コンドームが破れたときの妊娠確率は?対処法や避妊の失敗例を紹介します | 【公式】EMISHIA CLINIC 丨 エミシアクリニック

コンドームが破れたときの妊娠確率は?対処法や避妊の失敗例を紹介します

コンドームが破れたときの妊娠確率は?対処法や避妊の失敗例を紹介します

性行為中にコンドームが破れたときの妊娠率は18%です。

避妊具を付けたときの妊娠率は約2%と言われているため、コンドームが破れていただけでも妊娠する可能性はあります。

意図しない妊娠を避けるためにも、コンドームが破れていたと気づいたら、すぐにアフターピルを服用しましょう。

アフターピルは性行為後72時間~120時間内に服用することで避妊効果を得られますが、過ぎてしまうと妊娠率が高まっていきます。

本記事ではコンドームが破れたときの妊娠確率について詳しく解説しているので、最後までチェックしてください。

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上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

コンドームが破れたときはなるべく早くアフターピルを服用

コンドームが破れたときは、”できるだけ早くアフターピルを服用“してください。

このような状況での妊娠確率は約18%とされており、意図しない妊娠を避けるためには迅速な対応が必要です。

性交中にコンドームが破れた場合、女性は妊娠を避けるために緊急避妊をする必要があります。
引用:National Library Medicine

アフターピルは緊急避妊薬として知られており、性行為後72時間以内の服用で高い避妊効果が期待できます。

厚生労働省によると72時間以内の服用で避妊成功率は、97~98%ほど。
※参考:厚生労働省

ただし服用のタイミングが遅れてしまうほど、効果が薄れてしまう点に注意が必要です。

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コンドームが破れた時の妊娠確率は?

コンドームが破れた時の妊娠確率は?

コンドームが破れた場合の妊娠確率は、以下の通りです。

一般的な使用18%
正しく使用2%
参照:WHO「Selected practice recommendations for contraceptive use・Third edition 2016

コンドームに限った話ではありませんが、避妊していても絶対に妊娠しないわけではありません

特にコンドームは、行為中に破ける・抜けるといった使用上の失敗もよく耳にする避妊法です。

「避妊しているから大丈夫」と思わずに、万が一に備えて対処法を覚えておきましょう。

またコンドームが破れてしまった時は正常に使用した時と比べて、妊娠率が高まります。

コンドームが行為中に外れた場合も妊娠する可能性がある

コンドームが行為中に外れた場合も、妊娠する可能性が高まります

性行為が終わると男性器はしぼむため、膣内でコンドームが外れて精液が溢れ出てしまうためです。

膣内射精(中出し)と同様の状態になってしまうため、行為後はなるべく時間を置かずに男性器を抜くことが大切です。

コンドームが途中で外れてしまうのは主に扱い方が原因なので、適切に使用して正しく避妊しましょう。

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コンドームが破れる原因・失敗例

コンドームが破れる原因・失敗例

コンドームが破れる原因や失敗例は、以下の通りです。

  • 爪で引っ掻いていまう
  • 袋から取り出す時に無理やり開けて穴が開く
  • ゴムが劣化している

長い爪や鋭い爪飾りがコンドームに接触して微細な傷や穴が生じたり、袋から取り出す時に無理やり開けて、その過程で穴が開くケースも。

急いでいる場合でも、ゆっくりと丁寧に開封することが重要です。

またコンドームは適切に保管されていないと、時間の経過とともに品質が低下する可能性も。

これらの主な原因に加え、サイズの合わないコンドームの使用も破れのリスクを高めるでしょう。

きつすぎると摩擦で破れやすくなり、緩すぎると外れやすくなるため、適切なサイズ選びが欠かせません。

また長時間の使用や激しい動きも破れのリスクを高めるため、適切なタイミングでの交換が必要です。

コンドームの破れを防ぐためにはこれらの原因を理解し、正しい取り扱いと使用方法を心がけましょう。

コンドームが破れないためにできる対策法

コンドームが破れた時の妊娠確率は?

コンドームが破れないためにできる3つの対策法について、解説していきます。

コンドームは性感染症の予防や避妊に欠かせない重要なアイテムですが、適切に使用しないと破れてしまうリスクがあるため注意が必要です。

破れたコンドームは本来の機能を果たせず、望まない妊娠や感染症のリスクを高めてしまいます。

今回解説する基本的な注意点を守り、コンドームの信頼性を高めましょう。

正しく着用する

コンドームが破れないために、正しい着用はとても重要です。

【正しい着用方法】

・コンドームを片側に寄せて袋を開ける
・袋からコンドームを出し裏表を確認
・精子をためる部分をつまみ空気を抜いてかぶせる
・なじませて根本までつける

※参照:NHK

また性行為の途中でコンドームを付けるのではなく、挿入前から着用することが大切です。

射精後は、精液が漏れないよう注意しながら速やかに抜き取りましょう。

これらの手順や使用方法を守れば、コンドームが破れたり外れたりするリスクを減らせるでしょう。

使用期限を守る

コンドームの使用期限を守ることは、破れを防ぐ重要な対策です。

多くの方がコンドームの使用期限を気にせず保管していますが、これは大きな間違いです。

使用期限を過ぎたコンドームは破れやすくなるだけでなく、避妊効果や性感染症予防効果も低下する可能性があります。
参照:厚生労働省

一般的な使用期限は製造日から3〜5年程度とされていますが、保管状態によってはさらに短くなることも。

またできるだけ無駄にしないためにも、コンドームを購入する際は、使用期限を確認して購入しましょう。

できるだけ新しいものを選び、使用頻度に応じて適量を購入するのが賢明です。

使用期限が近いものは先に使用し、定期的に在庫をチェックして古いものを処分してください。

保管方法に注意する

コンドームが破れるのを防ぐために、適切に保管しましょう。

コンドームは非常に繊細な製品であり、適切に扱わないと劣化や損傷のリスクが高まります。

直射日光や高温多湿の場所を避け、涼しく乾燥した場所で保管してください。

冷暗所に保管しましょう。
タンスなどにしまう場合は、変質のおそれがあるので防虫剤などと一緒にしまわないようにしましょう。
引用:厚生労働省

財布やポケットに長期間入れたままにすると、摩擦や圧力によってコンドームが傷つく可能性があります。

適切な保管と取り扱いは、安全で効果的な避妊と性感染症予防につながるため、しっかりと守りましょう。

コンドームの着用以外で普段からできる避妊

コンドーム着用以外の避妊法

コンドームの着用以外にも、日常的に実践できる避妊方法があるので、以下にまとめました。

避妊方法特徴
低用量ピル薬の服用により排卵を抑制する
銅付加ICU
(子宮内避妊具)
T字型の避妊具を子宮内に装着する

低用量ピルには2つの異なるホルモンが含まれており、これらを体内に取り込むと、脳下垂体の活動が抑制されます。

脳下垂体は体全体のホルモンバランスを制御する中枢で、多様な身体機能の調整を担っている器官です。

この作用により排卵を誘発するホルモンの分泌も抑制され、結果として排卵が停止し、避妊効果が期待できるのです。

避妊以外にも以下の効果も期待できます。

  • 生理日のコントロール
  • PMSの緩和
  • 肌荒れの改善
  • 卵巣がんや子宮体がんのリスク低減

一方で銅付加IUDは、医療機関で装着する長期的な避妊方法です。

一度装着すれば数年間にわたって効果が持続するため、日々の管理が不要という利点があります。

これらの方法に加えて、排卵日を避けることも重要な避妊策の一つです。

基礎体温の測定や排卵検査薬の使用により、自身の排卵周期を把握することができます。

排卵日前後の約1週間は特に妊娠しやすい時期とされているため、この期間は特に注意が必要です。

ただし排卵日の予測だけでは確実な避妊は難しいため、他の避妊方法と併用することが望ましいでしょう。

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コンドームの使用に関するQ&A

コンドームの使用に関するQ&Aを、以下にまとめました。

コンドームは一般的な避妊法の一つですが、その使用方法や効果について疑問を持つ方も多いでしょう。

正しい知識は、望まない妊娠や性感染症のリスクを減らすために重要です。

これらの情報を参考に、自分に合った適切な避妊法を選択し、安全で責任ある性生活を送ってください。

コンドームが破けても低用量ピルを飲んでいれば妊娠しない?

コンドームが破れたとしても、低用量ピルを服用していれば避妊効果は期待できます。

各避妊法による避妊の失敗率(妊娠率)は以下の通りです。

避妊法理想的な仕様一般的な使用
低用量ピル0.3%8%
コンドーム2%15%
※参照:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」

理想的な使用とは選んだ避妊法を正しく続けて使用している場合で、一般的な使用とは飲み忘れを含め一般的に使用している場合を指します。

低用量ピルを正しく服用できていれば、コンドームよりも高い避妊効果を発揮することが分かるでしょう。

ただし飲み忘れなどにより避妊に失敗する可能性もあるので、万が一の場合はアフターピルなど緊急避妊法での対象が必要です。

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アフターピルを飲めば確実に避妊できますか?

アフターピルは高い避妊効果を持ちますが、確実な効果をもたらすものではありません。

主に以下3つの薬剤に分けられ、避妊失敗率(妊娠率)はそれぞれ異なります。

薬剤妊娠率(失敗率)
レボノルゲストレル※11~2%※4
ヤッぺ法※22.0~2.9%※5
(72時間以内に服用)
ウリプリスタル酢酸エステル※31.7%※6
(120時間以内に服用)

確実ではないものの避妊効果は高いため、コンドームが破れた際の緊急避妊法としてアフターピルは有効です。

婦人科での処方に抵抗がある方は、ぜひエミシアクリニックオンライン診療をご検討ください。

※1参照:László Kardos , Gabriella Magyar, Eszter Schváb, Eva Luczai
Levonorgestrel emergency contraception and bodyweight
※2参照:Charlotte Ellertson , Anne Webb, Kelly Blanchard, Alison Bigrigg, Sue Haskell, Tara Shochet, James Trussell
Modifying the Yuzpe regimen of emergency contraception: a multicenter randomized controlled trial
※3参照:HW R Li , SS T Lo , EHY Ng , PC Ho
Efficacy of ulipristal acetate for emergency contraception and its effect on the subsequent bleeding pattern when administered before or after ovulation
※4:服用時間の記載なし。アフターピルは服用時間によって妊娠率が変動する場合があります。
※5:ヤッペ法は以下3パターンの結果を記載しています。
標準ヤッペ法2.0%/ノルエチンドロン-エチニルエストラジオール2.7%/ヤッペ法単回投与2.9%

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安全日でもコンドームは使用したほうがいい?

安全日であっても、コンドームをはじめとする避妊は必要です。

安全日でも避妊をしない場合、以下の理由で妊娠する可能性があります。

  • ストレスなどの理由で排卵がずれる
  • 生き延びた精子を受精する

月経周期は乱れやすく、排卵日を予想しても必ずその日に排卵が起こるとは限りません。

確実な安全日というものはないので、妊娠を望まない場合は必ず避妊を行いましょう。

また避妊だけでなく、性感染症を予防する観点でもコンドームの使用は有効です。

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避妊に失敗したときは速やかに緊急避妊を

コンドームはよく使用される避妊法ですが、破損や脱落など失敗も多い方法といえます。

避妊に失敗したときは、速やかに緊急避妊法で対処しましょう。

エミシアクリニックのアフターピルは、避妊失敗から72時間・120時間以内に服用する薬剤をご用意しています。

オンライン診療なら病院に足を運ばなくても受診できるので、ぜひご相談ください。
※アフターピルだとバレないようにご自宅へ発送しております。



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