アフターピルの副作用はいつからいつまで？不妊に繋がる説や対処法なども解説！

アフターピルを飲んだ後、体にどんな変化があるのか不安を抱える人も少なくありません。

特に「副作用は何時間、何日続くの？」と気になる人も多いですが、一般的に服用後2〜3時間で現れ始め、24時間以内には落ち着くケースが多いです。

実際に独自調査の結果では、2～3時間後に感じ始め、継続したのは半日未満である人が多い結果となりました。

本記事では、アフターピルの服用後に起こる可能性のある副作用や確率を実際の独自調査結果も交えながらご紹介します。

将来の妊娠との関係性や対処法についても解説しているため、最後までお読みいただければ不安を払拭できるでしょう。

アフターピルの服用を検討中の人や服用後の体調に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。

アフターピルを飲んだ後の副作用と確率

今回、エミシアクリニックがアフターピルを服用したことがある女性100名を対象に行った独自調査では、以下の副作用を感じた人が多い結果となりました。

• 嘔吐や吐き気：33人
• 倦怠感・眠気・頭痛：29人
• 乳房の張り：13人
• 不正出血：6人
• 下痢などの胃腸障害：2人

しかし、副作用を感じなかった人も一定数おり、必ずしも副作用が起きるわけではありません。

副作用を感じなかった人の口コミはこちら

副作用の説明は受けていましたが、いつもと体調に変わりはありませんでした。（種類：ノルレボ）

副作用はほとんど感じなかったです。（種類：不明）

ただ、上記の他に薬剤に対するアレルギーで発疹やかゆみの症状が出る場合もあるため、服用時は必ず事前に医師へ相談しましょう。

嘔吐や吐き気

アフターピルの副作用には、嘔吐や吐き気があります。

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胸焼けのようなうっすらとした吐き気がありました（種類：不明）

胃の重さと不快感、それに伴う弱い吐き気がありました（種類：エラ）

飲んだ後に吐き気を感じる人は20％未満であり、嘔吐する人は2%とさらに少ない割合です。

ただし服用後に嘔吐するとアフターピルの効果が薄れる可能性があるため、注意が必要となります。

特にヤッペ法は比較的強く現れやすいため、避けたい人はレボノルゲストレルを主成分とするアフターピルを選びましょう。

また食欲不振を感じる場合もあるので、ご飯を食べた後にアフターピルを飲むのがおすすめです。

食後の服用が難しいときは、吐き気止めも一緒に服用すると良いでしょう。

※参照：緊急避妊薬 医療・サービス提供ガイダンス

倦怠感・眠気・頭痛

アフターピルを服用した後に起こる主な副作用には、倦怠感や眠気・頭痛などもあります。

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だるい感じがあり、徐々に頭痛がでてきました。眠気も強く、あくびをよくしていたのを覚えています。（種類：不明）

車酔いしたみたいにムカムカして吐き気がし、カラダのダル重さがありました。（種類：ノルレボ）

個人差はありますが、国内の臨床試験で分かった確率は以下の通りです。

• 倦怠感：7.7%
• 眠気：6.2%
• 頭痛：12.3%

症状は重篤なものではありませんが、車を運転する際などには注意が必要です。

副作用が起こりやすいのは、服用後24時間以内とされているため、なるべく車の運転や激しい運動などは控えましょう。

※参照：厚生労働省

乳房の張り

アフターピルを服用すると、2.08%の確率で生理前に起こるのと同じような乳房の張りを感じるケースがあります。

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少し固くなって硬直してる感じがしました。（種類：ノルレボ）

乳房の張りが起こるのは、アフターピルの成分が女性ホルモンの黄体ホルモンが主体になっているのが原因です。

黄体ホルモンは乳腺や乳管の成長を促す働きがあり、乳房に張りや痛みを感じやすくなります。

副作用は24時間以内に収まるケースが多いですが、長引く際は医療機関を受診しましょう。

※参照：日本産婦人科学会

不正出血

アフターピルの服用後に起こりやすい副作用の1つに、不正出血があります。

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生理ではないのに薄い鮮血が出ました。（種類：不明）

臨床試験では服用後、13.8％の人が不正出血を経験したという結果も。

不正出血が起こるのは、ホルモンバランスが一時的に乱れることが原因です。

不正出血が続く期間は個人差がありますが、2日〜1週間程度で収まるケースが多いとされています。

もしも不正出血が長引く際は、別の病気の可能性もあるため医療機関を受診しましょう。

※参照：日本産婦人科学会

下痢などの胃腸障害

アフターピル服用後は、下痢などの胃腸障害が3.98%の確率で起こる可能性があります。

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貧血のように立ちくらみがしてトイレに行って下痢になりました。（種類：ノルレボ）

胃腸障害が重篤になる可能性は低いとされていて、24時間以内に収まるケースがほとんどです。

ただし、服用後2時間以内に水下痢がある際には、効果が減少する可能性があるため、再度アフターピルを再服用しましょう。

※参照：日本産婦人科学会

アフターピルで起こる可能性のある重篤な副作用

アフターピルは一般的に安全性の高い医薬品とされていますが、まれに以下のような重篤な副作用が報告されることもあります。

• 血栓症
• 肝機能障害

これらが起こる頻度は低いものの注意が必要なため、念のため確認しておきましょう。

血栓症

アフターピルの服用により、ごくまれに血栓（血のかたまり）が血管内にできる「血栓症」が起こる可能性があります。

血栓ができると、肺塞栓症や深部静脈血栓症などの重篤な症状を引き起こすこともあるため注意が必要です。

稀なケースではありますが、ピルを服用していなくても血栓症のリスクが高まる年代の40代以上の女性は起こりやすい傾向にあります。

また喫煙習慣がある人や過去に血栓症の既往がある人も、事前に医師に相談しましょう。

肝機能障害

アフターピルの服用が肝機能へ影響する場合もまれにあります。

肝機能値の異常や肝炎のような症状が出るケースもありますが、一般的にはほとんど見られません。

もし服用後に強い腹痛や黄疸（皮膚・白目の黄ばみ）が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

アフターピルは将来の妊娠に影響したり不妊に繋がる？

アフターピルが不妊に繋がるという説もありますが、科学的な根拠はありません。

服用後数日以内には成分が体内から排出されるため、不妊に繋がることはないとされています。

緊急避妊薬の使用は、将来の妊孕性に影響を与えません。レボノルゲストレル 緊急避妊薬は数日以内に体内から消失し、緊急避妊薬を使用した女性は、その後の性交によって妊娠することができます。
※引用：厚生労働省

妊娠しにくくなるリスクは少ないため、今後の妊活への影響を気にしている人は安心してください。

どうしても不安が残る場合は、一度専門のクリニックで相談してみることをおすすめします。

アフターピルの副作用の対処法

アフターピルの副作用への対処法には、以下のものがあります。

• 吐き気止めを服用する
• 解熱鎮痛薬・胃腸薬と併用する
• 産婦人科を受診する

必ず起こるとは限りませんが、あらかじめ対処法を知っておけば、万が一の際も落ち着いて行動できます。

ただ、実際に服用した女性からは「何もしていない」「安静にした」という声も多いため、起きたとしても軽度である可能性が高いと言えるでしょう。

吐き気止めを服用する

嘔吐や吐き気などの副作用への対処法としては、吐き気止めの服用があげられます。

服用して3時間以内に嘔吐してしまった際は、再服用が必要です。

アフターピルと吐き気止めは併用できるため、あらかじめ一緒に飲んでおくと良いでしょう。

エミシアクリニックでは、アフターピル処方の際に無料で吐き気止めをお届けをしています。

嘔吐の副作用が心配な場合は、エミシアクリニックにご相談ください。

解熱鎮痛薬・胃腸薬と併用する

頭痛や乳房の張りによる痛み・下痢には、解熱鎮痛薬や胃腸薬で対処しましょう。

解熱鎮痛薬や胃腸薬はアフターピルとの併用が可能なので、つらいときは薬に頼るのも一つの手です。

ただし、成分によっては効果を減少させるケースもあるため、処方時に医師に相談しましょう。

産婦人科を受診する

アフターピル服用後に副作用が長引いたり、重い症状が出たりした際は、近くの産婦人科を受診しましょう。

特に子宮外妊娠が起こる際には、手術などの早急な処置が必要になる場合があります。

一般的に副作用は24時間以内に治まるとされていますが、数日続くときは受診がおすすめです。

エミシアクリニックでは、アフターピル服用後に副作用があらわれた際にも、オンラインで無料相談できます。

オンライン診療は自宅からスマホで簡単に行えるため、不安を感じたときには積極的に利用しましょう。

アフターピルを服用するとき時の注意点

アフターピル服用時の注意点には、以下のものがあります。

• 性交渉後できるだけ速やかに服用する
• 3時間以内に嘔吐した場合は再服用する

アフターピルは正しく服用すれば、高い確率で妊娠を防ぐことが可能です。

事前に注意点やデメリットを理解し、服用時には落ち着いて対処できるようにしておきましょう。

性交渉後できるだけ速やかに服用する

アフターピルは性交渉後、できるだけ早く飲むことで99.5%の避妊効果に期待できます。

服用時間が遅くなるとともに避妊回避率は下がり、120時間後には85%まで落ちるため速やかに服用しましょう。

有効時間は種類によって異なります。

• エラ：120時間以内
• ノレルボ：72時間以内
• マドンナ：72時間以内

また、カフェインや炭酸・アルコールが入ったもので服用するのは避けましょう。

これらはアフターピルの成分の吸収を妨げる可能性があるため、水で飲むようにしてください。

3時間以内に嘔吐した場合は再服用する

アフターピルを飲んだ後に嘔吐した際は、再服用の必要があるケースがあります。

特に服用後3時間以内に嘔吐した場合は、避妊率が減少し、飲み直しをしなければ妊娠してしまう可能性が高くなるので注意が必要です。

吐き気止めと併用が可能なので、一緒に飲んでおくのがおすすめ。

服用前に、あらかじめ吐き気止めを用意しておくと良いでしょう。

アフターピルの副作用に関してよくある質問

アフターピルの副作用でよくある質問には、以下のものがあります。

• 副作用がないアフターピルはある？
• アフターピル服用後に生理が遅れるのも副作用？
• アフターピルは身体に悪い？
• アフターピルが成功したサインは？
• アフターピルの値段はどのくらい？
• アフターピルを服用してはいけない人は？

事前に疑問点を解消することで、体に異変を感じても落ち着いて対処できるようにしましょう。

副作用がないアフターピルはある？

薬には必ず副作用がありアフターピルも同様で、副作用のないものはありません。

ただし、アフターピルの副作用は、それほど重篤になるものはないとされています。

また副作用があることを踏まえても、実際に服用した人の満足度は高い傾向にあります。

アフターピルの副作用は、併用できる薬を服用すれば軽減も可能です。

事前に副作用についてしっかり理解し、なるべく副作用を軽減しましょう。

アフターピル服用後に生理が遅れるのも副作用？

アフターピル服用後の生理の遅れは、副作用の一つとしても考えられます。

個人差はありますが、アフターピルを服用した約24%の女性が7日以上の遅延をしたことが報告されています。

生理が来るタイミングは、服用したのが排卵前か排卵後かで異なるので、あらかじめ排卵期を確認しておきましょう。

排卵前もしくは排卵期に服用した際は、3日～3週間以内に消退出血と呼ばれる出血が起こり、その後に生理がきます。

排卵後に服用すると消退出血と生理が同時期に起こるケースも多く、本来の予定日に近いタイミングで生理が来るでしょう。

※参照：緊急避妊薬 医療・サービス提供ガイダンス

アフターピルは身体に悪い？

アフターピルは一時的な使用を前提としており、適切に服用すれば身体への負担は少ないとされています。

ただし、体調や体質によって感じ方は異なる点に注意が必要です。

また二日連続で服用することも可能ですが、体への不安を考えると推奨できません。

アフターピルの服用にあたり不安がある場合は、一度専門の医師にご相談ください。

アフターピルが成功したサインは？

アフターピル服用後に生理に似た消退出血が起きれば、避妊成功のサインといえます。

個人差はありますが、早ければ服用から2～3日、遅くても2週間ほどで起こる場合が多いです。

もし3週間待っても起きない場合は、避妊が失敗しているケースもあるため、妊娠検査薬を試しましょう。

アフターピルの値段はどのくらい？

アフターピルの値段は種類によって異なります。

以下では、服用時間や国内承認の可否もあわせてご紹介します。

アフターピルの種類	マドンナ （Madonna）	エラ （Ella）	ノルレボ
服用時間	72時間以内	120時間以内	72時間以内
価格相場	約3,000～5,000円	約8,000～12,000円	約5,000～10,000円
国内承認	✕	〇	〇

アフターピルには、マドンナ・エラ・ノレルボの3種類があり、それぞれの後発薬もあります。

上記のうち、エラは国内未承認のため医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

ただし、服用可能な時間が120時間と長いため、多くのクリニックで処方されています。

アフターピルを服用してはいけない人は？

アフターピルが禁忌とされていて飲めない人は、以下の通りです。

• 黄体ホルモン過敏症の既往歴がある人
• 重篤な肝障害がある人
• 授乳中の人

アフターピルの成分には黄体ホルモンが含まれているため、黄体ホルモン過敏症の既往歴がある人は服用できません。

また、重篤な肝障害がある人も、肝障害の症状が悪化する可能性があるので服用は避けましょう。

さらに授乳中の人も、母乳に成分が移行する可能性があるため、服用後24時間は授乳を避けてください。

アフターピルの副作用が重篤化する可能性は低い

アフターピルにはいくつかの副作用がありますが、どれも重篤化する可能性は低いといわれています。

避妊成功率は、どれだけ早く服用できたかによって変化するため、速やかな服用が大切です。

性交渉後120時間以内なら、85％以上の確率で妊娠を防げるので、避妊に失敗した場合はできるだけ早く服用しましょう。

服用経験のある女性から検討中の女性への一言

副作用は個人差があると思います。わたしは飲んで辛かったけど、安心感はありました。

強い吐き気や倦怠感を伴う恐れがあるので、服用後に予定を入れるのは避けた方が無難です。

とにかく早く病院に行くことと、副作用について不安なことは必ず聞いて薬を処方してもらうのが1番です。