正しく服用することで避妊効果に期待できるピルですが、生理以外の時期に飲み始めた場合の効果はどうなるのでしょうか?
結論タイミングに関係なく服用しても問題ありませんが、生理の初日から服用することを推奨します。
生理初日以外の場合、すぐの避妊効果は期待できず、一定期間別の避妊方法と併用する必要があるためです。
ピルの効果を最大限に引き出すには、適切な開始時期やタイミングを理解して正しい方法で服用しましょう。
【本記事で分かること】
本記事を最後までお読みいただけば低用量ピルを飲み始める時期が分かり、自分に合ったタイミングで服用できます。
特に生理不順でいつ飲み始めたら良いのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。
なおエミシアクリニックでは、服用に関する相談・診療・処方が全てオンラインで完結します。
来院することなく低用量ピルを処方可能なため、悩みがある方はぜひLINEから医師にご相談ください。
この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
ピルを生理じゃない時に飲み始めた時の効果は?
ピルは生理じゃない時に飲み始めても、服用方法が正しければ効果に期待できます。
ただし注意点もいくつかあるため事前に確認しておきましょう。
- 服用を始めて最初の7日間は別の避妊方法と併用する
- 毎日同じ時間に服用する
- いつ飲み始める場合でも必ず医師に相談する
ピルの効果が発揮するまでには時間がかかるため、初めの7日間は別の避妊法と併用する必要があります。
毎日同じ時間に服用するのは、安定したホルモンバランスを保ち、服用を習慣化するためです。
ただしピルの種類により服用ルールが異なる場合もあるため、医師への相談が重要となります。
エミシアクリニックでは無料で相談を受け付けておりますので、不安な方はぜひご活用ください。
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ピルについてはこちら
>>ピルとは?避妊・生理トラブル改善の効果や副作用・安全性について解説
低用量ピルは生理がきたら飲み始めよう
低用量ピルは、基本的に生理が始まったタイミングで服用を開始しましょう。
排卵を抑制する効果や、精子が子宮内に入るのを防いで受精卵の着床を避ける効果に期待できます。
また低用量ピルは、下記のような避妊以外の目的で服用する方もいます。
- 生理痛の軽減
- 月経前症候群(PMS)の緩和
※参照:公益財団法人 日本産科婦人科学会
生理周期の初日に服用することで、卵巣の活動を抑え卵子の排卵を防ぐ効果に期待できるでしょう。
生理初日から飲み始める【Day1スタート】
Day1スタートとは、生理が始まったその日(月経周期の1日目)にピルを飲み始める方法を指します。
ピルを飲んだ日から効果に期待できますが、確率を高めたい方は別の避妊方法と併用しましょう。
低用量ピルには下記2種類のシートがあります。
21錠タイプ | 21日間1日1錠服用 →7日間は服用なし |
28錠タイプ | 28日間1日1錠服用 →1シート終わったら休まず、新しいシートの服用を始める ※ホルモンが含まれている21錠と 含まれていない7錠の偽薬(プラセボ) |
Day1スタートは、下記のような方におすすめです。
- 避妊効果を極力早く得たい方
- 旅行やイベントなど特定の日程を避けたい方
上記の方法でピルを飲み始めれば、周期的に起こる生理のタイミングも比較的安定しやすくなります。
日曜日から飲み始める【Sundayスタート】
Sundayスタートは、生理が始まった最初の日曜日にピルを飲み始める方法です。
Day1スタートとは異なり、避妊効果がすぐには得られません。
ホルモンバランスのタイミングがずれるので、最初の7日間はコンドームなど別の避妊法を併用しましょう。
Sundayスタートは下記のような方におすすめです。
- 週末の予定に合わせたい方
- 曜日で区切った方がスケジュール管理がしやすい方
- 服用スケジュールを週の始まりで揃えたい方
また低用量ピルを服用したとしても確実には避妊できないので、7日間の追加の避妊対策を怠らないように注意しましょう。
低用量ピルを飲み忘れた場合の対処法
ピルの飲み忘れは避妊効果の低下につながるため、迅速な対処が必要です。
飲み忘れた時間や日数に応じた対処法を正しく行うことで、効果の維持を目指しましょう。
1日分ならすぐに服用し、通常のスケジュールに戻すのがおすすめです。
ただし2日以上遅れた場合は、追加の避妊方法が必要となる場合もあります。
飲み忘れの状況別に対応方法を解説するため、避妊効果を保つためにも参考にしてください。
1日分飲み忘れた
1日分のピルを飲み忘れた場合は、気づいた時点で直ちにその日分を服用してください。
※参照:公益財団法人 日本産科婦人科学会
また通常の服用時間にも予定通りピルを飲むことで、避妊効果を維持できます。
指示通りに服用すれば過剰摂取の心配はないですが、不安や疑問がある方は医師に相談しましょう。
ただし24時間以上の遅れが生じた場合は排卵を抑制する作用が弱まり、避妊効果が低下する恐れがあります。
念のため7日間は別の避妊法を併用するのが良いでしょう。
飲み忘れを防ぐためにアラームをかけたりカレンダーアプリで管理したりと、習慣を作ることが大切です。
2日分飲み忘れた
2日分のピルを飲み忘れた場合は最後に飲んだ日から48時間以上が経過しているため、避妊効果が大きく低下します。
直ちに2錠を服用し翌日も2錠を服用することで、通常の服用スケジュールに戻しましょう。
※参照:公益財団法人 日本産科婦人科学会
ただし避妊効果が表れるまで時間がかかるため、7日間はコンドームなど別の避妊法と併用するのがおすすめです。
特に飲み忘れたのが1週目や2週目だとホルモンバランスが乱れ、排卵が起こるリスクが高まるため注意してください。
3日分飲み忘れた
3日分以上のピルを飲み忘れた場合、避妊効果はほぼ失われていると考えた方が良いでしょう。
飲み忘れた日数は関係なく次に予定しているピルを1錠服用し、通常通りのスケジュールで服用を続けてください。
避妊効果はほぼ失われているため、医師に相談して指示を仰ぐことをおすすめします。
3日分飲み忘れた場合も、コンドーム等の別の避妊法と併用してください。
もし今現在、3日以上飲み忘れており不安になっている方は医師に相談しましょう。
低用量ピルに関するよくある質問
低用量ピルに関するよくある質問についてまとめました。
低用量ピルの服用を検討している方は、最後までご覧いただき不安を解消してください。
生理不順の場合、いつ飲み始めたら良いの?
生理不順の場合、最初に飲み始めるタイミングは体調や医師の診断に基づいて決定してください。
一般的には、最初の生理が始まったタイミングで飲み始めることが推奨されています。
特に生理が不規則な方は、医師に相談して適切なタイミングを指導してもらいましょう。
生理不順の方でも低用量ピルを正しく服用することで、生理周期の安定化が期待できます。
ピルを生理じゃない時に飲み始めるとニキビができるって本当?
生理じゃない時にピルを飲み始めると、ニキビができる可能性があります。
ピルはホルモンバランスを整える薬であり、一時的にホルモンの変化が起こるためです。
しかし徐々にホルモンバランスが安定するにつれ、肌トラブルも改善するケースがほとんど。
ピルが原因でニキビができることもありますが、ホルモンバランスとともに落ち着くためそれほど心配する必要はないでしょう。
ピルで不安なことはオンライン診療で気軽に相談しよう
ピルは生理周期を問わず服用を開始できますが、避妊効果に期待するには飲むタイミングが需要です。
前述した通り、飲み忘れや服用の遅れは避妊効果が減少するリスクがあります。
自分に合った正しい服用方法を理解することで、ピルを安心して活用しましょう。
服用に関して不安がある場合は、気軽に相談できるオンライン診療がおすすめです。