「何度誘っても断られてしまう」「自分にはもう魅力がないのだろうか」と、セックスレスによって自信を失い、辛い思いを抱えている方は少なくありません。
セックスレスは夫婦やカップルが抱える身近な悩みの一つです。
パートナーに拒否されると「愛情がなくなってしまったのでは」と傷つき、不安になりがちですが、必ずしも気持ちが離れたことが理由とは限りません。
日々の仕事や家事による疲労の蓄積、男性側が恥ずかしくて言い出せずにいるED(勃起不全)など、身体的な問題が隠れているケースもあります。
本記事では、パートナーとの性生活に悩んだ経験がある男女100名を対象に実施した独自アンケートを踏まえ、セックスレスに陥る原因を詳しく解説します。
二人の関係を改善するための対処法や、デリケートな話題を切り出す際のポイントも紹介します。現状を変える第一歩としてぜひお役立てください。
調査概要
- 実施期間:2026年8月17日~2026年8月18日
- 調査対象:パートナーとの性生活に現在悩んでいる、または過去に悩んだ経験がある男女100名
- 調査方法:インターネットアンケート調査

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
男性の約6割・女性の約5割がセックスレスだと感じている
一般的に、日本性科学会の定義では「病気などの特別な事情がないにもかかわらず、1カ月以上性交渉がない状態」がセックスレスとされています。
ただし、定義上セックスレスに当てはまらなくても、性生活に苦痛や不満を感じている場合は二人の問題として向き合うことが大切です。
結婚・交際相手がいる人を対象とした調査によると、男性の約6割、女性の約5割が「自分たちはセックスレスだと思う」と回答しています。

また、独自のアンケート調査で「最も長かったレスの期間」を尋ねたところ、全体の41%が「1カ月~3カ月未満」と回答しました。

「1年~3年未満」「3年以上」と答えた方もおり、年単位で長期化しているケースもあります。
期間が長引くほど話題にする心理的なハードルも上がりやすいため、早めの対処を検討しましょう。
※参考:日本性科学会
セックスレスが辛いのはなぜ?「心が離れる」と感じる理由
セックスレスが辛いと感じる理由として、精神的なすれ違いや自己否定につながりやすい点が挙げられます。
主な理由は以下の通りです。

これらが重なることでパートナーとの関係に不安を感じたり、自分を責めたりする状態につながります。
拒否されることが心の負担になるため
勇気を出してスキンシップや性交渉を求めても、パートナーに拒絶される経験が重なると精神的な負担になります。
独自のアンケート調査でも、100人中38人が「拒絶されるのが怖い」と感じていることが分かりました。
実際に以下のような声が寄せられています。

勇気を出して自分から誘った時に、スマホを見たまま冷たくあしらわれた時が一番堪えました。断られたこと自体もショックだったのですが、こちらと目を合わせすらしてもらえず雑に流されたことで、異性としての魅力を完全に否定されたような気持ちになりました。それ以来、また拒絶されるのが怖くなって自分から誘うことがトラウマになってしまいました。

数カ月が経ってくると誘うことにも不安を感じましたし、誘った時に遠回しに断られた時は心が折れそうになりました。もともと回数が多い方ではなかったのでその時はタイミングが悪かったと感じていましたが、パートナーとして成り立っているのか不安に感じることが多かったです。
断られる経験が重なると次第に自分から誘うことをためらうようになり、パートナーとの距離を感じる場合があります。
誰にも相談できず孤立してしまうため
セックスレスの悩みは非常にデリケートであり、家族や親しい友人であっても簡単には相談できません。
周囲に打ち明けられないことで、精神的な負担がさらに大きくなる場合があります。
アンケート調査においても、100人中35人が「誰にも相談できないことが心の負担になっている」と回答しました。
一人で悩みを抱え込むほど孤独を感じやすくなり、パートナーとの関係についても冷静に考えにくくなります。
自分に原因があると思い込んでしまうため
誘いを断られ続けると自己否定に陥りやすくなります。
アンケートでも、100人中41人が「男・女としての自信を失う」、54人が「愛情がなくなったのではないかと不安になる」と回答しています。
また、実際に以下のような声も寄せられました。

自分だけが求めているように感じてしまい、愛情まで薄れたのではないかと不安になって心が折れそうになりました。
しかし、実際にはED(勃起不全)などの身体的な問題や、仕事による極度の疲労などが原因であるケースも少なくありません。
セックスレスの原因が必ずしも相手への愛情や魅力にあるとは限らないため、必要以上に自分を責めないことが大切です。
年代別にみるセックスレスになる背景(20代・30代・40代・50代)
セックスレスを引き起こす背景は、年齢やライフステージ、性別によっても異なります。
相手が拒否する背景を知ることで、原因に目を向けやすくなります。
夫が拒否する場合に考えられる背景
夫が性行為を拒否する背景には、仕事のストレスや加齢に伴う身体的な変化が関係している場合があります。
愛情だけが拒否の原因とは限らないため、まずは年代ごとに考えられる背景を確認してみましょう。
| 年代 | 考えられる背景 |
|---|---|
| 20代 | ・仕事や人間関係によるストレス ・趣味や自分の時間を優先したい心理 |
| 30代 | ・仕事の責任増加による過労やストレス ・子育ての疲労・ED |
| 40代 | ・仕事上の責任やストレス ・体力の低下 ・男性更年期による不調やED |
| 50代 | ・加齢に伴う性欲や体力の変化 ・持病やEDなどの身体的要因 |
夫が性行為を拒否する背景には、仕事や家庭での疲れ、身体の変化がある場合があります。
特に性機能に関する悩みは本人から切り出しにくいため、普段の会話の中で体調や気持ちを確認してみましょう。
妻が拒否する場合に考えられる背景
妻が性行為を拒否する背景にも、妊娠・出産や更年期に伴う心身の変化が関係している場合があります。
女性側にもさまざまな事情があるため、拒否された事実だけで愛情の有無を判断しないことが大切です。
| 年代 | 考えられる背景 |
|---|---|
| 20代 | ・仕事や人間関係によるストレス ・妊娠・出産や育児による心身の負担 |
| 30代 | ・仕事・家事・育児の両立による疲労 ・産後の心身の変化 |
| 40代 | ・女性ホルモンの変化による心身の不調 ・性交痛 |
| 50代 | ・更年期に伴う心身の変化 ・子育て終了後の生活リズムや夫婦関係の変化 |
産後のホルモン変化や更年期の不調、それに伴う性交痛などは性行為への負担につながります。
肉体的・精神的な余裕がない状態では性行為に気持ちが向かない場合もあるため、無理に求めない姿勢が大切です。
セックスレスに陥る原因
以下では、セックスレスを引き起こす主な要因について詳しく解説します。

お互いの思い込みやすれ違いを防ぐためにも、どのような背景があるのかを正しく理解しましょう。
仕事や育児などによる疲労・ストレス
毎日の仕事の忙しさや育児と家事による疲労の蓄積は、セックスレスの原因の一つです。
たとえば、以下のような状態が続くと肉体的にも精神的にも余裕がなくなります。
- 残業が続き、睡眠時間が削られている
- 日中つきっきりで子どもの世話をしている
その結果、「とにかく眠りたい」「ゆっくり休みたい」という欲求が勝る場合があります。
決して相手への愛情が冷めたわけではなく、日々の生活に追われて性行為に向ける余裕がなくなっているケースは少なくありません。
まずはお互いの疲労や負担を理解し、無理をさせないことが大切です。
性欲やスキンシップに対する考え方の違い
性欲の強さや求める性行為の頻度には個人差があります。
一方が週に何度も求めたいと考えていても、もう一方は月に数回で十分だと感じている場合、そのギャップがセックスレスにつながります。
また、日常的なハグや手をつなぐといったスキンシップに対する捉え方も人それぞれです。
こうした違いを放置するとどちらかが誘いに応じられない状態が続き、二人の関係にすれ違いが生じやすくなります。
EDなど身体的な悩みが隠れている可能性
「疲れている」「その気になれない」と断られても、実はED(勃起不全)などの身体的な問題が隠れている可能性があります。
今回アンケートにご協力いただいた女性55名のうち、21人(38%)が「身体的な要因が隠れている可能性を考えたことはなかった」と回答しました。
EDには、以下のような要因が関係している場合があります。
- 加齢に伴う身体機能の変化
- 仕事や人間関係によるストレス
- 生活習慣病などの身体的な問題
本人の意思だけでは解決しにくい悩みを抱え、恥ずかしさから理由を話せずにいる男性もいます。
身体的な原因が疑われる場合は、エミシアクリニックのオンライン診療で相談するのも選択肢の一つです。
スマホから受診できるため、来院に抵抗がある場合も利用しやすいでしょう。
EDの症状や原因について詳しく知りたい方はこちら!
EDの症状とは?20代・30代でも起こる原因やメカニズム・受診タイミングを解説
【医師監修】ED(勃起不全)の原因とは?年代や心理的・身体的に分けて解説
セックスレスが辛い時にできること・向き合い方
パートナーとの関係を改善するためには、焦らず少しずつ二人の距離を縮めることが重要です。
関係改善に向けた具体的な方法として、以下の3つが挙げられます。
独自のアンケート調査で、性生活を改善するために実際に取り組んだことを尋ねたところ、41人が「スキンシップの増加」、40人が「いつもと違う雰囲気をつくる」と回答しました。

身近な行動から関係改善に取り組んでいる方が多いことが分かります。
①挨拶や軽いハグなど日常的なスキンシップを増やす
通りすがりに軽く肩に触れるなど、日常的なスキンシップを増やしてみましょう。
いきなり性行為を求めると、相手がプレッシャーを感じてしまう場合があります。
まずは性行為を目的としないスキンシップや会話を重ね、自然に触れ合える関係を目指しましょう。
実際のアンケートでも、以下のような体験談が寄せられました。

日頃からのボディタッチを増やしたり、会話を増やしたりしています。

日常に変化がないという思いがあったため、話す頻度を増やしたり旅行に行ったりと変化を入れたら、前より性の悩みが解消できた。
会話や二人で過ごす時間を増やすことが関係を見直すきっかけになる場合があります。
②相手を責めずに気持ちを伝える
話し合いをする際は、「私」を主語にして気持ちを伝えましょう。
アンケートでも、以下のような体験談が集まっています。

自分の素直な気持ちを優しく伝えるように意識したところ、パートナーも少しずつ心を開いてくれるようになり、お互いの本音を穏やかに話し合える関係を取り戻すことができました。

責める言い方を避けて、寂しいと感じていることを落ち着いて伝えるようにしました。すぐに結論を求めずに普段のスキンシップを増やしたところ、少しずつ会話が増えて気持ちを共有しやすくなりました。
たとえば、「最近ゆっくり話せていなくて寂しいな」といった「I(アイ)メッセージ」を意識すると、相手も身構えずに話を聞きやすくなります。
③身体的な問題が疑われる場合は医療機関に相談する
パートナーにED(勃起不全)などの身体的な問題が疑われる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
本人の意思だけでは改善が難しいケースもあるため、専門医に相談するのも選択肢の一つです。
男性にとってEDに関する相談は心理的なハードルを感じやすいため、「疲れからきているのかもしれないから、一度相談してみない?」と相手の気持ちに配慮して提案しましょう。
なお、エミシアクリニックのオンライン診療なら自宅から受診できます。
通院に抵抗がある場合は、オンライン診療の活用も視野に入れてみてください。
EDのオンライン診療や治療薬について詳しく知りたい方はこちら!
ED(勃起不全)のオンライン診療!治療の流れや処方薬を医師が紹介
ED治療薬とは?効果や安全に使用するためのポイント、購入する際の注意点についても解説
セックスレスになったら終わり?離婚を考える前の判断基準
セックスレスによる強い孤独感や自己否定が続くと、「もう離婚するしかない」と考えてしまうことがあります。
しかし、辛さや悲しみが強い状態で大きな決断を急ぐのは避けたほうが良いでしょう。
まずは性行為の有無だけで二人の関係を判断せず、普段の関わり方にも目を向けてみてください。
日常の何気ない気遣いや家事など、性行為以外にも相手からの愛情や思いやりが表れている場合があります。
一方で以下のような状態が続いている場合は、今後の関係について慎重に考える必要があります。
- 自分の気持ちを伝えても改善する姿勢が見られない
- 二人の関係について話し合うこと自体を避け続けている
セックスレスは、どちらか一方だけで解決できる問題ではありません。
お互いに気持ちを伝え、問題について話し合う姿勢があるかを確かめましょう。
セックスレスによる離婚率についてはこちら!
セックスレスによる離婚率は?別れやすい夫婦の特徴や修復の可能性
セックスレスに関するよくある質問
以下では、セックスレスの解消やパートナーとの話し合いに関する質問に回答します。
セックスレスの解消には、二人が話しやすいタイミングや環境を選ぶことも大切です。
レス解消のきっかけはどう作ればいい?
レス解消のきっかけを作るには、記念日の食事や旅行など、日常から少し離れた時間を二人で過ごす方法があります。
特別な日を口実に外食に出かけたり温泉旅行を計画したりすることで、普段とは異なる雰囲気の中で過ごせます。
普段は言えない気持ちを伝えたり、スキンシップを取ったりするきっかけになるでしょう。
夫が話し合いに応じてくれない場合はどうすべき?
夫が話し合いを避ける場合は、手紙で気持ちを伝えたり、時間を置いたりするアプローチがおすすめです。
深刻な雰囲気で話し合おうとすると、相手が責められていると感じやすくなります。
伝えた後はすぐに返事を求めず、相手が自分の気持ちを理解する時間を設けることで、次第に心を開いてくれる可能性が高まります。
セックスレスが辛い時は一人で抱え込まず専門家を頼ろう
セックスレスの背景には日々の疲労や価値観の違い、ED(勃起不全)などの身体的な問題が隠れている場合もあります。
「自分に魅力がなくなったから」「もう愛情がないから」と決めつけず、まずは二人の間にどのような背景があるのかを考えてみましょう。
日常のスキンシップを増やしたり気持ちを伝えたりすることで、関係を見直すきっかけになる場合もあります。
また、EDなどの身体的な原因が疑われる場合は医療機関への相談も検討しましょう。
エミシアクリニックではオンライン診療に対応しているため、EDについて対面で相談することに抵抗がある場合も利用できます。



