シアリスやバイアグラなどのED治療薬を使用している方の中には、十分な効果を感じられず悩んでいる方もいるかもしれません。
とくに、使用し始めた頃と比べて効果が薄れているように感じる場合、「薬の量が足りていないのでは」と考える方もいるでしょう。
ただし、自己判断で治療薬を増量したり併用したりしても、効果が高まるとは限らず、かえって副作用のリスクだけが高くなる可能性があります。
この記事では、シアリスとバイアグラの併用が可能であるかについて解説します。
併用によるリスクや治療薬ごとの特徴についても紹介するので参考にしてみてください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
シアリスとバイアグラの同時併用は禁止されている
シアリスやバイアグラ、レビトラなどのED治療薬を同時に使用することは避けましょう。
複数の治療薬を同時に使用すると、薬剤の作用が過剰に強まりすぎて副作用のリスクが高まりやすくなります。
また、十分な効果が実感できない場合でも、医師の指示を超えて使用することも控えましょう。
ED治療薬の効果が得られなくなった場合、以下の要因が考えられます。
- EDの原因となる持病(高血圧症、糖尿病などの生活習慣病)の進行
- 不適切な使用方法(食事やアルコール、使用タイミングなど)
作用が得られにくい場合は、もう一度、服用方法を確認してみるのも一つの方法です。
症状が続いている場合は、自己判断で治療薬を調整せず、医師に相談しましょう。
シアリスとバイアグラを併用すると相互作用や副作用のリスクが高まる
複数のED治療薬を同時に使用しても、その分だけ勃起力が強まるわけではありません。
かえって治療薬の作用が強く出すぎてしまい、副作用のリスクを高めると言われています。

同じ治療薬を過剰に摂取した場合にも同様のリスクが生じる可能性があるため、治療薬の使用では医師の指示に基づいて治療することが大切です。
代表的な副作用を以下にまとめました。
安全に使用するためにも、併用によって起こりうるリスクを知っておくことが大切です。
バイアグラの使用によって起こりうる副作用について詳しく知りたい方はこちら!
軽度な副作用(頭痛、ほてりなど)
ED治療薬を併用すると、以下のような副作用が生じる可能性があります。
- 頭痛
- ほてり
- 鼻づまり
- めまい
- 吐き気
※参照:医薬品医療機器総合機構 バイアグラ錠、医薬品医療機器総合機構 シアリス錠、医薬品医療機器総合機構 バルデナフィル錠
発症してから時間が経つにつれて症状が解消されていくケースがほとんどです。
ただし、症状が続いている場合や体調の悪化がみられる場合は、重い副作用につながる可能性もあります。
普段と異なる違和感があらわれた場合は、ためらわず医療機関を受診することが大切です。
重度の副作用(過度な血圧低下、持続勃起症など)
ED治療薬を併用した場合は、以下のような重度の副作用があらわれる可能性もあります。
| 重度の副作用 | 症状 |
|---|---|
| 過度な血圧低下 | ・めまい ・たちくらみ |
| 持続勃起症 | ・4時間以上勃起が止まらない ・痛みをともなう勃起が続いている |
| 心筋梗塞 | ・急激な胸の痛み ・息苦しさ |
※参照:医薬品医療機器総合機構 バイアグラ錠、医薬品医療機器総合機構 シアリス錠、医薬品医療機器総合機構 バルデナフィル錠
上記の副作用が認められた場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
なかでも、ED治療薬を飲み過ぎると過度な血圧低下を招きやすいとされています。
健康状態によっては、命の危険につながるケースもあるため注意が必要です。
複数の治療薬の同時使用や、定められた量を超えた使用は避けましょう。
シアリスやバイアグラとの併用が禁止されている治療薬
ED治療薬同士の使用以外にも、併用が禁止されている薬剤の飲み合わせがあります。
併用が禁止されている代表的な薬剤は、次のとおりです。
- 硝酸薬
- 一酸化窒素(NO)供与薬(ニトログリセリン、亜硝酸アミルなど)
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)
また、抗菌薬や抗真菌薬、HIV治療薬などの一部の薬剤には、ED治療薬の血中濃度や使用している薬剤の効果に影響を与える可能性もあります。
なお、上記に示した薬剤以外にも、注意が必要または併用ができない治療薬があります。
現在使用している治療薬がある方は、あらかじめ医師に伝え、ED治療薬を使用してもよいか確認することが重要です。
24時間以上空ければほかのED治療薬の使用も可能
ED治療薬は一般的に1日1回までの使用が目安であり、24時間以上空ければほかの治療薬の服用が可能です。
続けて使用する場合は、前に使用した治療薬が体内で分解されるまでに時間を空ける必要があります。
ただし、持病があったり、ほかの薬剤を使用していたりする場合は、適切な間隔が変わる場合もあります。
どのくらいの時間を空けるべきか、あらかじめ医師に相談することが大切です。
シアリス・バイアグラ・レビトラの違い
主なED治療薬とその特徴を以下にまとめました。
| 有効成分 | 効果を実感するまでの時間の目安 | 効果の持続時間の目安 | 作用のあらわれ方 | |
|---|---|---|---|---|
| シアリス | タダラフィル | 約1~2時間 | 約24~36時間 | 比較的ゆるやか |
| バイアグラ | シルデナフィル | 約30~60分 | 約3~5時間 | 強い |
| レビトラ | バルデナフィル | 約30~60分 | 約5~6時間 | 強い |
具体的には、以下のような基準でED治療薬を使い分けることが望ましいです。
- 長時間にわたって作用が続く薬を希望する:シアリス
- 長年使われてきた実績のある薬を選びたい:バイアグラ
- しっかりとした作用を感じたい:レビトラ
上記の基準や使用するシーンに合わせて治療薬を選択することで、自分に適した治療が受けられるでしょう。
しかし、ED治療薬による効果には個人差があります。
必ずしも期待した効果が期待できるわけではないため、十分な効果が得られない場合は医師に相談してみてください。
詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
シアリスの硬さを他のED治療薬と比較 | 効果だけで選ぶリスクも解説
ED治療薬の効力によい影響をもたらす習慣
ED治療薬を使用していても十分な効果を実感できない方は、生活習慣による影響が考えられます。
EDは生活習慣病との関連性が指摘されており、生活習慣の乱れはリスク要因になり得るためです。
代表的な対策法を以下にまとめました。

上記の習慣を継続することで全身の健康状態が整い、治療に取り組みやすい身体づくりにつながるでしょう。
また、強い緊張やストレス、パートナーとの関係性など心の状態が勃起状態に影響を与える場合もあります。
身体面と精神面のどちらが主な要因になっているかを自分だけで判断することは難しいため、気になることがあれば医師に相談してみてください。
食生活や睡眠を見直す
食生活や睡眠の見直しは規則的な生活リズムの維持につながり、生活習慣病の予防に役立つと言われています。
- 十分な睡眠時間をとる
- 栄養バランスのよい食事を心がける
- 脂っこい食事や甘い食べ物の摂りすぎを避ける
夕方以降のカフェインの摂取や、寝る前のスマホの使用は、睡眠の妨げになる恐れがあります。
これらの習慣を意識的に控えるようにしましょう。
また、バランスよく栄養を摂取するため、主食や主菜、副菜を意識して食事に取り入れることも大切です。
| 分類 | 主な働き | 主な食材 |
|---|---|---|
| 主食 | エネルギーのもとになる | 米、パン、麺類など |
| 主菜 | 身体をつくる | 肉類、魚、卵、大豆製品など |
| 副菜 | 身体の調子を整える | 野菜、海藻、きのこ類など |
さまざまな食材をバランスよく食事に取り入れることを推奨します。
定期的な運動習慣を身につける
定期的な運動習慣は、心臓や血管の健康維持に役立ち、EDとの関連がある生活習慣病の予防効果が見込めるでしょう。
研究による報告では、運動習慣がある方で高血圧や糖尿病などにかかっている方は少ないことが指摘されています。
運動の目安としては、息がはずむ程度の運動を少なくとも週に2回、1回あたり30分以上取り組むことが推奨されています。
※参照:厚生労働省
ただし、運動習慣のない方が急に激しい運動に取り組むと心臓の病気や怪我を引き起こすリスクもあるため、少しずつ運動になれることが望ましいです。
まずはウォーキングからはじめ、運動習慣を身につけましょう。
喫煙や過度な飲酒を避ける
現在喫煙している方やお酒を飲み過ぎてしまう方は、禁煙や飲酒量のセーブに取り組むことをおすすめします。
喫煙や飲み過ぎは、全身の健康状態の悪化につながり、EDを悪化させる可能性があるためです。
また、ED症状の悪化に限らず、がんや生活習慣病などの病気を発症するリスクを高めることも指摘されています。
禁煙に取り組んでもたばこをやめられない方や、お酒を飲み過ぎてしまう方は、専門の医師に相談するのも一つの選択肢です。
禁煙外来や禁酒外来などを活用して、治療に取り組むことも検討してみてください。
治療薬の効果が期待できない場合は薬剤の変更も一つの選択肢
シアリスやバイアグラなどの治療薬を使用していても十分な効果が得られない場合は、治療薬の成分が身体に合っていないケースも考えられます。
治療薬の変更によってEDの症状が軽減するケースもあるため、ほかの治療薬に変更できないか主治医に相談するのもよいでしょう。
なお、個人輸入による治療薬の購入は受診せずに入手できる一方で、偽造薬が含まれているケースもあります。
健康被害や期待した効果が得られない可能性も考えられるため、利用は控えましょう。
治療薬を使用しても効果が感じられない場合は医師に相談し、治療薬の変更を検討してください。
エミシアクリニックのオンライン診療なら気軽に相談できる
治療薬の変更や使用を検討している方の中には、以下のような悩みを抱えているケースもあります。
- 通院の時間を確保しづらい
- 現在通っている医療機関で扱う治療薬が限られている
通院の手間や治療薬で悩んでいる場合は、オンライン診療の利用も選択肢の一つです。
エミシアクリニックはオンライン診療に対応しており、スマホ一つで予約から医師の診察、処方薬の購入が可能です。
購入した治療薬は自宅に配送されるため、誰にも知られることなく治療に取り組めます。
また、エミシアクリニックでは以下の治療薬のジェネリック医薬品を取り扱っています。
- シアリス
- バイアグラ
- レビトラ
それぞれ特徴が異なるため、使用シーンに合わせて選びやすいのも特徴です。
ほかの治療薬への変更を検討している方や治療薬の使用を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
各ED治療薬のジェネリック医薬品について詳しくはこちら!
▼シアリス
【医師監修】シアリスジェネリック(タダラフィル)の効果・副作用を解説!購入方法も紹介
▼バイアグラ
バイアグラジェネリックとは?効果・値段・購入方法まで徹底解説
▼レビトラ
ED治療薬の併用や服用に関するよくある質問
ここからは、ED治療薬の併用に関するよくある質問について回答していきます。
それぞれ見ていきましょう。
シアリス(ED治療薬)とマカ(精力剤)は併用してもよいですか?
シアリスをはじめとしたED治療薬とマカを含む精力剤は、併用しても大きな支障はないとされています。
ただし、過去には精力剤にED治療薬に含まれている有効成分が混入されていた事例が報告されています。
精力剤を使用する場合は、以下のようなED治療薬の有効成分が含まれていないか確認することが大切です。
- シルデナフィル
- タダラフィル
- バルデナフィル
上記の成分が含まれている場合、ED治療薬との併用によって体内における有効成分の濃度が過度に高まり、副作用を引き起こす危険性があります。
あらかじめ精力剤に含まれる成分を確認し、成分がわからない場合は併用を避けることが大切です。
精力剤の効果やタイミングについては、こちらをチェックしてみてください。
翌日も使用する際は別のED治療薬を使用しても大丈夫ですか?
2日連続でED治療薬を使用する場合、1日ごとに治療薬を変更することは可能です。
ただし、治療薬を使用する際は使用の間隔を24時間以上空けるようにしましょう。
短時間で指定された以上のED治療薬を使用すると、体内における有効成分の濃度が高まり、体調不良の原因となり得るためです。
効果を実感できない場合は自己判断せず、医師に相談してみてください。
シアリス(タダラフィル)5mgを毎日服用するとどうなりますか?
5mgのシアリスは、10mgや20mgの治療薬に比べて、血中濃度の変化が穏やかな傾向があります。
ゆるやかな勃起力のサポートが期待でき、副作用の出現も比較的少ない傾向にあるのが特徴です。
一方で、腎臓の機能低下がある方や以下の薬剤を使用している方は、治療薬の血中濃度が高まりやすく、副作用のリスクが高まる可能性があります。
- ケトコナゾール
- クラリスロマイシン
- テラプレビル
※参照:医薬品医療機器総合機構
上記以外にも、ED治療薬の血中濃度を高める治療薬があるため、使用している薬剤がある方は事前に医師に伝えておくことが大切です。
また、体質や病気によっても毎日の服用が難しい場合もあります。
上記に当てはまる方や不安がある方は、自己判断で服用せず、必ず医師に確認しましょう。
シアリスとバイアグラの同時併用は副作用のリスクを高めるためNG
シアリスやバイアグラなどのED治療薬は、ED症状のサポートが見込めます。
ただし、効果が実感できなくても、ED治療薬を組み合わせたり指定された用量を超えて使用したりすることは避けましょう。
ED治療薬の効果が得られなかった要因としては、治療薬が合っていなかったり、EDの原因となる病気が進行していたりするケースが考えられます。
治療薬の効果が実感できない場合は、自己判断せず、できるだけ早い段階で医師に相談することが大切です。
症状改善につなげるためにも、食事や睡眠、運動などの生活習慣も合わせて見直しましょう。
当院のオンライン診療について気になる方はチェックしてみてください。



