尿酸値を下げる薬として広く使われている「フェブキソスタット(商品名:フェブリク)」。
効果に期待できる一方で、「副作用はないの?」「飲み続けても大丈夫?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フェブキソスタットの副作用や、服用時の注意点を詳しく解説します。
副作用をあらかじめ理解しておくことで、万が一身体の不調が出た際にも対処できるので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
フェブキソスタットの基礎知識|主な効果とメカニズム
フェブキソスタットとは痛風や高尿酸血症の治療に用いられる薬で、尿酸の生成を抑える働きがあります。
まずは服用にあたり、以下の基礎知識を知っておきましょう。
ここからはそれぞれについて詳しく解説します。
フェブキソスタット錠は、高尿酸血症・痛風治療薬
フェブキソスタット錠は、痛風や高尿酸血症の治療に用いられる薬です。
体内で尿酸が生成される際に関与する「キサンチンオキシダーゼ」という酵素の働きを抑えることで、尿酸値の上昇を防ぎます。
プリン体が分解されて尿酸になる過程をブロックするため、体内で尿酸がつくられにくくなるのが特徴です。
尿酸値を下げることで、痛風発作の予防や、高尿酸状態による腎障害などの合併症リスクの軽減にもつながります。
すでに痛風を発症している方だけでなく、再発を防ぎたい方にも使用されることが多い薬です。
効果が得られるメカニズム
フェブキソスタットが尿酸値を下げる理由は、プリン体の分解される過程で生じる尿酸の「つくられる量」を抑えられるからです。
プリン体が分解される中間段階で働く酵素のひとつ「キサンチンオキシダーゼ」の作用を阻害することで、尿酸の生成を根本から抑えます。
治療開始から1〜2週間ほどで効果が現れ始めるとされており、継続的な服用によって安定したコントロールが可能です。
フェブキソスタットは尿酸の生成を抑制するため、すでに痛風を発症した方だけでなく、以下の方々にもおすすめです。
- 尿酸値が高い方
- 痛風の再発リスクがある方
- 痛風の予防を希望する方
痛風は一度発症すると激しい痛みを伴い、さらにEDなどの合併症のリスクも高まるため、生活に大きな支障をきたす可能性があります。
フェブキソスタットを服用すると、発症を未然に防ぐことにつながるため、早めの対処が重要です。
ただし、痛風の予防に対して緊急性を感じにくく、通院が面倒に感じる方も少なくありません。
そんな方には、自宅から手軽に処方を受けられるオンライン診療がおすすめです。
エミシアクリニックではLINEで手軽に診療が受けられるため、継続的に尿酸値を管理する必要がある方でも、手間なく治療を続けられます。
今すぐ治療を始めるか迷っている方は、LINE登録しておくことで、必要な時にスムーズに診療を受けられるため、安心して予防に取り組むことが可能です。
フェブキソスタットの副作用

フェブキソスタットの副作用いついて、以下の観点から紹介していきます。
ここでは症状のレベルごとに注意点をわかりやすく整理し、万が一に備えるための情報をお伝えします。
よくある軽度な副作用
フェブキソスタットの服用で報告されている軽度な副作用には、次のようなものがあります。
- 発疹
- 下痢
- 頭痛
- めまい
- 倦怠感
- 肝機能検査値のわずかな上昇
※参照:日経メディカルフェブキソスタット錠10mg「DSEP」の基本情報
これらの症状は通常、命に関わるものではありませんが、継続的に服用してよいかは自己判断せず、必ず医師に相談することが大切です。
副作用の種類や体調によっては、薬の変更や用量の調整が必要になるため、服用中に不調を感じた場合は、早期に受診することが推奨されます。
通院する時間が取りづらい方は、スマホがあれば場所を選ばすに受診できるオンライン診療が便利です。
エミシアクリニックはLINEでいつでも医師に相談できるので、通院する時間がない方にも利便性の高い選択肢です。
重篤な副作用と発生頻度
フェブキソスタットではまれに、以下のような重篤な副作用が報告されています。
- 急性肝障害
- 過敏症
- 腎機能の低下
- 心血管系のリスク
※参照:日経メディカルフェブキソスタット錠10mg「DSEP」の基本情報
こうした副作用は、倦怠感・発熱・むくみ・胸の痛みといった体調変化として現れることがあります。
いずれも放置すると重大な健康被害につながる可能性があるため、少しでも異変を感じたらすぐに医療機関を受診することが大切です。
これらは頻度としては高くありませんが、特に肝機能・腎機能に持病のある方や、高齢者ではリスクが高まる可能性があります。
服用中に体調の変化を感じた際は、迷わず早めに医療機関を受診するようにしましょう。
フェブキソスタット服用中の注意点
フェブキソスタットは、体質や持病によっては服用できない場合があるため、以下の「禁忌」を確認しておきましょう。
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
禁忌|服用してはいけない人の特徴
フェブキソスタットの成分に対し過敏症の既往がある人は、禁忌とされています。
ほかにも以下の場合は、服用してはいけないと判断されることもあります。
対象者 | 注意点・使用上の留意事項 |
---|---|
肝機能障害のある方 | 定期的な検査を行い、十分な観察のもとで使用する |
重度の腎機能障害のある方 | 重篤な副作用が発生しやすく、慎重な判断が必要 |
心血管疾患を有する痛風の方 | 心血管疾患の悪化や新規発症のリスクに注意する |
痛風関節炎(痛風発作)が認められている方 | 発作が治まってからの投与開始が推奨されている |
高齢者 | 体調の変化に注意しながら慎重に投与する |
妊婦または妊娠している可能性のある女性 | 治療の利益がリスクを上回る場合に限り使用されることがある |
授乳婦 | 母乳育児とのバランスを見て、医師が慎重に判断する必要がある |
小児等 | 体重に応じた用法・用量で対応することが定められている |
※参照:日経メディカルフェブキソスタット錠10mg「DSEP」の基本情報
これらに該当する場合は、副作用が強く出たり、持病が悪化したりする恐れがあります。
安全に治療を受けるためにも、服用前は必ず医師に病歴や体質について相談し、不安な点は事前に確認しておきましょう。
併用禁忌・飲み合わせに注意すべき薬
フェブキソスタットは、以下の薬と相互作用を起こす可能性があります。
薬剤名 | 用途 | 注意点・理由 |
---|---|---|
アザチオプリン | 免疫抑制剤 | 血中濃度が上がりやすく、重篤な骨髄抑制のリスクがある |
メルカプトプリン | ・抗がん剤 ・免疫抑制剤 | 上記と同様。極めて慎重な管理が必要 |
テオフィリン | ・気管支喘息 ・慢性気管支炎治療薬 | 血中濃度が上昇し、副作用リスクが高まる可能性がある |
アロプリノール | 尿酸降下薬 | 作用が重複する恐れがある |
※参照:日経メディカルフェブキソスタット錠10mg「DSEP」の基本情報
これらの薬をすでに服用している方は、フェブキソスタットとの併用により副作用のリスクが高まる可能性があります。
特にアザチオプリンやメルカプトプリンは、血液障害など重篤な副作用を引き起こす恐れがあるため、基本的に併用は避けられています。
医師に相談せず自己判断で薬を併用することは避け、必ず服用中の薬をすべて申告した上で、適切な治療を受けましょう。
フェブキソスタット錠10mg・20mgの違い
フェブキソスタット錠10mg・20mgの違いは、以下の通りです。
用量 | 主な使われ方 | 特徴・注意点 |
---|---|---|
10mg錠 | 初期治療・軽度の高尿酸血症に | ・効果は穏やか ・副作用リスクが比較的少ない |
20mg錠 | 症状が強い・コントロールが難しい場合に | ・尿酸値をより確実に下げられる ・副作用には注意が必要 |
フェブキソスタットは患者の症状や血中尿酸値に応じて、10mgまたは20mgの用量から開始されることが多いです。
※参照:日経メディカルフェブキソスタット錠10mg「DSEP」の基本情報
通常は10mgからスタートし、効果が不十分な場合には20mgへと増量されます。
ただし、自己判断で服用量を変えることは非常に危険です。
医師による定期的な検査や経過観察のもと、適切な用量で継続しましょう。
フェブキソスタットとフェブリクの違い|副作用も異なる?
フェブキソスタットとフェブリクはどちらも同じ有効成分を持つ薬ですが、以下の違いがあります。
比較項目 | フェブキソスタット (後発品) | フェブリク (先発品) |
---|---|---|
成分 | 同じ | 同じ |
製造・販売元 | 複数のジェネリックメーカー | 帝人ファーマ(先発) |
価格 | 安価な傾向 | やや高め |
入手のしやすさ | 多くの薬局・医療機関で処方可 | 一部在庫が限られることもあり |
効果・副作用の違い | 基本的に同等 | 基本的に同等 |
フェブリクは先発品であり、長年の実績と安定した品質が特徴。
一方で、フェブキソスタットはジェネリック医薬品として広く使われており、価格が抑えられているのが魅力です。
基本的な効果や副作用に大きな違いはないとされていますが、製剤によって体へのなじみ方が微妙に異なる場合もあります。
不安があれば医師に相談し、自分に合う方を選ぶとよいでしょう。
フェブキソスタットの副作用が心配な方はオンライン診療がおすすめ
副作用が不安で治療をためらっている方や、痛みで通院が難しい方には、オンライン診療という選択肢もあります。
スマホで医師に相談できるオンライン診療のメリットについて、以下の観点から紹介します。
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
不安があっても医師にすぐ相談できる安心感
オンライン診療なら副作用について不安が生じた際にも、すぐに医師に相談できるため、安心感があります。
他にも、次のような場面でオンライン診療が役立ちます。
- 通院が難しい痛風発作中でも、自宅で診察を受けられる
- 服用に踏み切れない段階でも、事前に相談できる
- 通院するか迷う症状の判断を専門家に仰げる
- 症状がないうちから、相談窓口を確保しておける
「これは病院に行くべきかな?」「このまま様子を見ていいのかな?」と迷ったとき、すぐに相談できる環境があるだけで、治療へのハードルはぐっと下がります。
すでに強い痛みにより通院が困難な方はもちろん、痛風かどうか分からず受診を面倒に感じている方にも適しています。
繰り返す症状にもオンライン診療で都度対応しやすく、症状が改善するまで手間をかけずに治療を進められます。
「副作用が気になる」「通院が難しい」といった悩みを抱えている方も、オンライン診療を活用して相談体制を整えておくことがおすすめです。
エミシアクリニックでの治療のメリット
エミシアクリニックのオンライン診療は、忙しい方や外出が難しい方でも無理なく治療を始められるのが特徴です。
スマホひとつで診察から処方まで完結でき、はじめての方でも安心して利用できます。
具体的には、次のようなメリットがあります。
- スマホだけで診察・処方まで完了
- 最短24時間以内に自宅へ薬をお届け
- 土日祝日も診察対応
- LINEで医師と相談できるから、副作用や再発時も安心
- 尿酸値の検査費・診察料・薬の送料がすべて無料
自宅で気軽に医師とつながれる環境が整っているので、副作用に不安がある方も安心して治療を進めることが可能です。
さらに、診察料と薬の送料が無料で、処方後は最短24時間以内にお薬をお届けできます。
症状が急に悪化した場合や、強い痛みからすぐに治療を始めたい方でも安心です。
LINEを登録するだけで、24時間いつでも受診へ申し込みできるので、痛風の疑いがある方や治療を始めたい方は気軽にご相談ください。
フェブキソスタットの副作用に関するQ&A
フェブキソスタットの副作用に関するよくある質問を、以下に特に多いQ&Aをまとめました。
それぞれの回答について見ていきましょう。
フェブキソスタットの副作用はどのくらいの確率で出る?
フェブキソスタットの副作用と発現頻度は、以下の通りです。
副作用の種類・系統 | 具体的な症状例 |
---|---|
血液 | 白血球数減少 |
神経系 | ・手足のしびれ感 ・浮動性めまい ・傾眠 |
心臓 | 心電図異常 |
胃腸 | ・下痢 ・腹部不快感 ・悪心 ・腹痛 |
肝・胆道系 | 肝機能検査値異常 |
皮膚 | ・発疹 ・そう痒症 ・紅斑 |
筋骨格系 | 関節痛 |
腎及び泌尿器 | ・β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加 ・尿中β2ミクログロブリン増加 ・血中クレアチニン増加 ・尿中蛋白増加 |
※出典:KEGG医薬品情報
重篤な副作用は非常にまれであり、ほとんどのケースでは症状が軽く、服用を続けながら様子を見ることができます。
不安がある場合は、服用を中断する前に医師へ相談しましょう。
フェブキソスタットを飲んでから、どれくらいで副作用が出る?
副作用が現れるタイミングには個人差がありますが、多くの場合、服用開始から数日〜2週間以内に何らかの症状が出ることがあります。
発疹や下痢、倦怠感といった軽度なものが先に気づかれやすく、「いつもと違う」と感じたら迅速に医師へ相談しましょう。
また、長期的に服用している場合でも、体調の変化や他の薬との影響で副作用が後から出ることもあるため、飲み慣れていても油断は禁物です。
特に肝機能や腎機能に負担がかかっている方は、定期的な検査を受けながらの服用が推奨されます。
フェブキソスタットは、ずっと飲み続ける?
フェブキソスタットは尿酸値を安定させ、痛風の発作や再発を防ぐために継続的に服用することが多い薬です。
高尿酸血症は慢性的な体質に関係することも多く、医師の指導のもとで長期的に管理していくことが基本となります。
一方で、尿酸値が安定している場合や、副作用のリスクが高まった場合には、用量の調整や一時的な休薬が検討されることもあります。
ただし、治療の継続や中断の判断は、必ず医師の診察を受けたうえで行うことが重要です。
こうした継続的なフォローが必要な治療では、都度通院せずに医師に相談できるオンライン診療が大きな支えになります。
エミシアクリニックはLINE上でいつでも医師に相談でき、症状に関する不安をすぐに緩和できます。
自宅にいながら治療を継続したい方や、急な症状の変化にもすぐ対応してほしい方はぜひエミシアクリニックをご検討ください。
副作用が心配ですが、薬を飲まないとダメ?
まず大前提として、医師から服用の指示があった場合は、必要な治療としてきちんと服用することが大切です。
副作用が心配なときこそ、自己判断で中断せず、医師の管理のもとで安全に治療を進めましょう。
フェブキソスタットを服用すべき理由には、次のようなリスクを回避する目的があります。
- 痛風発作を引き起こす可能性
- 腎障害や尿路結石を引き起こす可能性
- 高尿酸が動脈硬化や心血管疾患のリスクになる
- 無症候性高尿酸血症でも進行していることがある
副作用が心配で治療をためらってしまう気持ちもわかりますが、薬の量や継続のペースは医師と相談しながら調整していくことができます。
「飲むかどうか」ではなく「どのように付き合っていくか」を考えることが、安心して治療を続ける第一歩です。
「できるだけ薬に頼りたくない」という方は、生活習慣の見直しによって尿酸値をコントロールできる可能性もあります。
食事や運動の工夫など、日常のケアで改善を目指したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
フェブキソスタットの副作用を正しく知り、安心して治療を始めよう
フェブキソスタットは尿酸値を下げる力が高く、痛風や高尿酸血症の治療に多く使われている薬です。
ただし、すべての人にとって副作用が出ないわけではなく、発疹や下痢などの軽い症状から、まれに肝臓や腎臓の機能に影響を与えるケースもあります。
また、他の薬との飲み合わせや、体質によっては服用できない場合もあるため、事前に医師へ相談することが大切です。
副作用が出る可能性や、発症しやすいタイミングをあらかじめ知っておくだけでも、落ち着いて対応しやすくなります。
「副作用が不安」「ずっと飲み続けるのが心配」という方も、ひとりで抱え込まずに、専門の医師と相談しながら自分に合った治療方法を探していきましょう。
通院の手間がハードルになる場合は、スマホで相談できるオンライン診療がおすすめです。
エミシアクリニックはLINEで24時間診察の申し込みができ、チャット上でも気軽に副作用などの困りごとについて相談できます。
さらに24時間以内に治療薬をお届けできるため、緊急性が高い場面でもご利用いただけます。