不本意に膣内射精(中出し)されてしまった時の妊娠率は、24%ほどといわれています。
※排卵期以外の場合
さらに排卵日付近での膣内射精は~30%に上がるともいわれており、1回の性行為で妊娠する可能性も。
今回は膣内射精された際の対処法について解説。
結論、意図しない膣内射精をされた際はアフターピルの服用は必要となります。
ただし行為後から72時間~120時間以内の服用をしないと避妊効果が期待できないため、とにかく早く処方を受けることが重要です。
※アフターピルだとバレないようにご自宅へ発送しております。
この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任
Contents
膣内射精(中出し)の妊娠確率とは?状況別に解説
膣内射精による妊娠率は、以下のように状況別で異なります。
状況 | 妊娠率 |
排卵日以外に膣内射精した場合 | 24% |
ピルを服用中に膣内射精した場合 | 0.3~9% |
※避妊法を用いらない場合 | 85% |
※引用:バイエル薬品株式会社「さまざまな避妊法」
Contraceptive Technology, 20 ed,. Ardent Media, 2011 Table3-2
いずれも状況ごとに様々なケースが想定されるため、上記の確率は目安として考えましょう。
排卵期以外であれば、避妊を行わなかった場合の妊娠率は24%だと言われています。
排卵期とは、月経開始から10~17日目あたりの妊娠しやすい時期のこと。
もし行為に及んだ時期が排卵日付近であれば、妊娠率は約20~30%に上がるともいわれています。
一回の UPSI (無防備な性交)による妊娠のリスクは月経周期の時期によって異なり、排卵日付近では 20~30%に上昇する。
しかしストレスや睡眠不足でも排卵日はズレるものなので、一週間遅れることも珍しくありません。
排卵日に関わらずどうしても不安な方は早めに対処を行い、行為後に利用できる緊急避妊方法を活用してください。
ピル服用中の膣内射精(中出し)による妊娠確率
低用量ピルを正しく服用していた場合、膣内射精による妊娠率は0.3%です。
飲み忘れ等を含む一般的な使用においても、妊娠率は9%となっています。
前提として低用量ピルは7日間連続して服用することで、排卵が妨げられます。
ホルモン活性のあるピルを7日間連続して服用すると、正常な排卵が妨げられ、月経周期の5日目までCOCを開始すると卵胞活動が抑制されることを示唆しています。見逃されたCOCの影響に関する研究は、一般的に、ピルのない間隔が7日以上続くときに排卵のリスクが最大になることを示しました。
引用(日本語訳):Kathryn M Curtis , Camaryn E Chrisman, Anshu P Mohllajee, Herbert B Peterson「Effective use of hormonal contraceptives: Part I: Combined oral contraceptive pills」
そのため生理周期5日目以降で服用を始めた場合、7日間連続で服用するまでは別の避妊方法と併用するか性行為を控えましょう。
また低用量ピルは、飲み忘れによる避妊失敗も考えられます。
飲み忘れなど失敗の心配がある場合は、緊急避妊法を検討しましょう。
低用量ピルの飲み忘れについては以下の記事で詳しく解説しています。
>>低用量ピルを飲み忘れたときの対処法を紹介。避妊効果や妊娠確率についても解説
20代女性の妊娠率は約25~30%と言われている
20代女性の妊娠率は、1周期当たり約25〜30%と言われています。
1周期あたりの妊娠率※1
25歳 | 約25〜30% |
30歳 | 約25〜30% |
35歳 | 約18% |
40歳 | 約5% |
45歳 | 約1% |
また1年間避妊しないで性交渉をした場合の年代別妊娠確率は、次のようになります。
20〜24歳 | 約86% |
25〜29歳 | 約78% |
30〜34歳 | 約63% |
35〜39歳 | 約52% |
40〜44歳 | 約36% |
45〜49歳 | 約5% |
50歳以上 | 0% |
※1、※2 参考文献:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition
年齢別でみると20代が1番妊娠率が高く、年齢を重ねるにつれ妊娠率が低下します。
そのため妊娠を希望しない場合は正しい避妊対策をするか、アフターピルを服用すると良いでしょう。
中出しされた時の緊急避妊法
行為後の対処法として、アフターピルや子宮内避妊器具を使えます。
それぞれの緊急避妊法の特徴は以下のものです。
避妊方法 | 特徴 |
アフターピル | 避妊失敗から72時間(薬剤によっては120時間)以内に服用する緊急避妊薬 |
子宮内避妊器具 | 避妊失敗から120時間以内に子宮内に装着する避妊具 |
後述でも詳しくお話しますが、シャワー洗浄には避妊の効果はありません。
また子宮内避妊器具の場合は病院で医師による装着が必要です。
子宮内に装着する避妊具なので、出産経験のある方に向いている避妊方法といえます。
いずれにしろ、避妊に失敗したときは速やかに対処することが大切です。
アフターピルの効果とは?避妊の仕組みについても知りたい方はこちらで解説しています。
>>アフターピルの効果と避妊の仕組みとは?医師が詳しく解説します
エミシアクリニックのアフターピル
エミシアクリニックではアフターピルの処方をオンラインで行なっています。
具体的な特徴は以下。
- オンライン診療で24時間受付中
- 最短1時間で配送開始
- アフターピルと分からない梱包でお届け
- 避妊失敗から72時間、120時間以降に服用する薬剤あり
- カード決済や代引き支払いに対応
※お申し込み後のキャンセルも可能です。
但しカード決済後やカード・代引き決済にて発送が完了した場合は、キャンセルできかねますのでご了承ください。
オンライン診療なら誰にも知られずに対処できるので、周りにバレる心配もありません。
自宅や好きな場所にいながら、スマホからの受診が可能です。
LINEから24時間受付を行なっていますので、深夜など時間に関わらずご対応いたします。
アフターピルとわからない梱包になっているので、ご家族と一緒に住んでいる方も安心です。
アフターピルは行為から経過時間が短いほど高い効果が期待できるので、ぜひ早めにご相談ください。
※アフターピルだとバレないようにご自宅へ発送しております。
【特記事項】
・本施術は、未承認医薬品を使用した自由診療です。(マドンナ(Madonna))
・薬機法に基づき、医師による個人輸入にて導入・治療を行っております。
(ご参考:個人輸入に関する厚生労働省の案内)
・同一の成分・性能を有する国内承認医薬品等で、「ノルレボ」が承認されています。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
アフターピルのオンライン診療のメリットや手順についてはこちらで解説しています。
>>アフターピルのオンライン診療なら即日発送にも対応?メリットを解説
誤った避妊法による妊娠リスク
避妊や行為後の緊急避妊方法を誤ると、避妊に失敗してしまう可能性があります。
以下のような方法は、避妊行為としては確実性の低い方法です。
- 膣外射精(外出し)
- オギノ式
- 膣内洗浄
避妊失敗後の緊急避妊方法を誤ると、対処が遅れてしまいます。
自己判断やネットの情報を鵜吞みにせず、アフターピルの服用など正しい処置を取りましょう。
膣外射精(外出し)
膣外射精による妊娠率は、22%と言われています。※
前提として、膣外射精(外出し)は正しい避妊法とはいえません。
男性器から分泌される「カウパー腺液」には精子が含まれている可能性があり、膣外射精であったとしても膣内に精子が侵入する場合があります。
27人の被験者のうち11人(41%)が精子を含む尿道球腺液サンプルを生成し、これらの症例のうち10人(37%)では、精子の妥当な割合が運動性でした。
引用(日本語訳):Stephen R Killick , Christine Leary, James Trussell, Katherine A Guthrie「Sperm content of pre-ejaculatory fluid」
「外出しすれば安心」というわけではありません。
妊娠を望まないのであれば、コンドームの使用や低用量ピルの服用など適切な方法で避妊を行いましょう。
※参考:WHO「Selected practice recommendations for contraceptive use Third edition 2016」
膣外射精の妊娠率については以下の記事で詳しく解説しています。
>>膣外射精(外出し)は避妊にならない?妊娠の割合や避妊に失敗したときの対処法も解説
オギノ式
オギノ式とは、月経周期を計算して行う避妊方法です。
排卵日を算出して、妊娠しやすい時期の性行為を避ける目的で行われます。
オギノ式は不妊治療におけるタイミングを計るために広まったもので、本来は避妊法ではありません。
卵子は排卵から1~2日程度で受精能力を失うため、排卵から3日目以降や排卵期以外を「安全日」とする考え方のようです。
しかし排卵日はストレスや体調次第で変動しやすく、信憑性が高い方法とはいえません。
安全日だから大丈夫とは言い切れないので注意しましょう。
オギノ式については以下の記事で詳しく解説しています。
>>オギノ式による避妊は信用できる?妊娠率や計算方法を医師が解説
膣内洗浄
膣内射精後の緊急避妊措置として膣内を洗浄しても避妊にはなりません。
精液内の精子は健康的な男性であれば平均で1~3億個も含まれており、洗浄により流し切ることは難しいでしょう。
よく耳にする「コーラ」や「酢」による膣洗浄も同様です。
避妊の有効性はないので、膣内射精された場合はアフターピルの服用など緊急避妊法を行うようにしましょう。
アフターピル服用後の避妊効果や避妊法は?
日本産婦人科学会の見解では、アフターピル服用後12時間以内に避妊せずに性行為をした場合は、再度アフターピルの服用は必要ないとしています。
ECP 投与後 12 時間以内の UPSI については新たなECP の必要はないと考えられている。
ECP…緊急避妊薬 UPSI…避妊せず行われた性行為
※引用:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)」
つまり12時間以降に避妊に失敗した場合は、再度アフターピルの服用が必要ということです。
アフターピルの効果が確認できるまでは、性行為を控えるかしっかり避妊を行うようにしましょう。
具体的な避妊方法として、以下のものが挙げられます。
避妊方法 | 失敗率 |
コンドーム | 18% |
低用量ピル | 9% |
リズム法 | 24% |
IUS/IUD | IUS:0.2% IUD:0.8% |
※引用元:バイエル薬品株式会社「さまざまな避妊法」
どの避妊法であっても確実に避妊できる訳ではありませんが、確率は下げることができます。
自分とパートナーに適した避妊方法を選び、望まない妊娠を防いで不安を減らしましょう。
もし今後も避妊をせず中出しをされた場合は、アフターピルなどで対処を行えるということも覚えておいてくださいね。
※参考:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)」
避妊方法についてはこちらで詳しく解説しています。
>>確実な避妊の方法はある?種類や失敗の割合を紹介します
危険日や安全日の中出しについて
「安全日」や「危険日」という言葉を耳にしますが、時期に限らず中出しすれば妊娠する可能性があります。
危険日とは排卵日付近を指し、基礎体温法などを用いて排卵時期を計算する方法が一般的です。
排卵日前日〜4日前は頸管粘液が変化するため、妊娠しやすい時期とされています。
米国生殖医学会では自然妊娠を目指すための要点を下記のように述べている。
妊娠しやすい時期は、排卵4日前より排卵前日であり頸管粘液の状態も関係する。この時期に1〜2日おきの性交が妊娠しやすい。
※参考:日本産婦人科学会「タイミング」
反対に排卵期以降や生理中を「安全日」だと思っている方もいますが、基本的に安全日はありません。
そもそも排卵日の予測は難しく、ストレスや体調によって変化するため確実な予測は困難です。
絶対に妊娠しないと言える日はありませんので、必ず避妊してください。
危険日・安全日についてはこちらの記事をご覧ください。
>>排卵日に避妊失敗…妊娠率や対処法を紹介。危険日・安全日についても解説
膣内射精に関するQ&A
生理中に膣内射精しました。妊娠する可能性はありますか?
生理中の性行為でも、妊娠しないとは言い切れません。
排卵日はストレスや体調次第でずれることもあり、完全な予測は難しいです。
また精子の寿命は3~4日程度で、膣内に残った精子により受精する可能性もあります。
妊娠を望んでいない場合は必ず避妊しましょう。
生理中の性行為については以下の記事で詳しく解説しています。
>>生理中のセックスは妊娠する?感染症や病気について詳しく解説
アフターピルを服用したら、中出ししてもいいですか?
たとえアフターピルの服用後であっても、妊娠しないという保証はありません。
排卵が遅れることもあり、服用後の性行為が排卵日付近(妊娠しやすい時期)にあたってしまう可能性もあります。
避妊が成功しているとわかるまで、性行為は控えた方がよいでしょう。
アフターピル服用後の性行為については以下の記事でも解説しています。
>>アフターピルを飲んだ後はいつ生理や出血がくる?服用後に気になることを医師が解説。
行為中にゴムが破れていました。膣内射精になりますか?
行為中にコンドームが破れていた場合、膣内射精と同じ状況になっている可能性が高いでしょう。
避妊に失敗している可能性もあるため、妊娠を望んでいない場合は婦人科へ相談・アフターピルの服用など緊急避妊を検討しましょう。
またコンドームを使用する際には、包装の傷みや穴・保存状況などを事前にしっかり確認することも大切です。
コンドームが破れた場合の妊娠率については以下の記事で解説しています。
>> コンドームが破れたときの対処法は?妊娠率や失敗例を紹介します
コンドームの避妊失敗例やその他避妊法については以下をご覧ください。
>>コンドームの避妊で妊娠する可能性はある?失敗率やその他の避妊法も解説します
中出しされて不安な方は緊急避妊で速やかに対処を
妊娠してないかと心配し続けるのは、余計なストレスもたまりしんどいですよね。
そんな時はアフターピルを服用することで、妊娠率を下げることが可能です。
オンライン診療であれば、周りにもバレることなく対処できるので安心。
エミシアクリニックでもオンライン診療でアフターピルの処方を行なっていますので、気になる方はぜひご相談ください。
この記事を監修した医師

西澤 雄介
NISHIZAWA YUSUKE
1996年 国立弘前大学 医学部 卒業
1996年 医師医師免許取得
2000年 医学博士号取得
2007年 国立がん研究センター東病院勤務
2022年 EMISHIA CLINIC 院長就任