ピル服用中の妊娠確率は?妊娠した時の症状や考えられる理由も解説

ピル服用中の妊娠確率は?妊娠した時の症状や考えられる理由も解説

ピル服用中の妊娠確率は?服用中でも妊娠する理由や妊娠初期症状を解説

低用量ピルは避妊を目的として多くの女性に利用されています。

しかし、「飲み忘れがあった」「体調が悪く薬を飲み損ねた」場合に、本当に妊娠していないか不安になるという声も少なくありません。

正しく服用していれば妊娠の可能性は低いものの、服用状況や体質、薬の飲み合わせによっては避妊効果が十分に得られないこともあります。

本記事では、ピル服用中に妊娠する確率やその理由をわかりやすく解説し、トラブルが起きた際の対応の目安を紹介します。

服用中の不安を解消し、自分の身体を守るための判断材料として参考にしてください。

ピルについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
ピルとはどんな薬?避妊効果や飲む意味・副作用・安全性についてわかりやすく解説

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「飲み忘れて不安」「体調の変化が気になる」「自分の服用方法が合っているか確認したい」という時は、エミシアクリニックのオンライン診療がおすすめです。

スマホから医師に相談でき、最短当日発送でピルの再処方にも対応しています。

人に相談しづらい避妊の悩みも、自宅から安心して相談できます。

また、生活リズムや体質に合わせたピルの種類を提案してもらえるため、「自分に合った使い方」を見つけたい方にもぴったりです。

通院の手間をかけず、気になる時にすぐ相談できるためぜひご利用ください。



上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

低用量ピル服用中の妊娠確率は0.3%と低め

低用量ピルを正しく服用している場合の妊娠確率は0.3%です。

※参照:日本産婦人科学会

服用により体内のホルモンを調整して排卵を抑制する仕組みです。

低用量ピルには「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンが含まれています。

低用量ピル服用中の妊娠確率は0.3%

低用量ピルは排卵を防ぐだけでなく、子宮内膜を薄くし精子が子宮内に到達するのを妨ぐ薬です。

正しい使用方法に従えば妊娠のリスクは低くなるため、気になる方は服用を検討してください。

しかし、低用量ピルの避妊効果は100%ではないことを理解しておきましょう。

エミシアクリニックでは、低用量ピルをオンライン診療で処方しております。



低用量ピルの避妊効果についてさらに詳しく知りたい方はこちら!
低用量ピルには避妊効果がないって本当?正しい服用方法・注意点を徹底解説!

低用量ピルの妊娠確率は他の方法と比べてどう?

低用量ピルの妊娠確率は、他の避妊方法と比較しても低い傾向にあります。

避妊方法理想的な使用※1一般的な使用※2
ピル0.3%8%
コンドーム2%15%
ペッサリー※36%16%
リズム法※41~9%25%
避妊せず85%85%
※参照:日本産婦人科学会
※1:この避妊方法を正しく続けて使用した場合
※2:飲み忘れを含め一般的に使用している場合
※3:精子が入ってこないようにする天然ゴム製の蓋のようなもの
※4:月経周期に合わせて妊娠しやすい日としにくい日を予測する方法

例えば、コンドームの一般的な使用による妊娠確率は2%と言われています。

上記の表はピルに高い避妊効果があることを示していますが、毎日一定の時間に確実に服用することが重要です。

コンドームの避妊率について詳しくはこちら!
コンドームの避妊率とは?避妊失敗を防ぐ正しい使い方を詳しく解説
コンドームの避妊効果はどのくらい?正しい使用方法や選び方のポイント、ほかの避妊方法も解説

ピルを服用していれば妊娠しない?ゴムはしなくていい?

低用量ピルを正しく服用している場合、排卵が抑えられることで妊娠の可能性は低くなります。

ただし、「ピルを飲んでいれば絶対に妊娠しない」というわけではありません。

飲み忘れや嘔吐・下痢による吸収不良などにより、ホルモン量が安定せず避妊効果が十分に得られないことがあります。

また、ピルには性感染症を防ぐ働きがない点にも注意が必要です。

妊娠予防だけでなく感染予防のためにもコンドームを併用しましょう。

ピルとコンドームを併用することで、妊娠リスクを抑えつつ、自分の健康を守ることができます。

低用量ピル服用中に妊娠したかもと感じたら初期症状をチェック

低用量ピル服用中であっても、妊娠することはあります。

少しでも妊娠の疑いがある方は、以下のような妊娠初期症状があるかどうかで判断しましょう。

低用量ピル服用中に妊娠した?初期症状をチェック
  • 胸の張りや痛み
  • 疲労感や倦怠感
  • 頻尿
  • 吐き気や嘔吐
  • 月経が遅れる

症状が見られる場合は妊娠している可能性があるため、必要に応じて医師の診断を受けてください。

また症状に気が付いたのがすぐなら、アフターピルを服用する手段もあります。

アフターピルは緊急避妊薬として用いられ、性行為後から服用までが短い(72時間~120時間)ほど避妊率が高まる薬です。

エミシアクリニックでは、最短1時間でお届けしており、予約・来院不要でLINE上で完結できます。

相談だけでも受け付けているため、アフターピルについて疑問がある方はLINEにてご連絡ください。



アフターピルが気になる方は以下の記事もご覧ください。
アフターピル(緊急避妊薬)の効果と避妊の仕組みとは?
アフターピル(避妊薬)はどこで買える?薬局以外の購入方法を紹介

低用量ピル服用中でも妊娠する理由

低用量ピル服用中でも妊娠する理由

低用量ピル服用中でも妊娠する理由として、以下の5つが考えられます。

ピルは毎日同じ時間に飲むことが重要であり、服用を忘れると体内のホルモンバランスが崩れて避妊効果も低下します。

また医療機関で処方されたピル以外は、品質や成分が不安定で正しい避妊効果が得られない可能性があるので注意しましょう。

ピルを飲み忘れた

ピルを飲み忘れると、妊娠のリスクが大幅に上昇します。

低用量ピルの避妊効果は、毎日決まった時間に服用することで発揮されるためです。

飲み忘れた場合はホルモンバランスが崩れ、排卵が再開する可能性が高まります。

1日飲み忘れた場合は、服用時刻によって対応が異なるので注意しましょう。

  • 服用時刻前に気が付いた
    ⇒すぐに飲み忘れたを1錠服用
  • 服用時刻後に気が付いた
    ⇒前日分と合わせて2錠服用

また、2日以上飲み忘れた場合は、気が付いたのが何週目かにより対応が異なります。

第1週目性行為をした場合はアフターピルを服用
第2週目飲み忘れる直前7日間連続で服用できていれば、アフターピルの服用は必要ない
第3週目・飲み忘れる直前7日間連続で服用できていれば、アフターピルの服用は必要ない
・休薬期間を作らずに次のシートを服用

3日以上飲み忘れた場合は恐らく生理が来ているため、服用を中止し別の避妊方法を併用してください。

さらに詳しく知りたい方はこちら!
低用量ピルを飲み忘れたときの対処法を紹介|妊娠確率や緊急時の避妊方法についても解説

下痢や嘔吐をした

ピル服用後、2時間以内に嘔吐や重度の下痢があった場合は効果が減少します。

低用量ピルは服用後、腸で吸収され体内で作用する仕組みです。

しかし下痢や嘔吐があると、消化器官で吸収される前に体外へ排出されている可能性があります。

その場合は以下のような対処法が良いでしょう。

  • すぐに追加のピルを服用する
  • コンドームなどの他の避妊方法を併用する
  • 医師に相談する

ピルを確実に体内で吸収させるために、服用後は体調管理にも気を配る必要があります。

効果が出る前に性行為をした

低用量ピルの効果が出る前に性行為をすると妊娠のリスクが高まります。

低用量ピルの避妊効果が発揮されるには、服用開始から最低でも7日間かかるためです。

※効果を感じられるまでの期間には個人差があります

ピルを新しく始めた・飲み忘れ後に再開した場合は、コンドームなどの避妊手段を併用しましょう。

低用量ピルの効果が安定するまでは油断は禁物です。

個人輸入のピルを服用した

個人輸入の低用量ピルを服用すると、避妊効果が十分に得られない場合があります。

品質や成分の管理が不十分だったり、効果や安全性が保障されていない場合があったりするためです。

特に海外で販売されているピルは、成分の配合が日本国内で承認されていないものや、適切な保存状態が保たれていない場合があります。

※参考:関東連合産婦人科学会

これらの製品は見た目やパッケージが本物と見分けがつかないことが多いです。

場合によっては、以下のような副作用を引き起こすリスクもあるので注意しましょう。

  • 避妊効果がない
  • 毒性の強い水銀が含まれているやカドミウムが含まれている
  • 吐き気
  • 不正出血

※参照:厚生労働省

安全に避妊するには、信頼できる医療機関で処方されたピルを使用することが重要です。

他の薬との組み合わせが悪かった

一部の薬は、ピルの避妊効果を減少させることがあります。

【一例】

  • 一部の抗生物質
  • 抗てんかん薬
  • 抗ウイルス薬
  • 抗真菌薬

これらと低用量ピルを併用すると、ピルに含まれるホルモンの代謝や吸収に影響を与え、効果が減弱するとされています。

現在使用している薬がある場合は事前に医師と相談し、相互作用について確認しておきましょう。

低用量ピルを飲んだら不妊になる?やめた後の妊娠確率

服用を中止した後、低用量ピルの作用が妊娠確率に影響することはありません

すぐに排卵が再開するため、妊娠することも可能です。

個人差はありますが、多くの女性は服用を止めてから数カ月以内に通常の月経周期が戻ります。

生理痛軽減のためにピルを長期間服用していた場合でも、将来的な妊娠に悪影響を与えることはないので安心してください。

一時的にホルモンバランスを調整するだけであり、長期使用後も健康な妊娠が可能です。

低用量ピルはどこで買える?【購入前の方は必見】

低用量ピルは、医師の診察と処方を受けて購入できる医薬品です。

市販薬やネット通販で自由に購入できるものではありません。

これまでピルを始めるには、婦人科やクリニックを受診するのが一般的でした。

ただし、「忙しくて通院できない」「人目が気になる」といった理由から、最近ではオンライン診療による処方を選ぶ女性も増えています。

オンライン診療であれば、スマホやPCを使って医師の診察を受けられるため、外出せずにピルを受け取ることが可能です。

自宅や職場などから気軽に相談できるため、多くの女性から支持を集めています。

ピルの購入方法や値段について詳しくはこちら!

ピルの購入方法を徹底解説!オンライン診療や市販、費用まで詳しく紹介
避妊目的で購入するピルの値段はどれくらい?保険適用の有無や購入方法を解説

エミシアクリニックのオンライン診療なら自宅で受診できる

【低用量ピル】エミシア 公式

「低用量ピルを初めて利用する」「服用方法に不安がある」という方には、エミシアクリニックのオンライン診療がおすすめです。

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診察から決済、発送まですべてオンラインで完結し、最短当日発送にも対応。

人に言いづらい避妊の悩みも、プライバシーに配慮した環境で安心して相談できます。

また、服用中の体調変化や飲み忘れなど、気になる点があれば医師に継続的に相談できる点も安心です。

自宅にいながら、自分に合ったピルの使い方を医師と一緒に確認したい方は、エミシアクリニックのオンライン診療を活用してみてください。



低用量ピルや妊娠確率に関してよくある質問

低用量ピルは避妊を目的として広く使用されていますが、服用を始める前や服用中には不安や疑問を感じる方も多いものです。

そこで以下では、よく寄せられる質問に回答しました。

低用量ピルにはどんな副作用がある?

低用量ピルはホルモンを少量含む医薬品のため、服用開始直後に以下のような症状が出ることがあります。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 胸の張り
  • 不正出血

多くは数日〜数週間で体が慣れて軽くなる傾向がありますが、症状が続く場合や強い痛みを感じる場合は医師へ相談してください。

また、まれに血栓症などの重い副作用が起こるリスクもあるため、喫煙者や持病のある方は医師と相談のうえで使用することが大切です。

ピルを安全に使い続けるためには、定期的な診察や体調チェックが欠かせません。

低用量ピルの副作用について詳しくはこちら!
低用量ピルの副作用は怖い?デメリットと各対策を徹底解説

ピルを飲んだ後の中出しで妊娠する確率は?

ピルを服用していても妊娠する可能性はあります

そのため、「ピルを飲んでいるから大丈夫」と油断するのは危険です。

排卵が抑えられることで妊娠の可能性は低くなりますが、飲み忘れ・嘔吐・薬の影響などでホルモンバランスが崩れると妊娠するリスクが生じます。

特に避妊効果が十分に得られていない可能性がある場合、膣内で射精を行う行為(いわゆる中出し)は避けた方が安全です。

さらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
膣内射精の妊娠確率は?中出しされた時のリスクや対処法を医師が詳しく解説

妊娠初期にピルを飲んだらどうなる?流産するって本当?

妊娠に気づかずにピルを服用してしまった場合でも、流産や胎児への重大な影響は報告されていません。

ただし、妊娠中の服用は避ける必要があるため、妊娠の可能性があると分かった時点で服用を中止し、医師に相談してください。

ピルには妊娠を防ぐためのホルモンが含まれていますが、妊娠を終わらせる薬ではありません。

「流産する」「妊娠が続かない」といった誤った情報に惑わされず、正確な知識をもとに判断することが大切です。

低用量ピルで性感染症も防げる?

低用量ピルは排卵を抑えて妊娠を防ぐことを目的とした薬であり、性感染症(STD)を防ぐ効果はありません。

クラミジア・淋病・HIVなどの感染リスクを避けるためには、コンドームの使用が必要です。

特に以下のような場合は、低用量ピルとコンドームの併用を推奨します。

  • パートナーが固定でない場合
  • 感染症の検査をしていない場合

妊娠予防と感染症予防は目的が異なるため、それぞれに適した対策をとることが大切です。

避妊効果を得るために低用量ピルを正しい方法で服用しよう

低用量ピルは正しく服用することで99%以上の避妊効果を発揮しますが、完全に妊娠を防ぐわけではありません。

飲み忘れや下痢・嘔吐・他の薬との相互作用など、いくつかの要因によって効果が低下し、妊娠する場合もあります。

低用量ピルを使用して望まぬ妊娠を避けるなら、正しい方法で服用することが重要です。

またもし妊娠の初期症状に当てはまる症状がある方は、早めに妊娠検査薬を使用し、必要に応じて医師に相談しましょう。

以下では低用量ピルの種類を一覧で紹介しています。
低用量ピルの種類別一覧表|目的別におすすめの種類や選び方を紹介

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