「アフターピルと低用量ピルは併用しても大丈夫?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
普段から低用量ピルを飲んでおり、避妊に失敗した時や飲み忘れた時にアフターピルを使っても問題ないのか、不安に感じるのは自然なことです。
結論、日常的に低用量ピルを服用している場合でも、緊急避妊が必要になった時はアフターピルを服用できます。
本記事では、アフターピルと低用量ピルの併用可否や再開のタイミングについて詳しくまとめました。
それぞれの目的や役割・購入方法も紹介しているため、緊急時にも慌てず対応できるようになるでしょう。
アフターピルと低用量ピルは併用できる?避妊の確率は?
アフターピル(緊急避妊薬)と低用量ピル・超低用量ピルは、基本的に併用可能です。
ただし低用量ピルが正しく服用されていれば、アフターピルを追加で服用する必要はありません。
普段から低用量ピルを服用している方が、アフターピルを服用した方がいい状況は以下の通りです。

- 服用から1~7日以内に3錠以上の飲み忘れがあった
- 避妊効果を減退させる薬やサプリメントを服用していた
- 低用量ピルを3日以上飲み忘れていた
上記の場合、低用量ピルの避妊効果が発揮されない可能性があるため、緊急避妊としてアフターピルを使用しましょう。
性行為から72時間以内にアフターピルを服用すれば、95%の避妊効果に期待できます。
アフターピル服用後、低用量ピルはいつから飲める?
アフターピルを併用した場合、低用量ピルは次の生理が始まったタイミングで再開するのが一般的です。
※状況により、翌日や12時間以内に再開するよう医師から指示されるケースもあります
また低用量ピルの服用を開始すると、薬の影響で起こる消退出血が遅れる可能性がある点も理解しておきましょう。
例えば、“OC の飲み忘れ”のために LNG-ECPを処方した場合には、LNG-ECP 服用後 12 時間以内にホルモン避妊法を再開するように勧める 14)。その際には、消退出血が遅れることを十分に説明する。
※引用:日本産婦人科学会
アフターピルと低用量ピルの服用日は、記録しておくと再開する日にちを決める際に役立ちます。
再開時期についての自己判断は避け、必ず医師に相談してください。
併用後は消退出血が起きたり生理がこない場合もある
アフターピルと低用量ピルを併用すると、消退出血が起きたり生理がこないこともあります。
消退出血は通常の生理とは異なり、ホルモン薬の影響で一時的に出る出血のことです。

これはホルモンバランスの変化によるもののため、心配しすぎる必要はありません。
ただし、いつまでも生理がこない・激しい痛みや異常な症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
アフターピルは低用量ピル二錠で代用できる?

アフターピルを低用量ピル2錠で代用することは推奨できません。
確実な避妊効果が科学的に証明されておらず、安全性や効果の面でリスクが伴うためです。
一方で、中用量ピルを服用することで緊急避妊を試みる「ヤッペ法」という方法もあります。
しかし、この方法の妊娠阻止率は約57%とされており、アフターピルに比べると効果は劣ります。
欧米での報告(1998)3)によれば、Yuzpe 法を用いた 979 人のうち 31 人が妊娠した(妊娠率 3.2%)。また、北村の報告では 17)、Yuzpe 法での妊娠率は425 人中 11 人で 2.6%であった。
※引用:日本産婦人科学会
どちらにしても、自己判断で低用量ピルを代用することは避けてください。
緊急避妊を必要とする場合は、専門の医療機関で適切な処方を受けましょう。
アフターピルと低用量ピルの違い
アフターピルと低用量ピルは、どちらも避妊を目的として使われますが、使い方は大きく異なります。

アフターピル | 低用量ピル(OC) | |
服用の タイミング | 避妊の失敗時 | 毎日1錠 |
避妊の 仕組み | ①排卵を抑制 ②着床を阻害 | ①排卵を抑制 ②着床を防ぐ ③精子の侵入を阻害 |
副作用 | ・吐き気 ・下腹部痛 ・頭痛 など ※個人差あり | ・吐き気 ・不正出血 ・頭痛 など ※個人差あり |
アフターピルは緊急避妊薬として、避妊に失敗した後や避妊をしなかった場合に服用します。
性行為から72~120時間以内に服用し、排卵の抑制や受精卵の着床を阻害することで妊娠を防ぐ仕組みです。
一方の低用量ピルは、毎日決まった時間に服用するホルモン薬で、服用後約8日目以降から避妊効果に期待できます。
また、避妊以外にも生理不順の改善や生理痛の緩和といった効果に期待できる点もポイントです。
※参照:MSD
※参照:日本産婦人科学会
「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)」
「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」
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アフターピル(緊急避妊薬)の効果と避妊の仕組みとは?
アフターピル(緊急避妊薬)で避妊できる確率は?
▼低用量ピル
ピルとは?
ピル服用中の妊娠確率は?
アフターピルや低用量ピルの入手方法
アフターピルや低用量ピルは、以下の方法で入手可能です。
- 医療機関での処方
- オンライン診療
医療機関での処方では、医師と直接話せて安心ですが、診療時間や通院の手間がネックになることもあります。
最近では、ビデオ通話を通じて医師に診察してもらえる「オンライン診療」も人気です。
24時間対応のサービスもあり、病院に行く時間が取れない・人目が気になる方にも向いています。
また、個人輸入や海外通販などでピルを購入できるケースもありますが、注意が必要です。
有効成分や安全性が保証されていないものもあるため、正規のルートで処方を受けましょう。
自宅で完結できるオンライン診療がおすすめ
「忙しくて病院に行けない」「周囲に知られたくない」という方には、オンライン診療が心強い味方です。

スマートフォンやPCを通じて医師の診察を受け、自宅にいながらピルを受け取ることができます。
また、土日祝日や遅い時間に対応しているサービスも多いため、仕事や育児で時間に余裕のない方でも安心です。
対面診療と同じように医師が症状や服用状況を確認してくれるため、安心してピルを開始できるでしょう。
エミシアクリニックのオンライン診療

アフターピルのオンライン診療を検討するなら、エミシアクリニックがおすすめです。
【エミシアクリニックの特徴】
- 全国どこからでも診察・処方が可能
(※18歳以上対象) - 最短1時間でのスピード発送
- 土日祝も対応、24時間受付
- 中身がわからないように配慮された配送
- LINEを使った無料相談サービス
- 発送前であればキャンセル対応も可能
(※発送完了後は不可)
自宅にいながら診察・処方・受け取りまで完結できるため、誰にも知られずに薬を購入できます。
エミシアクリニックでは、以下2種類のアフターピルをご用意しています。
72時間 | ¥8,778(税込) |
120時間 | ¥15,950(税込) |
※自由診療のため保険適用外です。
配送をご希望の場合は、別途配送料が発生いたします。ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【特記事項】
・本施術は、未承認医薬品を使用した自由診療です。(マドンナ(Madonna))
・薬機法に基づき、医師による個人輸入にて導入・治療を行っております。 (ご参考:個人輸入に関する厚生労働省の案内)
・同一の成分・性能を有する国内承認医薬品等で、「ノルレボ」が承認されています。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
「ピルについて不安がある」「どれを選べばいいか分からない」という方も、まずはエミシアクリニックにご相談ください。
エミシアクリニックでは、日常的な避妊や生理トラブルの改善に役立つ低用量ピルも扱っております。
アフターピルと低用量ピルの併用に関してよくある質問
以下では、アフターピルと低用量ピルの併用や飲み方に対してよくある質問にご回答します。
ルナベルはアフターピルの代用になる?
ルナベルをアフターピルの代用としては推奨できません。
ルナベルは低用量ピルに分類される薬剤で、生理痛や月経困難症の治療に用いられます。
代用した場合の避妊効果は保証されていないため、自己判断での服用は避けましょう。
性行為の後に低用量ピルを飲むとどうなる?
性行為の後すぐに低用量ピルを飲んでも、避妊効果は期待できません。
低用量ピルは、毎日継続的に服用してはじめて避妊効果に期待できる薬です。
緊急避妊には対応していないため、妊娠を防げない可能性があります。
避妊に失敗した・避妊をしていなかった場合は、アフターピルの服用を検討しましょう。
ピルとサプリは併用しても大丈夫?
基本的には、多くのサプリメントとピルの併用は問題ありません。
ただし、一部のサプリはピルの効果を弱める可能性があるため注意が必要です。
服用中のサプリがある場合は、医師や薬剤師に相談したうえで併用を判断しましょう。
低用量ピルからミニピルに切り替えるにはどうすればいい?
低用量ピルからミニピルへ切り替える際は、医師の判断が必要です。
ミニピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まないピルで、特に授乳中の方や血栓症リスクが高い方に適しています。
切り替えるタイミングや方法によっては避妊効果が一時的に不安定になることもあるため、必ず医師と相談のうえで進めましょう。
アフターピルと低用量ピルは正しく服用すれば併用可能
アフターピルと低用量ピルは、正しい方法で服用すれば併用可能です。
低用量ピルの飲み忘れなどでは、アフターピルを併用することで妊娠のリスクを下げる効果に期待できます。
ただし、再開のタイミングや体調の変化には注意が必要なため、服用に不安がある場合は医師に相談しましょう。
エミシアクリニックでは、ピルの種類や併用に関するご相談もオンラインで受け付けています。