お酒を飲んだ後の性交渉で普段のように勃起できず、ショックを受けた経験がある人もいるでしょう。
一方で、酔っている状態でも問題なく勃起できる人がいるのも事実です。
同じ量のお酒を飲んでいても、体質や健康状態、心理的な要因などによって勃起の状態には個人差があります。
この記事では、お酒を飲んでも勃起しやすい人と、勃起しにくくなる人の特徴について解説します。
自分で取り組める対策や医療機関を受診する目安、飲酒と勃起力に関するアンケート結果も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 実施期間:2025年12月11日~2025年12月16日
- 調査対象:男性100名
- 調査方法:インターネットアンケート調査

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
お酒を飲んでも勃つ人に見られる特徴とは?
お酒を飲んだときに勃ちやすい人と、勃ちにくくなる人がいるのは、主に体質や健康状態、心理状態などに個人差があるためです。
アルコールの分解が速い人は酔いが回りにくく、血中アルコール濃度が急激に上がりにくいため、勃起への影響も比較的軽くなる場合があります。
一方、基礎疾患がある人や健康状態が万全でない人、緊張しやすい人は少量の飲酒でも勃ちにくさを感じることがあります。
同量のアルコールを摂取していても、人によっては性交渉に支障が出るケースもあるため、自分の身体に適した量を知りましょう。
飲酒によって勃たなくなる人はどのくらいいる?
飲酒による勃起しづらさを感じる人のなかには、男性機能が衰えているのではないかと考えてしまう人もいるでしょう。
今回当院で実施したアンケートの結果によると、飲酒によって勃たなくなることがあると回答した人は全体の7割でした。

飲酒による一時的な勃起力の低下は珍しいことではなく、男性機能の低下を示すわけではありません。
日頃の性交渉で問題なく勃起できている状態であれば過度に心配する必要はないでしょう。
飲酒は勃起に悪影響を与える?メカニズムを解説
飲酒は勃起の状態に影響を与えることが報告されていますが、摂取量や体質によって影響のあらわれ方には個人差があります。
※参照:東邦大学医療センター
少量の飲酒は、一時的な血管拡張をもたらすとされています。
アルコールによるリラックス効果も相まって、性的刺激を受けやすくなるという人もいるかもしれません。
一方で、飲酒によって身体の感覚が鈍くなるという指摘もあり、かえって勃起しにくくなる人もいます。
アンケートの結果によると、飲酒の前後で約8割の人が性的パフォーマンスにおける変化を感じ、約3割の人は明らかなパフォーマンスの変化を実感すると回答しています。

適度な飲酒によって勃起のしやすさを実感する人もいれば、勃起力が低下すると感じる人もいるため、個人差が大きいのが特徴です。
過度な飲酒はED(勃起不全)のリスクを高める
過度な飲酒を続けていると、EDを引き起こすおそれがあります。
長期的な過度な飲酒は、以下のような生活習慣病の発症や、心の健康状態に悪影響をきたす場合があります。
- 高血圧
- 糖尿病
- 心疾患
- うつ病
- 睡眠障害
※参照:東京都保健医療局
上記の疾患は、男性機能の低下を招き、EDを引き起こすリスクが高まるため、注意が必要です。
健康状態を維持するためにも、アルコールの摂取は適量にとどめましょう。
EDの原因について興味がある人は、こちらをチェックしてみてください。
ED(勃起不全)の4つの原因を徹底解説!具体的な治療法も紹介
お酒を飲んでも勃つ人との違いとは?勃たなくなる人の3つの傾向
お酒を飲むと勃起しにくくなる人には、以下のような傾向があります。
上記の特徴は、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。
あくまでも傾向として理解しておきましょう。
アルコールを分解しにくい体質である
アルコールを分解しにくい体質は、勃起への影響があらわれやすい人の傾向の一つと言われています。
アルコールは肝臓にある酵素によって分解されますが、酵素の働きには個人差があるのが特徴です。
分解が遅い場合は、血中のアルコール濃度が急激に上がりやすく、酔いによる感覚の鈍りや眠気などが生じやすいとされています。
アルコールの分解能力は遺伝による影響が大きく、努力によって改善できるわけではありません。
お酒に弱い人は、とくに注意が必要です。
感度が鈍り性的刺激に反応しにくくなっている
アルコールが体内で分解されると、脳に作用して、眠気や感覚の鈍さなどの症状を引き起こします。
触れられても普段ほど刺激を感じにくくなり、勃起状態を維持しづらくなる可能性があります。
飲みすぎると、眠気や感覚の鈍りを感じる可能性が高まるため、適量に抑えることが大切です。
血流や男性ホルモンの低下が影響している
血流が悪い状態や、男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下している状態では、飲酒の影響を受けやすく勃起しづらくなる場合があります。
上記のケースでは、勃起機能の低下をきたしていることも少なくありません。
その状態でアルコールを飲むと、さらに勃起力が低下する可能性が考えられます。

また、海外の研究では、お酒に弱い人が過度な飲酒を続けていると、男性ホルモンの分泌低下を引き起こしやすくなるという指摘もあります。
※参照:Pubmed Central
さらなる男性機能の低下を防ぐためにも、飲酒量はほどほどに抑えましょう。
お酒を飲んで勃たないのはどんなとき?シチュエーションを紹介
お酒を飲んだタイミングで勃ちにくくなるシチュエーションとしては、以下のようなケースが挙げられます。
普段の性交渉では問題なく勃起できていても、上記のような状況では勃起しにくくなる人もいます。
まずは、自分が当てはまりやすい状況を把握しておきましょう。
アルコールの飲みすぎ
飲みすぎは、勃起状態に影響を与える要因の一つです。
ペニスに必要な血流が届きにくくなったり、性的刺激に対して反応が悪くなったりします。
とくに短時間における大量の飲酒は、血液中のアルコール濃度を急激に上昇させ、性交渉に支障が出るリスクが高まります。
性交渉の予定がある場合は、勃起状態に悪影響を及ぼすリスクが高まるため注意しましょう。
なお、摂取できる飲酒量には個人差があります。
ネットや知人の情報を鵜呑みにせず、自分が飲んでも問題ない飲酒量やペースを知ることが大切です。
心理的な強いプレッシャー
心理的なプレッシャーは、勃起しにくい状態を招く可能性があります。
性交渉に対して緊張感を抱いていると、リラックスできず、勃起しにくくなる場合があるためです。
また、お酒によって緊張を和らげようとする際も注意が必要です。
緊張のあまり飲みすぎてしまい、かえって感覚が鈍くなり勃ちづらくなる可能性もあるため、気をつけましょう。
トラウマやストレスによるEDについて知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
トラウマが原因の心因性EDは治せる?勃たない原因や克服方法を解説
疲労や睡眠不足などの体調不良
睡眠不足や疲労が蓄積している状況では、少量の飲酒でも勃ちにくくなる場合があります。
寝不足や疲れている状態では、生活リズムが崩れやすく、以下のような状態を招きやすいとされています。
- 男性ホルモンの分泌低下
- 自律の神経の乱れによる血流悪化
飲酒の影響が強く出る可能性があるため、体調が万全でない場合には、お酒を減らしたり、無理に性交渉をせず身体を休めたりすることも大切です。
お酒を飲んでも勃ちやすい状態を維持するための4つのポイント
飲酒による勃起への影響を抑えるためには、以下のようなポイントを意識しましょう。
いずれもすぐに始められる行動のため、取り組みやすい内容からはじめてみてください。
飲酒量を適量にセーブする
性行為の予定がある日は、お酒の量を普段より少なめに抑えると勃起力の安定に役立つ場合があります。
適量の目安は以下のとおりです。

| 種類 | 適量の目安 |
|---|---|
| ビール | ロング缶1本(500mL) |
| 日本酒 | 1合(180mL) |
| ウイスキー・ブランデー | ダブル(60mL) |
| 焼酎 | 0.5合(90mL) |
| ワイン | 2杯(240mL) |
※参照:厚生労働省
お酒を飲む際は、酔いを抑えるためにも以下のようなポイントを意識することが大切です。
- お酒と一緒におつまみや食事を食べる
- お酒の合間に水を飲む
空腹状態での飲酒を避けつつお酒の量をセーブすることで、酔いすぎを防ぎやすくなるでしょう。
運動に取り組み血流改善を図る
日常的な運動は、飲酒による勃起力低下の予防に役立つ場合があります。
運動に取り組むと心肺機能が鍛えられ、血流改善が期待できるためです。
なかでも勃起状態の維持には、以下のような運動習慣が有効とされています。
- スクワット
- ストレッチ
- 有酸素運動
必ずしも激しいトレーニングをする必要はなく、継続が大切です。
目安としては、1回あたり30分程度の運動を週に2〜3回以上取り組むことが望ましいと言われています。
運動習慣がない人は、ウォーキングのような軽い運動から始めて身体を慣らし、少しずつ時間を延ばしていくとよいでしょう。
※参照:厚生労働省
定期的な運動は、糖尿病や心疾患などの生活習慣病の予防にも効果が期待できるため、生活習慣に取り入れることをおすすめします。
筋トレと勃起力の関係性について知りたい人は、こちらもご確認ください。
筋トレは勃起力の改善に役立つ?効果を実感するまでにかかる期間や実際の体験談を紹介
生活習慣を見直す
生活習慣の見直しが、飲酒による勃起力の低下を防ぐ場合もあります。
一般的に望ましいとされる生活習慣を以下にまとめました。
- 十分な睡眠をとる
- 起床時に太陽の光を浴びる
- 栄養バランスのとれた食事を心がける
- 禁煙に取り組む
朝の太陽の光を浴びると、体内時計が整えられ規則正しい生活リズムをつくる効果が期待できます。
脂っこい食事や甘いお菓子、糖質の摂りすぎを控え、栄養バランスを意識することも大切です。
また、喫煙習慣は動脈硬化のリスクを高め、糖尿病などの生活習慣病の発症につながるおそれがあります。
※参照:厚生労働省
EDの発症リスクが高まるため、男性機能を悪化させないためにも禁煙に取り組みましょう。
悩みを誰かに相談する
勃起についての悩みを誰かに相談することも、症状の改善を助ける場合があります。
ストレスをパートナーと共有したり、専門のカウンセラーに相談したりすると、悩みや不安、緊張が和らぐケースもあります。
悩みがある場合は、専門の医師に相談するのも一つの手です。
悩みの内容によっては、専門の治療が必要となったり、治療薬の使用が推奨されたりする場合もあります。
どのような行動をとればよいか医師の意見を聞けることも、メリットと言えるでしょう。
勃起力をキープできない場合は医療的な選択肢も
飲酒量のセーブや生活習慣の見直しに取り組んでいても改善がみられない場合は、背景にEDが隠れている可能性があります。
勃起しない状態が一時的なものであれば大きな問題とはならない場合が多いです。
一方で、以下に当てはまる場合は、専門の医療機関への受診が望ましいです。
- 飲酒後の性交渉で勃起しない状態が何カ月も続いている
- 性行為に強い不安やプレッシャーを感じ、満足な性交渉ができていない
- 健康診断で高血圧や血糖値の異常などを指摘されている
血流の低下やホルモンの変化などの健康状態が関係している場合は、自力での改善が難しい傾向にあります。
なかでも、40歳を過ぎると生活習慣病を発症しやすくなり、勃起力に悪影響を及ぼすリスクが高まります。
症状の原因を明らかにするためにも、早い段階で相談することが大切です。
男性機能で悩んでいる人は、病院の泌尿器科やED専門のクリニックを受診するとよいでしょう。
エミシアクリニックのオンライン診療
受診をためらっている人のなかには、性交渉の悩みを相談することに抵抗がある場合も少なくありません。
医師に相談することに恥ずかしさを感じる人もいるでしょう。
エミシアクリニックのオンライン診療なら、通院の必要がなく自宅から周囲の目を気にせずに相談が可能です。
専門の医師が悩みや健康状態を確認し、必要に応じて治療薬の提案や生活習慣のアドバイスをいたします。
相談しやすい環境が整っているため、忙しくて通院の時間を取れない人やはじめてEDについて相談する人でも利用しやすいのが特徴です。
勃起力で悩んでいる人や不安を感じる人は、まずは一度ご相談ください。
オンライン診療については、以下の記事で解説しています。
ED(勃起不全)のオンライン診療!治療の流れや処方薬を医師が紹介
勃起やアルコールに関するよくある質問
ここでは、勃起とアルコールに関して寄せられるよくある質問について回答していきます。
それぞれ見ていきましょう。
20代で中折れする原因はなんですか?
20代が中折れする代表的な原因を以下にまとめました。
- 性交渉に対する緊張
- 失敗への不安感
- 睡眠不足
- 過度な疲労
- 強いストレス
- 体調不良
20代でも中折れを経験することは珍しくありません。
精神的な要因や生活習慣、飲酒などが関与する場合が多く、自然と元に戻るケースがほとんどです。
ただし、何度も中折れを繰り返している場合は、背景にほかの要因が隠れている可能性もあります。
症状を悪化させないためにも、早い段階で専門の医師に相談しましょう。
中折れの原因について知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
中折れの原因を解説!改善方法や年齢別の対策法も紹介
お酒を飲むとED治療薬は効きにくくなりますか?
お酒と一緒にED治療薬を使用しても、適量であれば大きな問題にはなりにくいとされています。
ただし、体質や健康状態によっては眠気や感覚の鈍りなどを引き起こし、治療薬の効果が期待できない場合もあります。
治療薬を使用する際は、お酒は適量にとどめましょう。
また、食事によって効力の低下を招く可能性があります。
脂肪分が多く含まれる食事を摂ると、身体に有効成分が取り込まれにくくなり、十分な効果が得られなくなる可能性もあります。
治療薬を使用する際は、食事のメニューを意識するとよいでしょう。
性交渉の際は適度な飲酒にとどめることが大切
性交渉の予定がある場合は、飲酒量を適量に抑えることが重要です。
一般的な適量の目安は存在しますが、個人差が大きいため、自分の許容量を把握することが大切です。
健康状態や生活習慣、心理状態などは、飲酒による勃起力低下に関与する場合があります。
男性機能を維持するためにも、飲酒量の制限や適度な運動、生活習慣の改善に取り組みましょう。



