膣外射精（外出し）は避妊にならない？妊娠の割合や避妊に失敗したときの対処法も解説

膣外射精（外だし）は正しい避妊法とはいえず、妊娠率は22％と言われています。
妊娠を望まない方にとってはリスクが高い方法です。

もし膣外射精があり不安な方は、すぐにアフターピルを飲みましょう。
アフターピルは行為後72時間～120時間の内に服用すれば、避妊効果が期待できます。

エミシアクリニックでは、24時間いつでもアフターピルを処方できるので、不安を感じたら利用を検討してみてください。

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この記事を監修した医師

上野一樹

UENO KAZUKI

2020年医師免許取得
2020年倉敷中央病院初期研修医
2022年神戸市立医療センター中央市民病院救急科
2023年エミシアクリニック院長就任

膣外射精（外出し）は妊娠する？

たとえ膣外に射精しても妊娠する可能性はあります。

日本産婦人科学会の調査では、10代で人工妊娠中絶を受けた女性の24.4％が膣外射精による妊娠でした。
※引用：日本産婦人科学会「10代の人工妊娠中絶についてのアンケート　平成15年」

膣外射精によって、望まない妊娠をしている女性もいるということです。

膣外射精の妊娠率

膣外射精を一般的に使用した場合の妊娠率は22％といわれています。
※引用：WHO「Selected practice recommendations for contraceptive use Third edition 2016」

失敗の割合をみても、リスクが高い方法といえるでしょう。

妊娠を望んでいない場合は、必ずコンドームや低用量ピルなどの避妊法を使用してください。

避妊についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

避妊の失敗例
⇒避妊に失敗したかも…心配しすぎ？洗うのはダメ？よくある例と対処法をお話します

膣外射精で妊娠する原因は？

男性器から分泌されるカウパー腺液（ガマン汁）にも精子が含まれている可能性があります。

つまり射精していなくても、膣内に精子が入ってしまうことも考えられるのです。

27人の被験者のうち11人（41％）が精子を含む尿道球腺液サンプルを生成し、これらの症例のうち10人（37％）では、精子の妥当な割合が運動性でした。
引用（日本語訳）：Stephen R Killick , Christine Leary, James Trussell, Katherine A Guthrie「Sperm content of pre-ejaculatory fluid」

「外に出せば大丈夫」というわけではありません。
悲しい結果を生まないためにも、膣外射精の避妊は避けてください。

膣外射精だけじゃない…リスクの高い避妊法【オギノ式】

膣外射精だけでなく、オギノ式などリスクの高い避妊法を使用していることもあります。

オギノ式とは、生理予定日から排卵日を予測して危険日の性行為を避けるというもの。
安全日に避妊せずに性行為をする方もいますが、不確かな避妊法です。

そもそも生理周期は体調やストレスで変動することがあるので、確実な予測は困難。
生理周期が定まっていない方は、なおさら難しいでしょう。

基本的に安全日はないと考えてください。

避妊に失敗したときの緊急避妊法を紹介

避妊に失敗したときの緊急避妊法は以下。

緊急避妊法	方法
アフターピル	避妊失敗から72時間以内に服用する緊急避妊薬（薬剤によっては120時間以内）
銅付加IUD	避妊失敗から120時間以内に子宮内に装着する避妊具

銅付加IUDは子宮内に装着するため、出産経験のある女性に向いています。
よくある勘違いとして、避妊失敗後にシャワーやウォシュレットで膣内を洗浄する方がいますが対策にはなりません。

避妊に失敗したときは、速やかに緊急避妊をおこないましょう。

アフターピルの効果についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
⇒アフターピルの効果と避妊の仕組みとは？医師が詳しく解説します