近年注目を集めている、医療機関専門のスキンケアブランド「ゼオスキン」。
ゼオスキンには、様々な悩みや目的に応じたプログラムが用意されています。
その中でも特にセラピューティックは、短期集中型のプログラムです。
今回はそんなゼオスキンのセラピューティックについて、コースの内容や治療期間・使用するアイテムについて詳しく解説していきます。
この記事を監修した医師
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上野 一樹
UENO KAZUKI
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 エミシアクリニック 院長就任
ゼオスキンのセラピューティックとは
セラピューティックとは、短期間で集中的に肌質改善を目指すプログラムです。
前提としてゼオスキンには、目的別に以下4種類のプログラムが存在します。
プログラム | 内容 |
セラピューティック プログラム | 12~18週かけて肌質を改善する |
メンテナンス プログラム | ダメージを受けた肌を整える |
デイリースキンケア プログラム | 肌ダメージの修復と肌トラブルの予防する |
プリベンション プログラム | 太陽光のダメージを避ける・予防する |
上記の中でもセラピューティックは、代表的なスキンケアプログラムとされています。
ご自身の希望にあわせて、プログラムを選択するとよいでしょう。
セラピューティックには約3ヶ月の期間が必要
セラピューティックは、基本的に12~18週で集中的に肌をケアするプログラムです。
約3ヶ月の治療期間の中で、以下のように経過が分けられます。
- 反応期…治療開始の4~6週目
- 耐久期…反応期後の4~6週目
- 完成期…耐久期後の4~6週目
ゼオスキンでよく聞く、赤みや皮むけなどの副反応は「反応期」に起こるものです。
セラピューティックは短期集中型という特性上、副反応が出やすくなります。
しかし肌の変化が大きいスキンケアプログラムであり、しっかりと肌質を改善したいという方には適しているといえるでしょう。
ゼオスキンの副反応については以下の記事で詳しく解説しています。
>>ゼオスキンの皮むけはいつからいつまで続く?皮剥けしないコースはある?医師が詳しく解説します
反応期
治療開始後の4~6週間を「反応期」と呼びます。
反応期はセラピューティックにおいて、もっとも肌に変化が起こる時期です。
この時期では処方薬「トレチノイン」が、以下の働きに作用しています。
トレチノインによる働き | 肌への作用 |
ターンオーバーの促進 |
|
古い角質の除去 |
|
コラーゲンの生成促進 |
|
ただし副反応として、赤みや皮むけなどが起こる場合があります。
反応期の副作用で、セラピューティックの継続が不安になってしまう方も少なくありません。
しかし反応期は、肌が生まれ変わるための重要な通過点です。
副作用が出て不安になった場合は、医師や専門スタッフに相談しましょう。
耐久期
耐久期とは、反応期後の4~6週間を指します。
プログラムの継続により、肌に耐性がつく時期です。
この期間になると、反応期で出た赤みや皮むけなどが徐々に落ち着いてきます。
完成期
完成期は最後の4~6週目の期間で、反応期、耐久期を経て肌が新しく生まれ変わる時期となります。
完成期のあとは、維持期として他のゼオスキン製品を使用し続けることも可能です。
また維持期へと入る前に、製品や処方薬の使用量を徐々に抑えていく場合もあります。
セラピューティックに使用するアイテム
セラピューティックで使用する基本的なアイテムと、使用するタイミングは以下の通り。
使用するアイテム | 使用するタイミング |
洗顔料 | 毎日朝・晩 |
バランサートナー(化粧水) | 毎日朝・晩 |
ミラミン(ハイドロキノン) | 毎日朝・晩 |
ミラミックス(ハイドロキノン)+トレチノイン | 晩 |
日焼け止め | 朝 |
※エミシアクリニック「セラピューティックコース」のセット内容です。
セラピューティックプログラムでは、美白作用のあるハイドロキノン配合アイテムと処方薬「トレチノイン」を併用します。
またセラピューティックでは、使用するアイテムを自身で選択することが可能です。
上記以外にも、「シーセラム」や「デイリーPD」といった美容液を使用する場合も。
肌質に適したアイテムや、選択したアイテムによるコースの値段変動などもあります。
まずは医師と相談をしながら、コースと使用アイテムを選択していくとよいでしょう。
洗顔料
洗顔料は肌のタイプに合わせ、以下の3種類から選択します。
洗顔料 | 肌質 |
ハイドレーディングクレンザー | 普通肌~乾燥肌 |
ジェントルクレンザー | 普通肌~乾燥肌 |
エクスフォリエーティングクレンザー | 混合肌(脂性乾燥肌)※ |
※油分が多く水分が少ない状態の肌質
ハイドレーディングクレンザーとジェントルクレンザーは、対応する肌質の幅が広い洗顔料です。
どの洗顔料がご自身に適切かわからない場合は、医師と相談しながら決めるとよいでしょう。
バランサートナー(化粧水)
朝晩の洗顔後には、化粧水「バランサートナー」を使用します。
バランサートナーに含まれる主な成分は以下の通り。
成分 | 肌への作用 |
ハマメリスエキス |
|
グリコール酸 |
|
(※)過酸化脂質…体内の脂質が酸化したもの。活性酸素やメラニン色素の発生させ、老化やシミの原因となる。
グリコール酸の働きにより、古い角質を落としつつ肌のターンオーバーを促進します。
またハマメリスエキスの作用で、皮脂分泌抑制や肌トラブルの予防にも繋がるでしょう。
ミラミン・ミラミックス
セラピューティックでは、ハイドロキノンを含む以下2種の美容クリームを使用。
主な作用 | 使用方法 | |
ミラミン | 漂白作用 | 単体で使用 |
ミラミックス | トレチノインの働きを促す | トレチノイン(処方薬)と混ぜて使用 |
ミラミンとミラミックスは、いずれもハイドロキノンを4%配合。
また主要成分のグリコール酸とアスコルビン酸には、以下のような作用があります。
成分 | 肌への作用 |
グリコール酸 |
|
アスコルビン酸 |
|
ミラミンは美容クリーム単体としての漂白作用を、ミラミックスは処方薬トレチノインを肌に浸透させる役割をそれぞれ担っています。
トレチノイン
トレチノインは、セラピューティックで使用する処方薬です。
肌の代謝を上げ、ターンオーバーを促進する働きを持っています。
1プッシュ手に取ったミラミックスと混ぜ合わせて使用しましょう。
日焼け止め
セラピューティックでは、以下2種類から日焼け止めを選択し使用します。
日焼け止めの種類 | 用途 | 使用方法 |
サンスクリーンプラスプライマーSPF30 | 顔用 | 太陽光を浴びる15分前に塗る(1度に2プッシュ程度) |
BSサンスクリーンSPF50 | 顔・全身用 | 太陽光を浴びる15分前に塗る(1度に2プッシュ程度) |
セラピューティック治療中は肌が敏感になり、日焼けにも弱くなります。
日焼けが原因で色素沈着に繋がる場合もあるので、日焼け予防は大切です。
サンスクリーンプラスプライマーSPF30はサラサラとしており、BSサンスクリーンSPF50は傾けてもタレない程度の固めな質感です。
またサンスクリーンプラスプライマーSPF30は、クリームがベージュ色で下地やファンデーションのように使用することもできます。
用途や質感、SPF値(紫外線防止力の値)などで好きなほうを選択するとよいでしょう。
ゼオスキンをもちいて理想の肌状態に近づこう
ゼオスキンのセラピューティックは、約3ヶ月の期間で行う肌質改善プログラムです。
短期集中型のため肌の変化も大きく、皮むけなどの副反応も起きやすいといえるでしょう。
ゼオスキンのメリットと副作用を理解してから使用するようにしましょう。
ゼオスキンの効果については以下の記事をご覧ください。
>>ゼオスキンの効果は?使い方や皮むけしないコースについて医師が詳しく解説
この記事を監修した医師
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上野 一樹
UENO KAZUKI
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 エミシアクリニック 院長就任