「アフターピルの避妊率って実際どのくらい?」
「いまから飲んでもまだ間に合う?」
このように、自分の状況で本当に効果が期待できるのかわからず、不安で行動できない方は少なくありません。
アフターピル(緊急避妊薬)は、性交後72時間(3日以内)以内の服用で95%以上と、高い確率で妊娠を防ぐ効果が期待できます。
しかし、時間が経つほど避妊率は低下するため、妊娠を回避したい場合は性交後できるだけ早く服用することが重要です。
本記事ではアフターピルで避妊できる確率や服用タイミング別の効果、副作用について医師が詳しく解説します。
最後まで読めばアフターピルの避妊率を正しく理解し、適切な行動が判断できる状態になるでしょう。

この記事の監修者
エミシアクリニック院長
上野 一樹先生
2020年 医師免許取得
2020年 倉敷中央病院 初期研修医
2022年 神戸市立医療センター中央市民病院 救急科
2023年 9月 エミシアクリニック 院長就任
アフターピルの失敗確率・妊娠阻止率は?

アフターピルは薬剤や使用状況ごとに、妊娠率・妊娠阻止率が変わります。
そもそもアフターピルは、排卵の抑制や着床の阻害によって妊娠を防ぐ薬です。
LNG 緊急避妊薬(以下「LNG-ECP」という)の作用機序は十分に解明されていないが、
その効果は主に着床の阻害よりも排卵の抑制あるいは排卵の遅延によるものと考えられて
いる 5)。
引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)」
生理周期のどのタイミングで服用するかで作用の仕方が変わるほか、薬剤によって避妊効果に変動があるため確率が前後します。
複数のデータがあり一概には言えませんが、参考としてご覧ください。
服用までの時間別|妊娠阻止率
薬剤によって服用のタイミングは異なりますが、避妊失敗から72時間・120時間まで避妊効果が期待できると言われています。
LNG-ECP の投与については、日本の添付文書では 72 時間以内となっているが、120
時間までであれば効果が期待できる(図 3)43)。
引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)改訂委員会 」
海外の評価報告書では、72時間を超えた場合に両者に差がみられることが示されており、服用時間ごとの妊娠阻止率は以下の通りです。
| 経過時間 | レボノルゲストレル | エラ |
|---|---|---|
| 72時間(3日以内) | 約99% | 約99%〜98% |
| 48〜120時間以内(2〜5日以内) | データなし | 約98% |
| 0〜120時間以内(全体) | 約97% | 約98% |
レボノルゲストレルは、通常72時間以内の服用において承認されており、時間経過で効果が減退することがわかっています。
医師の判断により72時間を経過しても処方されるケースもありますが、120時間以内の場合はエラを選択するといいでしょう。
避妊に失敗してしまったときは、経過時間に合わせた薬の選択が重要です。
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薬の種類ごとの妊娠率・妊娠阻止率
今回は主要なアフターピルである、レボノルゲストレルとエラの妊娠率を見ていきましょう。
| 薬剤 | 妊娠率(失敗率) |
|---|---|
| レボノルゲストレル※1 | 1〜2%※4 |
| エラ※3 | 1.7%(120時間以内に服用) |
※4 服用時間の記載なし。アフターピルは服用時間によって妊娠率が変動する場合があります。
上記のデータを元に考えると、両者ともに妊娠阻止率は90%以上と非常に高い効果が期待できます。
ただし服用状況によって確率が変わるため、おおまかな目安として考えましょう。
上記のアフターピルが気になる方は、エミシアクリニックのオンライン診療にてご相談ください。
危険日(排卵日付近)に服用した場合の妊娠率
排卵日付近にレボノルゲストレル(ノルレボ錠 0.75mg)を服用した場合の妊娠阻止率は以下の通りです。
| 性行為があった日と予測排卵日の差 | 妊娠確率 |
|---|---|
| -5日 | 0.08 |
| -4日 | 0.17 |
| -3日 | 0.08 |
| -2日 | 0.36 |
| -1日 | 0.34 |
| 0 | 0.36 |
アフターピルは排卵日前に服用すると妊娠のリスクが高くなるとの報告も上がっています。
すべてのECにとって、妊娠のリスクは性交の周期日に関連しています。排卵の推定日の前日に性交した女性は、妊娠のリスクが4倍高くなります(オッズ比(OR)4.42、95%信頼区間(CI)、2.33〜8.20; P <0.0001)。
引用:Cochrane Database Syst Rev.2019 Jan; 2019(1)「Interventions for emergency contraception
ただし着床を防ぐ効果もあると考えられているので、「排卵日だから意味がない」と諦めず早めに医師に相談しましょう。
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服用後に性行為をした場合の回避率
アフターピル(レボノルゲストレル)服用後に、性行為をした場合の回避率は以下の通りです。
| 緊急避妊薬服用後の性行為 | 対象女性数 | 妊娠数 (失敗数) | 実際の実行率 (%) | 回避された妊娠率 (%) (95%CI) |
|---|---|---|---|---|
| あり | 952 | 13 | 98.6% | 83% |
| なし | 388 | 12 | 96.9% | 64% |
アフターピルによって排卵が遅れることもあり、服用後の性行為で妊娠する可能性も考えられます。
次の生理がくるまでは、性行為を控えるようにしましょう。
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アフターピルの服用が避妊につながる仕組み
アフターピルに含まれるホルモンには排卵を抑制する作用があり、受精の確率が低くなります。
加えて子宮内膜を変化させる作用から、受精卵が着床しにくい状態を作り、避妊の可能性を高めることができるのです。
しかし100%避妊が成功する訳ではなく、性行為直後から12時間以内の服用で99.5%の避妊効果と言われています。
時間経過とともにアフターピルの避妊効果は下がっていくため、なるべく早い段階で服用しましょう。
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アフターピルの種類と違い
クリニックで処方される主なアフターピルとして、以下の3種類が挙げられます。
| 薬剤 | 特徴 | 時間 | 料金 |
|---|---|---|---|
| レボノルゲストレル | ・WHOの必須医薬品リストに含まれる ・国内純正規品 ・副作用は比較的少ない | 72時間以内に服用 (薬剤によっては2回服用する) | 8,000〜10,000円程度 |
| エラ | ・日本で未承認のアフターピル ・BMI30以上の場合も服用できる ・副作用は比較的少ない | 120時間以内に服用 | 10,000〜20,000円程度 |
| ヤッペ法 | ・2種類の女性ホルモンを含む中容量ピル ・1970年代から日本で使用されている ・副作用が出やすい | 72時間以内に服用 (薬剤によっては2回服用する) | 4,000〜8,000円程度 |
レボノルゲストレルは日本国内で広く使用されており、効果・安全性ともに評価が高いため、初めて服用する方にも多く処方されています。
エラは作用時間が120時間(5日間)と長く、BMI30以上でも避妊効果が期待できるアフターピルです。
日本では未承認ですが、正しい手続きを経て輸入している医療機関であれば処方してもらえます。
一方でヤッペ法は、中用量ピルを使って避妊を行う従来の方法ですが、副作用が出やすく現在は一般的ではありません。
現在、医療機関で処方されているアフターピルの多くは、副作用が少なく避妊への有効性が確認されているレボノルゲストレル・エラが中心です。
※参照:日本産婦人科学会
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避妊確率を上げるアフターピルの正しい飲み方
アフターピルは性行為後12時間以内の服用で、99.5%の避妊効果が期待できます。

妊娠を望まない状態で以下のようなことが発生した場合、すぐにアフターピルを服用しましょう。
- コンドームが外れてしまった・破けてしまった時
- 避妊せずに性行為を行った時
- 低用量ピルを飲み忘れていた時
- 膣外射精があった時
膣外射精は正しい避妊方法とは言えず、実際に膣外射精で約25%の方が妊娠しています。
※参照:日本産婦人科医会
もし妊娠を望んでいない状態で膣外射精があった場合は、アフターピルを服用した方が良いでしょう。
アフターピルを飲む際は水と一緒に服用し、服用の前後は飲酒を控えてください。
アルコールやカフェインと一緒に摂取すると、避妊効果が阻害される恐れがあるからです。
もし副作用で嘔吐してしまった場合は、レボノルゲストレルは服用から2時間以内、ウリプリスタル酢酸エステルは3時間以内に再度服用しましょう。
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アフターピルを使っても妊娠する?避妊確率が下がる要因
明確な確率は言及できませんが、以下の場合も避妊効果が減少すると言われています。
アフターピルは100%避妊できる薬ではありません。
正しく服用しても、妊娠する可能性があるということです。
アフターピルの服用が遅れた
アフターピルは、性行為から服用までの時間が空くほど妊娠阻止率が低下する傾向があります。
すでに排卵が起こってしまった後では、薬の作用が十分に発揮されにくいためです。
服用が遅れる主な理由としては、以下のようなケースが挙げられます。
- 受診が遅れた
- オンライン診療の配送に時間がかかった
- 妊娠リスクに気づくのが遅れた
72時間を過ぎたからといって必ず妊娠するわけではありませんが、時間の経過とともに妊娠の可能性は相対的に高まると考えられます。
服用の遅れで不安がある場合はできるだけ早く医療機関に相談し、適切な対応を取ることが重要です。
薬やサプリメントで薬の吸収が阻害された
アフターピルの効果を減弱させる薬は以下の通りです。
- 抗けいれん剤
- 抗HIV薬
- セイヨウオトギリソウ含有食品(セント・ジョーンズ・ワート)
- 結核の薬
参考:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)」
上記の薬物やサプリメントは、アフターピルの主成分の代謝を促進してしまうため、避妊効果が低下する恐れがあります。
アフターピルの効果を発揮するためには、併用薬に関する注意事項を守ることが不可欠です。
緊急時の避妊において正しい知識と適切な使用法を理解することが、望まない妊娠を防ぐ上で重要な鍵となります。
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体重・BMIの影響(肥満体質)
様々なデータがあるため一概には言えませんが、肥満体質の方は効果が効きにくいとも言われています。
レボノルゲストレルは、肥満女性(BMI30kg/m2以上)に対して血清中濃度が50%低いとの報告も。
臨床データはまばらですが、緊急避妊は肥満女性の間では効果が低い可能性があることが示唆されています(Jatlaoui 2016a)。これは生物学的にもっともらしいです。同じ用量のレボノルゲストレルを服用している女性の中で、レボノルゲストレルの血清濃度は、正常な人よりも肥満の人(BMIが30 kg / m 2以上)の方が50%低いという証拠があります。または低BMI(25 kg / m 2未満)(Edelman 2016)。
引用(日本語訳):Cochrane Database Syst Rev.2019 Jan; 2019(1)「Interventions for emergency contraception」
肥満によって薬の吸収や代謝を妨げてしまう可能性があり、正しく服用しても効果が減退してしまうケースも。
アフターピルを服用する場合、自身の体型にも注意を払う必要があります。
アフターピル服用後に避妊に成功したか確認する方法
アフターピル服用後、避妊に成功しているか確認する方法は以下の通りです。
- 生理があるか確認する
- 消退出血があるか確認する
- 妊娠検査薬を使用する
アフターピル服用後から3週間以内に生理が来た場合、避妊に成功している可能性が高いです。
服用後はピルに含まれるホルモンの影響で、通常の生理周期より早まったり遅くなったりします。
普段の生理周期とは異なることを念頭に置いて、様子を見ましょう。
また服用後3~7日以内に、少量の出血が2、3日続く消退出血が発生した場合も、避妊に成功している可能性が高いです。
ただしストレスやホルモンバランスの変化により、不正出血が起こる場合があり、必ずしも避妊成功しているとは言い切れません。
正確な結果を知るには、性行為から3週間後に妊娠検査薬で反応を確認しましょう。
妊娠検査薬の結果が陰性の場合、避妊に成功していると判断して問題ありません。
時間経過とともにアフターピルの避妊効果は下がっていくため、なるべく早い段階で服用しましょう。
アフターピルを飲んだのに陽性になった場合の対応
妊娠検査薬で陽性が出た場合は、自己判断で様子を見るのではなく、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
アフターピルを服用しても、妊娠の可能性が完全にゼロになるわけではありません。
受診後は、医師の説明をもとに以下の選択肢を検討します。
- 妊娠を継続するかどうかの意思決定
- 中絶を検討する場合は妊娠週数の確認
- パートナーや家族への相談
日本では妊娠22週未満まで人工妊娠中絶が可能とされています。
妊娠週数が進むほど身体的負担が大きくなるため、検査と受診のタイミングを把握し、早めに行動することが重要です。
アフターピルの副作用と対処法
アフターピルの副作用として考えられる症状は、以下の通りです。
- 吐き気や嘔吐
- 頭痛
- 眠気や倦怠感
- 腹痛や下痢
- めまい
- 乳房の張り
吐き気や嘔吐が止まらない場合は、吐き気止めの薬を服用してください。
頭痛や腹痛が起きた場合は、医師に相談の上で市販の鎮痛薬を服用しましょう。
眠気や倦怠感、めまいに関しては、身体を休めれば治る可能性が高いです。
エミシアクリニックでは、アフターピルと合わせて吐き気止めの薬も処方しています。
LINEでの相談も受け付けているので、服用後にトラブルが起きても安心です。
アフターピル服用後のサポートを重視する方は、当院にご相談ください。
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アフターピル服用後の避妊方法
避妊確率を安定させるためには、継続的な避妊方法を早めに検討することが重要です。
アフターピルは性行為に対して一時的に妊娠確率を下げる薬であり、その後の避妊効果が続くわけではありません。
継続的に利用できる避妊方法は、以下の通りです。
- コンドームを正しく使用する
- 低用量ピルの服用を開始する
- 子宮内避妊具(IUD)を検討する
特に低用量ピルは、アフターピル服用の翌日から開始できる「クイックスタート法」があり、次の排卵を抑えながら安定した避妊効果を期待できます。
また、低用量ピルでは性感染症を防ぐことはできないため、コンドームとの併用がおすすめです。
アフターピルを服用したからといって、妊娠を100%防げるわけではないため、服用後のタイミングで今後の避妊方法を計画的に行うことが大切です。
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アフターピルに関するよくある質問
アフターピルの避妊確率に関する、よくある質問を以下にまとめました。
不安が残ったままアフターピルを服用するのではなく、これらの疑問点について理解を得てから使用することが望ましいでしょう。
正しい知識を持つことで、より不安なくアフターピルを使用できるはずです。
重篤な副作用の兆候が見られた場合は、速やかに医師の診察を受けることが必要です。
アフターピルは不妊につながる?
アフターピルを服用しても不妊に繋がることはありません。
参照:WHO「Fact sheet on the safety of levonorgestrel-alone emergency contraceptive pills (LNG ECPs)」
アフターピルの主成分であるレボノルゲストレルは、一時的に排卵抑制や受精卵の着床を防ぐ働きを持っていますが、その効果は短期的なものです。
服用後体内のホルモンバランスは徐々に元に戻り、通常の生理周期に戻ります。
将来の妊娠を望む女性でも望まない妊娠のリスクがある場合は、躊躇せずにアフターピルを服用しましょう。
ただしアフターピルを服用する場合は、必ず医療機関に相談し、正確な情報と適切なアドバイスを得ることをおすすめします。
アフターピルはどこで買える?
アフターピルを購入するには、産婦人科・婦人科の医療機関で処方を受ける必要があります。
ドラッグストアや薬局では購入できないため、注意してください。
またインターネットで個人輸入しているアフターピルは、偽造品や粗悪品である可能性が高いです。
アフターピルを購入する際は個人輸入に頼るのではなく、産婦人科・婦人科を受診しましょう。
近年ではオンライン診療による処方が可能になり、直接病院に向かう必要が無くなりました。
医療機関を受診する時間が無いという方は、当院のオンライン診療にてご相談ください。
アフターピルの購入方法について詳しくはこちら!
アフターピル(避妊薬)はどこで買える?薬局以外の購入方法を紹介
アフターピルを通販で買うのは危険?リスクや安全に購入する方法を紹介!
アフターピルは何回まで使える?
アフターピル自体に回数の上限はありませんが、繰り返しの使用は推奨されていません。
あくまで緊急時に妊娠の確率を下げるための薬であり、日常的な避妊方法として使うものではないためです。
短期間に何度も服用すると、ホルモンバランスが一時的に大きく変動し、次のような変化が起こることがあります。
- 生理が早まる、または遅れる
- 不正出血が続く
- 排卵日の予測が難しくなる
月経周期が安定しにくくなり、結果的に避妊が成功しにくくなるリスクもあります。
複数回使用する状況が続いている場合は、一度医師に相談し、低用量ピルや子宮内避妊具(IUD)など継続的に高い避妊率を保てる方法を検討しましょう。
妊娠確率は時間が経つごとに上がる|早めの行動が大切
アフターピルの避妊効果を高めるには、避妊失敗から速やかに服用することが大切です。
エミシアクリニックは、オンライン診療でアフターピルの処方を行っております。
避妊失敗から72時間・120時間以内に服用する薬剤をご用意しているので、緊急の場合にはお気軽にご相談ください。
経過時間に合わせて、使用する薬剤を決めていきましょう。
アフターピルのオンライン診療については、以下の記事でも詳しく解説しています。
アフターピルのオンライン診療は怪しい?即日届く安全な購入方法を解説
アフターピルのもらい方の手順|早急に入手するための方法を解説



