アフターピルは高校生でも処方してもらえる?親の同意は必要?未成年の服用について解説

アフターピルは高校生でも処方してもらえる?親の同意は必要?未成年の服用について解説

アフターピルは高校生でも処方してもらえる?親の同意は必要?未成年の服用について解説

アフターピルは生殖能力のある女性なら、誰でも服用する可能性があります。

しかし未成年のアフターピル処方については広く知られているわけではないため、「高校生(未成年)だけで購入できるの?」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

エミシアクリニックでは、高校生へのアフターピルの処方は行っておりません

ですが、今避妊に失敗してしまい不安な未成年の方に向けて、保護者同意や値段など事前に知ってほしいことをまとめました。

これからアフターピルを飲もうとしている高校生(未成年)の方は、ぜひ参考にしてください。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

アフターピルとは

アフターピルとは、避妊に失敗した場合や避妊を行わなかった場合に、望まない妊娠を防ぐために用いる緊急避妊薬のことです。

性交後、72~120時間以内に服用することで効果に期待できます。

※参照:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)改訂委員会 」

アフターピルには、排卵を遅らせたり受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ働きがあります。

時間が経つほど効果も低下していくため、緊急時はすぐに対応することが重要です。

アフピル効果

服用が早ければ早いほど妊娠を防ぐ確率も上がるため、迷わず迅速に医療機関へ相談することを推奨します。

またアフターピルを選ぶ際は、安さや手軽さだけではなく、薬の安全性にも注意してください。

海外から個人輸入された薬や違法品は、有効成分が適切に含まれていなかったり、身体に有害な成分が含まれていたりする可能性があります。

アフターピルを服用する際は、必ず信頼できる医療機関で処方を受けましょう。

産婦人科に行きにくい・親に伝わるのが不安な方は、LINEで相談だけでも可能なエミシアクリニックへご相談ください。



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アフターピルは高校生(未成年)だけでも購入できる?

高校生(未成年)だけでアフターピルを購入できるかどうかは、保護者の立ち合いや同意書の有無など病院によって変わります。

※エミシアクリニックでは、アフターピルの処方は行っておりません。

なかにはトラブル防止のため、年齢制限を設けているクリニックも。

確実に受診するためにも、事前に問い合わせるかホームページで確認しましょう。

アフターピルに年齢制限はない

アフターピルは年齢制限がないので、高校生(未成年)でも購入することが可能です。

避妊に失敗した場合や避妊を行わなかった場合など、緊急避妊が必要な場面ではできるだけ早く服用しましょう。

ただし、他の薬と併用する場合は注意事項があるため医師への相談は必須です。

  • 抗けいれん薬(フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、カルバマゼピン)
  • HIV プロテアーゼ阻害剤(リトナビル)
  • 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ)
  • 抗真菌薬(グリセオフルビン)
  • 結核の薬(リファブチン、リファンピシン)
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

※参照:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

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クリニックを受診したら医療費通知で親バレする?

アフターピルは保険適用外なので、医療費通知に記載されない治療となります。

そのため仮に未成年だけで受診しても、保護者の方に通知や明細は届きません。

エミシアクリニックでは18歳未満の処方を行っておりませんが、クリニックによっては保険証なしで処方している場合もあります。

高校生がアフターピルの処方を受ける方法

高校生でも医師の処方のもと、以下の方法でアフターピルを購入できます。

アフターピルはあくまで緊急時の手段のため、日常的な避妊には低用量ピルの利用がおすすめです。

低用量ピルには事前に妊娠を避ける効果に期待でき、生理不順の改善や肌トラブルの軽減といったメリットもあります。

※参照:日本婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン (改訂版)」

定期的に医師の指導を受けながら利用することで、安全かつ効果的な避妊方法を試しましょう。

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医療機関を受診する

アフターピルは、医療機関を受診することで入手できます。

婦人科や産婦人科では医師が状況を詳しく聞き取り、服用の方法や副作用についても丁寧に説明を受けられるため、不安を解消できるでしょう。

未成年であっても、アフターピルの処方を受けるための親の同意は不要です。

ただし病院に向かう手間があったり、周囲に通院が知られてしまう恐れがあるため、隠して服用したい方は注意してください。

オンライン診療を利用する

オンライン診療を通じて、アフターピルを処方してもらえるサービスもあります。

時間的制約や地理的な理由で、医療機関への直接訪問が難しい方におすすめです。

スマートフォンやパソコンから診察を受けられるため、高校生にとっても便利な選択肢と言えるでしょう。

ただし、すべてのオンライン診療サービスが未成年を対象としているわけではありません。

一部のクリニックでは高校生を対象外としているため、利用可能なサービスを事前に確認してください。

エミシアクリニックでは高校生のオンライン処方を受け付けていないものの、18歳以上の方であれば、日常の避妊対策として効果が期待できる低用量ピルを処方しています。



アフターピルの平均相場・価格について

①薬剤ごとの価格平均

アフターピルの平均相場は6,000~20,000円ほどです。

価格は6000円~2万円ほどですが、自由診療となるため、医療機関によって価格が異なります。
(引用:NPO法人ピルコン「緊急避妊薬・アフターピル」)

ただし自由診療のため、病院によって金額に差が出ることがあります。

さらに薬剤によっては、数千円単位で価格が変動することも。

よく処方されている薬剤の相場は、以下の通りです。

薬剤平均※
ノルレボ13,800円
レボノルゲストレル
(ノルレボのジェネリック)
9,060円
ヤッペ法
(中用量ピル)
5,526円
エラ12,800円

※全国のアフターピル取り扱いクリニック5院の平均価格を調査

上記は服用方法や避妊率が変わるので、医師の説明を必ず聞いてから服用してください。

通販で購入できる安いアフターピルの危険性

②個人輸入はリスクが高く推奨しない

アフターピルを海外の通販サイトで個人輸入すると、以下のリスクが伴います。

  • 不衛生な環境で製造・粗悪品の可能性がある
  • 表記が外国語で飲み方がわからない
  • 副作用が起きた際に対処が困難
  • 偽薬が届く可能性がある

このように身体的トラブルにつながる可能性も否めません。

安全に使用するためにも、産婦人科やクリニックでの処方を推奨します。

※参照:厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について

未成年が服用しても大丈夫?アフターピルの効果と安全性について

アフターピルに年齢制限はないので、未成年者が服用しても問題ありません。

※エミシアクリニックでは18歳未満のアフターピル処方はおこなっておりません

生殖年齢の女性や少女は、望まない妊娠を避けるために緊急避妊が必要になる場合があります。緊急避妊薬の使用に対する絶対的な医学的禁忌はありません。緊急避妊薬の使用に年齢制限はありません。
(引用:WHO「Emergency contraception」)

アフターピルは1970年半ばから世界的に使用されている避妊法です。

また未成年の服用による避妊効果も報告されています。

 レボノルゲストレルによる緊急避妊は効果的であり、他の緊急避妊法と比較して禁忌が少ないです。Postinorは利用可能で信頼できる避妊薬です。
(引用:NLM「Emergency contraception with levonorgestrel in adolescents」和訳)

アフターピルは効果・安全性ともに信頼できる避妊薬と言えるでしょう。

アフターピルの副作用

③服用から数時間で副作用が起こる

アフターピルはホルモンバランスに影響するため、以下のような副作用を引き起こす可能性があります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 腹痛(下腹部痛)
  • 頭痛
  • 乳房の張り
  • 眠気
  • 少量の不正出血
  • 肌荒れ
  • 生理不順

これらは服用の数時間後から始まり、24時間程度で治まるとされています。

あまりにも症状が強く感じる場合は、医師に相談してください。

高校生でも緊急避妊が必要な場合はアフターピルを服用しましょう

アフターピルは、緊急避妊が必要な場合なら高校生でも服用できます。

ただ一部のクリニックでは処方できない場合もあり、エミシアクリニックでも高校生への処方は行っていないため、リサーチを徹底しましょう。

また避妊するための手段として、日頃から低用量ピルを服用する方法もあります。

避妊の他にも生理痛や月経前症候群(PMS)の症状を軽減する効果が期待できるので、低用量ピルも視野に入れて医師に相談してみてください。



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