尿酸値が低いとどうなる?原因やがんとの関係・改善法について解説 | 【公式】EMISHIA CLINIC 丨 エミシアクリニック

尿酸値が低いとどうなる?原因やがんとの関係・改善法について解説

尿酸値が低いとどうなる?原因やがんとの関係・改善法について解説

「尿酸値が低いって言われたけど、どんなリスクがあるの?」
「尿酸値をあげるにはどうすればいい?」

尿酸値が基準値より低いのは、「低尿酸血症」と呼ばれる病気です。
※参照:J-Stage「低尿酸血症

尿酸値が高い場合に起こる痛風とは異なり、低尿酸血症のリスクや対処法はあまり知られていません

そのため、検査などで「尿酸値が低い」と言われると、どうすれば良いのか・原因は何なのか分からない場合も多いでしょう。

そこで本記事では、低尿酸血症の基準値や原因・リスクなどを詳しく解説します。

また、低尿酸血症が原因のがんについても調査しましたので、気になる方は最後まで記事をお読みください。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

低尿酸血症とは|血液中の尿酸値が低すぎる状態

低尿酸血症とは、血液中の尿酸値が低すぎる状態のことです。

あまり知られていない低尿酸血症について、以下のポイントからわかりやすく解説します。

尿酸値が高い場合とは異なり、低尿酸血症についてよく知らないという方にも分かりやすく解説するので、気になる方は確認してみてください。

尿酸値の基準値

尿酸値の基準値は、以下の通りです。

尿酸値の基準値
※基準値の参照:公益財団法人 痛風・尿酸財団

尿酸値の検査は採血して血中の尿酸濃度を測定する方法のため、医療機関で行われる場合が多いです。

高尿酸値の場合はさらに尿検査が行われ、原因やタイプを測定します。

自宅で尿酸値を測定できるキットも市販されていますが、最終的な判断は医療機関を受診するのがおすすめです。

低尿酸血症の症状

多くの場合、低尿酸血症自体による症状はありません

急性腎不全など重篤な合併症を発症してから、初めて低尿酸血症と診断されることが多いです。

低尿酸血症による急性腎不全は、主に運動の数時間後に急激な腰背部痛・吐き気・嘔吐などがあり、発症が確認されます。

もしも尿酸値が2mg/dL以下の場合は、低尿酸血症である可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。

エミシアクリニックでは、LINEによるオンライン診療を行っており、自宅にいながらでも医師の診察が受けられます。



尿酸値が低い(低尿酸血症の)原因とは?男女別に多い理由

尿酸値が低い原因は、男性と女性によっても異なるのが特徴です。

そこで男女別に以下の項目について、詳しく解説していきます。

男女別の尿酸値が低い原因

尿酸値は高くても痛風などのリスクがありますが、低すぎてもさまざまな症状を引き起こすので注意が必要です。

まずは原因を知ることから、尿酸値の改善に取り組んでいきましょう。

男性の尿酸値が低い原因

男性の尿酸値が低い原因は、以下の通りです。

  • 遺伝的要因
  • 薬剤の影響
  • 栄養状態の不良
  • 肝機能の低下

尿酸値が高い場合は主に生活習慣や食べるものが原因のことが多いですが、尿酸値が低い場合は、一部の遺伝子が尿酸の代謝や排出に影響を与えている可能性があります。

また、利尿薬・サリチル酸系薬剤や一部の抗がん薬が、尿酸値を下げている可能性も。

さらに栄養が不足していたり、低タンパク質食を行っていたりする場合も、プリン体の生成が不足するため尿酸値が低くなりがちです。

他にも肝機能の低下など、腎臓以外の臓器の不調が原因で尿酸値を下げる場合があります。

女性の尿酸値が低い原因

女性の尿酸値が低い原因は、以下の通りです。

  • 女性ホルモンの影響
  • 妊娠による影響
  • プリン体生成不足
  • 遺伝的な要因
  • 薬剤の影響
  • 肝機能の低下

女性の場合は、尿酸値が低い原因に女性ホルモンや妊娠による影響が絡んでくる場合があります。

特に閉経前の女性の場合、女性ホルモンの乱れなどが原因で尿酸値が下がることも。

また妊娠時にも、たんぱく質が胎児の成長のために消費されることや、体内の血液循環量が増えることで尿酸値が低くなる場合があります。

尿酸値が低いとどうなる?考えられる3つのリスク

尿酸値が低くなると考えられるリスクは、以下の3つです。

尿酸値が低いと起こりやすいリスク

尿酸値は高くても痛風などのリスクがありますが、低くても上記のようなリスクが起こる可能性があります。

以下ではそれぞれのリスクについて詳しく紹介するので、尿酸値が気になる方は確認しておきましょう。

運動後急性腎障害が起こる可能性

尿酸値が低いと、運動後急性腎障害が起こる可能性があります。

運動後急性腎障害は、筋トレなどの無酸素運動後に起こりやすい急性の腰背部痛や腰痛を伴う腎不全です。

尿酸値が低くなることによって、腎血管の攣縮が起こって発症すると考えられています。

多くの場合は2週間以内には回復しますが、再発する可能性もあるため、発症した場合は速やかに医療機関を受診するのがおすすめです。

尿路結石のリスク

尿酸値が低くなると、尿路結石のリスクが高まります

尿路結石とは、腎臓から尿道までの尿の通り道である尿路を結石が塞いでしまう病気のことです。

尿路が結石で塞がれると、腰やお腹に激しい痛みが起こり、血尿が出ることもあります。

結石が膀胱付近にあると、頻尿や残尿感などの症状が起こって生活に支障をきたす場合もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。

酸化ストレスの増加

尿酸値が低くなるリスクには、酸化ストレスの増加もあります。

酸化ストレスは、体内の活性酸素の量と抗酸化システムとのバランスが崩れて起こるもので、過剰な酸化作用によって細胞や組織が傷つくことも。

体内の酸化が進むと、認知症や脳の病気・糖尿病・がんといったリスクも高まります。

尿酸値が低いことによるがんや重大疾患への影響

尿酸値が低いことによるがんや重大疾患への影響が気になる方も多いでしょう。

そこで、以下の項目について詳しく解説します。

低尿酸値が、がんや重大疾患を引き起こす可能性があるのかについて確認していきましょう。

がんや重大疾患の直接的原因の可能性は低い

低尿酸値が、直接がんや重大疾患の原意となる可能性は低いとされています。

ただし、尿酸値が低いことによる酸化ストレスなどが原因でがんを発症する可能性もあるため、注意は必要です(※)。
※参照:健康長寿ネット

また尿酸値が高い場合には、悪性腫瘍による死亡の増加が報告されているという情報があります(※)。
※参照:National Library of Medicine

がんや重大疾患のリスクを下げるには、尿酸値は高すぎず低すぎずの通常値を目指しましょう。

尿路結石や急性腎不全のリスクが高まる可能性も

尿酸値が低い場合、尿路結石や急性腎不全のリスクが高まる(※)可能性もあります。
※参照:公益財団法人 日本医療機能評価機構「腎性低尿酸血症診療ガイドライン

尿酸値が低い低尿酸血症になると、尿中への尿酸排泄が増えることで、運動後急性腎不全や尿路結石のリスクも。

また、遺伝的要因などによる腎性低尿酸血症の場合は、尿酸の排泄が過剰になって重篤な合併症を引き起こす可能性があるので、特に注意が必要です。

低尿酸値の日常でできる改善・対策方法

低尿酸値の日常でできる改善・対策方法は、以下の通りです。

日々の生活の中ででも、低尿酸値をあげる方法はあります。

以下でそれぞれの方法について解説していくので、ぜひ実践してみてください。

水分の摂取

低尿酸値を改善するためには、特に運動前に水分を積極的に摂取することが大切です。

運動前に水分を摂取することは、運動後急性腎不全のリスクを下げることにつながります。

また、運動後急性腎不全は風邪を引いたときなどに発症しやすいとされているため、体調が悪いときには運動を控えることも大切です。

非ステロイド性消炎鎮痛薬の使用を避ける

低尿酸値を改善するためには、非ステロイド性消炎鎮痛薬の使用を避けることも大切です。

非ステロイド性消炎鎮痛薬は尿酸値を下げ、運動後急性腎不全のリスクを高める可能性があるため、低尿酸値の場合は使用しないようにしましょう。

また、非ステロイド性消炎鎮痛薬服用後に不調が起きた際には、速やかに医療機関を受診してください。

非ステロイド性消炎鎮痛薬などの痛風治療薬の副作用や注意点はこちら
痛風に効く治療薬の種類一覧!副作用や注意点も解説

リスクを避けるため、適切に医療機関を受診する

低尿酸値の場合は、リスクを避けるため、適切に医療機関を受診することも大切です。

低尿酸血症は、症状がなくても腎不全や尿路結石など、重篤な合併症を引き起こすことがあります。

血清尿酸値が非常に低い場合は、医師に相談して適切な検査と対策を行いましょう。

エミシアクリニックでは、LINEで医師のオンライン診察が受けられるので、尿酸値に不安がある場合はご相談ください。



尿酸値が低い場合に聞かれるよくある質問

尿酸値が低い場合に聞かれるよくある質問は、以下の通りです。

低尿酸値については、高尿酸値ほど情報が多くないため、さまざまな疑問や不安を抱いている方も多いでしょう。

以下でよくある質問とその回答を解説するので、疑問点を解消してください。

血中の尿酸値が低いと、痛風になりやすいのはなぜ?

尿酸値が低いと痛風になりやすいという情報は、正確ではありません。

痛風は、「尿酸値が高い=高尿酸血症」で発症するのが一般的です。

尿酸値が低い場合には、痛風とは別の以下のリスクに注意する必要があります。

  • 運動後急性腎障害
  • 尿路結石
  • 酸化ストレス

遺伝的なことが原因とされる腎性低尿酸血症では、尿酸の排泄が過剰になります。

そのため、血中では低値でも尿中では高濃度になり、尿路結石や腎障害を引き起こしやすいので注意が必要です。

これらの疾患は強い痛みを伴う場合が多いため、「痛風」と混同されやすいですが、実際には「尿酸排泄異常による腎障害」である場合も多く見られます。

尿酸値を上げるにはどうしたらいい?

基本的に「無症状で軽度の低値」であれば、積極的に尿酸値を上げる必要はありません。

問題となってくるのは、尿酸値が2.0mg/dL未満で症状がある場合です。

この場合は、尿路結石や腎障害のリスクがあるため、以下のような尿酸値への対処も必要になります。

  • 食事:プリン体を極端に制限せず、肉・魚・豆類などをバランスよく摂取する
  • 水分補給:腎臓負担を減らし、尿路結石予防のため1.5〜2Lを目安に摂取する
  • 運動:筋トレなどの無酸素運動や過度な激しい運動は避け、適度な有酸素運動を継続する
  • 薬の見直し:服薬中の薬剤(抗がん剤・利尿薬など)が尿酸値に影響していないか医師に相談する

尿酸値が低い場合は、日々の尿酸値への対処も必要ですが、まず医療機関を受診して医師の指示を仰ぐことが大切です。

尿酸値をあげるためには、痛風で食べてはいけない食べ物を摂取することも大切
痛風で食べてはいけない食べ物一覧表!原因や食事以外の予防対策も解説

尿酸値が低いことのリスクを知り、適切に治療を受けることが大切

尿酸値は、高い場合だけではなく、低すぎる場合にも以下のようなリスクがあります

  • 運動後急性腎障害
  • 尿路結石
  • 酸化ストレス

尿酸値は、2.0mg/dL未満となると低尿酸値となり、さまざまなリスクが発生するので注意が必要です。

高尿酸値とは異なり、低尿酸値は原因や治療法があまり知られていないため、医療機関で適切な治療を受けることが大切になります。

エミシアクリニックでは、自宅にいながらでもLINEで医師の診察が受けられるので、まずは気軽にご相談ください。



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