20代で性行為の最中に中折れ(※)を経験した場合、焦りや不安を感じる人も多いです。
※勃起が途中で十分に維持できなくなる状態のこと
しかし、20代で中折れが起きることは決して珍しくありません。
心理的緊張や生活習慣の影響によって一時的に起こることもあります。
本記事では、独自アンケートの結果も交えながら、20代で中折れが起こる原因や具体的な対処法を詳しくまとめました。
適切な対処法を知ることで性的自信を取り戻し、パートナーとの時間も安心して楽しめるようになるでしょう。
- 実施期間:2025年11月13日~2025年11月18日
- 調査対象:性行為の経験がある20代の男性75名
- 調査方法:インターネットアンケート調査

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
20代で中折れする人はどのくらいの割合?
性行為中に勃起が途中で弱くなる「中折れ」を経験したことがある20代男性は、決して少なくありません。
今回、性行為の経験がある20代男性75名を対象に独自調査を行ったところ、約73%が「中折れを経験したことがある」と回答しました。

この結果からも、20代で中折れを経験するのは珍しくないといえます。
心理的な緊張や生活習慣の乱れ、体調の変化など、さまざまな要因で起こることがあるため、「自分だけが経験している」と過剰に不安になる必要はありません。
男性は何歳くらいで中折れするの?
中折れは年齢に関係なく起こりますが、一般的には加齢とともに頻度が増える傾向があります。
20代などの若い世代では、特に心理的な緊張やストレスなどが原因となることが多く、一時的に中折れを経験するケースは珍しくありません。
年齢を重ねるにつれて、血流の低下やホルモンの変化により中折れのリスクは増加します。
しかし、早い段階で原因を理解し、生活習慣の見直しや適切なセルフケアを行うことで改善が期待できます。
20代で中折れする原因は?
20代で中折れが起きる原因は、心理的な要因・生活習慣・体調の影響などさまざまです。
なかでも代表的な原因は以下の通りです。

これらの原因は単独で影響する場合もありますが、複数が重なることで中折れのリスクはさらに高まります。
自分に当てはまる原因を把握し、生活習慣の見直しや適切なセルフケアに取り組みましょう。
中折れの原因や勃起が持続しない理由については、以下の記事でも詳しく解説しています。
中折れの原因を解説!改善方法や年齢別の対策法も紹介
勃起が持続しない原因は?硬さを維持するための10の対策を紹介
性行為の緊張や不安
心理的緊張や不安が交感神経を過剰に刺激し、陰茎への血流を低下させることがあります。
そもそも勃起は、性的刺激により副交感神経が優位になり、陰茎に血液が流れ込みやすくなることで硬くなる仕組みです。
そのため、陰茎への血流が低下すると勃起状態を保てなくなります。
- 交感神経:活動しているときに働く神経
- 副交感神経:休息やリラックスしているときに働く神経
実際に当院が実施したアンケートでも、約55%の男性が「緊張や不安」を中折れの原因として思い当たると回答しました。
20代は性的経験が浅い人も多く、心理的要因が中折れの主な原因となるケースが少なくありません。
※参考:新潟県厚生農業協同組合連合会
過去の性体験でのトラウマ
過去の性行為で勃起できなかった経験や恥ずかしい体験は、心理的なブレーキとなって性的行動に影響を与えることがあります。
「また失敗するのでは」と不安が先行し、中折れを引き起こすこともあるのです。
若い世代でも十分に起こり得る現象であり、心理的なケアが重要です。
睡眠不足・疲労の蓄積
慢性的な睡眠不足や疲労は、勃起に必要な男性ホルモン「テストステロン」の分泌量を低下させます。
20代は学業や仕事、アルバイトなどで生活リズムが不規則になりがちで、十分な休息が取れないことが多いです。
また疲労の蓄積により交感神経が優位になることで、副交感神経の働きが抑制され、勃起が維持しにくくなることもあります。
※参考:日本メンズヘルス医学会、日本内分泌学会
運動不足や血流の低下
運動不足は血管の柔軟性を低下させ、陰茎への血流不足を招きやすくなります。
勃起には、海綿体(※)に血液を効率よく送り込む血管機能が不可欠です。
※男性の陰茎内部にあるスポンジ状の組織
特に20代は運動する機会が少ない傾向にあるため、血流改善が中折れ対策につながります。
※参考:厚生労働省
アルコール・喫煙・食生活の影響
飲酒には一時的なリラックス効果が期待できますが、過剰摂取には以下のリスクがあり、勃起を維持しにくくなる可能性があります。
- 神経伝達を鈍らせる
- 血流を悪化させる
同様に、喫煙も血管を収縮させて血流不足を招き、中折れのリスクを高めるので注意しましょう。
また、偏った食生活や脂質の多い食事も血管機能やホルモンバランスに影響し、性的パフォーマンスの低下につながることがあります。
20代向け | 中折れの改善を目指す方法
以下では、20代の男性が取り入れやすい中折れの改善を目指す具体的な方法をご紹介します。

中折れは心理的・身体的な要因が重なって生じるケースが多いですが、日常生活の工夫や性行為の準備によっても改善が期待できます。
性行為前の緊張を和らげる
性行為中の緊張や不安は中折れの原因となるため、以下のような工夫が有効です。
- 呼吸法でリラックスする
- リラックスできる雰囲気をつくる
たとえば、深呼吸を数回行いながら「大丈夫」と自分に言い聞かせるだけでも、交感神経の過剰な働きを抑えられます。
また、パートナーと軽いスキンシップや会話をすることで安心感を高められます。
今回のアンケートでも、27%の男性が「緊張緩和の工夫」を実践していることがわかりました。
中折れを避けるためには、心理的プレッシャーを軽減することが重要です。
過去の性体験のトラウマに向き合う
過去の失敗や恥ずかしい体験は心理的負担となるため、以下のような対策が必要です。
- カウンセリングを受ける
- 日常で自己肯定感を高める習慣を持つ
たとえば、「自分の成功体験を書き出す」「ポジティブな自己暗示を行う」などの方法は、心理的負担を減らすのに役立ちます。
トラウマが原因で中折れしてしまう人は以下の記事もご覧ください。
トラウマが原因の心因性EDは治せる?勃たない原因や克服方法を解説
睡眠不足・疲労を解消する
十分な睡眠はホルモンバランスや勃起力の維持に不可欠です。
夜更かしを避け、可能であれば昼寝を取り入れることで体力を回復させましょう。
また、学業や仕事のスケジュールを調整して体を休めることも重要です。
睡眠時間を確保するだけでも勃起力の改善につながります。
運動やトレーニングで血流の改善を図る
適度な運動は、血流改善や血管機能の維持に役立つと言われています。
ジョギングや筋トレなど、週2~3回の軽い運動を取り入れることで、中折れのリスクを軽減しましょう。
アンケートでも16%の男性が「改善のために運動やトレーニングを始めた」と回答しています。
勃起と筋トレの関係性について詳しく知りたい人はこちら!
EDは筋トレで本当に治る?改善が期待できるメニューと注意点についても解説
食生活・飲酒・喫煙を見直す
栄養バランスの整った食事は、血管やホルモンの健康維持に欠かせません。
血流や神経機能に影響を与える過度な飲酒は控え、喫煙は血管収縮を招くため禁煙を目指しましょう。
こうした生活習慣の改善は、性機能を安定させる土台となります。
専門クリニックに相談する
セルフケアだけで改善が難しい場合は、専門クリニックへの相談も有効です。
血液検査でホルモン状態を確認してもらったり、必要に応じてED治療薬の服用を勧められることもあります。
ED治療薬は、血液を集めるための物質「cGMP」を増加させ、陰茎への血流を促進する薬です。
cGMPを分解する酵素「PDE5」の作用を阻害することで、結果的に勃起を促進する効果が期待できます。
※参考:日本泌尿器科学会
ED治療薬の主な種類は以下の通りです。
| 種類 | 特徴 | 発現時間(目安) | 持続時間(目安) |
|---|---|---|---|
| バイアグラ (シルデナフィル) | 即効性が期待できる | 約30~60分 | 約4〜6時間 |
| レビトラ (バルデナフィル) | 食事の影響を受けにくい | 約30分 | 約4〜6時間 |
| シアリス (タダラフィル) | 効果の持続時間が長い | 約30分 | 最大36時間 |
※効果の発現時間や持続時間は個人差があります
また、上記のジェネリック医薬品は、開発費用が安く済むため価格が抑えられており継続しやすいのが特徴です。
新薬と同じ有効成分を含み、品質・効き目・安全性が同等であると国から認められた薬のこと
※参考:日本ジェネリック製薬協会
エミシアクリニックでは、これらのED治療薬をオンライン診療で処方しており、自宅まで配送するため周囲に知られずに治療を進められます。
まったく勃たない場合は器質性EDの可能性もある
20代でもまったく勃起しない場合は、器質性ED(身体的な原因による勃起障害)が関係していることがあります。
たとえば、男性ホルモンであるテストステロンの低下や、血管・神経の機能障害が影響することが知られています。
若年層の器質性EDは比較的まれですが、セルフケアや心理的アプローチだけでは改善が難しいケースも多いです。
早めに専門の医療機関で検査を受けることで、原因を特定し、適切な治療方針を立てることができます。
エミシアクリニックでは、プライバシーに配慮したオンライン診療が可能です。
自宅にいながら専門医に相談できるため、周囲に知られたくない人はぜひご活用ください。
自分がEDかどうか調べる方法についてはこちら!
ED診断の方法と対処法ガイド!セルフチェックの基準を医師が解説
EDになる原因について詳しく知りたい人はこちら!
ED(勃起不全)の4つの原因を徹底解説!具体的な治療法も紹介
【女性向け】彼氏がEDかもと思ったときの支え方
パートナーが中折れや勃起の不調を経験した場合、女性の対応次第でその後の関係や男性の自信が左右されます。
まず大切なのは、責めずに受け止めることです。
「頑張って」とプレッシャーをかけるのではなく、安心できる雰囲気を作ることで、男性は気持ちを落ち着けやすくなります。
また、必要に応じて医療機関や専門家への相談を勧める場合も、やさしい声かけがポイントです。
「一緒に調べてみよう」「専門の先生に相談すると安心だよ」と伝えることで、恥ずかしさが和らぎ、前向きな行動につながります。
実際のアンケートでは、パートナーに相談できなかった男性が8割以上に上りました。
その理由として多かったのは以下の声です。
恥ずかしさもあって話しづらく、気まずい空気になりそうだったので相談しませんでした。
そんなに年齢が高いわけではなかったので、恥ずかしくて相談できなかったです。
この結果からも、パートナーの思いやりある対応が男性の安心感に直結することがわかります。
中折れしたときの男性心理
中折れを経験した男性は、心理的に大きな負担を感じやすいです。
アンケートでは以下のようなコメントが寄せられています。
男として本当に情けなくて悲しかったです。
嫌われるのではないかという緊張と不安にかられました。
これからという時に中折れしてしまい、そのまま終わってしまい、男としての自信をなくしました。
こうした心理を理解したうえで、女性は責めずに受け止め、プレッシャーを減らす自然な雰囲気を作ることが重要です。
また、必要であれば医療機関への相談をやさしく促すことで、パートナーの安心感や自信の回復につながります。
エミシアクリニックならオンライン診療で誰にもバレずに相談可能
エミシアクリニックのオンライン診療を利用すれば、自宅にいながら誰にも知られずに相談できます。
利用の流れはシンプルなので初めてでも安心です。
- Webで予約・問診
- オンライン診療
- 処方・配送
オンライン診療は、セルフケアで改善しない場合や今後の対策を専門家に相談したい場合に適した選択肢です。
医師と一緒に生活習慣や心理的要因を整理し、必要に応じて適切な治療を受けることで、性的自信の回復につなげましょう。
オンライン診療に興味がある人は以下の記事もご覧ください。
ED(勃起不全)のオンライン診療!治療の流れや処方薬を医師が紹介
20代で起こる中折れに関してよくある質問
20代で中折れが起きるのは珍しくありません。
以下に多くの男性が疑問に思うポイントをまとめました。
中折れしやすい・EDになりやすい人の特徴は?
中折れやEDが起こりやすい人には、いくつか共通の特徴があります。
- 性的経験が少なく、心理的プレッシャーを感じやすい
- 睡眠不足や過労が続いている
- 運動不足で血流が滞っている
- 飲酒・喫煙の習慣や、偏った食生活が続いている
- 過去の失敗体験や心理的トラウマを抱えている
これらの要因は単独でも影響しますが、複数が重なるとさらに中折れのリスクが高まります。
生活習慣や心理的要因を見直すことで改善が期待でき、オンライン診療の活用も有効です。
中折れやEDに効くサプリはある?
科学的に効果が証明されたサプリは存在しません。
血流改善や栄養補助を目的とした成分を含む製品はありますが、症状改善の確実性は低く、個人差があります。
安全性や効果を考えると、まずは生活習慣の改善や必要に応じて医療機関での相談が推奨されます。
精力剤の効果について詳しくはこちら!
精力剤の効果は?種類や飲むタイミング・ED治療薬の違いも解説
アダルトコンテンツの見過ぎは良くないって本当?
アダルトコンテンツを過度に視聴すると、実際の性行為で勃起しにくくなることがあります。
これは、過度な視聴により心理的な刺激に慣れてしまうためといわれています。
アダルトコンテンツを視聴する機会が多い場合は、現実の性体験とのバランスを意識しましょう。
パートナーに相談すべきタイミングは?
セルフケアで改善が見られない場合や、不安が続くときは早めに相談しましょう。
ポイントは以下の通りです。
- 自分や相手を責めずに現状を受け止める
- 安心できるタイミングや雰囲気で話す
- 医療機関や専門家への相談も選択肢として伝える
相談のタイミングを逃すと、相手の心理的負担が大きくなる恐れがあります。
まずは気軽に話せる環境を作ることが重要です。
20代の中折れは原因を理解したうえで対策しよう
20代で中折れを経験するケースの多くは、心理的な緊張や生活習慣が関係しています。
まずは原因を正しく理解し、自分に当てはまる要因を把握することが大切です。
生活習慣の改善、心理的プレッシャーの緩和、運動や睡眠の見直しなど、セルフケアで取り組めることは多くあります。
それでも改善が難しい場合は、オンライン診療などを活用して専門家に相談することが性的自信を取り戻す近道です。
エミシアクリニックでは、自宅にいながら診察や治療を受けられるオンライン診療を提供しています。
セルフケアと医療の両方をうまく組み合わせ、安心して次のステップに進みましょう。



