すでに痛風になっている方は、薬での治療だけでなく食生活を見直すことも重要。
投薬治療を行なっていても、痛風の原因であるプリン体の多い食事ばかりだとなかなか痛風は治りません。
そこで今回は、痛風になたときの食事療法のポイント を解説。
痛風になったときのおすすめレシピも紹介しています。
「痛風になったら何を食べればいいの?」という方は、痛風が悪化する前に目を通してください。
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Contents
痛風を予防対策するための食事法
尿酸値が高く痛風発症を気にしている方・痛風予備軍の方は、以下の痛風予防に大切な食事法を心がけてください。
痛風は、プリン体の摂りすぎによる尿酸の増加や肥満体型などがおもな原因。
痛風を防ぐためには、まずはプリン体の多い食品を控えたメニューに変えていく ことが大切です。
肥満になるとプリン体の原因である尿酸の排泄されにくくなるため、食べ過ぎにも注意してください。
「プリン体=ビール」という印象が強いかもしれませんが、痛風を予防するならアルコール飲料全般を避けましょう。
アルコールにも尿酸の排泄を邪魔するはたらきがあるため、お酒を飲みすぎると痛風発症のリスクを高めます。
とはいえ食事を控えすぎると栄養が偏ってしまうため、以下で紹介する尿酸値を下げる食品をレシピに取り入れて栄養バランスを整えることも重要です。
痛風と診断された時の食事療法のポイント5つ
痛風の方が心がける食事療法のポイントが以下の通りです。
痛風の原因となるプリン体の多い食品を控えるとともに、尿酸値を下げる野菜や乳製品を積極的に取り入れた食事を心がけてください。
①プリン体の多い肉・魚を控える【食べたらダメな食品一覧】
痛風の方は、プリン体の多い肉や魚を避けた食事を心がけてください。
痛風の原因となるプリン体を多く含む食べ物がこちら。
- えび
- 干物類
- レバー(牛、豚、鶏)
- いわし
- かつお
- マグロ
- さけ
- ひらめ
- するめいか
- 牡蠣
- たらこ
- うに
- 納豆
- そば
肉類や魚類だけでなく、意外にも納豆やそばもプリン体を多く含むため注意しましょう。
肉や魚の摂取をどのくらいまで制限するかは尿酸値なども関係してくるため、医師と相談して摂取量を制限してください。
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②野菜・乳製品・海藻類を積極的に摂取する
痛風の方は、野菜・乳製品・海藻類 を取り入れた食事がおすすめ。
野菜・乳製品・海藻類には、尿酸値を下げたり尿酸の排泄を促したりするはたらきがあるからです。
尿酸値を下げる食べ物 | 作用 |
---|---|
ヨーグルト | 尿酸値を下げる作用がある |
牛乳 | |
チーズ | |
オレンジ | 尿酸の排泄を促すビタミンCが豊富 |
キウイ | |
いちご | |
レモン | |
グレープフルーツ | |
メロン | |
パプリカ | |
ブロッコリー | |
かぼちゃ | |
じゃがいも | |
バナナ | 尿をアルカリ化する |
ひじき | |
ワカメ | |
ほうれん草 | |
ごぼう | |
さつまいも | |
にんじん | |
キャベツ | |
大根 | |
なす | |
しいたけ | |
えのき | |
しめじ |
なかでも、乳製品は痛風発症リスクを低下させる効果がある とアメリカの調査でわかっています。
(中略)プリン体を多く含む食品の摂取が高いグループが痛風発作の発症リスクが高いということがわかりました。乳製品の摂取量が増えるにつれて、痛風発作発症リスクは低下しています。
痛風を発症した方は、再発防止のためにも朝食にヨーグルトや牛乳を取り入れるのがおすすめです。
また尿酸は、尿がアルカリ性に近いほど溶けやすいのが特徴。
尿をアルカリ化するはたらきがある野菜や海藻類を摂取することで、尿酸のスムーズな排泄が期待できます。
痛風患者の方だけでなく、尿酸値が高い方も上記の食品を取り入れた食事を心がけることで 尿酸値の改善・痛風予防につながります。
③アルコール類を控える【1日の摂取量】
上述したように、アルコールは痛風の原因である尿酸の排泄を邪魔します。
お酒が好きな方は、お酒を飲むなら「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」に記載されている制限量までにとどめましょう。
また、「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」には1週間に2日以上は禁酒日をつくる ことも推奨されています。
アルコールの摂取量を減らしても毎日飲むのではなく、1週間に2日以上は“休肝日”をつくることが痛風改善の近道です。
④油を多く使用するメニューは控える
油を多く使用するレシピだと、内臓脂肪を増やして肥満の原因になりかねません。
肥満体型になると痛風を引き起こす尿酸が排泄されにくくなるため、ご飯を作るときには油は少なめにしましょう。
特に揚げ物などは内臓脂肪が増えやすいため注意が必要です。
⑤塩分を控えて薄味にする
痛風になると、高血圧や高脂血症といった生活習慣病のリスクを高めます。
合併症を予防するためにも、痛風の方は血圧を高める塩分の多い食事メニューは控えてください。
お味噌汁も減塩の味噌をつかって作るのがおすすめです。
痛風改善におすすめのレシピ・メニュー5選
最後に痛風改善に効果的なレシピ を紹介。
一品ものからメインのおかずとなるもの、スープ系までピックアップしました。
痛風の方はもちろん、尿酸値が高く痛風予備軍の方も毎日の食事に取り入れてみてください。
かぼちゃのスープ
- かぼちゃ100g
- 玉葱20g
- バター5g
- 小麦粉5g
- コンソメスープ200g
- 食塩0.2g
- こしょう少々
- 玉葱30g
- キャベツ30g
- かいわれ大根10g
- かぼちゃは皮をむきうす切りにし玉葱はうす切りにする
- 鍋にバターを溶かし、玉葱・かぼちゃを加え炒める
- 上から小麦粉をふり入れて軽く炒めて粉っぽさをとばす
- コンソメスープを加え、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る
- (4)を熱いうちに裏ごしするかミキサーにかける
- スープの残った鍋に(5)を戻し、細切にした玉葱・キャベツを加え煮て、塩・こしょうで味を調える
- スープとかいわれを盛り付ける
ほうれん草のミルクスープ
- ほうれん草300g
- 鶏肉100g
- しいたけ3枚
- サラダ油
- 調味料A【酒大さじ1、塩こしょう少々、水大さじ2、中華スープの素少々】
- 牛乳1.5カップ
- 片栗粉大さじ1/2
- ほうれん草を食べやすい大きさにカット
- 鶏肉を小さめの一口大にカット
- しいたけはそぎ切りにする
- 鍋にサラダ油を熱し、鶏肉→ほうれん草→しいたけの順に入れて炒める
- 調味料Aを入れてやわらかくなるまで煮る。牛乳に片栗粉を溶かしておき、流し入れる。弱火でとろみがつくまで煮る
オクラのお好み焼き風
- オクラ30g
- キャベツ30g
- 卵5g
- 山いも10g
- 小麦粉10g(大さじ1)
- 食塩0.5g
- 水30cc(大さじ2)
- サラダ油2cc
- ソース10cc
- マヨネーズ10g
- オクラを薄く輪切りにする
- キャベツをせん切りにする
- 水に卵をいれよく混ぜ、山いも・小麦粉・食塩を入れて生地を作る
- (3)に(1)(2)を入れてホットプレートで丸く焼く
- 食べやすい大きさに切り、ソース・マヨネーズをかける
ザーサイ豆腐
- ザーサイ30g
- 木綿豆腐1丁
- ねぎ適量
- いりごま適量
- ま油小さじ2
- しょうゆ大さじ1
- だし大さじ3
- ザーサイは塩分の強いものなら薄切りにして水に浸し、適当に塩分を抜く。水気をしぼってみじん切りにする
- ねぎは繊維を縦に細く切り、水にさらして白髪ねぎにする
- 豆腐に(1)のザーサイ、(2)の白髪ねぎ、ごまをのせ、ごま油としょうゆとだしを混ぜ合わせる
きんぴらごぼう
- 乾燥ひじき小さじ2(6g)
- ごぼう1/3本(60g)
- にんじん1/10本(20g)
- 調味料A【しょうゆ、みりん各小さじ2、酒大さじ2】
- ごま油小さじ1
- ひじきを湯でもどし、水気を切る
- ごぼうとにんじんは4~5cm長さの細切りにする
- 調味料Aを混ぜ合わせておく
- フライパンにごま油を熱し、ごぼうとにんじんを入れて炒める
- しんなりしたら、ひじきを加えて炒め合わせ、調味料Aを回しかけて汁気がなくなるまで炒める
まとめ:食事を見直して痛風を改善していこう
痛風は、食事によるプリン体の摂りすぎや食べ過ぎがおもな原因。
毎日の食事のメニューを見直すことで、痛風予防・痛風改善が期待できます。
痛風を改善していくならプリン体の多い食品を避けるとともに、尿酸値を下げる食品を取り入れた食事 が大切。
今回紹介した痛風改善におすすめのレシピを参考に、食生活を見直して痛風を1日でも早く治していきましょう。
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https://emishia-clinic.jp/media/uricacid-level-lower/