アフターピルの服用で生理周期は変わる?正しい知識で月経の不安を解消しよう

アフターピルの服用で生理周期は変わる?正しい知識で月経の不安を解消しよう

アフターピルの服用で生理周期は変わる?正しい知識で月経の不安を解消しよう

アフターピルを服用したあと、生理が来ないことに不安を感じていませんか?

「妊娠してしまったかな」と心配や焦りを感じ、この記事に辿りついた方もいるでしょう。

結論アフターピルの服用で一時的に生理周期が乱れる可能性があるものの、長期的には通常の周期に戻ると考えられます。

一般的に服用後3~21日以内に生理がくるケースがほとんどなので、心配のしすぎは禁物です。

しかし個人差や服用時期によっても変わってくるため、まずは今の状況と期間を適切に判断してください。

本記事では、アフターピル服用後に生理がくるタイミングや来ない場合の対処法を詳しく解説します。

アフターピルと生理に関する疑問を解消し、心の平穏を取り戻すためのヒントになるため一緒に不安を解消していきましょう。

上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

生理がくるタイミングは【排卵前・排卵後】で異なる

アフターピル(緊急避妊薬)を服用した後の生理のタイミングは、服用時期によって大きく異なります。

通常、服用後3~21日以内に出血が見られるのが一般的です。

この出血の性質と次の生理までの期間は、アフターピルを服用したタイミングが排卵前か後かで違いが生じます。

排卵日前に服用した場合】

排卵日前にアフターピルを服用した場合

排卵前・排卵期にアフターピルを服用した場合、3日~3週間以内消退出血と呼ばれる出血が発生。

月経だと勘違いする方もいますが、全く別物でこの出血のあとに生理がきます。

【排卵日後に服用した場合】

排卵日後にアフターピルを服用した場合

生理は排卵後12~14日頃で訪れるため、排卵後にアフターピルを服用すると本来の生理予定日に近いタイミングで来ることが多いです。

基本的には消退出血と通常の生理が同時期に起こるため、1回の出血として認識されます。

これらの期間を参考に不安や疑問がある場合は、自己判断をせず必ず医療専門家に相談してください。

アフターピル服用後の出血「消退出血」とは

消退出血とはアフターピル服用後、3日~3週間以内に起こる出血のこと。

参照:日本婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」

通常の生理とは異なり薬の影響で起こるもので、この出血によって避妊成功と判断できます。

ただしアフターピルを服用し消退出血がなくても、生理がくれば避妊成功です。

消退出血は避妊成功の指標となることが多いですが、不正出血の可能性もあるため注意してください。

特徴消退出血不正出血
主な原因アフターピルによる人工的なホルモン変動ホルモンバランスの乱れ
子宮・卵巣の病気など
発生時期アフターピル服用後
3日~3週間以内
不規則
出血量通常の月経より少なめ少量~大量まで
持続期間2日前後
※個人差あり
数日~数週間
意味避妊成功の指標となることが多い必ずしも避妊の成功を示すものではない

参照:日本婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」

3日~3週間以内に起こる出血以外は、不正出血である可能性が高いです。

また消退出血の場合強い痛みや不快感は起こりにくいですが、不正出血では腹痛や不快感を伴うことがあります。

上記表を見ながら、消退出血・不正出血を見分けてみてください。

ただしこれらの特徴だけで完全に判断することは難しく、心配な場合は医療専門家に相談することが重要です。

エミシアクリニックではオンライン診療を行っており、急な不安や疑問が生じた際にすぐに相談可能です。

まずはLINE登録をしておき、必要な時にすぐにサポートを受けられる体制を整えておくことをおすすめします。



アフターピル服用後に生理がこない場合の対処法

アフターピル服用後に生理がこない場合の対処法

アフターピル服用後に生理が来ない場合は、以下のような対応をしましょう。

過度な心配は精神衛生上よくありませんが、一方で症状を軽視しすぎると妊娠の可能性を見逃す恐れもあります。

自己判断は避け、適切な対処法を取ってください。

妊娠検査を行う

アフターピル服用後に生理がこない場合は、妊娠検査を行いましょう

検査をする場合、服用から約3週間後が良いです。

通常は精子が卵子と出会い受精卵が子宮に着床、妊娠反応が検出可能になるまでに約3週間程度要するとされています。

また妊娠検査の方法には、以下の2つがあるため自分に合った方法を選択してください。

市販の妊娠検査薬尿検査
医療機関の検査内診
尿検査

市販の妊娠検査薬を使用する場合は、朝一番の尿を使用すると良いでしょう。

朝一番の尿は食事や運動・ストレスなどの影響を受けにくいため、より安定した結果が得られやすいです。

検査薬の使用方法は製品によって異なるため、説明書をよく読んで正しく使用してください。

医療機関の受診

より正確な診断が欲しい場合、医療機関を受診しましょう。

婦人科専門医の診察では、妊娠の可能性や他の健康上の問題がないかを確認できます。

しかし時間的制約や住んでいる場所によって、婦人科への直接の受診が難しいケースもあるでしょう。

そのような場合は自宅にいながら専門医の診察を受けられる、オンライン診療の利用も有効な選択肢となります。

\ 自宅から手軽に医師の診療が受けられる /

エミシアクリニック アフターピル 

エミシアクリニックでは24時間365日オンライン診療を提供しており、アフターピルに関する相談・処方も行っています。

「もしかしたら妊娠しているかもしれない」と不安に感じながら、病院の営業時間を待つ必要もありません。

また誰にもバレずに相談でき、プライバシーが守られるため、周囲の目が気になる人も安心して相談できます。

生理がこなくて悩んでいる方は、LINEでお気軽にご相談ください。



アフターピル服用後は生理がくるまで性行為はNG

アフターピルを服用した後は、次の生理が来るまで性行為を控えましょう

服用後の性行為によって、新たな妊娠リスクが生じる可能性があります。

アフターピルは排卵の抑制が可能ですが、この効果は通常5日間程度しか持続しません。

アフターピルの主な効果
  • 排卵を抑制する
  • 受精を妨げる
  • 子宮への受精卵の着床を阻止する

参照:日本産婦人科医会「緊急避妊について」

服用後に性行為をすると遅れて起こる排卵のタイミングと重なり、妊娠する可能性が高まります。

再度アフターピルを服用すれば良いという考えもありますが、短期間での連続服用は体への負担が大きく、ホルモンバランスを崩す恐れも。

また効果が十分に発揮されない可能性もあり、望まない妊娠のリスクが高まるでしょう。

妊娠を望まないなら普段からピルを服用

妊娠を望まないなら、普段から低用量ピルを服用しておくことをおすすめします。

低容量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンといった2種類の女性ホルモンで作られている薬です。

毎日1回の服用で、排卵の抑制や子宮内膜の増殖抑制・女性ホルモンのバランスを一定に整える効果に期待できます。

生理中は体内のホルモンバランスにより自然に排卵が抑えられているため、この期間中にピルの服用を始めても問題はありません。

むしろ適切なタイミングの一つと言えるでしょう。

またピルには生理痛を軽減する効果もあるため、生理中も服用することで煩わしい痛みから解放される可能性もあります。

アフターピルは緊急時の対応策として知っておくべきですが、日常的な避妊には低用量ピルの定期的な服用がより良いです。

エミシアクリニックでは、個々の生活スタイルや体質に合わせた低用量ピルの処方をオンラインで行っています。

安心して生活を送るために、適切な避妊方法を一緒に考えていきましょう。



アフターピル服用後の生理についてよくある質問と回答

アフターピル服用後の生理について、よくある質問と回答をまとめました。

アフターピルは緊急避妊のために使用される医薬品であり、予期しない妊娠を防ぐための重要な手段です。

生理周期のズレや出血量の変化は通常の範囲内であることが多いですが、個々の状況に応じて異なる場合も。

服用後の体調や将来の妊娠など、不安な気持ちを解消してから服用しましょう。

服用後から吐き気があり体調が悪いのですが、薬の副作用ですか?

アフターピル服用後に生じる吐き気は、薬の副作用である可能性が高いです。

日本婦人科学会では、一時的に気持ち悪くなったり吐いたりする場合がある他以下の副作用が起こる可能性があるとしています。

主な副作用

  • 頭痛
  • めまい
  • 腹痛
  • 乳房緊満

参照:日本婦人科学会「緊急避妊法の適用使用に関する指針」

ただし薬の副作用が24時間以上継続することはほとんどないため、心配しすぎる必要はありません。

吐き気が辛い場合は、吐き気止めを服用することで症状を和らげる効果が期待できます。

ただ服用後2時間以内に嘔吐した場合は、薬の効果が十分に得られない恐れも。

その場合は早めに医師に相談し、適切な対処法や追加の治療が必要か判断を仰ぎましょう。

ピル服用後に生理痛がひどくなることはありますか?

アフターピルの服用後、以下のような理由により生理痛が通常よりもひどくなるケースがあります。

アフターピルによって生理痛が強くなる理由
  • ホルモンバランスの急激な変化
  • 薬剤による子宮内膜への影響
  • ストレスや不安

アフターピルに含まれる高用量のホルモンが、短期間で体内のホルモン環境を変化させることで、痛みが引き起こされる仕組みです。

またピルによって通常の月経周期を乱し、子宮や卵巣に一時的な影響を与えることで、痛みが強まる可能性も。

緊急避妊という状況に伴うストレス・不安も、生理痛を増強させる要因となり痛みの感覚を強めることもあるでしょう。

ただしこれらの症状は一時的なものであり、次の生理周期には通常の状態に戻ることが多いです。

生理痛が辛い場合は、カイロで体を温めたり鎮痛剤を使用するのも良いでしょう。

体を温めると血行が促進され子宮の筋肉の緊張が和らぎ、痛みの原因となるプロスタグランジンの過剰分泌の抑制効果が期待できます。

万が一日常生活に支障をきたすほど強い痛みが続いたり、ピル服用後から痛みが増していく場合は医師に相談してください。

アフターピルを服用すると将来、妊娠しづらくなりますか?

アフターピルの服用によって、将来の妊娠に影響を与えることはありません

参照:WHO「Fact sheet on the safety of levonorgestrel-alone emergency contraceptive pills (LNG ECPs)」

この事実は、多くの医学的研究や専門家の見解によって裏付けられています。

ピルは一時的にホルモンバランスを変化させますが、短期的なものであり長期的な生殖能力への影響はないとされているのです。

アフターピルは将来の妊娠計画に影響を与えることなく、望まない妊娠を防ぐ有効な選択肢の一つとなります。

アフターピルを服用してから二回目の生理は、いつきますか?

アフターピル服用後の二回目の生理は基本的に、個人の通常の生理周期に近づく傾向があります。

アフターピルによる生理不順は一時的なものなので、徐々に本来のリズムを取り戻していくでしょう。

ただしアフターピルが生理周期に与える影響には個人差があり、正常化するまでには2〜3周期かかることもあります。

これはピルに含まれる高用量のホルモンが、一時的に体のホルモンバランスを大きく変化させるためです。

生理周期の回復過程を把握するためには、アフターピル服用後の生理状況を以下の項目で記録していくと良いでしょう。

生理状況の記録内容

  1. 生理がきた日付
  2. 出血量
  3. 生理が続いた期間
  4. 生理前・生理中・生理後に起こった体の症状

1カ月~2カ月以上、生理期間が空いてしまい心配な場合は医師に相談してみてください。

アフターピル服用後に生理がこない場合は医師に相談しよう!

生理が予定日を過ぎても来ない場合、不安や戸惑いを感じるでしょう。

そのような時こそ、専門医による適切なアドバイスが重要です。

エミシアクリニックでは、来院なしで診察できるオンライン診療を行っています。

予約不要で最短当日にアフターピルのお届けも可能なので、「周囲にバレたくない方」「とにかく急いでいる方」も安心してご利用可能です。

24時間体制でLINEによる無料相談を受け付けており、経験豊富な医師が丁寧にお答えします。

安全・安心なアフターピルの服用とその後のケアについて、お気軽にご相談ください。



side_reservation side_reservation
side_reservation
side_reservation