アフターピル(緊急避妊薬)の効果と避妊の仕組みとは?正しい服用方法や注意点を医師が解説

アフターピル(緊急避妊薬)の効果と避妊の仕組みとは?正しい服用方法や注意点を医師が解説

アフターピル(緊急避妊薬)の効果と避妊の仕組みとは?

緊急避妊に役立つアフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した可能性がある時や無防備な性行為の後、速やかな服用により妊娠を防ぐ効果に期待できます。

しかし効果を得る確率を高めるには正しい知識が必要です。

本記事では、アフターピルの仕組みや種類・服用タイミングによる効果の変化を分かりやすく解説します。

アフターピルの効果を妨げる要因や効果を発揮させるポイントも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

正しい知識を身につけることで、いざという時にも安心して対処できるようになりましょう。

エミシアクリニックの
オンライン診療がおすすめ!

エミシアクリニックではオンライン診療を行っており、LINEで24時間365日どこからでもご相談いただけます。

エミシアクリニック アフターピル 

当院のおすすめポイントは下記の通りです。

  • 予約不要で今すぐ医師の診療が可能
  • 19時まで診療対応
  • 最短当日到着
  • ピル発送後に追跡サービスがある
  • 服用後もLINEで相談可能
  • 副作用対策の吐き気止めが無料

予約不要ですぐに診療・処方・配送することが特徴です。

LINEで行うオンライン診療のため、来院することなく受診いただけます。

アフターピルは早く服用することで効果に期待できる薬なので、病院に行く時間が取りにくい方も手軽に利用可能です。

また副作用が心配な方もいると思いますが、当院では吐き気止めを無料でお渡ししております。

アフターピルの服用やオンライン診療の利用が初めての方におすすめのクリニックです。

診療後はすぐに処方箋を発行し、最短当日にもお届け可能なため、ぜひご利用ください。



上野 一樹先生

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生

2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任

アフターピルの仕組みと効果

①アフターピルの効果

アフターピルは、避妊に失敗してしまった際に飲む緊急避妊薬です。
※モーニングアフターピルとも呼ばれています。

行為後から72時間~120時間以内に服用することで避妊効果が期待できます。

また早いほど作用が見られ、12時間以内に服用すれば99%以上の避妊効果が期待できるでしょう。

※エミシアクリニックの基準として定めている割合です。(薬剤臨床試験結果参照)

アフターピルの主成分は「黄体ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンの一種です。

女性ホルモンの摂取によって、下記の効果を発揮します。

服用時効果
排卵前に服用排卵を抑制する
排卵後に服用着床しにくくする

上記作用で、妊娠を防ぐ効果が期待できます。

あなたの月経周期のどの時期に、緊急避妊薬が服用されたかによって作用の仕方が異なりますが、例えば排卵を抑制する、受精を妨げる、子宮への受精卵の着床を阻止するなどが考えられます。

引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

ただしアフターピルは絶対的に避妊できる薬ではないので、予め理解しておきましょう。

【関連記事】
ピルについて詳しくはこちら!
>>ピルとは?避妊・生理トラブル改善の効果や副作用・安全性について解説

アフターピルの服用のタイミングと種類

アフターピルの正しい服用タイミングは下記の通りです。

  • コンドームが破れたり外れたりしていたのに気づいた時
  • 避妊せずに性交した時
  • 性行為により望まない妊娠の可能性がある時

性行為で避妊に失敗した際は、望まない妊娠を避けるためにも、なるべく早く服用することが大切です。

下記ではアフターピルの特徴と種類をまとめました。

ノルレボ
(レボノルゲストレル)
ヤッペ法
(プラノバール)
エラ
(エラワン)
服用時間72時間以内72時間以内120時間以内
飲み方72時間以内に
1錠服用
72時間以内に
1錠服用
120時間以内に
1錠服用
特徴・日本で認可済み
・国内外で使用される
・厳密には中用量ピル
・吐き気を伴いやすい
・日本では未承認
・避妊率が比較的高め
※参照:MSDマニュアルプロフェッショナル版「緊急避妊 (EC)」

ノルレボは上記のほかにジェネリック医薬品も開発・処方されています。

ピルの種類によって服用時間や飲み方は異なるので、医師の説明を聞いた上で正しく服用しましょう。

【関連記事】
ノルレボについて詳しくはこちら!
>>ノルレボ(アフターピル)とは?緊急避妊薬の成功率や効果・副作用・服用方法まで解説

アフターピルの服用時間による効果の変化

アフターピルは行為後から服用までの時間によって効果が左右されます。

服用時間と避妊成功率・妊娠率の割合は下記の通りです。

服用時間避妊成功率妊娠率
行為直後
~12時間
99.5%0.5%
12~24時間98.5%1.5%
25~36時間98.3%1.7%
37~48時間97.4%2.6%
49~60時間96.9%3.1%
61~72時間95.9%4.1%
72~120時間85.0%4.1%
※上記はエミシアクリニックの基準として定めている割合です。(薬剤臨床試験結果参照)

アフターピルは、経過時間が短いほど避妊効果が期待できます。

病院に行く時間がない方は、自宅にいながら受診いただけるオンライン診療がおすすめです。

エミシアクリニックのオンライン診療なら、今すぐ受付して処方までLINEで完結します。



【関連記事】
アフターピルについて詳しくはこちら!
>>アフターピルはいつまでに飲むべき?副作用の期間・服用の注意点も詳しく解説!

アフターピルの避妊確率はこちら!
>>アフターピル(緊急避妊薬)で避妊できる確率は?服用までの時間による効果や副作用も解説

アフターピルの効果継続時間

排卵日前に服用したアフターピルの効果継続期間は、おおよそ5日から7日です。

LH サージ前(卵胞サイズ 15mm 未満)に LNG が投与されると、LH サージの消失や遅延が起こり、約 80%の女性ではそ の効果が5日以上続く。したがってLNG を排卵前に投与することによって、その後5~7 日 間排卵が抑制され、その期間に女性の性器内に進入しているすべての精子が受精能力を失うことになる

引用:緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

大切なのは、アフターピルで排卵が抑制される期間は、性行為をして避妊できる期間ではないということです。

女性体内での精子の寿命は、72時間と言われています。※参照:一般社団法人 日本生殖医学会HP

服用後5日以内の性行為であっても、排卵が始まるタイミングまで精子が生き延びる可能性も。

また排卵抑制の期間には個人差があるため、服用後の性行為でも避妊の対策はしっかり行いましょう。

避妊成功時に起こる身体のサイン【消退出血について】

②服用から避妊成功までの流れ

アフターピルの効果により、排卵が抑制・着床が阻害され、生理がきた時点で避妊成功となります。

服用から3~10日以内に消退出血と呼ばれる出血があった場合も、避妊は成功といえるでしょう。

消退出血とは生理と違い、少量の出血が2~3日程度続くことです。
※消退出血はこない場合もあります

ただしアフターピルの副作用である不正出血と見分けが難しいため、生理と異なる出血があっても市販の妊娠検査薬等で確認してください。

アフターピルを服用すると、避妊成功に限らず出血を伴う場合があります。

自己判断で済まさず、クリニックの受診や妊娠検査薬を使用してください。

エミシアクリニックなら気になる点をLINEでご相談いただけます。

アフターピル服用後のアフターフォローも手厚いので、初めて服用する方にもおすすめです。

【関連記事】
アフターピルと生理の関係はこちら!
>>アフターピルの服用で生理周期は変わる?正しい知識で月経の不安を解消しよう

アフターピルのオンライン診療について詳しくはこちら!
>>アフターピルのオンライン診療は即日届く!いつでも自宅から簡単にスマホで診察

アフターピルの効果が発揮されない原因3つ

③アフターピルの効果が発揮されない原因

アフターピルの効果が発揮されない原因は下記の3つです。

服用タイミングや身体の状態・他の薬との相互作用によっては、アフターピルの効果は発揮されません。

避妊失敗から120時間以降に服用した

避妊失敗から120時間以降にアフターピルを服用した場合の避妊効果に関するデータはありません。

アフターピルは、行為から経過時間が短いほど効果が期待できるものです。

明らかに120時間を経過した場合は、速やかに婦人科を受診してください。

服用後2時間以内に嘔吐してしまった

副作用の吐き気によって薬が吸収される前に嘔吐してしまうと、効果が得られない可能性があります。

前提として、薬の成分が体内に吸収されるまでは約2時間程度かかるものです。

吐き気が出ても、2時間は嘔吐しないように注意してください。

もし2時間以内(エラワンは3時間以内)に嘔吐してしまった場合は、再服用が必要になる可能性もあるのでクリニックに連絡しましょう。

効果を減退させるサプリメントや薬を飲んでいた

下記の薬やサプリメントを併用すると、避妊効果が低下する可能性があります。

  • 結核の薬
  • 抗けいれん薬(てんかんの薬)
  • 抗HIVウイルスの薬
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含むサプリメント

薬を飲んでいる方は、事前に飲み合わせについて医師に相談してから服用してください。

またグレープフルーツ(グレープフルーツジュース)も効果減退のリスクがあるため、口にしないようにしましょう。

アフターピルの処方ができない方と注意すること

下記の方には、アフターピルの処方が原則できません。

  • 妊娠中の方
  • 重篤な肝臓病をお持ちの方
  • 薬剤の成分に過敏症がある方

心臓病をお持ちの方も服用に注意が必要です。

服用後は薬の影響を考慮して、飲酒を控えましょう。

また授乳中の方はアフターピルの成分が母乳に移ってしまうので、服用後24時間以内の授乳は避けてください。

アフターピル連続服用の注意点

ホルモンバランスに大きく作用するため、アフターピルの連続服用は控えてください。

アフターピルはあくまでも緊急避妊薬なので、飲み過ぎるものではありません。

継続的に避妊効果を得たい場合は、低用量ピルを使用しましょう。

ただし服用後に避妊に失敗してしまった場合は、繰り返し服用することができます。

1月経周期の中で 2 回以上 ECP を使用することがある。LNG-ECP を繰り返し投与する
ことで月経周期が乱れる可能性があるが、仮に LH サージが起こる前であれば、複数回の
UPSI に対して、LNG-ECP を繰り返し使用することは可能である。

引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

服用後に再度避妊に失敗した時は、速やかに医師に相談してください。

アフターピルの副作用

アフターピル服用時に発症する可能性のある副作用は、下記の通りです。

副作用
ヤッぺ法・悪心、嘔吐
・下腹部痛
・頭痛
・だるさ
・下痢
ノルレボ・悪心
・消退出血
・不正子宮出血
・頭痛
・倦怠感
エラ/エラワン・頭痛
・吐き気
・倦怠感
・腹痛
・生理痛
・めまい
※参照:日本産婦人科学会MSDマニュアル

アフターピルの主な副作用として、悪心や吐き気、頭痛などが現れる可能性があります。

万が一副作用の症状が出たら、速やかに医療機関を受診して医師に相談すると良いでしょう。

またアフターピルを服用後2時間以内に嘔吐してしまうと、避妊効果を得られない恐れがあります。

嘔吐してしまった場合は、もう一度アフターピルを服用する必要があるため注意しましょう。

エミシアクリニックのアフターピル

エミシアクリニックのアフターピルの強みは、下記の通りです。

  • 予約不要で今すぐ医師の診療が受けられる
  • 19時まで診療可能
  • 最短当日到着
  • ピル発送後に追跡サービスがある
  • 服用後もLINEで相談可能
  • 副作用対策の吐き気止めが無料

エミシアクリニックはLINEを使ったオンライン診療が特徴で、誰にも使用がバレる心配がありません。

また自宅に薬が配送される際は、中身が分からないように配慮しているため、家族に怪しまれずに薬を受け取れます。

24時間予約を受け付けているので、他の医療機関が開院していない深夜の緊急時にもアフターピル入手の目処が立ちます。

不明点や疑問がある方や初めてで不安な方は、お気軽にLINEからご相談ください。



アフターピルの効果に関するQ&A

アフターピルの効果についてよくある質問をまとめました。

少しでも不安や疑問が解消されれば幸いです。

アフターピルは性行為後72時間以降でも効果がありますか

アフターピルは72時間を超えると、妊娠率を下げるといわれています。

WHO による大規模無作為化比較対照試験により、UPSI 後 72 時間を超えて LNG を投与した場合でも、予想される妊娠率を低下させるという研究結果が示されている 16)。この研究では、72 時間以降から 120 時間の期間に来院した女性が少なかったために、統計的に有意差は認められなかったが、このデータは LNG が 72 時間後に急に作用が消失するわけではないことを示唆している。

引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

また薬剤によっては、120時間以内に服用するアフターピルもあります。

当クリニックでも処方していますので、72時間を経過してしまった場合でもぜひご相談ください。

アフターピルを飲んだのに生理がこないことはありますか

服用から3週間以上経過しても生理がこない時は、妊娠している可能性も考えられます。

確実な判断をするために、妊娠検査薬の使用やクリニックに受診してください。

また通常の生理とは異なる少量の出血であった場合も、念のため妊娠検査薬を使用しましょう。

日曜日でもアフターピルを処方してもらえますか

日曜日のアフターピル処方に対応しているクリニックは、下記のURLをご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186912_00002.html

こちらは厚生労働省のウェブサイトに掲載している、対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧です。

遠方からでも受診できるオンライン診療でも、土日・祝日の診療に対応している場合があります。

エミシアクリニックでは土日・祝日も受付、即日発送しているので、お悩みの方はご相談ください。

アフターピルと低用量ピルは併用しても問題ないですか

結論から言うと、アフターピルと低用ピルは併用しても問題はありません。

併用例として、低用量ピルを3日以上飲み忘れた場合などで避妊に失敗した場合は、アフターピル服用を検討する必要があります。

もしもアフターピルと低用量ピルを併用する際は、医師へ相談したうえで服用するか否か決めるようにすることが大切です。

またアフターピル服用後に生理が始まったら、低用量ピルを再開しましょう。

アフターピルを服用すれば何歳でも効果がありますか

アフターピルを服用すれば40代や50代でも、避妊効果が期待できます

理由としては、40代・50代でも閉経まで妊娠を望まないようであれば、年齢に関係なく避妊が必要です。
※参照:WHO

そのためアフターピルは年齢に関わらず服用できるとされているため、妊娠の可能性がある緊急時に服用すると良いでしょう。
※参照:WHO

またアフターピルの種類によって性行為後の服用時間が変わるため、医師に相談の上服用しましょう。

アフターピルは薬局でも買えますか

結論から言うと、アフターピルの代用薬として薬局で買えるものはありません
※参考:厚生労働省

アフターピルは医師の処方がないと購入できないため、オンライン診療か医療機関を受診して処方箋を発行してもらう必要があります。

さらにオンライン診療であれば自宅にいながら受診でき、自宅に薬を届けてもらうことが可能です

テレビ電話で医師に不安な点を相談できるため、心配な点を解消できるでしょう。

アフターピルの効果を最大化するにはできるだけ早く服用を心がけましょう

アフターピル(緊急避妊薬)は、予期しない妊娠を防ぐために性交後に服用する薬です。

避妊に失敗した場合や避妊をしていなかった場合、服用することで排卵を抑えたり、受精卵が子宮内膜に着床するのを防いだりする働きがあります。

性交後72時間以内の服用が推奨されていますが、できる限り早く服用することで効果に期待できるでしょう。

医師の指示に従うことが重要なため、処方薬として購入する場合は、クリニックでの相談が必要です。

またアフターピルはあくまで緊急用の避妊法であり、日常的な避妊手段としては適していません。

アフターピルの効果を最大化するために、性交後すぐに服用を心がけ服用後も体調に注意しながら過ごしましょう。

side_reservation side_reservation
side_reservation
side_reservation