EDの原因を調べるなかで、「テストステロンの低下が関係しているのではないか」と考える方もいるでしょう。
テストステロンは性機能に関わるホルモンの一つで、分泌量が減ると性欲の減退や勃起機能の低下につながる場合があります。
一方、EDの原因はさまざまです。必ずしもテストステロン注射が適しているとは限りません。
この記事では、EDとテストステロンの関係やテストステロン注射の効果・費用、ED治療薬との違いについて解説します。
自分の症状や原因に合った治療法を選ぶための参考にしてください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
EDとテストステロン(男性ホルモン)の関係性
テストステロン(男性ホルモン)は、性欲の維持だけでなく、勃起や射精などの性機能にも関わるホルモンです。
加齢などによって分泌量が低下すると、性欲の低下や朝立ちの減少などがみられ、ED(勃起不全)につながる場合があります。
ただし、EDの原因はホルモンの低下だけではありません。
加齢や生活習慣の乱れによる動脈硬化、ストレスや不安などの心理的要因も関係します。
EDがあるからといって自己判断せず、関連する症状も含めて原因を確認しましょう。
※参考:日本メンズヘルス医学会
テストステロン不足で見られる主な症状
男性ホルモンが不足すると、ED以外にも心身にさまざまな症状が現れます。主な症状は以下の通りです。

- 性欲の低下や朝立ちの減少
- 慢性的な疲労感やだるさ
- 気分の落ち込み、イライラ、意欲の低下
- 筋力の低下や内臓脂肪の増加
- 睡眠障害(寝付きが悪い、眠りが浅いなど)
複数の症状に心当たりがある場合は、ホルモンの低下が関係している可能性があります。
ただし、これらの症状だけでテストステロン不足やLOH症候群(男性更年期障害)と判断することはできません。
うつ病などの精神疾患や、ほかの疾患が原因となっている場合もあります。
テストステロン値には個人差があるため、気になる症状が続いている場合は医師に相談して原因を確認しましょう。
テストステロン補充療法とは | 注射するとどうなる?
テストステロン補充療法(TRT)は、加齢などによって不足した男性ホルモンを外部から補う治療です。
注射による方法ではテストステロン製剤を筋肉に投与し、血液中のホルモン濃度を高めます。
ホルモンが不足している場合、補充によって以下のような効果が期待できます。
- 性欲の向上
- 勃起機能の向上
- 疲労感・倦怠感の軽減
- 活力・意欲の向上
- 筋力や筋肉量の維持・向上
ただし、EDがある人すべてに勃起機能の改善が見られるわけではありません。
まずは医師の問診や血液検査でホルモンの状態を確認し、治療が必要かどうか判断してもらいましょう。
また、補充療法には注射のほか皮膚に塗布する外用薬などもあります。
自分の症状やライフスタイルに合った方法を医師と相談して選びましょう。
効果が出るまでの期間と即効性
テストステロン注射に即効性はなく、効果が現れるまでの期間には個人差があります。
性欲や活力は比較的早く変化が見られる場合もある一方、勃起機能などは数週間から数カ月をかけて変化が現れることもあります。
テストステロン補充療法は、ED治療薬のようにその場の勃起をサポートする治療ではありません。
すぐにEDの症状を改善したい場合はED治療薬が適しているケースもあります。
エミシアクリニックでは、EDのオンライン診療に対応しています。テストステロン注射とは異なる治療方法も含め、症状や希望に合った治療を検討したい方は一度ご相談ください。
テストステロン注射は何回くらい打つ?通院頻度と費用
テストステロン注射は「何回打てば終わる」というものではなく、症状や検査結果を確認しながら継続する治療です。
症状や血液検査の結果によって異なりますが、一般的には2~4週間に1回のペースで注射を行います。
症状の変化を確認しながら、医師と相談してその後の注射頻度や治療継続の可否を調整するのが基本です。
また、費用については保険診療と自由診療で自己負担額が異なります。
一定の診断基準を満たして保険診療の対象となる場合、テストステロン注射そのものは3割負担で1,000円~2,000円程度が目安です。
一方、自由診療の場合は全額自己負担となり、1回あたり3,000円~10,000円程度など、医療機関によって料金設定が異なります。
※どちらの場合も診察料や血液検査などの費用が別途かかる場合があります
実際の費用や保険の適用可否は症状や検査結果、医療機関によって異なるため、まずは医師へ相談してみましょう。
テストステロン注射は危険?考えられる副作用を解説
テストステロンの投与量や体質によっては、以下のような副作用が現れる場合があります。
- 多血症
- ニキビ・肌荒れ
- むくみ
特に注意したいのが多血症です。テストステロンには赤血球の産生を促す作用があり、補充によって赤血球が増加する場合があります。
赤血球が過剰に増えると血栓症などのリスクにつながるため、治療中は定期的に血液検査を受けることが大切です。
また、前立腺の状態にも注意が必要です。前立腺がんがある場合は病状に影響する可能性があるため、治療前にPSAなどの検査を行い、適応を慎重に判断します。
治療中も定期的に検査を受け、体調に変化があった場合は医師に相談しましょう。
※参考:日本メンズヘルス医学会
ED治療薬とテストステロン注射の違い
以下では、ED治療薬とテストステロン注射の違いをまとめました。

| 項目 | ED治療薬 | テストステロン注射 |
|---|---|---|
| 目的 | 勃起のサポート | ホルモン不足に伴う症状の改善 |
| 即効性 | あり ※薬により異なる | なし ※個人差あり |
| 通院の手間 | オンライン診療なら通院不要 | 定期的な注射や検査が必要 |
| 主な副作用 | ほてり、頭痛、鼻づまりなど | 多血症、ニキビ、むくみなど |
ED治療薬は陰茎への血流を促して勃起をサポートする治療です。
服用後に効果が現れるため、性行為のタイミングに合わせて使用でき、勃起機能の改善を目的とする場合に選択されます。
一方、テストステロン注射は男性ホルモンの不足が確認され、関連する症状がある場合に検討される治療です。ホルモン不足に伴う症状の改善を目指します。
なお、ED治療薬はオンライン診療に対応している医療機関もあり、自宅から診察を受けて処方してもらえる場合があります。
通院の負担を抑えながらED治療を始めたい方は、エミシアクリニックのEDオンライン診療も選択肢の一つです。
原因によって適した治療は異なるため、まずは医師に相談して自分に合った治療法を検討しましょう。
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ED治療薬を比較!悩み別におすすめの選び方を解説
テストステロン低下を防ぐために日常生活でできること
以下では、テストステロンの低下を防ぐために意識したいポイントを解説します。
日々のセルフケアとして取り入れたい習慣や栄養素について確認していきましょう。
睡眠・運動・食事などの生活習慣を整える
質の高い睡眠や適度な運動は、健康的な体を維持するための重要な基盤となります。
日常生活では以下の習慣を意識しましょう。
- 十分な睡眠を取る
- 適度に運動する
- 適正体重を維持する
- バランスの良い食事を取る
ただし、生活習慣を整えれば必ずテストステロンが増加するわけではありません。
無理なく続けられる範囲で健康的な生活習慣を維持することが大切です。
テストステロンに関係する栄養素を摂取する
特定の栄養素を意識して摂ることも、健康的な体を維持するうえで大切です。
特に「亜鉛」は男性ホルモンと深く関わる栄養素です。主に以下のような食品から摂取できます。
- 牡蠣
- レバー
- 肉類
- 魚介類
日々の食事だけで十分に摂るのが難しい場合は、サプリメントを活用する方法もあります。
ただし、サプリメントは不足している栄養素を摂取するための食品であり、直接治療するものではありません。
テストステロンの低下やEDが気になる場合は、サプリメントだけで対処せず医師に相談しましょう。
テストステロンとEDに関するよくある質問
以下では、テストステロンとEDに関するよくある質問について詳しく解説します。
それぞれの疑問を解消し、適切な治療方法を選ぶための参考にしてください。
テストステロンが高いとどうなる?
テストステロンは不足していても高すぎても適切な管理が必要です。
特に外部から過剰に投与して血中濃度が高くなりすぎると、副作用が現れやすくなります。
健康維持や治療を目的とする場合は、数値を無理に高めるのではなく、状態を確認しながら適切な範囲で管理することが大切です。
テストステロン注射とED治療薬は併用できる?
テストステロン注射とED治療薬は、医師の判断のもとで併用される場合があります。
補充療法によって男性ホルモンの不足に伴う症状に対応しながら、性行為のタイミングに合わせてED治療薬で勃起をサポートするといった使い方が可能です。
ただし、健康状態によっては併用できない場合もあるため、併用を希望する場合は必ず医師に相談しましょう。
テストステロン注射の効果を感じられない理由は?
テストステロン注射の効果を感じられない理由として、EDにホルモン以外の要因が関係している可能性が挙げられます。
注射を続けてもEDの改善を実感できない場合は、ホルモン以外の原因が関係していないかを確認しましょう。
ED治療薬など別の治療法が適している場合もあるため、まずは医師に相談するのがおすすめです。
テストステロン補充療法のやめどきは?
治療を終了する時期は、症状の変化や血液検査の結果を確認しながら担当医と相談して判断します。
症状が改善したからといって自己判断で治療を中断すると、再び不調が現れる可能性もあるため注意が必要です。
治療を続ける必要があるか、担当医と相談しましょう。
テストステロン注射が必要か迷うEDは、まずエミシアクリニックにご相談ください
テストステロン注射が必要かどうか迷っている場合は、まず専門の医師による診察を受けることが重要です。
EDの原因は多岐にわたり、テストステロン注射もすべてのEDに適した治療ではありません。ホルモン低下が確認され、症状などから適応がある場合に検討される治療法です。
まずはEDの原因を確認したうえで自分に合った治療法を選びましょう。
エミシアクリニックでは、スマートフォンから診察を受けられるオンライン診療に対応しています。
テストステロン注射とED治療薬のどちらが適しているのかを含め、症状に合わせた治療について相談できます。
LINEから申し込めるため、EDについて一人で悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
EDのオンライン診療について詳しくはこちら!
ED(勃起不全)のオンライン診療!治療の流れや処方薬を医師が紹介



