量が多い
・生理時の貧血
・生理時以外の腹痛、腰痛
子宮ポリープ子宮奥の内膜や子宮入り口にできる頸部や膣部にできるポリープで、多くは良性の腫瘍・不正出血
・重い生理痛
・貧血
子宮体がん子宮体部にできるがん・不正出血
・生理不順
・おりものに血が混ざる
・褐色のおりもの
子宮頸がんほとんどが性交渉によるウイルス感染が原因の子宮下部の管状部分である子宮頸部にできるがん・不正出血
・異常なおりもの
・性行為の時の出血下腹部の痛み

※参照:日本産婦人科学会日本内分泌学会兵庫医科大学病院京都済生会病院

不正出血などで少量の出血の場合、「生理だったらそのうち止まるだろう」と、病院の受診を先延ばししてしまうのはよくありません。

長引く出血は体調の変化を知らせるものであり、病気の可能性があるからです。

早期の異変で早期発見ができれば、病気が進行してしまう前に早期治療も可能です。

生理中に「普段とは様子が違う」と感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

女性特有の病気について詳しくはこちら!
左下腹部の痛みの原因は?考えられる病気と応急処置の方法を解説

生理がいつまでも終わらない時のセルフケア

生理がいつまでも終わらない時は、セルフケアで対処する方法があります。

対処法は医師による診断に従って行うもので、次の2つです。

生理不順が続く時は、低用量ピルの服用で生理周期を整える・生活習慣を見直すことで対処できる場合もあるので、試してみてください。

低用量ピルを服用する

生理が長引く場合、低用量ピルの服用により生理周期を整える効果に期待できます。

低用量ピルに含まれる黄体ホルモンと卵胞ホルモンの作用で、ホルモンの分泌や排卵が抑制されるためです。

※参照:日本医師会

低用量ピルは、生理初日〜5日前までの間に服用を開始し、毎日1錠服用します。

  1. 21錠のホルモンを含んだ実薬を1日1錠飲む
  2. その後、7錠のホルモンが含まれていない偽薬を1日1錠飲む

偽薬とは飲み忘れを防ぐための薬で、偽薬期間中に生理が来るよう調整する薬です。

毎日決まった時間にピルを服用して排卵をコントロールします。

低用量ピルは次のような目的にも使用されます。

  • 避妊
  • 生理を遅らせる(ずらす)
  • PMS(生理前症候群)の改善
  • 月経過多の改善
  • 月経困難症(生理痛)の改善
  • 更年期症状の改善

予測できない生理症状に振り回されなくなれば、予定のキャンセルも回避できるようになり、日常を過ごしやすくなるでしょう。

当院のオンライン診療サービスでは、待ち時間を気にすることなく受診いただけます。

LINEの問診に記入し医師が確認した後、ピルは目立たない梱包で自宅にお届け可能です。

ピルに関する詳しい情報はこちら!

【効果】
ピルとは?避妊・生理トラブル改善の効果や副作用・安全性について解説
【副作用】
低用量ピルの副作用は怖い?デメリットと各対策を徹底解説
【購入方法】
ピルの購入方法を徹底解説!オンライン診療や市販、費用まで詳しく紹介



生活習慣を改善する

生活習慣を改善すると、生理周期が整いやすくなります。

ストレスのある生活や乱れた生活習慣は、女性ホルモンのバランスが崩れやすいです。

ホルモンバランスを整えるには、次のような方法があります。

  • 好みの香りや空間に部屋を整えてリラックスタイムをつくる
  • 睡眠時間を十分に確保する
  • 「◯時までには布団に入る」など、ルーティンをつくる

また食生活が乱れやすい場合は、好きなものばかり食べるのではなく、バランスの取れた食事を心がけて必要な栄養を意識して摂りましょう。

ホルモンバランスを整える栄養素
栄養素食品栄養が持つ働き
タンパク質肉、魚、乳製品、卵など女性ホルモンのもとになる「コレステロール」を補う
大豆イソフラボン豆乳、納豆などの大豆製品女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをする
ビタミンEナッツ類、アボカド、かぼちゃなどホルモンバランスの調整など

早くホルモンバランスを整えたいからといって、特定の食品に偏るのはよくありません。

満遍なくバランスよく食べるよう意識しましょう。

生活習慣を見直してホルモンバランスが整えば、生理周期を正常に保つことができます。

いつまでも生理が終わらない、といった悩みを解消する手助けになるでしょう。

生理を早く終わらせる方法はない!医療機関を受診しよう

だらだらと続く出血を止めたくても、生理を早く終わらせる方法はありません。

女性のホルモンバランスが乱れる原因には、次のような理由があります。

  • 体の発育
  • ストレスや生活習慣の乱れ
  • 更年期症状

生理周期の乱れがある時は、ホルモンバランスを整える必要があります。

定期的な医療機関への受診や、生活習慣の見直しは必要不可欠でしょう。

生活習慣を「すぐには変えられない」場合は、低用量ピルの服用を検討してみてください。

始めるまでは気になる副作用も、対策をとれば症状を緩和できます。

エミシアクリニックではオンライン診療サービスを提供しています。

診察のための待ち時間もなく、医師が確認の上で低用量ピルを処方し、バレない梱包でご自宅へお届けします。

適切な治療方法や必要な処方薬についても、ぜひお気軽にご相談ください。



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