GLP-1注射のひとつである、オゼンピックの効果や副作用について医師が詳しく解説。
使用方法やGLP-1注射のサクセンダとの違いもまとめました。
クリニックフォアではGLP-1ダイエットを行っており、薬剤はオゼンピックを利用しています。
オンライン診療で利用可能なので、気になる方はぜひ参考にしてください。
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この記事を監修した医師
上野 一樹
UENO KAZUKI
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 エミシアクリニック 院長就任
オゼンピック(GLP-1)とは?
オゼンピックとは「GLP-1受容体作動薬」と呼ばれる注射薬の一種です。
元々糖尿病の治療薬として開発され、体内で血糖値の上昇に併せてインスリンの分泌を促進。
食欲を制御して満腹感を感じやすくなることから、医療ダイエットで処方されることもあります。
またオゼンピックは週に1回自己注射剤で投与するため、経口摂取のタイプではありません。
オゼンピックとサクセンダとの違い
オゼンピックとサクセンダ、二つの薬剤の主な違いは以下。
オゼンピック※ | サクセンダ | |
主成分 | セマグルチド | リラグルチド |
投与頻度 | 週に1回 | 1日1回 |
1回の投入量上限 | 1.0mg | 3.0㎎ |
投与頻度や1回の投入量などは違うものの、どちらも肥満治療にも使われています。
オゼンピックは週に1回となり、投与量は0.25㎎から最大1.0㎎まで調整が可能。
毎日決まった時間に注射するサクセンダは、医師と相談しながら投与量を3.0mgまで調整することも可能です。
※参考:処方薬事典「オゼンピック皮下注0.25mgSDの基本情報」
GLP-1注射『サクセンダ』の具体的な効果についてはこちら
>>GLP-1注射『サクセンダ』の効果と副作用は?現役医師が解説します。
オゼンピックの効果は?
オゼンピックの具体的な効果は以下。
- 体重減少
- 空腹感が抑えられる
- 血糖値の急上昇を抑える
体重減少に加え、空腹感を抑えられる効果もあります。
そのため食べすぎてしまう方や食欲が止まらない方でも安心です。
またインスリン分泌を促進して、血糖値の急激な上昇を抑える働きも。
食後の血糖上昇を抑えるので、ストレスなくダイエットを行えます。
体重減少
オゼンピックは、体重減少効果が期待できると言えます。
2型糖尿病患者の方を対象とした実験で、オゼンピック1mgの投与で-6.5kgの減量結果も出ています。
40週後の体重減少度は,semaglutide 0.5mg群-4.6kg,dulaglutide 0.75mg群-2.3kg(ETD-2.26kg[-3.02 to -1.51],p<0.0001),semaglutide 1.0mg群-6.5kg,dulaglutide 1.5mg群-3.0kg(ETD-3.55kg[-4.32 to -2.78],p<0.0001)であった。
これらの結果から、オゼンピックには体重減少の効果に繋がると言えるでしょう。
空腹感が抑えられる
オゼンピックには食欲抑制効果が期待できて、空腹感を抑えられるのが特徴です。
すい臓に対しては、インスリ ンの分泌を促進させるほかに、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制します。また、すい臓のβ細胞を増やす(増殖)などの作用が動物で確認 されています。そのほかの作用として、摂取した食物の胃からの排出を遅らせる作用や食欲を抑える作用などもあります。
食欲を抑えられない方でも、ストレスなくダイエットを続けられるでしょう。
空腹のストレスがなくなることで、精神的な安定にも繋がりますよ。
GLP-1について詳しく知りたい方はこちらで詳しく解説しています。
>>いま注目のGLP-1とは?仕組みや効率的な増やし方を徹底解説
血糖値の急上昇を抑える
オゼンピックは、血糖値が上がるとインスリンの分泌を促し(血糖依存性)、血糖値の急上昇を抑えることができます。
GLP-1受容体作動薬の解説
膵臓からのインスリン分泌を促し、分泌されたインスリンによって血糖値を下げる薬。糖尿病は血糖値が高い状態で、この状態が続くと様々な合併症がおこる。インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、GLP-1などのインクレチンというホルモンの働きにより膵臓から分泌される。本剤はGLP-1と同じような作用により、血糖に応じて膵臓からインスリン分泌を促す。
血糖値の急上昇を抑えることで、体に脂肪を貯めにくくなります。
もし血糖値が高いまま下がらない状態が続くと、動脈硬化や糖尿病などのリスクもあるので注意しましょう。
血糖値が高いまま下がらない状態が続くことを高血糖と呼びます。この状態が長く続くと血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、糖尿病など様々な病気を発症する危険が高まります。
引用:厚生労働省 「血糖値」
ダイエットだけでなく健康のためにも、急に血糖値を上げないよう食生活を整えることが大切です。
オゼンピックの副作用
オゼンピックの主な副作用は以下が考えられます。
- 嘔吐
- 食欲減退
- 便秘
- 腹痛
- 消化不良
- 脱力感
- 倦怠感
- 冷汗
- 顔面蒼白
- 動悸
- 身体の震え(振戦)
- 頭痛
- めまい
※引用:処方薬事典「オゼンピック皮下注0.25mgSDの基本情報」
消化不良や腹痛など、使い始めは特に副作用がでる可能性もあるでしょう。
しかし体が慣れてくることで、症状は徐々に治まることがほとんどです。
また重篤な副作用には、低血糖や急性膵炎が挙げられます。
脱力感やめまい、嘔吐を伴う激しい腹痛が続く場合は直ちに医師の診察を受けましょう。
どうしても体に合わない場合は、他の薬剤の利用を検討してみることも可能。
副作用が気になる方は、医師と相談してから処方を始めましょう。
GLP-1注射で考えられる副作用については以下記事でも詳しく解説しています。>>GLP-1は危険?安全性や副作用について原因や対策を解説します。
オゼンピックの使い方(打ち方)と注意事項
オゼンピックは、週に1回自己注射による投与を行います。
具体的な打ち方は以下。
①お腹をアルコール消毒
②お腹の皮膚をつまむ
③強めにオゼンピックを当てる
④黄色のゲージが出たら終了
最初は0.25mgから開始して、4週間経過したら0.5mgに増量することが可能です。
0.5㎎投与以降は、様子をみて週1回1.0㎎まで投与可能となります。
自己注射は慣れると時間がかからず、続けやすいのも特徴です。
しかし服用中の過度なアルコール摂取、不規則な食事摂取には注意しましょう。
オゼンピックを服用できない人
以下の条件に当てはまる場合、オゼンピックの利用を禁止とされています。
- 妊婦
- 産婦
- 1型糖尿病の方
また栄養不良状態や過度のアルコール摂取、低血糖の方は注意が必要です。
医師と相談の上で自分に合った薬剤を選びましょう。
通販での個人輸入はリスクあり
オゼンピックを通販で個人輸入することは、リスクがあるので推奨できません。
個人輸入による健康被害も出ているため、厚生労働省から注意喚起がされています。
医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります。
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、体外診断用医薬品又は再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)を、海外からインターネット等を利用して取り寄せ、又は外国の旅行先で購入して持ち帰る等(いわゆる個人輸入)して、使用される方がいらっしゃいます。しかし、そうした医薬品等は、日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品等に比べて、次のような保健衛生上の危険性(リスク)があります。
安全に利用するためには、医療機関で医師と相談してからのほうが安心でしょう。
エミシアクリニックのダイエット注射と内服薬治療
当院のダイエット療法は、痩身治療に携わってきた専門医師が担当致します。
自然にダイエットできリバウンドの可能性も低いため、無理せず痩せたい方に選ばれる治療です。
エミシアクリニックがおこなう治療は、リベルサス(内服薬)とサクセンダ(注射薬)の2種類
【エミシアクリニックのGLP-1ダイエットのポイント】
- リベルサス(内服薬)は1日1回お水で飲むだけなので続けやすい
- サクセンダ(注射薬)は一日一回注射するだけで痩身を目指せる
- オンライン遠隔診療が可能
- 術後のアフターサポートが充実
- 医療ローンを利用した分割払いも対応※当社指定の基準あり
※1週間に1回注射するタイプもありますが、副作用のリスクが高いため推奨していません。
当院では便利な『オンライン診療』を導入しております。
いつどこからでも診察を受けられるため、忙しい方・近くに病院がない方も受診可能です。
さらに処方後も医師や看護師が患者様のダイエットをサポートいたします。
医療ローンにも対応しておりますので、クレジットカードがない方でも分割価格でご利用いただけます。※当社指定の基準あり
さらに国民生活センターの規定に従い、8日間のクーリング・オフにも対応しています。
【特記事項】
※本施術は、痩身治療としては未承認の糖尿病治療薬(GLP-1 受容体作動薬)を使用した自由診療です。
※薬機法に基づき、医師による個人輸入にて導入・治療を行っております。
※同一の成分・性能を有する、他の国内承認医薬品等として、糖尿病治療薬(GLP-1 受容体作動薬)があります。 ※GLP-1は、アメリカのFDA(食品医薬品局)や韓国の食品医薬品安全処、欧州連合加盟28ヶ国で肥満症の適応で承認を取得しています。
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オゼンピックに関するQ&A
オゼンピックで保険は適用される?
オゼンピックをダイエット目的で使用する場合、日本では保険適用外になります。
前提として、ダイエット目的の治療は保険適用外となり自費診療です。
糖尿病治の治療目的の場合は、条件によって保険適用になるケースもあります。
オゼンピックは長期処方が可能?
オゼンピックは2021年6月1日から長期処方が可能になりました。
2021年6月1日投与期間制限が解除されました。
持続化GLP-1受容体作動薬オゼンピック皮下注
処方箋医薬品(注意ー医師等の処方箋により使用すること)
処方日数制限解除となった医薬品なので、14日間分以上の処方も可能に。
発売から1年経ったことで解除されましたが、用法用量はきちんと守って利用しましょう。
繰り返しになりますが個人輸入はリスクがあるため、医療機関で医師と相談することが大切です。
オゼンピックは効果と副作用を確認の上、医療機関で処方しよう
オゼンピックの利用を検討している方は、効果や副作用をしっかり確認しましょう。
医療機関で処方してもらい、用法を守って服用を行うことが大切です。
クリニックフォアでは、オンライン診療でオゼンピックの処方が可能。
オンライン診療なら忙しい方も自宅から受診できるので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
サクセンダの個人輸入リスクについて、以下の記事で詳しく解説しています。
>>サクセンダを通販で購入するには?個人輸入するデメリットやクリニックでの治療を推奨する理由
この記事を監修した医師
上野 一樹
UENO KAZUKI
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 エミシアクリニック 院長就任
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